洗濯機の寿命は20年?壊れる直前6つのサインと長持ちさせるコツ
公開日:2025.9.30
日々の洗濯を支えてくれる洗濯機は、ある日突然壊れてしまうと大変困ります。実際には、洗濯機にも寿命があり、標準的には6〜8年程度といわれていますが、中には20年以上も使い続ける方も存在します。しかし、長く使えるかどうかはメンテナンス方法や使用頻度で大きく変わるものです。
本記事では、洗濯機の寿命がどれほどなのか、なぜ20年使える場合とそうでない場合があるのかをわかりやすく解説していきます。日常的な負荷が大きい洗濯機だからこそ、正しい使い方とお手入れがポイントとなります。
さらに、寿命のサインや長持ちさせるコツ、買い替え・処分の方法まで一通りチェックしておけば、突然のトラブルにもスムーズに対応可能です。ぜひ最後までご覧ください。
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1.洗濯機の寿命は20年?使い方で違いはある?
メーカーの標準使用期間は6~7年
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める補修用性能部品表示対象品目において、電気洗濯機の保有期間は6年と明確に規定されています。この保有期間は、その製品の製造を打ち切ったときからの年限として計算されるため、実際の使用期間とは異なります。
家電製品は使用期間が長くなると故障してうまく働かなくなることがあります。家電メーカーでは製品が故障した際に修理ができるよう、製品の機能を維持するために必要な部品の保有期間を定め、取扱説明書やカタログ、メーカーのホームページなどで公表していますとされており、この期間を過ぎると部品調達が困難になり修理コストが高騰する可能性があります。
6年を過ぎても部品の在庫が余っていたり、後継の機種が同じ部品を使用していたりする場合もありますが、基本的には製造終了から6年が修理対応の目安となります。
年数よりも洗濯機の使用頻度が重要
洗濯機の寿命は使用頻度に大きく左右されることが、実際のデータからも明らかになっています。洗濯機の寿命は約6〜7年です。使用頻度やメンテナンス状態によって変わるので、ひとつの目安として留意しましょう。消費動向調査によると、「2022年4月〜2023年3月に買い替えた世帯において平均使用年数が10.1年」という結果が出ています。この公的データが示すように、実際の使用年数はメーカー想定期間を大幅に上回っています。
内閣府の「消費動向調査(2024年3月分)」で、洗濯機の平均使用年数が10.9年(と発表されていることから、洗濯機の平均寿命は約11年とされており、使用頻度の差が寿命に大きく影響していることが伺えます。毎日複数回使用する共働き世帯や大家族では、週1〜2回程度の使用と比較して、モーターやベルトなどの主要部品への負担が格段に高くなります。
もちろん、洗濯機の種類や機能、使用頻度などにより前後することもありますとされ、同一機種でも使用環境により寿命が大きく変動することが専門機関でも認められています。
2. 寿命が近い洗濯機の6つのサイン
洗濯機が故障した際の主な症状
洗濯機に異音や異臭がする、操作パネルの不具合が出るなど、複数の安全面に影響するサインが出始めたら、買い替えや修理を検討する時期です。
長期間の使用によるガタつきは自然ですが、放置するとさらなる故障を誘発したり、使用者の安全を脅かしたりする可能性があります。特に複数の症状が同時に確認された場合は、限界が近いサインです。突発的な故障に備え、修理費用や新規購入の情報を集めておくことをおすすめします。
1.焦げたような臭いがする
洗濯機のモーターや内部配線に異常があると、焦げくさい臭いが発生することがあります。特に運転中に強いにおいを感じる場合は、ベルトが空回りしているか、モーターが焼けている可能性もあり大変危険です。放置すると発煙や発火へとつながるリスクがあるため、早急に使用を中止し、点検や修理を依頼しましょう。
