蛍光灯からLEDに変える工事は自分でできる?専門業者の選び方も紹介!
公開日:2025.9.2
寿命が長く明るいLEDライトは、一般家庭でも広く普及しています。しかし「蛍光灯を使い続けている家庭」もまだ多く見られます。そこで今回は、蛍光灯をLEDに交換するときに工事が必要なのか、自分で取り付けできるのかといった疑問について、わかりやすく解説していきます。
寿命が長く明るいLEDライトは、一般家庭でも広く普及しています。しかし「蛍光灯を使い続けている家庭」もまだ多く見られます。そこで今回は、蛍光灯をLEDに交換するときに工事が必要なのか、自分で取り付けできるのかといった疑問について、わかりやすく解説していきます。
蛍光灯をLEDに変える場合には、工事が必要なケースと不要なケースがあります。以下でそれぞれ詳しく解説します。
■工事が不要な場合
シーリングライトをLEDに交換する場合は、特別な工事をしなくても自分で取り替え可能です。
シーリングライトとは、天井に取り付ける照明器具とソケットのことを指します。丸型タイプであれば、家電量販店で販売されているLED照明器具に交換するだけで済みます。
蛍光灯には電気を安定して供給するための「安定器」が必要ですが、LEDには不要です。シーリングライトには本体に安定器が付いているため、古い器具を外せば安定器も同時に外れる仕組みになっています。
■工事が必要な場合
直管タイプの蛍光灯をLEDに交換する場合には、バイパス工事が必要です。バイパス工事とは、安定器を外し、LED専用の電気配線に切り替える工事のことです。安定器を残したまま使用すると、電気代が下がらないだけでなく火災の原因になるリスクもあります。
このバイパス工事は電気工事にあたるため、資格を持たない人が「蛍光灯 LED 工事 自分 で」として作業を行うのは法令違反です。必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼する必要があります。
種類は限られますが、素人でも工事不要でLEDに交換できるライトがあります。対象となるのは環状型のシーリングライトか電球のみです。
■工事不要な配線器具は3種類
シーリングには、天井に取り付ける「シーリングボディ」と、照明器具に付いている「シーリングキャップ」の2つがあります。天井側に工事不要タイプのシーリングボディがあれば、自分でLEDに交換可能です。以下の3種類が代表的です。
・角形引掛シーリング
四角いブロック状の形をしたシーリングボディで、和室の竿縁天井など木造住宅によく使われています。
・丸形引掛シーリング
円盤型のシーリングボディで、角型よりもソケット部分が大きく、安定性が高い取り付けが可能です。洋室の天井や和室の目透かし天井でよく見られます。
・引掛埋込ローゼット
外周にハンガーが付いたタイプで、天井からの突起が少ない薄型が特徴です。コンクリートに埋め込まれたアウトレットボックスに設置されることが多い種類です。
なお、配線器具があっても上記3種類に該当しない場合は工事が必要になるため、「蛍光灯 LED 工事 自分 で」と考えている人は注意が必要です。
ここでは、丸型蛍光灯や電球をLEDに自分で交換する方法を紹介します。
■丸型蛍光灯からLEDに交換する方法
丸型蛍光灯は、電源プラグと蛍光灯を支える金具の2つを取り外す必要があります。以下が取り外し手順です。
1.電源プラグを取り外す
2.蛍光灯を支える金具を外す
これで取り外しは完了です。次にLEDへの取り付け手順を説明します。
1.照明アダプタをシーリングボディの穴に取り付ける
2.カチッと音がするまで回し、逆方向に軽く回して外れないか確認する
3.専用アダプタにライト本体を取り付ける
4.ライト本体を押し上げ、カチッと音がするまで固定する
5.カバーを本体に合わせ、押し上げながら回してカチッと音がするまで取り付ける
6.最後にカバーが外れないかチェックする
■電球からLEDに変える方法
「LED型電球」は工事不要で自分で交換可能なタイプです。手順は以下の通りです。
1.電源を切る
2.電球が触れられる温度まで冷めているか確認する
3.電球を回して取り外す
取り付けるときは、外したときと逆方向に回して取り付けます。
ただし、電球の口金には複数の規格があるため、ソケットと合わない場合は取り付けできません。購入前に必ずサイズを確認しましょう。
直管型蛍光灯とLEDは発光原理が異なるため、交換する際にはバイパス工事を行わなくてはいけません。従来の配線器具から安定器を取り外す作業になりますが、この工事には電気工事士の資格が必須です。
そのため、「蛍光灯をLEDにしたいけど工事は自分でできるのか」と考えている方も、直管型の場合は必ず専門業者に依頼する必要があります。
■バイパス工事の費用
蛍光灯からLEDに変えるバイパス工事の費用は、1本あたり3,000円~5,000円ほどが目安です。ただし、本数や作業日数などによって変動し、条件次第では1本あたり1,500円程度に抑えられる場合もあります。依頼する際は複数の業者に見積もりを取り、費用相場を確認することが大切です。
■安定器を残して使えるLEDもある
安定器を付けたまま使用できるLEDライトもあります。賃貸物件では退去時の原状回復がしやすいというメリットがありますが、安定器に通電される電力を消費するため電気代が無駄にかかる可能性があります。さらに、安定器が劣化して故障すると、LED照明が正常でも点灯しなくなるリスクがあります。
結論として、直管型蛍光灯からLEDに交換する際は、専門業者に依頼してバイパス工事を行うのが安全で確実です。
直管型蛍光灯からLEDに交換する際にはバイパス工事が必要ですが、この作業は電気工事士の資格を持つ専門業者でないと行えません。
とはいえ、電気工事を請け負う業者は数多く存在するため、どこに依頼すればよいのか迷う方も多いでしょう。ここでは、信頼できる専門業者の選び方を紹介します。
■LED蛍光灯交換の実績があるかどうか
バイパス工事には2種類の方法がありますが、どちらを行うかは設置するLED蛍光灯の種類によって異なります。工事方法を誤ると購入したLED蛍光灯が点灯しない可能性もあるため、交換実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
■現地見積もりが無料か、追加費用が発生しないか
現地での見積もりが無料かどうか、また追加費用の有無も確認しましょう。高所に蛍光灯がある場合や照明位置を変更する際には現地見積もりが必要になるケースがあります。さらに、古い蛍光管の処分費用が含まれているかどうかも必ずチェックしてください。
■アフターフォローの有無
交換した直後は正常でも、数日後に点灯しなくなるケースもあります。そのため、アフターフォローが充実しているかも重要な判断材料です。サポート体制が整っていないと、修理費が追加で発生する可能性があります。
直管型蛍光灯をLEDに切り替えるとき、「工事を自分でできないのか」と考える方もいますが、実際には資格が必要なため専門業者に任せるのが安全で確実です。適切な業者を選び、安心してLED照明に交換しましょう。