1.物が多い家に住む人の3つの共通点
物が多すぎる部屋には、いくつか共通する特徴があります。原因を把握しておくと、物が増えた理由を整理しやすくなり、自分に合った片付け方も見つけやすくなります。
- 今は必要ない物が多い
- 物の定位置が決まっていない
- 片付けや処分が苦手
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
今は必要ない物が多い
物が多い方は、「今は必要ないけれど、いつか使うかもしれない」と考え、物を手放せないまま残していることがあります。判断基準を「まだ使えるか」ではなく「今の暮らしに必要か」に変えると、手放す物を決めやすくなります。未使用品であっても、数年間使っていない物は、今後も出番がない可能性があります。
例えば、昔の学用品や使っていない予備品、趣味に合わない景品、用途が変わった収納用品などは、残したままになりやすい物です。捨てるか迷う場合は、最後に使った時期や今後使う予定が具体的にあるかを基準にすると判断しやすくなります。
物を保管するにはスペースが必要です。物が増えすぎると掃除がしにくくなり、探し物や重複購入も増えやすくなります。収納場所を占有していることも含めて考えると、本当に残す必要がある物か見直しやすくなるでしょう。
物の定位置が決まっていない
物の置き場所が決まっていないと、使ったあとに戻す場所が分からず、そのまま出しっぱなしになりやすくなります。必要な物を探す機会も増え、見つからないまま同じ物を買ってしまうと、さらに物が増える原因になります。
定位置を決めるときは、見た目のきれいさよりも戻しやすさを優先することが大切です。使う場所から離れすぎた収納や、出し入れに手間がかかる場所を選ぶと、片付ける習慣が続きにくくなります。
置き場所は、使用頻度や生活動線、誰が使う物なのかを基準に決めると整理しやすくなります。よく使う物は手前や取りやすい高さに置き、使う場所の近くへ収納すると、使ったあとも元に戻しやすくなります。
片付けや処分が苦手
物が多くなる背景には、片付けや処分に苦手意識があることも考えられます。物を分類したり、必要かどうか判断したりする作業に慣れていなければ、片付けそのものを負担に感じやすくなります。
片付けや処分が苦手な場合は、一度に部屋全体を片付けようとせず、自分で判断できる範囲から少しずつ進めることが大切です。例えば、明らかなゴミだけを集める、机の上だけ片付けるなど、作業を小さく区切ると取りかかりやすくなります。
物が多すぎて自分では片付けを始められない場合や、生活に必要な動線まで塞がれている場合は、不用品回収や片付けを扱う専門事業者へ相談する方法もあります。自力だけにこだわらず、部屋の状態に合わせて依頼を検討するとよいでしょう。
2.物が多い家の片付けをはじめるコツ
物が多すぎる部屋を片付けるときは、勢いだけで始めるのではなく、挫折しにくい進め方をあらかじめ決めておくことが大切です。片付けの負担を減らし、作業を続けやすくするためのコツを紹介します。
片付けのハードルを下げるため完璧主義を手放す
最初から理想の収納やきれいな部屋を目指すと、一度に判断することが増え、片付けの負担が大きくなります。物が多い段階では、完璧に整えることよりも、少しずつ物を減らして前へ進むことを優先すると続けやすくなります。
最初は「今日は1つでも物を減らす」といった小さな目標から始めることが大切です。部屋全体を一度に片付ける必要はなく、できる範囲で作業を積み重ねていけば構いません。
片付けながら収納場所や分類方法を見直すこともできます。最初から完成形を求めず、まずは使いやすい状態をつくり、その後に必要な部分を整えていくと負担を抑えられます。
今日やることを決めておく
漠然と片付けを始めると、どこまで作業すればよいのか分からず、途中で手が止まりやすくなります。そのため、「今日は机の上だけ」「今日はペットボトルだけ」など、作業を始める前に範囲を決めておくと進めやすくなります。
片付ける時間や終了条件を決める方法も有効です。例えば、「15分間だけ片付ける」「ゴミ袋1枚がいっぱいになったら終える」など、終わりが見える条件を設定すると取りかかる負担を減らせます。
毎回小さな範囲でも終わらせる経験を重ねると、次の片付けにも着手しやすくなります。長時間の作業を前提にせず、その日にできる量を決めて継続することがポイントです。
手放すルールを決めておく
物を一つずつ見ながら捨てるかどうか考えていると、判断に時間がかかります。片付けを始める前に「1年以上使っていない」「同じ用途の物が複数ある」「壊れている」「現在の生活では使わない」など、自分なりの基準を決めておくと判断しやすくなります。
すぐに決められない物は、保留ボックスへ一時的に入れる方法もあります。ただし、そのまま保管場所にしないよう、「1か月後に確認する」など見直す期限を決めておくことが大切です。