火災事故を防ぐためにも、焦げくさい臭いがしたらすぐにコンセントを抜き、安全第一で確認作業を行うのが鉄則です。
ただし、洗濯機周りの別の家電が原因で生じた臭いと混同するケースもあるため、原因を特定してから対処するようにしましょう。
2.異音がする
正常な運転音を超える金属音やガタガタと激しい振動音が聞こえる場合、摩耗したベルトが空転していたり、モーター周りで部品同士がぶつかっていたりする可能性があります。
こうした異音は徐々に大きくなる傾向があるため、いつもと少し違うかも、と感じたら早めに洗濯機の運転を止めて原因を探ることが肝心です。状態次第では、モーター交換など大きな修理が必要になるかもしれません。
もし異音の元が排水ポンプなど比較的軽微な部品不良なら、交換対応で延命できることもあります。一方で費用が高額になるなら、買い替えを検討するほうが賢明です。
3.洗濯槽がカビ臭い
長期間使用すると、洗濯槽の裏側にカビや細菌が繁殖しやすくなります。定期的に洗濯槽クリーナーでメンテナンスしても、取りきれない臭いが残る場合は、すでに内部構造に深刻なカビが定着している可能性があります。
特に洗濯物にもカビ臭さや雑菌のにおいが移るようになったら要注意です。それが洗濯機自体の寿命サインかもしれません。
分解して内部を徹底洗浄しないと解消できないケースもあり、修理費が高額になりやすい点も踏まえると、買い替えを検討する判断材料になります。
4.操作パネルの不具合
ボタンがまったく反応しない、液晶が点滅を繰り返すなどの症状は電子部品の不具合を疑うサインです。傾向としては劣化した基板や配線のトラブルが原因となることが多く、長期間使用している洗濯機ほど起きやすいと言えます。
ただし、コンセントの接触不良や電源タップの故障など洗濯機以外に問題があるケースもあるため、まずはほかの家電で動作チェックを行って原因を切り分けましょう。
洗濯機本体に問題がある場合は、基本的に修理費をかけて電子部品を交換することになります。年式が古い洗濯機だと部品が手に入りにくくなる場合もあり、最終的に買い替えに至ることもあります。
5.電源コードが発熱、または変色している
電源コードに異常があると、使用中にコードやプラグが熱を帯びたり変色したりすることがあります。コードの被膜が溶けたり焦げたりしていれば、断線や漏電が発生している可能性が非常に高いです。
このような状態を放置するとショートや火災など重大な事故につながる恐れがあります。すぐにコンセントから抜き、専門のスタッフに相談する必要があります。
また、コード部分の修理は一時的にラップやテープで覆って凌ぐのは危険です。見た目に異臭や変形がなくても温度が高いようなら注意したほうがいいでしょう。
6.給水・排水トラブルで洗濯が途中で止まる
洗濯中に突然止まってしまう原因には、給水や排水を制御するセンサーの不具合、もしくはポンプの故障が考えられます。何度かエラーをリセットしても直らない場合は、内部的な劣化が進行している可能性があります。
排水トラブルは洗濯槽裏の汚れやホースの目詰まりが直接原因となることもありますが、長年の使用による部品疲労が元凶であるケースも多いです。いずれも度重なるエラーは洗濯機全体の負荷を高めるため、さらなる故障を招きやすくなります。
このようなトラブルが発生したら、まずは簡易的なクリーニングや部品交換を検討し、それでも改善しない場合は買い替えの決断が必要です。
3.洗濯機を長持ちさせる3つのコツ
洗濯機の寿命を延ばすポイント
洗濯機を長持ちさせるには、日々の小さなケアの積み重ねが大切です。
まず、洗濯機にかかる負荷を低減するため、洗濯物の量を詰め込みすぎないように注意しましょう。次に、洗剤や柔軟剤の使用量を守り、過剰投入によるカス残りや故障リスクを防ぎます。
そして、定期的なメンテナンスやお掃除を習慣化することは見えない部分の汚れやカビの蓄積を防ぎます。これらを意識するだけで、洗濯機の疲労を減らし、故障リスクを大幅に低減できます。
①定期的にメンテナンスを行う
