本文へ移動

ガス乾燥機の設置は自分でできる?設置方法や流れなどを紹介!

公開日:2023.10.26 更新日:2024.4.22
ガス乾燥機の設置は自分でできる?設置方法や流れなどを紹介!

ガスの力で服を素早く乾燥させるガス乾燥機。自分で設置できるのか気になるところですが、ガス乾燥機は自分で設置はできません。

今回は、ガス乾燥機を設置する前に確認しておくことや設置場所、ガス乾燥機を設置する方法と業者に依頼するときの流れを解説いたします。

1.ガス乾燥機を設置する前に確認することとは?

ガス乾燥機は自分で設置はできない

ガス乾燥機の扉を開けている女性の写真

ガス乾燥機を設置する前に、確認するべきことがあります。

■ガス乾燥機は自分で設置できない
ガス乾燥機を設置するには専門の資格が必要になるため、素人の設置はできません。
必要な資格については、プロパンガスか都市ガスかによって異なります。

■設置スペースと周辺の状況を確認する
ガス乾燥機を設置するには、壁から離さなければいけない最低限の距離があります。上と左右それぞれに、4.5センチ以上の空間を作らなくてはいけません。
専用の台を使って洗濯機の上に置くときは、台の脚が洗濯機の下の排水パンをまたぐので、上記よりも広いスペースが必要です。

なお、ガス乾燥機は、湿気が多くジメジメとした場所は不向きです。そのため、浴室や雨が当たる場所には設置してはいけません。

■ガス乾燥機の設置条件を確認する
ガス乾燥機には設置条件があるので、確認しておきましょう。
・ガス栓がある、またはガス栓を設置できる
・周囲に防火措置を施すことができる
・水平で安定性が良く、湿気が少ない設置場所がある
・アースが取り付けできる
・給気と排湿ができる場所にある

アースとは、電気機器と地面を電気的につなげることを指します。感電防止のために、必ず取り付けなければいけません。

■マンションや賃貸物件での設置条件
ガス乾燥機をマンションや賃貸物件に置く場合は、排湿のための穴をあけられないため、屋外に設置するのがおすすめです。
マンションや賃貸物件にガス乾燥機を設置する場合は、以下の条件を満たす必要があります。
・ベランダや軒先などがあり、そこに電源がある
・ガス栓がある、またはガス栓を設置できる
・周囲に防火措置を施し、かつ避難通路が確保できる
・水平で安定性が高い設置場所がある

ガス乾燥機はベランダや軒先などに設置することになりますが、加えて「ガス乾燥機が濡れない場所である」必要もあります。

■オール電化での設置は
オール電化の場合は、戸建てとマンションとで事情が違うことに注意しましょう。
戸建てであれば、ガス乾燥機専用にプロパンガスを導入すれば設置できます。ただし、火災保険のオール電化の割引が使えなくなることを覚えておきましょう。

マンションの場合は戸別にプロパンガスを導入することはできないため、残念ながらガス乾燥機は設置できません。

2.ガス乾燥機のおすすめの設置場所とは

屋内なら洗面室・屋外ならベランダ

ガス乾燥機にタオルを入れている女性の写真

ガス乾燥機の設置におすすめの場所は、屋内と屋外とで異なります。

■屋内であれば洗面室、壁を貫通して排湿筒を外へ
屋内に設置するのであれば、屋外に面している壁に排湿筒を貫通させ、湿気を屋外に排出させる必要があります。そのため、屋外に面している壁がある部屋、例えば洗面室がおすすめです。

排湿筒を設置できる状況であれば、洗濯物をたたむ部屋が良いでしょう。乾燥した洗濯物を部屋までもっていく必要がないのが理由です。

■屋外であればベランダの雨水が当たらないところ
屋外に置く場合は、直接雨水が当たらない場所なら大丈夫です。
マンションに住んでいる場合は壁に穴をあけられないため、屋外に設置するのが良いでしょう。

