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実家の片付けに100万円も必要?相場費用と安く抑えるコツ

公開日:2025.8.5
実家の片付けに100万円も必要?相場費用と安く抑えるコツ

実家の片付けには、予想以上の手間や費用がかかることがあります。場合によっては、費用が100万円を超えるケースもあるため注意が必要です。
特に、長期間放置されていた家や、大量の不用品が残っているようなケースでは、多くの作業工程や人手が必要になり、その分費用が膨らんでしまいます。

しかし、工夫次第で費用を抑えることは可能です。不用品の事前仕分け買取サービスの活用複数の業者に見積もりを依頼するなど、できることを着実に行えば、100万円といった大きな出費を避けられる可能性もあります。

この記事では、実家の片付けで100万円以上かかる主な原因や費用の相場、そして費用を抑えるための進め方について詳しく解説します。
計画的に進めるためのポイントを押さえて、負担を最小限にしながらスムーズに実家を整理していきましょう。

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1.実家の片付け費用が100万円になることもありえる

実家の片付けで100万円以上になるケース

物にあふれた部屋の写真

実家の片付け費用が100万円を超えるケースは決して珍しくありません。主な原因には以下のようなものがあります。

・大量の不用品やゴミ屋敷化による分別、運搬作業の増加
・解体工事と同時に不用品撤去を依頼することで発生する追加費用
・空き家法に基づく行政代執行による高額な強制処分
・高額オプションの追加や悪質業者への依頼によるトラブル

こうした出費を避けるには、事前に作業範囲と料金体系を比較し、信頼できる業者を複数社から選定することが重要です。

■実家がゴミ屋敷になってしまっている
家族が住まなくなった実家に不用品が長期間放置されると、いわゆる「ゴミ屋敷」と呼ばれる状態になることがあります。家全体に物があふれていると分別作業が困難になり、作業量が増加することで費用もかさみがちです。
また、衛生面の問題や悪臭がある場合は特殊清掃が必要になり、処分費用が高額になる傾向があります。

■解体業者に不用品の処分・撤去まで任せる
家屋を解体する際に、不用品の処分まで解体業者へ一括で依頼することがあります。確かに手間は減りますが、解体費用に不用品処分費が上乗せされるため、総額が高くなりやすい点には注意が必要です。
たとえば、木造30坪(約100㎡)の解体費用は相場で90〜150万円(坪単価3〜5万円)。ここに残置物処分費5〜30万円が加われば、合計100万〜180万円に達する可能性があります。
なお、不用品の撤去を得意としない解体業者もあるため、片付け専門業者と連携できるかを確認し、見積もりは分けて比較することで余計な出費を抑えましょう。

■空き家法により代執行されてしまう
空き家を放置して倒壊や衛生被害の恐れがあると、市区町村が強制的に片付けや解体を行う「代執行」の対象になります。小規模な木造住宅でも代執行費用は100〜300万円、大規模な建物では500万円を超える例もあります。
実際に、神奈川県横須賀市では約150万円、大分県別府市で約510万円、北海道室蘭市では約800万円の請求事例があります。
行政代執行では価格交渉ができず、費用を抑えることは困難です。自主的な片付けや売却など、早期対応が最大のコスト削減策となります。

■オプションサービスをつけすぎている
片付け費用が高額になる背景には、必要以上のオプションサービスの追加も挙げられます。

・ハウスクリーニング:2LDKで3万5,000〜6万円
・庭木の伐採(高さ3〜5mの木1本):6,000〜11万円、抜根込みで1万9,000〜17万円
・6畳フローリング張替え:9万〜24万円

これらを合算すると、追加費用だけで20万〜47万円にのぼります。不用品の処分費が30万〜50万円かかる場合、総額100万円超は十分あり得ます。
不要な出費を抑えるためには、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

・詳細な見積書を取り寄せる
・各オプションの単価と作業内容を確認する
・優先順位を決めて、不要なサービスは削減する

特にリフォームや庭木伐採などは、専門業者に分離発注した方が安く済むケースもあるため、十分に比較検討しましょう。

■悪質な片付け業者に依頼してしまった
悪質業者によるトラブルでは、見積もりと異なる金額を請求されるケースもあります。追加で10〜60万円、なかには100万円超を請求された事例も報告されています。
消費生活センターへの相談件数も増加しており、遺品整理サービスに関する相談は2013年の73件から、2023年には209件と約3倍に増えています。
特に高齢者が単独で契約する場合、十分な説明を受けられず法外な請求を受けるリスクが高まります。

