本文へ移動

水道から赤サビが出たらどうする? 原因ときれいにする方法

公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.1
水道から赤サビが出たらどうする? 原因ときれいにする方法

水道水が赤くなる原因は赤サビからくる場合がほとんどです。どのような原因があるのかということを下水道の仕組みを交えながら解説します。また赤サビがでたときの対処法、その他水のトラブルについても解説していきます。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

水まわりの救急24 EP

1. 蛇口から赤サビが出る原因

水道の蛇口から赤い水が出るのは、赤サビの影響です。

錆びている水道管の写真

赤サビが発生する要因としては、以下の3つが考えられます。

・水道管や配管が老朽化することで内部が錆びている
・集合住宅などで使われている貯水槽の老朽化によるもの
・水道工事などが行われたとき

水道管や配管、貯水槽は鉄でできています。これらを長期にわたって使用していると、水道水に含まれる塩素によって酸化を起こして、赤サビが発生します。また、水道を長期間使わなかった場合でも水道管にとどまっている水にサビが混じってしまうケースもあります。蛇口から赤い水が出てきた場合は、しばらく水を流し続けて、きれいな水になってから飲用しましょう。

赤い水道水を誤って飲んでしまった場合、身体に悪影響はあるのでしょうか。結論から言うと、直ちに健康被害があらわれるということはありません。赤い水の大元は鉄分です。鉄は人体へほとんど吸収されません。身体への影響はゼロではありませんが、鉄の大部分は体外へ排出されます。赤サビ混じりの水道水を飲んだとしても、少量なら問題はないでしょう。しかしながら、飲んだ量が多い場合は医師に相談することをおすすめします。

2. 下水道の仕組みを解説

私たちの生活に不可欠なものが「水」です。

下水道内部の写真

飲料水としてはもちろんのこと、トイレを使用後に流したり、食器を洗ったり、お風呂を沸かしたりするなど、生活のあらゆるシーンで私たちは水を使っています。では、私たちが使った後の水はいったいどこに行くのでしょうか。

家庭や工場などから排出された水は施設に集められ、きれいな水になるよう処理された後、河川や海などに流しています。これを下水道と呼んでいます。

下水道には合流式下水道と分流式下水道という、2つの処理方式があります。両者の違いは雨水と生活排水を一緒に処理するのか、分けて処理するのかです。合流式はコストが比較的安い一方、汚物が残りやすく、雨が多い日には未処理のまま河川などに流されてしまうことがあります。分流式はコストが高いですが、汚水が河川や海へ流れることがありません。

下水道処理で水がきれいになる仕組みについて、分流式を例に紹介します。トイレや台所、お風呂洗面所から流れた水は、排水設備を通じて下水管を流れます。その後、ポンプ場で下水が地表近くまで汲み上げられて、下水処理センターに集められます。集めた水は微生物などによって浄化処理した後、河川に排出されるのです。

3. 赤サビが出たときの対処法

水道水から赤サビが出たときの対処法は、原因によって違います。

錆びているパイプの写真

給水管や配水管などの老朽化が原因の場合は、水道管の交換や洗浄工事を行いましょう。家屋内の給水管工事は、水道工事業者に依頼してください。配水管が原因となる場合は、地域の水道局に連絡することで調査、洗浄、取替を行ってくれます。一般的に赤サビは原因の特定ができません。まずは水道工事事業、あるいは、水道局に相談しましょう。

集合住宅で赤サビが出た場合は、貯水槽の老朽化が原因の可能性があります。まずは管理事務局に連絡してください。管理事務局の判断で、貯水槽を洗浄、修理、交換するなどの対処が行われます。他の住宅の赤サビ状況の聞き取りなど、修繕・交換までには時間を要することが多いです。浄水器を使うなど、一時的な対処を宅内で行いながら、管理事務局の対応を待つようにしてください。

水道工事や事故などが起こった場合、一時的に断水した後で赤い水が出ることがあります。これはあくまで一時的な現象であり、しばらく水を流すことによって改善することが多いです。水道管の工事は事前に告知されるので、あらかじめ必要な水を汲み置きしておくことが大切です。

4. 蛇口から出る水のその他のトラブル

・水が白く濁る

白く濁った水が出る蛇口の写真

水道の蛇口から出る水が白く濁って見える場合があります。しばらく流し続けると白濁色が消えていきます。原因は圧力がかかった水道管の中で水に溶けていた空気が、水道の蛇口を開けることによって、圧力から開放されて気泡となることによるものです。衛生的には全く問題ありません。

水まわりが桃色になる
空気中の雑菌などが浴槽やトイレなどの水まわりで繁殖することで、桃色や赤色の色素を出すことがあります。これらの雑菌は病原菌ではないのですが、湿気を減らせば予防可能です。こまめに水回りを清掃したり、日頃から換気をよくしたりしましょう。

・塩素の臭い
処理施設では、水道水を安全に利用・飲用できるものにするために、塩素などの薬品を使って殺菌します。塩素による健康被害はありませんが、独特な臭いなど苦手な人は多いようです。どうしても水道水の塩素の臭いが気になる場合は、いったん水を沸騰させたり、浄水器などを利用したりしてください。ミネラルウォーターなどを使うのもよいでしょう。

5. 赤サビについての対策まとめ

水道から赤い水が出た場合、まず飲用や食事での使用は避けて、水道局に連絡することが先決です。

水のピクトグラムの絵

そのうえで水質検査を依頼しましょう。問い合わせの結果にはよりますが、必要があると判断された場合は一般家庭であっても水道局や保健所などが無料の水質検査を行ってくれます。

集合住宅の場合、管理事務局へまずは連絡をしてください。管理事務局が、個別対応か、もしくは全体対応するのかを判断するのには時間のかかる場合が多いです。その間は浄水器を使用するなど、対策を練る必要があります。

まずは水道水を出し続けてみましょう。赤い水が一時的なものですぐに透明に変わるのか、あるいはずっと出続けるのかで対処が大きく変わります。いずれにしても、詳しい状況説明を行ったうえで、対処は業者にまかせるようにしましょう。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

水まわりの救急24 EP

水漏れ修理・水道工事の新着記事

おすすめ記事