1人でもできる! 水道の水圧が弱いときの対処法をご紹介
公開日:2018.11.30 更新日:2024.4.1癒しのひと時を楽しみたいのに水道の水圧が弱くてシャワータイムに時間がかかる…。その原因は水圧が弱いことにあります。なぜ水圧が弱くなるかという原因をいくつか紹介しながら、その対処法についてもまとめてみました。
癒しのひと時を楽しみたいのに水道の水圧が弱くてシャワータイムに時間がかかる…。その原因は水圧が弱いことにあります。なぜ水圧が弱くなるかという原因をいくつか紹介しながら、その対処法についてもまとめてみました。
家中の水圧が弱いのならば、水道管を流れている段階ですでに水圧が弱いケースが考えられます。その時、大元の元栓がしっかりと開栓されているかどうかを確認しましょう。どこに元栓があるかわからない時は、住宅の間取り図などを見てください。元栓の場所は水道メーターの近くにある場合が多く、中途半端に元栓が開いていると水圧が低くなることもあります。
元栓に問題がない時は、給湯器に問題がある可能性があります。給湯器の容量が小さい場合は、より大きなものに交換するとよいでしょう。給湯器の能力の強さを示すのが「号数」です。これは水温25℃の水を1分の間に出せる量を表しています。20号の給湯器の場合、1分間に25℃の水を16リットル出せます。また、夏と冬では水圧の強さに差が出てくることが多いです。水温の低い冬になると水を温めるのに時間がかかり、作り出せる25℃の水の量が号数よりも低くなるからです。
給湯器に問題がなければ、ここの止水栓を確認しましょう。シャワーなど蛇口のあるところの近くには止水栓が取り付けられていることが多いようです。この止水栓は、蛇口が壊れたり、修理したりする時に、水の流れを一時的に止めるために設けられています。また、止水栓は水圧を個別にコントロールする目的でも使われます。
止水栓はさまざまな場所にあるうえ、複数の蛇口をひとつの止水栓が制御しているケースもあります。止水栓が開ききっていない場合、水圧は弱くなりますが、意図的にコントロールしている場合もあります。全体のバランスも考えなくてはいけないのですが、とりあえず水圧を強くしたいのならば、マイナスドライバーがあれば解決できます。
止水栓が固くて回らないせいで水圧が弱かったということもあります。マイナスドライバーさえあれば止水栓を回すことはできますが、あまりにも固くて回らない場合は無理をせずに、水道工事業者に依頼しましょう。
使用期間が長く、古くなった止水栓は、水に含まれる不純物などが原因となって、固くなって回らなくなることが多々あります。固いからといって無理に回して止水栓を壊してしまわないように注意しなくてはいけません。また、マイナスドライバーなどで開けるタイプだけではなく、蛇口をひねるかたちのハンドルタイプのものもあります。
シャワーをはじめとした水栓器具の中には、ストレーナーというフィルターが取り付けられていることが多いです。これにより、外部から入ってくる異物などをシャットアウトします。手入れをせずに長年使っていると、異物でフィルターの目詰まりを起こしてしまいかねません。
ストレーナーは、水道工事業者の点検項目のひとつです。業者が定期的に点検しているならば、常に綺麗な状態を保てます。しかし、点検が不定期、あるいは、全く点検をしていないのであれば、自分で点検しなければいけません。ストレーナーの構造がわかっていないと、ここで目詰まりしていることもわからないのです。
ストレーナーは止水栓と同じ箇所にある場合が多く、取り外しには少々コツが必要です。ストレーナーの形状は、水栓器具や蛇口の形状によってさまざまです。外し方がわからなければ、水道工事業者に依頼するようにしましょう。取り外せた場合は、使用していない歯ブラシを使えば、目詰まりを綺麗に直せます。
フィルターですから使用が長期化することで目詰まりを起こすのは必然です。そのために定期点検があるので、水道工事業者にまかせるときちんとフィルター掃除をしてくれることでしょう。もちろん、自分でも行えます。
最初から水道工事業者に依頼する方法が手堅いですが、水道の水圧低下に自分でも対処する方法があります。
シャワーの水圧が弱いと日頃から不満を感じている場合は、低水圧用のシャワーヘッドを使ってみるといいでしょう。これらは水の出る穴を少なくする、あるいは小さくすることで、シャワーの水圧を上げるというもので、シャワーのヘッド部分を交換するだけで低水圧に対処可能です。ホースの先端などを潰すと水の勢いが増しますが、この仕組みを応用しています。低水圧用のシャワーヘッドは市販もされていますし、水道工事業者が用意してくれる場合もあります。
ただし、低水圧用のシャワーヘッドは、水量自体は変わらないので効果薄と感じる人は少なくありません。止水栓を開くなどの措置をして水圧を上げる方法など、自分でできることを模索しつつ、最終的には水道工事業者に頼むとよいでしょう。
水圧が低い原因がわかっていて、それが自分できるのならば、迷わず自分で対処しましょう。それが難しかったり、低水圧の原因が推測でしかわからなかったりする場合には、迷わず水道工事業者に相談するようにしましょう。