ゴミ屋敷になった実家を片付けたい!説得のコツと片付けのポイント
公開日:2026.1.7
高齢の親が暮らす実家がゴミ屋敷化してしまうと、火災リスクや健康被害など、生活に深刻な影響を及ぼすおそれがあります。家族として片付けを進めたいと考えても、親の気持ちや価値観が障壁となり、思うように話が進まず悩んでいる方も少なくありません。
実家の片付けは、単に物を処分すれば解決する問題ではなく、親の生活背景や不安、これまでの暮らしへの思いが複雑に関わります。無理に片付けを押し進めると関係が悪化する可能性があるため、親の気持ちを尊重した対応が欠かせません。
この記事では、ゴミ屋敷となった実家を片付ける際に押さえておきたい考え方や、親と向き合う際のポイント、状況に応じた選択肢を整理します。感情的な対立を避けながら、現実的に前へ進むための判断軸を確認していきましょう。
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1.ゴミ屋敷化した実家を放置するのは危険
実家だけではなく、周囲に迷惑をかけることになる
ゴミが散乱して悪臭を放ったり、害虫が発生して繁殖しやすい環境になったりすると、近隣住民に大きな迷惑をかけてしまいます。周囲の住宅にも不快感を与えるため、地域トラブルに発展するケースも少なくありません。
環境省の調査(令和6年度)では、自治体が条例などの適用対象かを判断する際に「周辺住民等への影響」を重視する割合が最も高くなっています。実家の問題が「家の中だけの話」では終わりにくい点は、家族として押さえておきたいポイントです。
また、自治体によっては「不良な生活環境を解消するための条例」などに基づき、相談対応や見守り支援に加えて、状況に応じた指導・勧告が行われる場合があります。地域と不要な対立を生まないためにも、早めに実家の片付けを検討しましょう。
迷惑をかけている状況は親にとってもストレスの原因になりやすいため、説得の際には「周囲が困っている」という点を丁寧に伝えることが重要です。
病気やけがにつながりやすい
通路が衣類や生活ゴミで埋まっていると、歩行時に転倒しやすくなります。消費者庁の資料(医療機関ネットワーク事業の集計)では、65歳以上の転倒事故情報606件のうち、住宅での発生が約半数(299件)を占めています。
転倒事故は75歳以上で割合が高く、骨折が一定数発生していることから、実家の動線を確保することは非常に重要です。
また、ゴミが多いことで掃除や換気が行き届かず、不衛生な環境を招き、アレルギー反応や感染症のリスクが高まる点にも注意が必要です。
害虫・悪臭の発生
生ゴミや紙くずなどを放置していると、害虫やネズミが巣を作りやすい環境になります。これらは病原菌を運ぶ媒介となり、住環境をさらに悪化させる原因です。腐敗臭も発生しやすく、近隣住民から苦情が出る状況になりかねません。
場合によっては、悪臭や害虫被害を巡って損害賠償などのトラブルに発展するおそれもあります。
ご近所から孤立してしまう
ゴミ屋敷を巡るトラブルが続くと、近所との関係性が悪化し、地域コミュニティから距離を置かれてしまうことがあります。あいさつや地域行事に参加しづらくなり、孤立を深めてしまう要因にもなり得ます。
家族が相談や手助けを求めたいと思っても、周囲との関係がこじれていると支援を得にくくなるため、状況が深刻化する前の対応が欠かせません。
火災の発生
ゴミが山積みになると火が燃え移りやすく、火元が発生した際に一気に火災が拡大する危険性があります。総務省消防庁の統計(令和6年1~12月概数)では、建物火災の出火原因として「こんろ」が2,637件(12.6%)で最多となっています。
紙類や布類が台所周りに積まれていると火の取り扱いリスクが高まり、さらに「令和6年版消防白書」では、火災による死者のうち逃げ遅れが38.7%を占め、65歳以上の高齢者が死者の73.8%を占めています。
実家がゴミ屋敷化している場合は、防災の観点からも早期対処が不可欠です。
2.実家がゴミ屋敷になる原因とは?