判断基準をあらかじめ決めておけば、物を見るたびにゼロから考える必要がありません。迷う時間を減らすことが、物の多い部屋でも片付けを止めずに進めることにつながります。
片付け初期は収納用品を増やさない
物が多い状態で収納用品を買い足すと、物そのものは減らないまま収納ケースだけが増えてしまうことがあります。片付けの初期段階では、新しい収納を購入するよりも、まず不要な物を減らすことを優先するとよいでしょう。
仕分けの途中で箱が必要な場合は、家にある紙袋や空き箱、使っていないケースなどを一時的に活用できます。物を減らしていくと、現在ある収納だけで収まることもあります。
収納用品を購入するのは、残す物の量や種類が決まってからでも遅くありません。必要な収納量を把握してから選ぶことで、使わない収納用品が新たに増えるのを防げます。
片付けるエリアを限定する
家全体を一度に片付けようとすると作業量が多くなり、終わりが見えにくくなります。玄関や洗面台の下、食器棚の一段など、狭い範囲に絞って片付けると作業前後の変化を確認しやすくなります。
最初は、日常生活でよく使う場所から取りかかるのがおすすめです。玄関や通路、寝る場所などが片付くと生活しやすくなり、次の作業にもつなげやすくなります。
一方、写真や手紙などの思い出の品が多い場所は、手放すかどうかの判断に時間がかかりがちです。片付けに慣れるまでは後回しにし、判断しやすいエリアから進めると挫折しにくくなります。
物の定位置は使う頻度で決める
物を減らしたあとは、残した物の定位置を決めます。よく使う物とほとんど使わない物を同じように収納すると、必要な物を取り出しにくくなり、片付けたあとも散らかりやすくなります。
毎日使う物は手の届きやすい場所、使用頻度が低い物は棚の上段や奥などに収納すると、日常の動線に合わせて管理できます。季節物など、使用する時期が限られる物は普段使う収納と分ける方法もあります。
定位置を決めるときは、取り出しやすさだけでなく、使ったあとに戻しやすい場所かどうかも確認することが重要です。無理なく元に戻せる収納にすると、物が出しっぱなしになるのを防ぎ、片付いた状態を維持しやすくなります。
3.物が多い家に住む人がやってはいけない片付け
片付けは、やり方を間違えると途中で挫折しやすく、かえって部屋が散らかることもあります。物が多すぎる部屋では、一度に広い範囲へ手をつけたり、収納用品を先に増やしたりせず、片付けを最後まで終えられる範囲で進めることが大切です。
「いきなり全部出す」はおすすめできない
物が多すぎる部屋で、収納されている物をいきなり全部出す方法はおすすめできません。床が物で埋まり、仕分けや収納まで終わらないまま作業を中断すると、片付ける前より生活しにくい状態になるおそれがあります。
全部出して整理する方法そのものが悪いわけではなく、重要なのは作業範囲です。引き出し1つ、棚1段、洗面台下の半分など、その日のうちに仕分けから収納まで終えられる範囲に限定すると進めやすくなります。
狭い範囲であれば物の量を把握しやすく、必要な物と不要な物の仕分けも完了させやすくなります。「全部出す」ときは、出すことを目的にせず、元の場所を整理し終えるところまでを一つの作業として考えることが大切です。
捨てることだけを目的にしない
物が多いからといって、最初からすべてを捨てる前提で片付ける必要はありません。処分することだけを意識すると、まだ使える物や思い入れのある物を前に判断できなくなり、片付けそのものが止まることがあります。
手放すか迷ったときは、「捨てられるか」ではなく「今の生活に必要か」を基準に考えると判断しやすくなります。すぐに決められない物は保留にし、一定期間を置いてから見直す方法もあります。
まだ使える物は売却や譲渡という選択肢もありますが、手放し方を決めることに時間をかけすぎると片付けが進みません。期限を決めて対応し、まずは生活に必要な空間を取り戻すことを優先するとよいでしょう。
先に収納グッズを買いそろえない
片付けを始める前に収納グッズを買いそろえると、物の量に合わなかったり、収納用品そのものが新たな物として増えたりすることがあります。物が多い段階では、収納場所を増やすよりも先に、残す物を整理することが重要です。
収納用品を購入するまでの順番は次のとおりです。
- 不要な物を整理して減らす
- 残す物を決める
- 収納スペースのサイズを測る
- 不足している収納用品だけを購入する
この順番で進めれば、必要な収納量やサイズを把握してから購入できます。物を減らした結果、今ある収納だけで足りることもあるため、収納用品は片付けの最後に必要な分だけ追加すると、余計な出費や物の増加を防ぎやすくなります。
4.物が多い家の片付けの基本手順
