エコキュートがお湯切れしたらどうする?対策方法や予防策を紹介
公開日:2025.4.7
エコキュートを使っているときに、お湯切れが起きて困った経験はありませんか?寒い季節や、お風呂を使うタイミングでお湯が足りなくなると不便ですよね。
本記事では、エコキュートがお湯切れしたらどうすればよいのか、また日常的にできる予防策もご紹介します。
エコキュートを使っているときに、お湯切れが起きて困った経験はありませんか?寒い季節や、お風呂を使うタイミングでお湯が足りなくなると不便ですよね。
本記事では、エコキュートがお湯切れしたらどうすればよいのか、また日常的にできる予防策もご紹介します。
エコキュートでお湯が切れてしまう原因は主に2つあります。
・お湯を使い過ぎたから
エコキュートでお湯が切れてしまう原因の多くは「いつもよりお湯を使いすぎたから」です。
エコキュートは貯湯式の給湯器で、タンク内に貯めておいたお湯を使用する仕組みです。一度に使えるお湯の量には上限があり、タンク内のお湯がなくなり供給ができなくなることで、「お湯切れ」を引き起こします。
また、エコキュートは、家庭で使う1日分のお湯の量を学習し、最適な量を自動で作る機能があります。過去1〜2週間の使用状況をもとに設定されるので、各家庭によって必要なお湯の量が変わります。
しかし、連休やお正月などで家族以外の利用者が増える時期は、お湯の使用量が普段より増えるため、湯量が足りなくなる可能性があります。このようなシーズンには、使用量を見直し、余裕を持った湯量にすることが大切です。
・水漏れなどの故障が発生しているから
水漏れなどの故障も、エコキュートのお湯切れの原因の一つです。特に10年以上使用している場合は、経年劣化が原因で水漏れなどの故障が発生しやすくなります。こうしたトラブルが発生すると、お湯切れが頻繁に起こる原因になります。
水漏れが目視で確認できる場合もありますが、目視で分からない箇所で発生している可能性もあります。そのため、水漏れの心配があるときは、専門業者に見てもらうのが安心です。
他にも、湯切れ防止機能がオフになっていたり、タンク容量が家庭の使用量に対して小さかったりすることも、お湯切れが起こりやすい原因になります。
お湯切れは、普段より多くのお湯を使う機会がある冬場や家族が多い家庭で起こりやすいですが、実はちょっとした工夫で防ぐことができます。ここでは、お湯切れを防ぐための具体的な方法を3つご紹介します。
①タンクの容量は余裕をもって決める
エコキュートを導入する際に重要なのが、家族の人数やお湯の使用量に合ったタンク容量を選ぶことです。例えば、3〜5人家族だと370リットル、4人以上の家庭の場合は460リットル以上の容量が推奨されています。
また、ご家族で頻繁にお風呂を利用する方がいる場合や、子供の成長により使用する湯量が増える可能性がある場合は、タンク容量を大きめのものにすることで、お湯切れのリスクを減らせます。
そのほか、冬場はお湯の使用量が増えるため、購入時には一番お湯を使う季節を基準にし、余裕を持った容量を選ぶのがポイントです。
②エコキュートの設定を見直す
お湯を作る時間帯や量を調整することで、お湯切れを未然に防げます。エコキュートの設定を見直し、ご家庭の使用状況に合った内容にすることが大切です。
エコキュートは、構造上お湯を作るのに時間がかかるため、主に使用頻度の減る夜間に熱湯を作り置きする仕組みになっています。
事前に使用量が増えると分かっている場合は、「多め」や「満タン」など、前の日の夜に設定を切り替えておくと、十分なお湯を確保できるので安心です。
ご家庭の電気料金の契約プランによっては、時間帯によって使用料金が変わるため、エコキュートの設定を変更する際は、その点も考慮しましょう。
③「追い焚き」より「足し湯」を活用する
追い焚きはお湯の温度を保つためにエネルギーを多く消費しますが、足し湯は新たにお湯を足すだけで済むため、効率的にお湯切れを防ぐことができます。
追い焚き機能は、エコキュートの「フルオートタイプ」に搭載されている機能です。お風呂のお湯が冷めたときに温め直せる便利な機能ですが、追い焚きは貯湯ユニット内のエネルギーを多く消費します。