ゴミ屋敷の背景には親世代独特の悩みが
親世代は若い頃と比べて社会の変化に対応しづらく、生活習慣や買い物のスタイルがそのまま残っている場合があります。物が簡単に手に入るようになった現代でも、捨てる基準をうまく作れず、結果としてゴミが積み上がってしまうことがあります。
また、家族と暮らしていた頃は気にならなかった物の管理が、ひとり暮らしになってから負担となり、放置が続くことでゴミ屋敷化していくケースも少なくありません。
退職し、孤独感が強い
会社を退職して人付き合いが減ると、家の中で過ごす時間が長くなりがちです。気晴らしのつもりで買い物をする機会が増えると、その分だけ物が溜まりやすくなります。
孤独感を埋めるために物に囲まれる安心感を求める方もおり、その結果、片付けに手が回らなくなってゴミ屋敷化が進行することがあります。
もったいない精神が強く、捨てられない
戦中・戦後の物資不足を経験した世代にとって、物を大切に使うことは生活の知恵でした。しかし現代では物があふれているため、使わない物まで抱え込むと際限なく増えてしまいます。
「いつか使うかもしれない」という思いが判断を鈍らせることで、本来手放しても問題のない物まで溜め込んでしまう傾向があります。
体力が落ちていて片付けられない
高齢になると筋力が低下し、物を持ち上げたり移動させたりする作業が大きな負担になります。特に大掃除のようなまとまった片付けを一度に行うのは難しく感じやすい状況です。
そのまま先延ばしにすると動線が狭まり、さらに片付けづらくなる悪循環を招きます。
加齢によって判断能力が落ちている
年齢を重ねるにつれて判断に時間がかかり、捨てるかどうかを先送りしやすくなることがあります。その結果、不要品やゴミが部屋に溜まり続ける状況が起こりやすくなります。
判断力の低下は必ずしも認知症に限らないため、早い段階から家族が状況を把握し、無理のないサポートを行うことが重要です。
人に頼ることができなくなっている
親世代の中には、自分の生活に他人を踏み込ませたくない、子どもに迷惑をかけたくないという思いを強く持つ方もいます。そのため困っていても一人で抱え込みやすくなります。
周囲に頼れないまま状況が悪化し、気づいたときにはゴミ屋敷になっていたというケースも多く、遠方に住む家族にとって深刻な問題となりがちです。
3.ゴミ屋敷の実家を片付ける5つのステップ
手順通りに進めるのが成功の秘訣
最初にしっかりと計画を立てることで、どの部屋から片付けるのか、どのタイミングでゴミを処分するのかといった作業の流れを具体的にイメージしやすくなります。計画がないまま始めると途中でゴミの山に手が止まり、結果的に時間がかかってしまうことも少なくありません。
実家が一戸建ての場合、ゴミが積まれている部屋が複数あるケースも多いため、まずは玄関や通路など移動に欠かせない場所を確保することを優先すると効率よく進められます。
1.まずは親を説得する
親に無断で作業を進めてしまうと、片付けが終わった後も不満や不信感が残りやすくなります。片付けの理由や放置した場合のリスクを丁寧に説明し、親の理解を得ることが重要です。
安全面や衛生面の具体的なメリットを伝え、納得してもらうことで協力体制が整い、片付けをスムーズに進めやすくなります。
2.ゴミ屋敷のレベルを把握し、道具を用意する
実家の部屋数やゴミの量、通路の通行状況を確認し、どれほどの作業が必要か全体像を把握します。手袋やマスク、ゴミ袋に加え、場合によっては大型ゴミを運ぶための台車なども必要になります。
どの程度の道具や専門的なサービスが必要かを早めに把握しておくことで、見積もりや作業計画を立てやすくなります。
3.「残す」「捨てる」「保留」の3つに仕分ける
大量の物を一度に分類すると混乱しやすいため、あらかじめ大まかな基準を決めて仕分けを進めるのがポイントです。親にとって必要な物や思い出の品は話を聞いたうえで「残す」物として分けましょう。
