食洗機を安全に水抜きする方法とは?水抜きが必要な状況も解説
公開日:2025.3.6
食器の洗浄から乾燥まで自動で行ってくれる食洗機ですが、水が溜まり過ぎている場合や、引越しなどの移動時に水抜きが必要です。
この記事では、食洗機の安全な水抜きの方法から、やってはいけない方法も解説します。
食器の洗浄から乾燥まで自動で行ってくれる食洗機ですが、水が溜まり過ぎている場合や、引越しなどの移動時に水抜きが必要です。
この記事では、食洗機の安全な水抜きの方法から、やってはいけない方法も解説します。
食洗機の底に水が溜まる、排水がスムーズにできないなど、長く使っていると食洗機のトラブルに出会うかもしれません。
食洗機に水が溜まっているときに考えられる、4つの原因は次のとおりです。
・残さいフィルターが目詰まりしている
・排水口に油や水垢がこびりついている
・排水ホースが折れたり破れたりしている
・異物が配管内に詰まっている
食洗機に水が溜まるトラブルが起きたときに1番よくある原因は、残さいフィルターに食べかすや野菜の皮などのごみが溜まっていることです。
ついついフィルター掃除をあと回しにしてしまいがちですが、定期的にチェックし、ブラシなどできれいにしておきましょう。できれば、食洗機の使用後は毎回残さいフィルターを洗っておくのが理想的です。
また、フィルターを掃除していても、食洗機の排水口までお手入れしている人は少ないのではないでしょうか。長い間掃除していないと、排水口に油や水垢が固まってしまうことがあります。
月に1回程度、食洗機専用のクリーナーを使って、できる範囲で汚れを取り除きましょう。食洗機専用クリーナーは、ホームセンターなどで数百円から1,000円程度で購入できます。
それでもうまく排水されない場合は、排水ホースが曲がっていたり、経年劣化が原因で亀裂が入っていたりするかもしれません。
このようなときは、電源を切ってから、ホースの状態をチェックしてみてください。曲がっているだけではなく、完全に折れたり破れたりしている場合は、修理業者への修理や交換の依頼が必要です。
また、誤って排水ホースを取り外すと、中から汚水が流れてしまうため、折れや破れを確認するだけにしておきましょう。
どの箇所にも異常がない場合は、排水ホースの先の排水管に異物がつまっているかもしれません。
排水管の詰まりは自分で直せないため、できるだけ早く修理業者や水道業者など、プロに相談したほうが良いでしょう。
食洗機を使ったあと、内部に多少の水が残るのは正常なので心配はいりません。食洗機の排水システムには、下水からの悪臭を室内に入れないための「排水トラップ」があるからです。少量の水が常に機器内に残ることで、悪臭が逆流するのを防いでいます。
しかし、次のようなときには水抜きが必要です。
・水が過剰に溜まりすぎている場合
・食洗機を移動させたい場合
・寒い時期に長期間使わない場合
食洗機内の水が、排水トラップや残さいフィルターを超えて溜まっているときは、異常のサインです。このようなときは、排水ホースが詰まっていないか、残さいが溜まっていないかをチェックしてみましょう。
このほか、故障とは関係なく、引越しなどで食洗機を移動させるときは、移動中に水漏れしないように内部の水を完全に流して乾燥させなければなりません。
水抜きをしたあとにホースの端をタオルで包み、ビニール袋でカバーすれば、ほかの荷物が濡れてしまうことを防げます。
そして、冬の寒い時期に長期間食洗機を使用しない場合は、ホース内や給水弁内の水が凍って破裂する可能性があるため水抜きしておきましょう。
寒さが本格的になると、朝晩の寒さでホース内が凍ってしまうので、気温が下がる前に水抜きしておくのがおすすめです。
こまめにお手入れし、必要なときに正しく水抜きすれば、食洗機を安全に長く使えます。
食洗機の詰まりをよくしたい一心で、クリーナーなど強力な洗剤を使いたくなる人もいるかもしれません。しかし、間違った方法で水抜きや掃除をすると、食洗機が壊れてしまったり、よけいに水漏れが悪化したりすることもあります。