洗濯槽クリーナーや市販のカビ取り剤を活用し、槽内を定期的に洗浄することで、嫌なにおいやカビの繁殖を抑えられます。特に、日々の洗濯で汚れた水が溜まる槽裏は汚れが蓄積しやすい場所です。
フィルター掃除も忘れずに行いましょう。糸くずやホコリが詰まると排水トラブルの一因にもなるため、少なくとも週に1回程度はチェックすると良いです。
さらに、洗濯機周りのホコリやゴミも掃除しておくことで、モーター部分への異物混入を防げます。これらのメンテナンスを欠かさないだけでも故障率が大幅に変わります。
②洗濯物を詰めすぎない
洗濯槽の容量を超えて衣類を詰め込むと、モーターやベルトに大きな負荷がかかり、内部部品の摩耗や変形の原因となります。衣類同士の絡まりも増え、洗濯効率が下がるだけでなく洗浄力も落ちてしまうのです。
負荷がかかりすぎると、振動や異音につながりやすく、結果として故障までの時間を短くしてしまいます。1回の洗濯でまとめて済ませたい気持ちもありますが、洗濯機の健康を考えるなら適量を守りましょう。
どうしても大量の洗濯をしなければならない場合は、2回に分けるなど、工夫して負荷を分散させるだけでも違いが出ます。
③洗剤や柔軟剤の使用量は適量に
洗剤や柔軟剤を入れすぎると、すすぎ工程で洗いきれない残留物が洗濯槽に付着してカビや雑菌の繁殖を助長してしまいます。洗剤カスが固まると、排水ホースやフィルターの目詰まりを引き起こすこともあります。
メーカーが推奨している計量スプーンか計量カップを使用し、記載通りの分量を守るようにしましょう。目分量で入れてしまうと、どうしても過剰使用になりがちです。
洗剤の適切な量は洗浄能力を保ちつつ、洗濯機の老朽化を遅らせるうえでも欠かせないポイントです。小さな心がけが大きな効果をもたらします。
4.洗濯機が寿命かも?と思ったら
買い替えと修理の目安
洗濯機の修理費用は故障箇所によって大きく異なることが、メーカーの公式データで明確に示されています。シャープ製ドラム式洗濯機の電気回路部品交換では72,000円~42,000円(税込)、メインモーター、ドラムキット、乾燥ユニット交換では90,000円~55,000円(税込)となっており、主要部品の故障では新品購入価格に近い修理費用が発生します。
洗濯機の修理を業者やメーカーに依頼すると、少なくとも5,000円前後の代金が発生します。電気部品などの交換が必要になると、相場は2万円前後と高めになり、電源が入らない・パネル部分の不具合は、電気回路の修理が必要となり費用の相場は5万円前後という実態調査結果があります。
特にドラム式洗濯機には、縦型と比べて構造が複雑で部品点数が多く、修理費用が高額になる傾向があり、特に乾燥機能の故障では、高額になることが多いとされています。購入から6年を過ぎた機種で5万円以上の修理費用が見積もられた場合、買い替えを検討することが経済的に合理的と言えます。
5.寿命を迎えた洗濯機は自治体で処分できない
洗濯機は家電リサイクル法対象
洗濯機の廃棄は特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)により厳格に規制されています。洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象機器で、エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫と並ぶ「家電4品目」として指定されており、自治体での粗大ごみ収集は法的に禁止されています。
一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律として制定されており、これに違反すると法的処罰の対象となります。
洗濯機・衣類乾燥機では82%以上の再商品化率が義務付けられており、適切な処理により資源の有効活用が図られています。経済産業省と環境省が毎年公表する施行状況報告書によれば、年間数百万台の洗濯機が適切にリサイクル処理されており、制度の実効性が確認されています。
6.寿命が来た洗濯機の処分方法4選
処分方法で費用も手間も違う!