迷う物は「保留」にし、「一定期間使わなければ処分する」など期限を設けることで心理的な負担を軽減できます。
4.ゴミはすぐに処分する
仕分けが終わったゴミを家の中に置いたままにすると、元に戻されてしまうことがあります。袋に詰めたら、可能な範囲で早めに家の外へ運び出しましょう。
処分方法は自治体の分別ルールや回収方法を事前に確認することが大切です。消費者庁では、一般家庭の不用品や粗大ゴミは「一般廃棄物」として自治体や許可を受けた事業者が回収する点を示しています。
また、リチウムイオン電池は火災につながる事例があるため、モバイルバッテリーなどは他のゴミと混ぜず、自治体の指示に従って処分してください。
5.最後に部屋の清掃をする
ゴミを処分した後は、掃除機がけや拭き掃除を行い、溜まっていた埃やカビを取り除きます。清潔な住環境を取り戻すことで、健康面の不安も軽減しやすくなります。
部屋がきれいになると親の気持ちが前向きになり、ゴミを溜め込みにくい意識が生まれることもあります。今後も定期的に片付けや掃除を行う習慣をつけることが大切です。
4.【重要】ゴミ屋敷に住む親を説得するコツ
片付けの最初の一歩は親の説得
ゴミ屋敷を解消するには、親の同意や協力が不可欠です。もし勝手に作業を進めてしまうと、片付けられた物への不満が出たり、反発が強まったりすることになりかねません。
まずは説得を最優先と考え、時間をかけてでも親に片付けのメリットを理解してもらうアプローチを試みましょう。
ゴミ屋敷のリスクを伝える
火災や転倒など、ゴミ屋敷がもたらすリスクは具体的に伝えることが大切です。たとえば、総務省消防庁の資料では火災による死者の多くが高齢者であり、逃げ遅れが一定割合を占める点が示されています。
「安全に暮らしてほしい」という目的を明確にしたうえで、具体的な事実を共有する形で話すと受け入れられやすくなります。
親の考えを否定せず、聞く
頭ごなしに否定すると反発を招きやすいため、まずは親がなぜ物を捨てられないのか、どのような不安を感じているのかを聞く時間を作ります。共感の姿勢を示すことで、親も気持ちを話しやすくなります。
親が言葉にしづらい寂しさや不安を抱えている可能性もあるため、気持ちの面で支えながら片付けへの協力を促すことが大切です。
環境の変化のタイミングで説得する
引越しや家具の買い替え、新年など、生活環境に変化があるタイミングで説得を切り出すのも一つの手です。変化をきっかけにすると片付けが必要になるため、親も納得しやすくなります。
「新しい家具を置くために場所を空ける必要がある」といった形で、具体的な理由を添えて伝えるのがポイントです。
親がゴミ屋敷の実家の片付けを拒否したら無理に説得しない
強引に片付けようとすると親との関係が悪化し、片付けに対する抵抗感が強まることがあります。時間をかけて話し合いながら、少しずつ合意を得る方向で進めるのが得策です。
説得が難しい場合は、地域包括支援センターなどの福祉窓口、または自治体の生活環境・廃棄物担当に相談し、第三者を交えた支援につなげることも検討しましょう。
5.ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼する
どんな物屋敷も短期間で片付け終わる
専門業者はノウハウを持っているうえにチーム体制で作業にあたるため、大量のゴミでも短時間で片付けられるケースが多く見られます。十分な人員が確保できれば、通常は数日かかる作業を1日で終えられる場合もあります。
また、ゴミの中から必要な物と不要な物を仕分ける経験も豊富なため、大切な書類や貴重品を誤って処分してしまうリスクを抑えられる点も大きな利点です。
親の気が変わらないうちに片付け終わる
片付けを始めたあとで、親が「やっぱり捨てないでほしい」と気持ちを変える可能性は少なくありません。専門業者であればスピード感を持って作業を進められるため、こうしたリスクを最小限に抑えやすくなります。