例えば、お風呂やキッチンなどの排水口を掃除したいときに使う、パイプユニッシュやピーピースルー。食洗機の排水口の詰まりも取れるかも…と食洗機に使うと、かえって故障の原因になってしまうことがあります。
排水しない原因が、排水口の油汚れやヌメリではない可能性もあるからです。どちらも油汚れやヌメリ掃除に適した洗剤のため、固形物が詰まっていた場合や、ホースが破れている場合など、油汚れ以外が原因の場合は詰まりを解消できません。
水が流れにくくなったところに、強い洗剤を流し、ますます食洗機内や配管を痛めてしまうことになりかねません。
また、同じく油汚れに強い重曹なども、水に溶け残りやすく、よけいに詰まりを悪化させてしまうかもしれないので、使わないようにしましょう。
そのほか、排水がうまくいかず水が溜まっていると、いったんリセットしようと電源を落としたり、ブレーカーを落としたりしたくなるかもしれません。
しかし、急に電源を落とすと、内部で何らかの不調が起きているのに、強制的にポンプが作動し、かえって水漏れの原因になってしまうことがあります。
知識がないまま、食洗機を分解したり修理したりするのは危険です。最悪の場合、感電の恐れがあります。また、食洗機を分解して戻せなくなると、より修理費用が高額になったり、メーカー保証の対象外になったりするかもしれません。
食洗機の底に水が溜まっているときや、引越しなどで移動したりするときは、食洗機の水抜きが必要です。手順を踏めば、初めての方でも簡単にできるので安心してください。
■ステップ1:乾燥モードで水を排出する
1.食洗機の「乾燥モード」を選び、1〜2分だけ運転する
2.途中で運転を止める
乾燥モードを最後まで運転すると、また排水トラップに水が溜まってしまうので、必ず途中で運転を止めるのがポイントです。
■ステップ2:ホース内の水を抜く
1.食洗機の電源を切る
2.本体下の点検口を開けて給水ホースを探す
3.点検口の付近にある止水栓を閉じる
4.水抜き栓の下に容器を置き、給水ホースと排水ホースを振って水を出す
機種やメーカーによって給水ホースや止水栓の位置は、多少異なるため、各メーカーの取扱説明書を見て探しましょう。最後に、食洗機内や排水トラップに残った水をタオルできれいにふき取れば完了です。
丁寧に水抜きすれば、食洗機を長持ちさせられます。また、排水の詰まりが起きないように、日頃から残さいを取り除くなどこまめにお手入れしましょう。
食洗機の中に水が多く溜まっていて、自分でできる対処法を試しても改善しないと、焦ってしまう人もいるでしょう。故障したかも…と思ったら、無理して自分で対処せずに専門業者に相談しましょう。
故障を放置すると、水漏れにつながるなど、さらに状況が悪化する可能性があります。
早めにプロに見てもらえば、修理で済むのか交換が必要なのか、また配管に問題があるのかなど、トラブルの原因を見つけてベストな解決策を教えてもらえます。
最近では、食洗機を使う家庭が増え、食事後の片付けがより簡単になっていますが、万が一食洗器が故障したときは、スピーディに、納得のいく修理や交換をしてくれる修理業者を選びたいものです。
食洗機は水回りの設備ですが、電気機器でもあるので、水回り専門業者かメーカーのどちらに問い合わせれば良いのか迷ってしまいます。
食洗機の修理や交換を依頼するなら、水回り専門業者がおすすめです。
例えば、食洗機のメーカーに修理を依頼した場合は、修理できずに交換するとなるとほとんど対応できません。新たに家電量販店などで購入し、設置を依頼する必要があるので、手間や時間がかかってしまいます。
その点、水回り専門業者は、食洗機だけでなくトイレ、キッチン、お風呂などの豊富な水回り設備の修理経験や交換経験、専門知識を持っています。配管などの知識も豊富なため、点検を適切に行って原因を見つけ、対処してくれるでしょう。
食洗機本体に原因があり交換する場合などは、あらかじめ明確な見積もりを出してくれる水回り専門業者に依頼しましょう。
しっかりとした説明や費用の内訳の記載がない業者の場合は、あとから追加費用を請求されるケースもあるため注意が必要です。