エアコンの除湿と冷房の違いは?電気代や使い分けについて
公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.17
気温が上がってくると活躍するエアコン。そんなエアコンには除湿と冷房という2つの機能があり、どう使い分けしたらいいかわからない方が多いと思います。
そこで今回はエアコンの除湿と冷房の違いについて解説します。
電気代の違いや正しい使い分け方などについてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
気温が上がってくると活躍するエアコン。そんなエアコンには除湿と冷房という2つの機能があり、どう使い分けしたらいいかわからない方が多いと思います。
そこで今回はエアコンの除湿と冷房の違いについて解説します。
電気代の違いや正しい使い分け方などについてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
暑い時期に活躍してくれるエアコンの冷房および除湿機能。
基本的に両方とも部屋を涼しくしてくれる機能ですが、働きに関して違いがあります。
冷房は部屋の温度を下げることを優先した機能になります。
室内機と室外機を結んでいる配管の中には「冷媒」と呼ばれるガスが存在し、その中をぐるぐる回っています。
冷媒とは、空気の中にある熱を運ぶ役割を担っており、冷房時には室内の熱を外に、暖房時には外の熱を室内に移動させます。
この機能により、暑い部屋の中の熱を外へ逃がして部屋を涼しくしてくれます。
その一方、除湿は湿度を下げることを優先にしている機能になります。
この機能は、空気中の水の蓄積量は温度によって決まっていて、温度が下がると蓄積できる水分量は少なくなるといった法則を利用した仕組みとなっています。
具体的には、部屋中のジメジメとした湿度の高い空気を吸い込み、熱交換機とよばれる部品で熱を奪って温度を下げます。
空気の温度低下に伴い、空気中に蓄えられなくなった水分は水滴としてあふれてくるのでそれをホースで室外へと出し、水分量が減りサラサラになった空気は室内へと戻されます。
こうすることでお部屋の空気を過ごしやすいものとします。
また、除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。
「弱冷房除湿」は上記で説明したように湿度を下げるために温度を低下させた空気をそのまま室内に戻すものです。
「再熱除湿」は空気を室内に戻す際に、再び空気を元の温度に戻してから室内に戻す機能です。
このように冷房と除湿の違いは、お部屋の温度の低下をメインとするか、湿度の低下をメインとするかの目的の違いになり、仕組みとしては同じといえます。
室内と外の気温が高くてつらい時には、冷房機能を使うことで一気にお部屋の温度を下げることができます。
その一方で梅雨の時期のように気温はそれほど高くないけれど、ジメジメ感が気になる時は除湿機能が活躍してくれます。
エアコンの冷房か除湿かを選ぶうえで気になるのが、その機能の使用にかかる電気代の違いですよね。
東京電力が発表している『エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方』についての調査結果によると、設定温度24度の場合のコスト比較は以下のようになります。
・冷房 11.0円/h
・弱冷房除湿 4.1円/h
・再熱除湿 14.9円/h
このように電気代を安く抑えたい場合は、「弱冷房除湿」が一番消費電力が少ないのでおすすめです。
ただ冷房と除湿では機能の目的が異なり、温度や湿度の使用環境・設定温度などの条件で電気代が違ってきます。
また、機能よりもむしろ設定温度の方が重要で、少しでもお部屋を涼しくしようと冷房や除湿の設定温度を下げようとすると、消費電力が増えて電気料金が高くなります。
そのため、設定温度はなるべく高く設定しておいた方が電気代の節約になります。
そのほか、エアコンの稼働率も電気代を左右する重要なポイントになります。
フィルターやエアコン内部にホコリが蓄積されていると、エアコンの稼働効率が低下して電気代の上昇につながります。
そのため、エアコンのフィルター部分はこまめに掃除しておくようにしましょう。
使用される頻度にもよりますが、2週間に1回~月1回を目安に掃除されることをおすすめします。
また、室外機の掃除もしておく必要があります。
室外機にホコリやゴミが詰まっていると運転効率が下がってしまいます。自分で掃除をする、もしくは業者にクリーニングしてもらうなどしましょう。
エアコンの除湿と冷房は、適切に使い分けないとかえって消費電力が増えてしまう要因となります。
冷房と除湿を適切に使い分けるのであれば湿度を基準にするといいでしょう。
人が快適と感じるのは湿度50〜60%ほどとされていて、それを上回るのであれば除湿機能を使用した方がいいでしょう。
また、冷房を使用する場合でも湿度を下げた方が効率的に室内温度を下げることができます。
そのほか、湿度を下げるにあたっては室内の風通しを良くしておくことが大切です。
風通しを良くする方法としては、室内にある窓やドアを2カ所以上開けておくこと。こうすることで室内に空気の通り道が形成され、湿度を下げることができます。
もし窓が1箇所しか存在していなかったり、コンクリート住宅のように室内の機密性が高かったりする場合は、扇風機やサーキュレーターを稼働させることで上手に換気を行うことができます。
その時のお部屋の湿度を確認して、最適な機能を使用しましょう。
室内のクールダウンに役立つエアコンの除湿および冷房ですが、故障してしまえばどちらも機能してくれません。
そんなエアコンの故障で頼りになるのがエアコン修理の専門業者です。
専門業者をおすすめする理由は次の通り。
・プロの作業員が在籍している
専門業者にはあらゆるメーカーや機種のエアコン機能に精通しているスタッフが在籍しています。
エアコンは精密な部品から構成されていますので、知識と経験なしに修理を行うのは困難です。業者であれば安全かつ確実に交換にしてもらえます。
・作業スピードが早い
業者の良いところは迅速に駆け付けてくれるところ。自宅から近い業者では30分~1時間ほどで駆けつけてくれます。
最近では24時間365日依頼の受け付けを行っているところもあり、いつでも気軽に依頼できるようになりました。
また、夜間に対応してくれるところであれば、寝苦しい日に冷房がつかなくなっても安心です。
・アフターサービスが充実している
多くの専門業者では作業が終わってからもアフターサービスを受け付けています。万が一不具合が生じた場合の無償修理など、さまざまなサービスがあります。
業者ごとにサービスの内容や保証期間が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
エアコンの除湿や冷房機能のトラブルの際に気になるのが修理費用。
専門業者による費用相場は次のようになります。
室内機の基板:22,000~33,000円
室外機の基板:23,000~40,000円
ファンモーター:20,000~32,000円
マイコン:13,000~28,000円
圧縮機:40,000~100,000円
四方弁:12,000~19,000円
冷媒管:11,000~30,000円
モーター:10,000~21,000円
ルーバー:8,000~15,000円
ただし、これらの費用はあくまでも目安であり、使用されている機種や故障状態で異なります。
さらに上記以外にも業者がご自宅まで駆けつけるのにかかる出張費用も別途加算されます。
そんな修理費用を少しでも安くする方法があります。
一つは見積もりを確認すること。
見積もりには作業内容とその費用の詳細が掲載されています。修理にかかる費用が高額になるほど適正価格を知っておくことが大切です。
業者より提示された費用に納得できない場合は、その場でお断りすることも可能です。
最低でも3社以上の見積もりを比較しておくことで、お住まいの地域で最もお得な業者を見つけられます。
もう一つは割引キャンペーンのある業者を選ぶこと。
オンラインで申し込みされた方限定の割引価格や、期間限定の割引キャンペーンなど、業者によってさまざまな割引キャンペーンが実施されています。
自宅近くにこうしたキャンペーンを実施しているところがあるか確認してみましょう。