有線LAN工事は自分でできる?配線方法や業者の工事費用を抑える方法を紹介!
公開日:2024.2.26 更新日:2024.4.22
引っ越しなどで自宅の有線LAN工事が必要になったとき、自分で配線工事ができれば事業者を呼ぶ手間が省けて便利です。
今回は、有線LAN工事が自分でできるかどうかや、専門業者に依頼した際の費用相場、安く済ませるポイントを紹介いたします。
引っ越しなどで自宅の有線LAN工事が必要になったとき、自分で配線工事ができれば事業者を呼ぶ手間が省けて便利です。
今回は、有線LAN工事が自分でできるかどうかや、専門業者に依頼した際の費用相場、安く済ませるポイントを紹介いたします。
LANケーブルを配線するだけであれば特別な資格は要らず、自分でも配線できます。
電気工事の専門資格と言えば電気工事士ですが、その電気工事士の資格が必要になるのは100から200Vを使用する場合です。
一方、LANケーブルに使われる電気量はごくわずかです。そのためLANケーブルの配線作業は安全性が高く、素人が触っても何の問題もありません。壁の中に配線を施す場合でも、特別な資格は必要ありません。
ただし、インターネットに詳しくなかったり、機械の扱いが苦手だったりする場合、LAN配線1つでもどこに繋げたらよいのか分からずに、悪戦苦闘するケースがあります。
そのため、LAN配線が難しいと感じたら、専門事業者に依頼した方が無難です。
■LAN工事は専門資格が必要
素人でもできるのはあくまでもLANケーブルの配線であり、LAN設備を1から作る工事ではありません。
LAN工事は、アナログ電話回線を繋いだり、端末設備を適切に加工したりする作業が必要になります。電気工事の素人が「アナログ電話回線を繋ぐ」と聞いても、訳が分からないケースがほとんどです。仮にネットワークに詳しい人であっても、電気工事になるとなかなか難しいものです。
もしLAN設備を1から作ってほしいと考えている方は、自分で工事せずに専門業者に依頼しましょう。
スマートフォンやタブレットは無線LANで接続しますが、それ以外の機器は有線LANで接続した方が快適に使えます。無線LANは電波障害が起こりえるため、通信速度が安定しない可能性があります。
有線LANは速度が安定しているため、快適に利用できるのがメリットです。
ここでは、そんな有線LANの配線方法を紹介します。
■配線方法
得に見た目を気にしないのであれば、LANケーブルを床や壁に付けるだけで配線できます。
ルーターをどこに置くのか、部屋のどこまでLANケーブルを伸ばすのかを考えて、LANケーブルの長さを選びましょう。
また、LANケーブルを床に這わせながら、別の部屋や廊下を経由する場合は、ドアの下にLANケーブルが通ります。
この場合、ケーブルが太いとドアに引っかかり、ドアの開閉のたびにケーブルが傷んでしまいます。LANケーブルの中には平たい形状のものがあるので、ケーブルがドアを通る場合はこういったケーブルを使いのがおすすめです。
■LANケーブルは壁の中に配線できる
LANケーブルは壁や床だけでなく、壁の中にも配線できます。
壁の中にケーブルを埋めて配線すると、見た目がすっきりする上に、足やドアにケーブルが引っかかったりせずに済みます。
ただし作業の難易度が高くなるため、難しいと感じたときは専門事業者に依頼するのがおすすめです。
有線LANの設置工事は、専門の資格を持った業者にしか行えません。LAN設備を新しく設置したいのであれば、専門業者に依頼しましょう。
とはいえ、有線LAN工事の専門事業者は複数存在するため、どれを選べば良いのかが分からないものです。ここでは、LAN工事の専門事業者を選ぶ際におさえておきたい3つのポイントを紹介いたします。
①アフターサービスはどうなのか
依頼先の電気工事事業のアフターサービスが充実しているかどうかをチェックしましょう。
オフィスや自宅のLAN設備が不具合を起こしたときは、ネットワークが使えません。万が一を想定して、不具合が起きたときの緊急対応としてどういったフォローを行ってくれるのかをチェックしておきましょう。