こうした被害を未然に防ぐには、次のような対策が重要です。

・3社以上から見積もりを取り、金額と内訳を比較する
・産業廃棄物収集運搬の許可など、法的な許認可を確認する
・口コミやSNSで業者の評判を確認し、不当請求の報告がないか調べる

また、見積もり段階でキャンセル料や追加料金の有無を明確にしておくことも、トラブルを避ける上で非常に有効です。

2.実家の片付けの費用相場

片付け費用の決まり方は?

片付けを行う作業員の写真

実家の片付け費用は、家の広さ・不用品の量・必要な作業人数によって大きく変動します。以下は、代表的な間取りごとの作業人員と費用相場の目安です。



間取り

作業員数

費用相場



1R〜1K

2名

5万〜10万円



2DK

3名

20万〜25万円



3LDK

6名

30万円以上



ゴミ屋敷(2LDK〜3LDK)

8名以上+2〜3tトラック複数

80万〜120万円




費用が高額になる主な原因は、トラック代と人件費です。たとえば、トラック1台の費用は以下のとおりです。

・軽トラック:3万〜4万円
・2tトラック:5万〜8万円

このようなトラックを3台以上使用すれば、それだけで15万〜24万円の出費になります。

さらに、特殊清掃や簡易リフォームを依頼すると、5万〜30万円の追加費用がかかることも。結果として、総額100万円を超えるケースも珍しくありません。

不要な追加請求を防ぐためには、以下の点を必ずチェックしましょう。
1.詳細な見積もりの取得:作業員数・トラック台数・処分量などの内訳を確認する
2.オプション費用の確認:特殊清掃やリフォームなどの単価を事前に把握しておく
3.追加費用の上限明記:当日に発生する可能性がある追加料金の上限を契約書に明記する

こうした事前の対策を行うことで、費用トラブルを避けながら、納得のいく片付けが進められます。

3.実家の片付け費用を100万円以内に抑えるコツ

できるだけ自身で片付ける

ゴミの写真

不用品回収スタッフの人件費相場は1名あたり1時間3,000〜5,000円です。たとえばスタッフ2名に3時間の仕分けを依頼すると、合計で18,000〜30,000円の費用がかかります。

一方で、札幌市の指定ごみ袋(40L)は5枚で約400円、つまり1枚あたり80円。自分で10袋分仕分ければ、わずか800円で済みます。可燃ごみや小物類を自力で分別するだけで、数万円規模の人件費を削減できるのです。

また、10kg以下の小型家電や工具などは、自治体の粗大ごみ回収を利用すれば、1点あたりおよそ400円で処分可能です。持ち運びが可能な不用品は、自分で搬出して予約することで、全体の費用を100万円以内に抑える有効な手段になります。

■再利用できる不用品は買い取ってもらう
家電や家具の中には、状態次第で買取が可能なものがあります。買い取ってもらえれば、片付け費用の大幅な補填につながります。以下は代表的な買取相場の一例です。



品目

条件例

買取相場



全自動洗濯機(4〜5kg・2019年製)

動作良好・付属品あり

5,000〜15,000円



3ドア冷蔵庫(365L・2020年製)

傷少・説明書なしOK

30,000〜40,000円



ダイニングテーブル

ノーブランド・中古並品

3,000〜8,000円



キッチンボード

白系・状態良好

7,000〜12,000円




たとえば、洗濯機と冷蔵庫をセットで売却すれば最大5万円ほどの回収が可能です。片付け費用が10万円のケースなら、その半分を補填できることになります。

■予算内でできる片付けを依頼する
片付けを業者に任せる場合は、まず「どこまで依頼するか」を明確に決めてから、予算を提示するのがコツです。

たとえば3LDKの物件で想定される費用は以下のとおりです。

・不用品撤去のみ:およそ30万円(作業員6名・トラック2台想定)
・撤去+ハウスクリーニング:30万円+3万5,000〜6万円 → 合計約33万5,000〜36万円

費用を100万円以内に抑えたい場合は、「予算は40万円まで」といった上限額を業者に明示するのが有効です。
あわせて見積書でオプションの単価を確認し、必要性の低い項目は削除して調整しましょう。

■複数の業者から相見積もりをとる
実家の片付けに限らず、高額になりがちなサービスでは相見積もりの取得が不可欠です。価格だけでなく、作業内容・対応の丁寧さ・オプションの有無など、複数の観点で比較しましょう。

業者側も、他社との競争を意識してより適正な価格やサービス内容を提示してくれることがあります。
納得のいく片付けを実現するためにも、相見積もりは必ず実施するようにしましょう。

4.実家の片付けはいつから始めるべき?