寿命を迎えた洗濯機の処分方法は1つだけではありません。新しい洗濯機購入時に家電販売店に引き取ってもらうのが最も簡単ですが、収集運搬料金がかかってしまうため自身で持ち込み処分するよりも高くついてしまうのです。
選ぶ処分方法によって必要な費用や手順が異なるため、新しい洗濯機が届くまでの日数や搬出手段を考慮しながら最適な手段を選定することが大切です。
1.家電販売店で処分してもらう
最もオーソドックスな方法が、新たに洗濯機を購入する際に販売店で引き取ってもらうことです。その場でリサイクル手続きが完結し、設置と同時に古い洗濯機を撤去してくれるので大変便利です。
手間が少ない反面、販売店によってはリサイクル料金や収集運搬費用がやや高めになる場合もあるため、複数店舗で見積もりを取るのも有効でしょう。
ただし、処分だけを単独で依頼できない店舗もあるため、新規の購入と同時でなければ引き取りに応じないケースもあります。
2.フリマアプリやネットオークションで出品する
動作する洗濯機なら、フリマアプリやネットオークションに出品して、必要としている人に譲るという方法があります。廃棄するよりも環境に優しく、なおかつ多少の収益も得られる可能性があります。
ただし、出品や梱包、発送手配など手間と時間がかかります。大型家電の送料は高額になるため、直接引き取りに来てもらえるよう交渉するなど工夫が必要です。
また、商品状態をしっかり伝え、万が一のトラブルを避けるために動作確認や清掃を十分に行っておくことをおすすめします。
3.指定引取場所に持ち込み処分
自分で洗濯機を運べる人は、家電リサイクル券を購入し、指定された引取場所に直接持ち込むという方法もあります。リサイクル料金の他に収集運搬費がかからないので、全体的なコストを安く抑えやすい点が魅力です。
ただし、洗濯機は非常に重く、自宅から車までの運搬や車への積み込み作業は負担が大きいと感じる方も多いでしょう。ケガや家の壁に傷をつけないよう十分に注意が必要です。
持ち込みに必要な書類や手続きは事前に確認しておきましょう。当日になって書類不備があると、再度出向かなければならない手間が生じる場合があります。
4.不用品回収業者に引き取り依頼する
自力での運搬が難しい場合や、手早く処分を済ませたい場合は、不用品回収業者に依頼するのが手軽です。回収業者が自宅まで来て搬出してくれるため、負担が少なく済みます。
ただし、回収費用が高めになることもあるため、見積もりを複数の業者に頼んで比較するのが賢明です。作業やサービス内容も業者によって異なるため、口コミや実績をチェックすると安心できます。
回収業者に処分を依頼する際も、きちんと家電リサイクル法に基づいて手続きを行っているかを確認しましょう。違法回収業者に依頼してしまうとトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
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7.洗濯機の寿命と処分方法のまとめ
不要な洗濯機は自治体では処分できないので注意
洗濯機は日常的に負荷がかかるため、メンテナンスの有無や使用頻度によって寿命が大きく左右されます。長く使うポイントを押さえつつ、買い替え時期・処分方法を正しく把握してトラブルを最小限に抑えましょう。
洗濯機には一般的に6〜8年ほどの寿命がありますが、こまめなメンテナンスと適切な使い方を徹底すれば10年、さらには20年以上の使用も不可能ではありません。寿命が近いサインを見逃さず、焦げ臭いや異音などの異常を感じたら早めに対処することが大切です。
また、修理費用が新品購入に近い場合は思いきって買い替えを検討するほうが、トータルコストや安全面でメリットが大きいケースも。
自治体では処分できないため、家電販売店や回収業者など、各種処分方法の特徴を把握してから最適な手続きを選択しましょう。
使い方やお手入れ次第で洗濯機の寿命を20年にすることも夢ではありません。日々のちょっとした積み重ねが、あなたの洗濯機の寿命を大きく左右するポイントです。
監修
ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃 ゴミ屋敷バスター七福神
創業14年、ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃の専門業者。年間実績20,000件以上を誇る。長年の経験で培われた独自のノウハウと、専門教育を受けた熟練スタッフによる丁寧かつ迅速な作業が強み。
手が付けられないほどのゴミ屋敷も、豊富なスタッフ数と車両数を駆使し、最短1日でのスピード解決を実現。プライバシーに配慮した秘密厳守の対応で、ご近所に知られる心配もない。
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