引っ掛けシーリングの取り付けは自分でできる?業者依頼時の費用相場も紹介
公開日:2023.8.31 更新日:2024.4.22
照明器具を天井に付けるために、引っ掛けシーリングを取り付けたいと考える方は多いでしょう。
しかし、引っ掛けシーリングの取り付けはDIYでできるのでしょうか?
今回は、引っ掛けシーリングの取り付けにかかる費用相場やシーリングライトの取り付け方なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
照明器具を天井に付けるために、引っ掛けシーリングを取り付けたいと考える方は多いでしょう。
しかし、引っ掛けシーリングの取り付けはDIYでできるのでしょうか?
今回は、引っ掛けシーリングの取り付けにかかる費用相場やシーリングライトの取り付け方なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
引っ掛けシーリングとは、照明を天井に取り付けるための電源ソケットおよびプラグのことを指します。
天井に付いている電源ソケットは『引っ掛けシーリングボディ』、照明器具側に付いている端子を『引っ掛けシーリングキャップ』といいます。
シーリングボディの穴にシーリングキャップの端子を差し込むことで照明を取りつけられる仕組みとなっています。差し込んだ後はキャップを一定方向に引っ張ることで固定されて、一定の重量まで耐えられるようになります。
また、シーリングボディには数種類が存在します。
ここからは、引っ掛けシーリングの種類を紹介していくので、参考にしてみてください。
・角型引掛けシーリング
四角の形をしたタイプで、木造の住宅に多く見られるものです。吊り下げるペンダントライトの多くは、この角型に設置できます。
・丸型引掛けシーリング
角型と外見が違うだけで、使い方は変わりません。ソケットの部分が大きいため、角型よりも安定して取り付けられます。
和室や洋室の天井によく見られるので、チェックしてみてください。
・フル引掛けローゼット
ある程度の重さを持つ照明器具に耐えられるようにできているタイプです。
外周にハンガーを持っており、「ローゼット」という種類に分類され、ねじを止めて照明器具を固定できます。
・丸型フル引掛けシーリング
丸型ソケットにツバが付いているタイプで、丸型や角型よりも多くの荷重に耐えられます。
丸型と同じく、和室や洋室によく見られるので、チェックしてみてください。
・引掛け埋込みローゼット
天井からはみ出している部分が、他のタイプの半分程しかありません。コンクリートに埋め込むアウトレットボックスに取り付けるもので、ある程度の重さに耐えられます。
アウトレットボックスとは配線器具やコンセントといった電気器具を取り付けられるアイテムです。
そのほか、室内天井に照明を取りつける方法としては、シーリングの他に直付けもあります。
直付けは天井に直接照明を取り付けますが、その際に配線工事を行う必要があることに注意してください。電気工事士の資格が必要なので、取り付けたいときは専門業者に依頼しましょう。
天井に引っ掛けシーリングを取り付ける場合は、専門資格が必要です。
「電気工事士法・電気工事施工規則の法律」に定められているため、素人が勝手にシーリングボディを取り付けると法令に違反します。
そもそも、素人が電気工事を行うと感電の危険性がありますし、配線が間違っていると漏電や発火の危険もあります。
そのため、引っ掛けシーリングを天井に取り付けるときは、必ず専門業者に依頼してください。
もし電気工事士の有資格者であれば、自分で配線工事を行えます。
ご自身が電気工事士の有資格者だった場合は当然として、ご家庭や知人に電気工事を行う人がいれば、その人に頼むことも選択肢の1つに入ります。
引っ掛けシーリングボディを取り付ける際に必要なのは、以下の5つです。
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・ペンチ
・ニッパー
・電工ナイフ
この他に手袋や脚立があれば便利です。
そして、引っ掛けシーリングボディにはさまざまな種類があります。一般家庭でよく使われるのは角型や丸型のタイプです。
埋め込みタイプは側面にねじの穴が開いているため、そこにねじを差し込むことで重さに対する強度が高まります。もしシャンデリアを取り付ける場合は、埋め込みタイプを選ぶようにしましょう。
引っ掛けシーリング自体がない場合は、シーリングボディを一から付ける必要があります。
