ベランダにムクドリ対策を!具体的なやり方や業者の駆除費用について
公開日:2022.5.12 更新日:2024.4.17
昔は益鳥とされてきたムクドリですが、最近では個体数が増えたことでむしろ害が目立ってきています。
もし、ご自宅のベランダでムクドリの姿を見かけたら要注意です!巣を作られてしまう前に対策をしましょう。
今回はそんなベランダに来るムクドリの対策について解説。また、業者による駆除費用についもご紹介します。
昔は益鳥とされてきたムクドリですが、最近では個体数が増えたことでむしろ害が目立ってきています。
もし、ご自宅のベランダでムクドリの姿を見かけたら要注意です!巣を作られてしまう前に対策をしましょう。
今回はそんなベランダに来るムクドリの対策について解説。また、業者による駆除費用についもご紹介します。
ベランダにやってくるムクドリの対策を行うためには、まずその生態を知っておく必要があります。
具体的な行動特性を把握しておくことで対策が立てやすくなります。
・体の特徴
スズメ目に属している鳥であり、体長24cm、体重は75〜90g前後になります。
体の色は茶褐色になっていて、頭部をはじめ上半身には白い模様が見受けられます。
・生息している場所
ムクドリが多く見られるのは、農村など低い山や森林のように緑が主体となっている地域です。
しかし近年では宅地開発が進められたことによって人間の居住区域が広がり、市街地においてもムクドリが目撃されるケースが増えています。
・行動
基本的に1匹だけで行動することはあまりない鳥であり、集団を形成して行動する性質があります。
これは外敵として襲ってくるタカやフクロウなどから身を守るための自衛手段としているからです。
・食性
基本的には何でも食べる生き物です。その中でも特にムクドリが好き好んで食べるものとしては木の実や果物、幼虫があります。
・繫殖期
繫殖期とされているのは4月の下旬から7月の上旬にかけて。
ヒスイのような色の卵を4~7個の卵を産み、子育てを行います。
出産を終えてから子どもが巣立ちするまでの期間は23日であり、繫殖する個体数が多いです。
ムクドリは個人宅のベランダにやってきて巣作りをすることが多いのできちんとした対策が必要です。
対策をしておかないと次のような被害を受けることになります。
・鳴き声
前述の通りムクドリは集団で行動しているので、コミュニケーションをとるために大きな鳴き声を上げます。
群れを形成している数は数百羽から数千、数万羽になることもあり、市街地では大きな問題となっています。
夜になると鳴くのをやめる習性がありますが、街灯などで外が明るいと日が落ちてからも鳴き続けることがあります。
・糞害
他の鳥と同じくムクドリ被害には糞害も存在します。さらにムクドリは集団で行動するため、その分他の鳥と比べても被害が大きいです。
大量のフンにより、悪臭問題や、家屋の屋根・外壁・窓や道路などの汚染問題も深刻となっています。
さらにムクドリは野生動物ですので、当然フンにはカビや細菌が大量に潜んでいます。そのため、それに触れると健康被害を被ることも。
また、空気が乾燥しているとフンが風によって舞い上がってしまいます。
特にご自宅の近所にムクドリの巣がある場合は気をつけていかなければいけません。
・害虫被害
ほとんどの野生の鳥はノミやダニを知らず知らずのうちに宿しています。そのため、
ムクドリを媒介にして、ノミやダニが自宅に入ってくる可能性があります。
家屋の軒下や雨戸の戸袋などにムクドリの巣がある場合、そこにいるダニなどの害虫が簡単に侵入できてしまいます。
屋内にダニやノミがいると、激しいかゆみやアレルギー症状などを引き起こしてしまうおそれがあります。
大切なご自身やご家族への健康被害をなくすためにも、ベランダでのムクドリ対策の仕方をきちんと押さえておくことが重要です。主な対策は次の通り。
・鳥よけスパイクを設置する
ベランダにおける野鳥対策として定評のあるグッズ。
ステンレスロッドが付いていて、それがムクドリの体に当たることで侵入を阻止します。台座は曲げられるので、取り付ける箇所に応じて変形できます。
・超音波を使う
こちらも野鳥対策の定番として紹介されることの多いグッズです。商品にもよりますが、有効範囲は最大100mまで及びます。
ただし超音波でも人間に聞こえる場合があるので、使用の際は注意が必要です。
・鳥用忌避剤を撒く
スプレータイプや固形タイプなど、用途に応じて使い分けることができます。
・電気ショックを与える
鳥獣対策アイテムとして人気のある電気ショック。
一回強いショックを与えられると、同じ場所に行くとまた危険な目に遭うと考えてベランダに近寄らなくなります。
その効果は高く、害獣駆除業者でも採用されています。
・天敵のモデルをつるす
ムクドリにとって大の苦手となるフクロウやタカの見た目に近いダミーも販売されています。
天敵を模したモデルを設置することでカカシのような役割を果たしてくれます。
ただし設置している時間帯や使用する期間によって偽物だと見破られる可能性があります。
自宅のベランダでのムクドリ対策は個人でも行うことは可能です。
ただし学習能力がとても高く、個人による対策だけではなかなか追い払うのが難しいです。
こうしたことから、ベランダのムクドリ対策は個人ではなく業者に頼んだ方がいいでしょう。業者をおすすめしたい理由は次の通り。
・プロの作業員が在籍している
害獣駆除の専門業者にはムクドリ対策に携わってきた経験豊富なスタッフがいます。
素人が行うよりも安全かつスピーディーに対応してもらえます。
・道具を揃えなくてもいい
一からムクドリ対策をしようとなると、鳥よけスパイクや忌避剤などさまざまな道具をホームセンターにて買いそろえなければなりません。
その点、業者であれば電話1本で自宅まで駆けつけてくれるのでとても楽です。
・ムクドリに関する相談に対応してくれる
プロであるため、ムクドリ対策に関する相談になんでも応じてくれます。気になることがあれば積極的に聞いてみましょう。
・アフター保証が付いている
一度作業を終わらせてからも再び別のムクドリたちがやってくることがあります。
そのような被害の再発を防止するために多くの業者ではアフターサービスが用意されています。
内容としては、現場の事後点検や再度被害に遭われた場合の割引サービスなど、業者によってさまざまです。
そんなベランダにやってくるムクドリ対策で役に立つ専門業者ですが、気になるのがその費用。
ムクドリ駆除にかかる基本料金の相場30,000円になります。
これ以外にも作業料金やゴミの処分料のほか、高所での巣の撤去、ノミやダニの繁殖を抑えるための消毒費用、自宅までの出張費用などがかかることがあります。
そのため費用の目安はトータルで、100,000円前後となります。
専門業者に依頼するとそれなりの金額がかかりますが、少しでも費用をお得にする方法があります。
一つは見積もりを比較すること。
最低でも3社以上見積もりをとると業者ごとの比較がしやすいです。
電話やメールでの見積もり依頼も可能ですが、より詳細な金額を知るためには業者に現場まで来てもらうのが望ましいです。
見積もりにあたっては費用の安さだけではなく、作業内容にも注目することが大切です。
安さを売りにしている業者ですとアフターサービスなど、必要な作業が含まれていないことがあります。
もし提示された内容に納得できない時はお断りすることもできます。
もう一つは割引キャンペーンをやっている業者を見つけること。
業者によっては期間限定割引やオンライン申し込み限定割引などが適用できるところもあります。お近くにこうした業者がないか検索してみるといいでしょう。