短期間で作業が完了すれば、親自身もゴミ屋敷の状態を見続けるストレスから解放され、精神的な負担が軽くなる点もメリットです。
実家のゴミ屋敷を片付ける費用相場
費用は家の間取りやゴミの量によって大きく異なり、1Kで数万円程度から、4LDK以上では数十万円かかるケースもあります。事前に訪問見積もりを依頼することで、作業内容と金額を具体的に把握しやすくなります。
消費者庁は、「定額パック」などをうたう不用品・粗大ごみ回収サービスにおいて、作業当日に追加料金を請求される事例がある点を注意喚起しています。見積書の交付有無、作業範囲、追加料金が発生する条件を事前に書面で確認し、人件費や処分費、清掃費などの内訳を理解したうえで依頼することが重要です。
6.ゴミ屋敷片付け業者を選びのポイント
後悔しない業者選びで親も納得の片付けへ
熟練したスタッフが在籍しているか、追加料金が発生する可能性を事前にきちんと説明してくれるかなど、初期対応が丁寧な業者は信頼しやすい傾向があります。万一のアフターフォロー体制が整っているかどうかも、あわせて確認しておきましょう。
業者選びを誤ると、作業途中での料金トラブルや、親の精神的な負担が増してしまうことがあります。家族が慎重に比較検討する姿勢そのものが、円満な片付けにつながる第一歩です。
無料で訪問見積もりに来てくれる
現地で部屋の状況を直接確認してもらうことで、作業量に合った現実的なプランと見積もりを提示してもらいやすくなります。電話やメールだけでは把握しきれないゴミの量や状態が判明することも多いため、訪問見積もりに対応している業者は積極的に活用しましょう。
見積もり時の説明の分かりやすさや、質問への受け答えも重要な判断材料になります。
料金体系が明確である
見積もり金額に含まれる作業内容や、人件費・処分費・清掃費などの内訳を明確に示してくれる業者は安心感があります。あわせて、どのような場合に追加料金が発生するのかも事前に確認しておきましょう。
料金説明が曖昧な業者は、後から高額な追加費用を請求するおそれがあるため注意が必要です。
スタッフの対応がよい
ゴミ屋敷の片付けでは、親の不安や抵抗感に配慮したコミュニケーションが欠かせません。丁寧で思いやりのある対応をしてくれるスタッフがいる業者であれば、親も安心して作業を任せやすくなります。
依頼前に口コミや評判を確認し、スタッフ対応に関する評価が安定しているかをチェックしておくと判断しやすくなります。
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7.まとめ|ゴミ屋敷化した実家を放置しないために大切なこと
家族で早めに動き、親の安全と生活環境を守る
火災リスクや健康被害、近隣トラブルなど、ゴミ屋敷は周囲にさまざまな負担を引き起こすため、決して甘く見ることはできません。特に高齢者の場合は、わずかな転倒が大けがにつながり、命の危険を伴うこともあります。
家族で協力し合いながら早めに取り組むことで、大掛かりな片付けを最小限に抑えつつ、親の生活環境を安全で快適に保つことが可能です。放置を続けるリスクと比べれば、行動を起こすメリットは十分にあるといえるでしょう。
監修
ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃 ゴミ屋敷バスター七福神
創業14年、ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃の専門業者。年間実績20,000件以上を誇る。長年の経験で培われた独自のノウハウと、専門教育を受けた熟練スタッフによる丁寧かつ迅速な作業が強み。
手が付けられないほどのゴミ屋敷も、豊富なスタッフ数と車両数を駆使し、最短1日でのスピード解決を実現。プライバシーに配慮した秘密厳守の対応で、ご近所に知られる心配もない。
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