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雑草の特徴を徹底解説:庭や畑でよく見かける雑草の種類

公開日:2019.7.8 更新日:2024.4.4
雑草の特徴を徹底解説:庭や畑でよく見かける雑草の種類

雑草は大きく分けると、1年草と多年草に区別することができます。
1年草は、春もしくは秋に新芽が出ます。春に新芽が出たものは冬に枯れますが、秋に新芽が出たものは冬を越して夏に枯れます。越冬する雑草は強いものが多いのも特徴です。
多年草は、冬に枯れるので、一年草と勘違いしがちですが、地下茎がエネルギーを蓄えながら生き残っています。そして、春になると地下茎から新芽を出して成長します。地面の下の地下茎で増えるので、地面を掘らないと駆除が困難な雑草です。

この記事では、雑草として除去すべき植物別の特徴についてご紹介します。

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雑草であるスギナの特徴を紹介します

雑草であるスギナの特徴とは?スギナの特徴についてご紹介します。

伸びたつくしの写真

スギナはツクシでお馴染みの植物ですが、すぐ切れて根ごと再生するので除去困難な雑草です。浅い地面でもよく繁殖するため、しつこい雑草として知られていますが、春になると地下茎からツクシが生えてきます。どちらかと言えば湿気の多い土壌を好みますが、土手や芝生にも生え、園芸・農業分野では難防除雑草です。

なぜスギナ対策が難しいかというと、地下茎から再生してしまうので、根ごと抜きたいのに地上部分がもろく簡単にちぎれてしまうため、地下部分が残ってしまう特性にあります。

除去方法ですが、スギナを芝刈りしても、再生してしまい退治できません。芝生に混在したスギナは、緑色同士で侵入初期に見逃しやすく、いつの間にか範囲が広がってしまいます。手で1本1本抜けないので、芝刈り機を使いたくなりますが、除草剤で枯らさないと根絶できません。

スギナはシダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物。地下茎を伸ばして旺盛に繁茂します。茎の部分をスギナ、胞子茎をツクシと呼んでいて、ツクシの方は春の山菜として食べられます。ツクシのエキスが花粉症対策に役立つ可能性があり、日本大学産官学連携知財センターなどで研究がすすめられています。

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雑草であるスズメノカタビラの特徴を紹介します

雑草であるスズメノカタビラの特徴とは?スズメノカタビラの特徴についてご紹介します。

スズメノカタビラの絵

5~30cmほどの草丈のイネ科の雑草で、一年生ですが、越年することもあります。主に秋から春に発生し、生育とともに分げつが進みます。

その後、春から初夏、3月から6月にかけて開花して、結実後は一年生の草種であるため株は枯死します。

また、条件が整えば春以降でも次々に発生が見られるとともに、小さな個体でも開花します。暖地では、極寒気を除いてほぼ一年中花が見られます。葉は平らで線形、根本から葉が増える分げつで株を形成します。

小さな穂が枝分かれするのが特徴で、芝生と同じ環境で、日当たりがよく酸性の土壌を好むため、芝生の代表的な雑草の一つです。

踏みつけ、低刈り込みにも強く、ゴルフ場のグリーンでも生育してしまいます。小さな頃から花を付けること、通年で種が落ちることから、根絶が難しいとされています。

スズメノカタビラは広がる前に早めに枯らすことが大切です。根が残っていると再び成長してしまうので、除草剤などで確実に根を絶やすほうが安心です。手で引き抜く場合は、しっかり掘り起こして根を取り除くようにしましょう。

除草剤には雑草に直接まくタイプの茎葉処理剤というのものと、生える前に地面にまくタイプの土壌処理剤というものもあります。スズメノカタビラが生える前に予防として、土壌処理剤を使用するのもよさそうです。

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雑草であるチドメグサの特徴を紹介します

雑草であるチドメグサの特徴とは?チドメグサの特徴についてご紹介します。

チドメグサの写真

チドメグサはセリ科の多年草で、オオチドメやノチドメなどの種類が存在します。チドメグサは分枝した匍匐茎が地面を平伏して広がるとともに、所々の節からひげ根を発生させます。

また休眠芽が芝草の休眠芽と同じ層に位置するため、極端な刈り込み条件でも生き残りやすくなります。

主な発生場所としては、根群が浅いことから、やや湿った場所を好みます。そのため排水路や散水栓周り、また排水性が悪く、土壌水分の高い場所に発生しやすくなります。

発生時期についてはまだ詳細不明のようです。春先、夏場、早秋でも幼植物のチドメを見たことがあることから、発芽条件が揃えばいつでも発芽できるのではないかと考えられます。種子の伝播は主に風、雨、動物、人間などによるとされています。

チドメグサの除草で厄介なのは、茎まで抜かないともう一度生えてきてしまう点です。抜こうと首を出している葉の部分を引っ張るとプチッと切れてしまいます。そして、生育が芝生の近くにあると、茎を見つけても芝生の根に絡まっているため非常に厄介です。刈り取るだけではすぐに再生してしまうので、除草の際は根まで枯らすグリホサート系の除草剤がオススメでサンフーロンやラウンドアップなどが有名です。

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雑草であるチドメグサについて

雑草であるコニシキソウの特徴を紹介します

雑草であるコニシキソウの特徴とは?コニシキソウの特徴についてご紹介します。

コニシキソウの写真

コニシキソウは、根元から分枝して地面に張り付くようにして匍匐し、所々の節から根を出すため、刈り込み条件下でも生き残りやすくなります。

また春から秋にかけてダラダラと発生が続くため、防除が難しくなります。主な発生場所としては、日当たりが良く、肥沃で乾燥した酸性土壌を好むため、芝地では裸地化した場所や密度が薄くなった箇所に発生しやすくなります。

種子により繁殖し、生育期間は5月~11月頃までになります、発生のピークは夏ですが、春から秋にかけても発生が続きます。

春に発生した個体は生長が遅いですが、夏に発生した個体は生長速度が速く、短期間で大型の株になることがあります。秋に発生した個体は小さいままでも結実が可能です。

茎をちぎると白い乳液を出すのもコニシキソウの大きな特徴です。この汁には毒性があり、皮膚炎やただれを引き起こします。コニシキソウをむしった手でそのまま顔を触ったりするととても危険です。しかし毒と薬は表裏一体で、薬用に使われることもあるらしく、中国では全草を止血・血便・血尿に、また催乳薬としても用います。

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まとめ

ここまでご紹介した雑草の種類別の特徴についての情報をまとめてご紹介します。

雑草を取っている写真

庭や畑で植物を育てていると困るのが雑草です。

雑草は草花や野菜に比べて、生育旺盛なため、作物のための土壌養分を横取りしたり、草丈が高くなって光を遮ったりするため、草花や野菜が生育不良になったり枯れたりします。

また、環境の美観が著しく損なわれるだけでなく、病害虫の発生源にもなります。雑草の種類には大きく分けて一年生雑草、多年生雑草があります。

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