物が多すぎる部屋を片付ける際に、とくに避けたいのがリバウンドです。片付けても物を増やす習慣や戻しにくい収納が残っていると、再び散らかる原因になります。片付いた状態を維持するには、物を減らすだけでなく、仕分けや収納まで順番を決めて進めることが大切です。
片付けるエリアを決める
まずは片付けるエリアを決めます。目についた物から手当たり次第に片付けると、どこまで作業が進んだのか分かりにくく、途中で達成感を得にくくなります。
「今日はクローゼットだけ」「玄関だけ」など、作業範囲を具体的に決めると終わりが見えやすくなります。最初から部屋全体を片付けようとせず、その日のうちに終えられる範囲に絞ることがポイントです。
一つのエリアが片付いてから次へ進めば、途中で物が広がるのも防ぎやすくなります。片付いた場所を維持しながら少しずつ範囲を広げると、部屋全体を整えやすくなります。
物の仕分けをする
片付ける範囲を決めたら、次は物を「必要」「不要」「保留」の3つに仕分けます。最初から細かく分類すると判断する回数が増えるため、まずは3つに分ける程度にとどめると作業を進めやすくなります。
必要かどうかは、最後に使った時期や現在の生活で使う予定があるかを基準に考えます。「昔は使っていた」「まだ使える」といった理由だけで残している物は、今後本当に必要なのか見直してみるとよいでしょう。
すぐに判断できない物は保留にして構いません。ただし、そのまま保管し続けないよう、「1か月後に見直す」など期限を決めて再度判断することが大切です。
不要な物を処分する
不要と判断した物は、部屋に残したままにせず処分方法を決めます。主な手放し方は次のとおりです。
処分方法に迷い続けると、仕分けした物が部屋に残り、片付けが止まってしまいます。売却する場合も、「出張買取を1回利用する」「リサイクルショップへ1回持ち込む」など、期限や回数を決めておくと進めやすくなります。
売る・譲ることに時間をかけすぎず、決めた期限までに手放せなければ別の処分方法へ切り替えることも大切です。新品や未使用品であっても、長期間使っていないのであれば、現在の生活に必要かどうかを改めて考えてみましょう。
必要な物を収納する
不要な物を減らしたら、残した物を収納します。収納するときは、衣類や書類、日用品など、同じ種類の物をまとめてから置き場所を決めると管理しやすくなります。
置き場所は使用頻度を基準にし、よく使う物ほど手に取りやすく、戻しやすい位置へ収納します。ラベルを付けたり、ふたを開けずに戻せる収納にしたりすると、使ったあとも元の場所へ戻しやすくなります。
収納が足りないと感じても、最初から収納用品を増やす必要はありません。物を減らして定位置を決めたあとに、それでも不足している分だけ追加すると、収納用品そのものが増えて再び散らかるのを防ぎやすくなります。
5.物が多い部屋の片付けは専門事業者への依頼がおすすめ
自力で難しい場合はプロのサポートを活用する
物が多すぎて自力での片付けが難しい場合は、片付けを専門とする専門事業者への依頼を検討するとよいでしょう。特に次のような状態では、無理に一人で進めるよりも相談したほうが負担を抑えやすくなります。
- 足の踏み場がない
- 期限までに片付ける必要がある
- 分別や搬出の負担が大きい
- 片付けによる精神的な負担が大きい
足の踏み場がないほど物が多い場合や、自力での分別・搬出が難しい場合は、片付けの専門事業者へ依頼するのも選択肢です。分別から搬出、処分まで対応している専門事業者であれば、自分で一つずつ仕分けたり重い物を運び出したりする負担を減らせます。対応範囲や作業にかかる日数は専門事業者によって異なるため、依頼前に確認しておくことが大切です。
依頼先を選ぶ際は、複数社から見積もりを取って比較するとよいでしょう。料金だけでなく、どこまでの作業が含まれているのか、追加料金が発生する条件はあるのかまで確認すると、費用トラブルを防ぎやすくなります。また、残したい物や処分してよい物の基準を事前に伝えておけば、当日の作業も進めやすくなります。
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6.まとめ
物が多すぎる部屋の片付け方まとめ
物が多すぎる部屋は、一度にすべて片付けようとすると作業量が多くなり、途中で挫折しやすくなります。「まだ使えるか」ではなく「今の暮らしに必要か」を基準に仕分けると、残す物と手放す物を判断しやすくなります。
片付けを続けるコツは、作業するエリアを限定し、最初から完璧を目指さないことです。手放す基準もあらかじめ決め、収納用品は物を減らして必要な量が分かってから追加すると、再び物が増えるのを防ぎやすくなります。
足の踏み場がないほど物が多い場合や、分別・搬出を自力で行うのが難しい場合は、片付けの専門事業者へ依頼するのも選択肢です。自力で片付けられる範囲を見極め、無理のない方法で生活しやすい部屋を目指しましょう。