また、不具合の原因が事業者にあるとしても、対応に追加費用が発生するケースもあるので、そういった点も事前に確認しておきましょう。
②実績はどうなのか
電気工事事業者の公式サイトで公開されている施工実績をチェックしましょう。
実績が豊富な業者であれば、それだけ工事の知識も豊富にあります。そういった事業者であれば、こちらのさまざまな要望に応えてくれたり、万が一の補償も整っていたりと安心して依頼できるでしょう。
また、施工実績と一緒にお客様の声を公開している業者は、信頼性が高まります。
③事業所が近くにあるか
アフターサービスを受ける都合上、店舗が会社や自宅の近くにあるかどうかが重要です。自宅から近いと、不具合があったときにすぐ駆けつけてくれる可能性が高まります。
自宅から遠すぎると、不具合があったときでも事業者の到着が遅れる上に、出張費を請求されるケースもあります。
LAN工事の費用は、工事の内容によって変わります。まずは、工事の内容をチェックしましょう。
■LAN工事内容
LAN工事には主に以下の種類があります。
・LANの配線整理:LANケーブルを整理する作業
・LANの基本構成:パソコンなどの機器をネット環境に接続する作業
・WAN-LAN構築:支店間にネットワークを構築する作業です。
・ネットワークセキュリティ:パソコンなどの機器を不正アクセスやウイルスから守るためのセキュリティを構築する作業
■LAN工事の費用相場
LANの配線整理のみであれば、3万円~が相場です。他の工事と比べて工数が少ないため、費用も安くなります。
LANの基本構成は10万円~が相場で、WAN-LAN構築になると15万円以上かかります。
「パソコンといった機器をネットに接続するには10万円以上かかる」と覚えておきましょう。
■費用が変動する場合もある
通常、新しい家を建てる際には、後で配線を追加したり修理したりするための準備として、「空の配管」が壁や床下に設置されます。これはLANケーブルなどを通すためのもので、将来的な配線作業を簡単にする役割を果たしています。
この配管の有無によっても費用が異なります。
もしも配管が設置されていれば、その配管を使ってケーブルが引けるので、費用が安くなります。
配管が設置されておらず、外からケーブルを通す場合は、壁に穴をあける工事が必要となり、当然その分の工事費用が高くなります。
外から配線する場合は防水カバーが必要になるケースがありますが、そうなると費用はさらに高くなってしまいます。
そのため、費用相場はあくまでも目安にして、詳しい費用が知りたい場合は複数社に見積もりを依頼しましょう。
このように有線LAN工事には決して安くはない費用が必要になります。
そこでここでは、有線LAN工事にかかる費用をできる限り安く済ませる方法を紹介いたします。
・機器やLANケーブルは自分で用意
周辺機器やルーターなどを自分で用意すれば、費用を抑えられます。特にLANケーブルは家電量販店でも販売しているので、事業者に用意してもらうよりもお得です。
機器1つだけでは大した差ではありませんが、多くの機器を自分で用意すれば相応の費用を抑えられます。
・必要に応じて無線LANを活用
LAN配線をすべて有線にするのではなく、無線LANを必要に応じて選べば費用を抑えられます。必要なLANケーブルの数を抑えられる上に、無線LANを導入すればその分作業員の工数も減らせるのが理由です。
会議室や応接室など使う頻度が少ない部屋は、無線LANでも問題ないので、うまく導入しましょう。
・複数社の見積もりを取る
同じ条件で複数の業者から見積もりを取れば、費用相場が見えてくる上に、業者ごとの施工費や材料費が見えます。
ただし、安いからと言って適当に選んではいけません。費用が安い会社は、工事が適当だったり、さまざまな追加費用が発生したりするケースがあります。
そのため、サービス内容が充実しているかどうかも参考にしましょう。