その結果、タンク内の温度を維持するためにさらにエネルギーが必要となり、お湯の減りが早くなります。特に長時間追い焚きを使用すると、タンク内のお湯が不足してお湯切れを起こしたり、電気代が高くなったりする原因になります。
一方、足し湯は必要な分だけ新しいお湯を補充するため、エネルギー消費が少なく、お湯の減りも抑えられます。
浴槽のお湯が冷めた場合は、追い焚きではなく貯湯ユニット内のお湯を少し足すことで、短時間で快適な温度に戻せます。
ただし、足し湯をしすぎるとタンク内のお湯が減る原因になるため、適量を意識して使いましょう。
エコキュートが「お湯切れ」を起こした場合、再びお湯が使えるようになるまでには一定の時間が必要です。
エコキュートは「貯湯式給湯器」という仕組みで動作しており、タンクに貯めたお湯を使い切ると、新たに水を加熱しなくてはいけません。
そのため、一度お湯切れが発生すると、再加熱が完了するまで待機時間が生じます。
メーカーによりますが、シャワーに必要なお湯を沸かすには通常30分から1時間程度、浴槽にお湯を張る場合は1〜3時間ほど必要です。
さらに、タンク全体を満タンにする場合は約7〜8時間かかることもあります。
このように、お湯切れは短時間で解消することが難しいため、事前に防ぐ工夫として、タンク容量を家族の使用量に合ったものに見直すか、設定を調整することが重要です。
お湯切れしてしまった際、すぐにお湯を使いたい場合は「沸き増し機能」を活用するとよいでしょう。
沸き増し機能は貯湯タンクのお湯がなくなったときに、水を追加で加熱して、必要なお湯を作る機能です。お湯切れが発生した場合、30分から1時間程度でお湯が使えるようになります。
機器によっては自動で沸き増しを行う機能が搭載されているため、特に操作しなくても問題ありません。
自動沸き増し機能がない場合や事前にお湯が必要になることがわかっているときは、手動で「沸き増しボタン」を押して対応しましょう。メーカーによって異なりますが、リモコンに「沸き増しボタン」があり、それを押すことで迅速に対応可能です。
来客時など、通常の設定でお湯が足りないときに便利で、お湯切れ時の応急措置として役立ちます。
ただし、沸き増しは外気温が低い冬場だと時間がかかるので、早めに対応することが大切です。沸き増し機能を使用する際は、操作方法をあらかじめ確認しておくと、急なトラブルにも落ち着いて対応できます。
お湯切れは慌ててしまうことが多いですが、エコキュートの便利な機能を上手に活用すれば問題を解決できるので、ぜひ試してみてください。
エコキュートのお湯切れが頻繁に起こる場合は、業者に相談して点検や修理を依頼しましょう。お湯切れの原因は、設定ミスや使用量の増加といった単純なものから、エコキュート本体の故障や老朽化が関係していることもあります。
特に長期間使用している場合、エコキュートの寿命が影響していると考えられます。ヒートポンプユニットの寿命は約5〜15年、貯湯タンクは約10〜15年とされており、劣化による不具合も珍しくありません。
ただし、原因を自分で特定するのは難しいため、プロに依頼するのが確実です。
プロに依頼する際は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を活用するのがおすすめです。相見積もりを取ることで、適正な修理費用が分かるだけでなく、業者ごとのサービス内容も比較できます。
例えば、修理費用の相場は「お湯に関する修理」で約17,000〜50,000円、「水漏れ修理」で約15,000〜75,000円です。
また、メーカーによっても費用は異なります。「お湯が出ない」症状の場合は、パナソニック製なら約30,000円〜、三菱製なら約18,700円〜といった違いがあります。
見積もりを取る際には、費用の内訳が明確かどうかを確認し、不明点は業者にしっかり質問しましょう。
さらに、追加費用が発生する可能性についても事前に把握しておくと安心です。アフターサービスや工事後の点検内容にも目を向け、信頼できる業者を選びましょう。
このように、お湯切れの原因が分からない場合は、ぜひ複数の業者に相談して、自分に合った最適な修理プランを見つけてみてくださいね。