理想の片付けタイミング

おじいちゃんと孫のティータイムの写真

実家の片付けは、できるだけ早めに着手するのが理想的です。
片付け作業には、想像以上の時間と体力が必要になります。両親が高齢であったり、家族が遠方に住んでいたりする場合は、スケジュール調整だけでも大きな負担となります。
早いうちから準備を始めれば、気持ちや時間に余裕を持って取り組むことができ、必要な作業もスムーズに進められます。

特に、相続や売却が関係する場合は、法的な手続きや書類整理が必要になるため、後回しにするほどストレスや費用が増加しやすくなります。実家の片付けは、遺品整理や生前整理も含めて、計画的に進めることが重要です。

■両親が元気なうちに始めるべき
両親が元気なうちに片付けを始めておけば、持ち物の要不要を本人に確認しながら進めることができます
そのため、「捨てるべきではなかった」と後悔するリスクを大きく減らせます。

また、費用面でも生前整理は有利です。
たとえば、1Kの部屋で比較すると以下のような相場になります。

・生前整理:3万〜8万円
・遺品整理:5万〜10万円

同じ間取りでも最大2万円程度の差が出ることもあります。早めの片付けは、心理的負担を軽減するだけでなく、コスト削減にもつながります。

■自宅が空き家になるタイミングで始める
実家が空き家になった直後は、集中して片付けを行うチャンスです。家族で予定を合わせやすく、1〜2日で一気に作業を進められる可能性があります。

反対に、空き家状態が長く続くと、以下のような費用やリスクが発生します。

・空き家管理代行(月1回):8,000〜9,000円 → 年間約9.6万〜10.8万円
・害虫駆除(1回):3万〜5万円
・特定空き家・管理不全空き家に指定 → 固定資産税が最大6倍に上昇

こうした費用負担や近隣トラブルを未然に防ぐためにも、空き家になったタイミングでの片付けは非常に重要です。早期に対処すれば、結果的に数十万円以上のコスト削減にもつながります。

5.実家の片付けはどこから取り掛かるべき?

自分の部屋を片付ける

断捨離中の額縁とバスケットとカセットテープや藤椅子などの写真

子供の頃から使っていた自室には、思い出の詰まった品が多く、なかなか手放しづらいと感じる人も少なくありません。しかし、あえて自分の部屋から片付けを始めることで、必要な物と不要な物を区別する良い練習になります

まずは自分の持ち物を整理し、どれだけのスペースが空くのかを把握してみましょう。
自室の片付けを終えることで集中力が高まり、次に取り組む部屋の作業効率も格段に上がるはずです。

■リビングから片付ける
リビングは家族が集まるスペースであり、物の種類が分散しがちな場所です。一見すると手をつけにくく感じるかもしれませんが、生活必需品と不要品の判断が比較的しやすいため、片付け作業は思ったよりスムーズに進みます。

リビングを整理することで家の中心が整い、他の部屋への移動や作業スペースの確保がしやすくなります。
また、家族全員が参加しやすい場所でもあるため、最初のステップとして取り組むには最適です。

■キッチンなど小さな一区画から始める
キッチンや納戸などの限られたスペースを先に片付ける方法も効果的です。
こうした場所にある物は使用目的が明確で、使っていないものを判断しやすく、潔く処分しやすい傾向があります。

一区画ごとに完了させることで「終わった」という達成感が得られ、モチベーションを維持しやすくなります。
小さな場所でも、着実に進めていけば実家全体がスッキリしていく実感が得られるでしょう。

■ゴミ収集日に合わせてスケジュールを立てる
ゴミ収集日をベースに片付けの計画を立てると、不用品の処分を効率よく進めることができます
たとえば、可燃ゴミの日までに紙類をまとめたり、粗大ゴミ回収日に合わせて家具を出したりといった段取りが可能です。

