総務省登録修理業者とは?スマホ修理でのメリットや業者選びについて
公開日:2024.9.27
スマホ・iPhone修理で役立つのが、総務省登録修理業者です。国が認定した業者であるため、きちんとお手持ちのスマホを修理してもらえます。
今回は総務省登録修理業者のメリットや確認方法をご紹介します。
スマホ・iPhone修理で役立つのが、総務省登録修理業者です。国が認定した業者であるため、きちんとお手持ちのスマホを修理してもらえます。
今回は総務省登録修理業者のメリットや確認方法をご紹介します。
「総務省登録修理業者」とは、総務省によって公的に認可されているスマホの修理業者を指します。
国内ではスマホやタブレットなどのメンテナンス業務を行う業者に当該制度の登録が義務づけられており、この制度によってスマホ修理を安心して依頼ができます。
しかし無条件で登録できるわけではなく、いくつかの条件を満たさないといけません。
スマホ修理の技術が最低限担保されているかだけでなく、修理に使用する部品の仕入れ元が明確であるか、製品番号がきちんと記載されているかどうかなどが条件に含まれます。
必要な条件を満たせば、総務省登録修理業者に登録されます。
なお、登録後は正しい修理方法で修理を行うことや修理記録を10年間保存しておくこと、修理した後にそのことをきちんと表示することなどが電波法によって業者に義務として課せられます。
ちなみに修理の対象はディスプレイやフレーム、マイク、スピーカー、カメラ、コネクタ、バッテリーといった特定の部品に限定されています。
総務省登録修理業者は簡単に登録できるわけではなく、さまざまな基準をクリアした上で初めて登録できるのです。
総務省登録修理業者制度ができた背景としては、質の低いスマホ修理業者を無くしていく目的があります。
これまではスマホを修理してもらう時、使っているスマホのキャリアショップやメーカーに依頼することが基本でした。
しかし近年ではスマホ修理業者が増えてきて、そうした業者に対するニーズが高まっています。
スマホユーザーがスマホ修理を専門に行う業者に依頼することは、間違ったことではありません。しかし、キャリア会社やメーカーと比べるとスマホ修理の質で問題があるという声もあります。
質の低い業者にスマホ修理を依頼すると、修理が原因で事故につながることもあります。
また、電波法では、スマートフォンなどの無線機器に「技適マーク(電波法第技術基準適合証明)」と呼ばれるマークを付けることが義務付けられています。
正規の販売経路で購入したスマートフォンや、総務省登録修理業者で修理されたスマートフォンにはこの技適マークが付けられます。しかし、それ以外の他の業者で修理を行うと、技適マークの効力が失われる可能性があります。
スマートフォンの修理自体は違法ではありませんが、技適マークが無効となったスマートフォンで通信を行うと、その瞬間に違法性を問われる可能性が出てきます。
つまり、消費者が意図せずに違法行為を行うリスクがあるため、総務省登録修理業者以外に修理を依頼することは避けるべきです。
消費者にそうしたリスクを負わせないようにするために、国は総務省登録修理業者制度を設けて安心してスマホ修理専門業者を利用できるようにしたのです。
総務省登録修理業者として登録されている専門業者にスマホ修理を依頼するメリットはいくつかあります。
主なメリットは次の通り。
・公的に技術力が認められている
総務省登録修理業者の制度に登録されるためには、多くの条件をクリアしていないといけません。
非公式の修理業者ということで不安もあるかもしれませんが、国の制度によって技術と安全性が保証されているところであれば安心して修理を任せられます。
・正規店よりも安く修理してもらえる
多くの人がスマホ修理専門業者に依頼する理由としては、キャリアショップやメーカーと比べて修理費用が安く抑えられる点が挙げられます。
正規店はきめ細かいサービス内容から安心感がありますが、スマホ修理業者と比べると割高な傾向があります。
さらにスマホ修理専門業者であれば費用が安く抑えられるだけではなく、修理日数も比較的短くて済む場合があります。
・正規店と比べて気軽に利用できる
キャリアショップは都市部にお店を構えていることが多く、地方在住ですとなかなか店舗まで出向くのが難しいのが実情です。またキャリアショップは混雑していることが多く、予約が取りにくい場合があります。
しかし、スマホ修理専門業者なら即日修理してもらうことも可能です。
スマホ修理業者は総務省登録修理業者への登録が義務となっていることから、業者選びの際にはこの制度に登録されているか確認することが必要です。
もし未登録の業者に依頼してしまうと、以下のようなリスクにつながります。
・電波法に違反してしまう
前述のとおり、電波法によってスマホには「技適マーク」を付けることが義務となっています。キャリアショップで購入したスマホや、総務省登録修理業者で修理をしたスマホにはこのマークが付けられていますが、未登録業者に修理を依頼するとこのマークが失効されます。
技適マークが失効したスマホを使い続けると、違法行為になってしまいますので要注意です。
・修理費用が無駄になる
未登録の業者の多くは修理技術に問題があり、修理後には以前のように使えなくなる場合があります。
また、使用するパーツも粗悪品である可能性があります。そうしたスマホを使用するとすぐに故障してしまい、修理に出した費用が無駄になってしまいます。
・トラブルに巻き込まれるリスクがある
制度の登録が義務になっているにもかかわらず、未登録の業者はコンプライアンスに問題を抱えていると考えられます。
そうした業者に依頼すると、後から高額なオプション費用を請求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
以上のように、お使いのスマホを修理に出す際には総務省登録修理業者であるかきちんと確認する必要があります。
ただ、消費者としてどのような方法で確認すればいいかわからない方も多いと思います。総務省登録修理業者であるかどうか確認する方法は以下の通りです。
・総務省の公式サイトで調べる
総務省の公式サイトには、総務省登録修理業者制度に登録されている業者がPDFファイルで公開されています。
ファイルを見ることで業者の名称を調べられるので、自分が利用しようと思っている業者が載っているか確認しておきましょう。
総務省:登録修理業者の情報の公表について
・業者のホームページを見てみる
スマホ修理専門業者では、利用者に安心して利用してもらうために総務省登録修理業者に登録済みであることをホームページ上に掲載しています。
制度の登録を行っている業者はそれほど多くないため、明記することは競合他社との差別化を図るという意味でメリットになっています。
利用しようと思っているスマホ修理業者にホームページがある場合は、一度サイト内を確認してみましょう。
・業者に直接問い合わせてみる
ホームページや総務省の資料でもわからない場合は、業者に直接問い合わせることをおすすめします。