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ハチによる被害と対策方法とは?

公開日:2021.11.4 更新日:2024.4.4
ハチによる被害と対策方法とは?

ハチによる被害と対策方法についてご紹介します。日本に生息しており、人の住んでいる場所に巣を作るハチは主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。被害発生時期は、アシナガバチ類はおおむね7~8月で、スズメバチ類はおおむね7~11月です。特にスズメバチ類は9月頃に巣の規模が最大になり、攻撃性が高まるため要注意です。2回目に刺された場合は、アレルギー性ショックで死亡することがあります。対策としては服装、におい、動きに注意することによってハチに刺されないようにすることができます。

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1. ハチによる被害とは?①

ハチによる被害についての情報をご紹介します。①

家の柱に作られたハチの巣の写真

アシナガバチは基本的に人間が危害を加えない限り襲ってくることはありませんが、営巣が盛んになる6~8月の間は防衛本能が高まっているため、不用意に近づくと刺されてしまう危険性があります。庭に低木などがある場合は十分に注意が必要です。

ミツバチは屋根裏や軒下といった閉塞部を好んで巣を作ります。ミツバチの巣にもアシナガバチと同じように外皮はなく、巣穴がむき出しの状態になっています。平べったい板のような形で、それらが重なった状態で並んでいるように見えるのが特徴です。

ミツバチに巣を作られてしまうと、巣の中にハチミツが溜まっていきます。このハチミツが外に漏れ出し、壁や床、地面などが汚れてしまう可能性があります。

しかも、そうしてついたハチミツの汚れが原因でアリが発生するなどの二次災害につながる危険性もあるので注意しましょう。ミツバチの巣を発見した場合には、早めに撤去などの駆除対策をとるのがおすすめです。

スズメバチの巣は球状で、表面に貝殻に似た模様の外皮を作るのが特徴です。大きさは巣が作られた時期により異なりますが、放置すると群れが成長し、巨大化する傾向にあります。スズメバチの巣は外敵を警戒する見張りのハチが周囲を飛び回っているため、決して近づかないことが大切です。とりわけスズメバチはほかのハチと違い、攻撃性が高いので気をつけましょう。

2. ハチによる被害とは?②

ハチによる被害についての情報をご紹介します。②

人間の皮膚を刺そうとしているハチの写真

ハチに刺されたときに最も注意しなければならないのがアナフィラキシーショックです。アナフィラキシーとは薬物などに対する過敏性反応のことで、ハチ毒、食物アレルギー、薬物などで過剰な免疫反応を起こします。じんましん、呼吸困難、意識障害などの急性アレルギー症状が出て、最悪の場合はショック症状を引き起こし、死に至ることもあります。

アシナガバチやミツバチであっても、ハチ毒によって症状が出ることあります。しかも、一度刺されたことがある人は、ハチ毒に感化してアナフィラキシーショックのリスクが高くなっている可能性があるのです。心配な人は病院でパッチテストを受けるといいでしょう。

また、スズメバチに刺された場合は、すみやかに病院で治療を受ける必要があります。ミツバチやアシナガバチに刺された場合も、刺された場所以外に蕁麻疹などの症状が出ていれば、すみやかに病院へ行きましょう。病院へ行くまでの間、患部を冷やすと症状の進行を遅らせることができます。

このように、怖いイメージばかりあるハチですが、異なるイメージを持つ人もいます。養蜂家はハチを使って蜂蜜を作り、果物農家はハチを授粉に利用しています。昨年はミツバチが不足して農作物の出荷量に影響が出るなど、ハチは、私たちの生活につながりが強い生き物で、農作物を食い荒らす憎い害虫を食べてくれる、益虫でもあります。

3. ハチへの対策方法①

ハチへの対策方法についてご紹介します。①

布にとまっているミツバチの写真

毒針を持つ蜂でも、こちらから刺激しなければ、刺されることはまずありません。蜂が相手を襲うのは、巣が攻撃されて危険を感じたときです。

蜂に刺されないための対策としては、蜂に近づかない、巣に近づかない、蜂や巣に触れないを守りましょう。ハチ対策として自宅で注意するべき事は、靴の中、洗濯物や布団を取り込むときには、蜂がひそんでいないかよくチェックしてから取り込むことです。

アシナガバチやミツバチは民家やその周辺に巣をつくる習性があり、日当たりのよい洗濯物などにとまっていることがあります。蜂が家の中に入ってきたときは、蜂を刺激してはいけません。明るい方の窓や玄関のドアを開け、自然に外に出るのを待ちましょう。

また、蜂は巣を守る本能が強く、巣を攻撃されると興奮するため、むやみに近づいたり、棒でつついて落としたりすることや殺虫スプレーを散布することは、絶対に避けましょう。一番よいのは蜂がいるような場所に近寄らないことですが、屋外作業や山歩きなど、蜂がいそうな場所に行くときは、服装を工夫することによって蜂を避けるようにしましょう。

4. ハチへの対策方法②

ハチへの対策方法についてご紹介します。②

ハチの巣と防護服の写真

蜂は黒っぽい色に向かって攻撃したり、甘い匂いに誘われたりする習性があります。それらを避ける服装や持ち物が望ましいでしょう。

また、顔や首、腕、足など、露出した部分が真っ先に狙われるので、なるべく肌を覆う服装を心がけましょう。そのため、服装は白っぽい色や明るい色の長袖を選ぶといいでしょう。なるべく肌を出さない、黒いバッグ、黒いカメラなど、黒いものは持たない、花柄の服装、花柄のバッグなども避ける、甘い香りのする香水や整髪料はつけない等、これらを守るだけで十分な対策に繋がります。

また、蜂が向かってきた時に、手でふりはらったり大声をあげたりすると、かえって蜂を刺激します。目を閉じて、顔を下向き加減にし、身を低くしてじっとしていましょう。興奮した蜂に刺激されて、他の蜂が集団で襲ってくる場合もあります。走らないよう、速やかに、その場から離れてください。

蜂毒は水に溶けやすいので流水にさらすと毒を薄める効果が期待できます。毒液を口で吸いだすのは、口の中に傷があると傷口から体内に毒液が入り危険です。刺されたところに蜂の針が残されていると蜂の針の根元に毒嚢があって、体内に毒が入ってしまうので、できるだけ早く抜くことが望ましいのですが、つまむと毒液を注入してしまうことになるので注意が必要です。

5. ハチの被害と対策まとめ

ここまでご紹介したハチによる被害と対策方法についての情報をまとめてご紹介します。

巣に集まるミツバチの写真

ハチの巣を見つけた場合には、まずそれがどの種類のハチの巣なのかを見極めることが大切です。それによって対処方法が異なってくるためです。

また、ハチの巣はあるものの、周囲にハチの姿が見当たらないということもあるでしょう。その場合、もしかしたらその巣はすでにハチが巣立ってしまった後なのかもしれません。そうした空の巣であれば、放置しても被害が出ることはないでしょう。

ただし、本当に空の巣になっているのかどうかは、定期的に観察して本当にハチが住んでいないかどうかを確かめる必要があります。不用意に突いたりすると中にいるハチから攻撃される恐れがあるのでやめましょう。

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