スケジュールが明確になれば、何をいつ捨てればいいのか迷うことなく進められます。
ゴミの種類ごとの回収日をあらかじめ把握しておけば、無駄な作業を減らし、限られた時間で片付けを効率化できます。

6.優良な実家片付け業者の特徴

無料で訪問見積もりをしてくれる

片付け業者の写真

実家(延床30坪)には、平均して200〜300点の不用品があるとされています。
しかし、写真や電話の情報だけでは不用品の量や種類を正確に把握するのは難しいのが実情です。

そのため、無料で訪問見積もりを行う業者を選ぶことには2つのメリットがあります。

1.有料訪問(3,000〜5,000円)との差額を即時に節約できる
2.現地確認により、後から発生する追加費用のリスクを最小限に抑えられる

現場で作業内容や不用品の量を確認してもらうことで、その場で費用と作業範囲を確定でき、予算オーバーを防ぎやすくなります

■口コミ評価やスタッフの対応がよい
業者を選ぶ際は、口コミやスタッフの対応も重要な判断材料です。
インターネットのレビューサイトやSNSを活用すれば、費用・作業スピード・対応の丁寧さなどを多角的に確認できます。

実家の片付けは、単なる不用品処分ではなく、思い出や感情の整理でもあります。
そのため、丁寧で配慮のある業者を選ぶことで、トラブルの回避や精神的な負担の軽減にもつながります

■実家や空き家の片付け実績が豊富
実家には、大型の家具や長期間放置された不用品など、一般の引っ越しやオフィス移転とは異なる対応が必要です。

そのため、実家や空き家の片付けに特化した実績を持つ業者を選ぶと、スムーズな進行が期待できます。
豊富な現場経験を持つ業者は、想定外のトラブルにも柔軟に対応できるため、安心感が違います。

見積もりの際には、過去の具体的な対応事例を確認してみると、その業者の信頼度を測る参考になります

7.実家の片付けで100万円と言われたときの対処法

悪徳業者を疑ってみる

見積もり書の画像

見積もり額が想定より高く感じた場合は、焦らずに冷静に対応することが大切です。
突然「費用は100万円かかります」と伝えられると驚いてしまうかもしれませんが、その場で即決せず、まずは見積もり内容をじっくり確認しましょう。

作業内容に不明点がある場合や、相場からかけ離れた金額を提示された場合は、ほかの業者にも見積もりを依頼して比較検討するのが賢明です。
明細が曖昧だったり、高額なオプションが含まれている可能性があるため、内訳をしっかりチェックして、正確な費用感を把握しましょう。

■その場で決めず、見積書をもらう
高額な費用を提示された場合でも、すぐに契約せず、詳細な見積書を必ず受け取るようにしましょう。
見積書には、作業内容・人員数・処分量・オプションの有無などが明記されているのが一般的です。
他社の見積もりやインターネットでの情報と照らし合わせながら、本当に必要な作業だけが含まれているかを見極めることが重要です。

悪質な業者は、その場で契約を迫ってくる傾向がありますが、冷静な判断を下すには「持ち帰って検討する」時間が欠かせません
見積書をよく確認する姿勢が、不要な出費やトラブルを未然に防ぐ第一歩です。

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監修

ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃 ゴミ屋敷バスター七福神

創業14年、ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃の専門業者。年間実績20,000件以上を誇る。長年の経験で培われた独自のノウハウと、専門教育を受けた熟練スタッフによる丁寧かつ迅速な作業が強み。

手が付けられないほどのゴミ屋敷も、豊富なスタッフ数と車両数を駆使し、最短1日でのスピード解決を実現。プライバシーに配慮した秘密厳守の対応で、ご近所に知られる心配もない。

単にゴミを片付けるだけでなく、不用品の買取・処分、プロによる徹底的なハウスクリーニング、遺品整理まで、幅広いサービスをワンストップで提供。お客様一人ひとりに最適なプランを提案し、快適な生活空間を取り戻すまで、心を込めてサポートする。
<資格・著書・受賞歴など>

遺品整理士
生前整理士
事故現場特殊清掃士
空き家管理士
相続診断士
酒類販売業免許
家電リサイクル券 システム 取扱店
古物商許可:第542791100800 号
宅地建物 取引業許可:愛知県知事(1) 第24958 号
解体工事業番号:愛知県知事(登-30) 第937号
一般廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬許可
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