しかし、前述の通りシーリングボディの取り付けは電気工事になるため、専門の資格が必要です。資格がない方は、電気工事の専門業者や資格を保有している知人などに依頼してください。
ただ、専門業者に依頼するとなると気になるのが費用です。ここでは、引っ掛けシーリング本体を取り付けたときの費用を解説していきます。
■総額5,000~10,000円ほど
シーリングボディの取り付けを電気工事専門業者に依頼した場合は、引っ掛けシーリングボディ本体の費用・施工費・出張費の3つが発生します。
引っ掛けシーリング本体は500~1,500円程度で購入できるので、知人に電気工事士がいる方は設置してもらうときのために覚えておきましょう。
施工費は2,000~3,000円程度かかりますが、業者によって異なります。
出張費は3,000~7,000円ほどかかりますが、業者の営業所から離れれば離れるほど高くなることに注意しましょう。
また、シーリングライトも取り付けてもらう場合は、ライト本体の料金もかかります。
さらに、吹き抜け天井にライトやシーリングボディを取り付けてもらうときは、高所作業費にも注意してください。高所作業費は約5,000円になります。
■費用を安く済ませる方法
費用を安く済ませるのであれば、必要な作業や費用を削りましょう。
例えば、ライトの取り付けを専門業者に依頼すると追加費用が発生しますが、ネットや家電量販店でシーリングライトを購入すれば安く済む可能性があるわけです。
出張費については、できるだけ自分が住んでいる市町村や近い街の専門業者に依頼すれば抑えられます。
後は、複数の専門業者に見積もりを取ることも忘れてはいけません。安い費用で見積もりを出した業者がいれば、他の業者の交渉材料にも使えるわけです。
シーリングボディの取り付けは専門の資格が必要ですが、シーリングライトの取り付けは素人でも簡単にできます。
ここでは、ライトの取り付け方を解説いたします。
■事前確認
まずは、天井にシーリングボディがあることを確認してください。シーリングボディが付いている場合は、シーリングライトを取り付けられます。
シーリングボディが見つからなかった場合は、専門業者にシーリングボディを取り付けてもらってください。
■古いシーリングライトの外し方
順番に説明するので、参考にしてみてください。
1. シーリングライトのカバーを外す
2. シーリングライトにささっているコネクタを外す
3. シーリングボディのアダプタのボタンを押したまま回して、シーリングライトをはずす
そこまで難しい作業ではないので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
■新しいシーリングライトの取り付け方
新しいシーリングライトの取り付け方を、順番に説明します。
1. アダプタをシーリングボディにさす
2. カチッと音がなるまで回し続ける(このとき、落ちてこないか確認する)
3. シーリングライトの本体に付いているコネクタをアダプタに付ける
4. シーリングライトのカバーを取り付けて完了
最後に、ライトが付くかどうかを確認してください。
引っ掛けシーリングは水平天井に使うもので、傾斜天井に設置されていることは少ないものです。そのため、傾斜天井にシーリングライトを付けることは難しいです。
傾斜天井であれば、ペンダントライトのような紐で吊るされているようなライトを付けることになります。
ここでは、傾斜天井にペンダントライトを取り付ける方法を解説するので、参考にしてみてください。
・傾斜天井用フランジを使う
フランジと呼ばれる、照明器具を天井や壁に取り付ける部分があります。
フランジにはさまざまな形のものがありますが、カップから棒が伸びた形をしたフランジは、傾斜天井に取り付けると危険なのでやめておきましょう。
フランジには傾斜天井用があるので、一定の傾斜がある天井に対応しているフランジを使います。
傾斜天井用フランジには重量の上限が設定されているので、よく確認しておきましょう。
・木端を活用する
傾斜天井に木端を使い、水平になるように調整してもらいます。その後にペンダントライトを取り付けましょう。
木端の設置については、大工さんや工務店に相談してみてください。
・コードフックを利用する
シーリングボディに引っ掛けシーリングを取り付けて、その近くにコードハンガーを設置して、そのコードハンガーにペンダントライトの紐を引っかける方法があります。
シーリングボディは電気工事士の資格がないと取り付けができないので、シーリングライトを取り付けたい場所にシーリングボディがない場合は資格を持った専門業者に依頼しましょう。