■本体と周囲の壁との間に距離をとる
ガス乾燥機を設置する場合は、本体と壁の間に、ある程度のスペースがなければいけません。これは、吸気口から空気を取り込んだり、安全装置の誤作動を防止したりするためです。

空けるべきスペースの大きさは、前述の通り、上と左右に4.5センチです。後ろと前方にはスペースは要りませんが、扉を開閉できたり洗濯物を出し入れできたりする距離が必要なので覚えておきましょう。

■適さない場所がある
ガス乾燥機は、次のような場所の設置には適さないので注意しましょう。
・湿気が多い場所
・直接雨水がかかる場所
・給気ができない場所
・排湿筒のための穴をあけられない場所

3.ガス乾燥機を設置する方法

屋内設置と屋外設置とで違うので注意

ガス乾燥機の写真

ここでは、ガス乾燥機を設置する方法を紹介いたします。設置方法は屋内と屋外とで異なるので、注意してください。

■屋内設置
ガス乾燥機を屋内に取り付ける場合は、以下の工事を行います。
・排湿管を取り付ける工事
・設置場所にガス栓がない場合、ガス栓を追加する工事
・設置場所に電気コンセントがない場合、増設する工事

乾燥機から出る湿気を外に出すため、専用の排湿管をつけなくてはいけません。
また、ガス栓と電気コンセントも使うため、設置場所にこれらがない場合は、増設する工事も行います。

排湿管を取り付ける場合は、以下の2種類の方法を覚えておきましょう。
・壁に穴をあけて排湿筒をつける方法
・窓を利用して排湿ホースをつける方法

屋外に面している壁に穴をあけて、乾燥機本体の排湿口から金属製の筒を伸ばして壁の穴を通して、外に湿気を排出します。
設置したい場所に窓がないときは、壁に穴をあけて金属の筒を取り付ける方法がおすすめです。

反対に、壁に穴をあけられないが窓がある部屋の場合は、その窓に排湿ホースを取り付ける方法があります。窓の脇にある窓パネルに排水ホースを通すことで湿気を排出できるので、覚えておきましょう。

■屋外設置
屋外に設置する場合は、排湿トップと呼ばれる器具を設置します。ガス乾燥機の設置にはガス栓や電気コンセントが必要であるため、設置場所になければ増設します。
ガス乾燥機は雨風を受けると劣化しやすい上に、排気口に水が入ると故障につながりかねないため、屋根を設置して保護カバーも利用しましょう。

ただし、ガス乾燥機の中には屋内専用の製品があるため、事前に確認しておきましょう。

4.ガス乾燥機を設置する流れ

最初に設置場所を決めてユニット台を設置

ガス乾燥機の点検を行う事業者の写真

ガス乾燥機の設置にかかる時間は半日から1日ですが、スムーズに作業が進めば3時間から4時間で終わります。作業が終わればすぐ乾燥機が使用できるため、そこまで負担に感じることはありません。

ここでは、ガス乾燥機を設置する流れを解説いたします。

■場所の選定
屋内の場合は、洗面所や脱衣室などにおくのが一般的です。反対に、浴室といった高温多湿な場所に設置してはいけません。
屋外であれば、屋根があるベランダが良いでしょう。

■乾燥機専用架台の設置
乾燥機専用の架台を設置することになりますが、以下の2つの方法があります。
・ユニット台設置
・棚板設置

洗濯機の上に設置する場合は、高さのあるユニット台を使います。低い位置に設置する場合は、中程度か低いユニット台を使用しましょう。

棚などに設置する場合は、以下の3点に注意してください。
・耐荷重60キログラム以上にする
・棚板は乾燥機本体の寸法よりも大きくする
・落下しないように安全配慮して、水平に設置する

■乾燥機の設置
実際に乾燥機を設置します。乾燥機本体を設置するときは、専門事業者に依頼してください。

■排湿口のための穴あけ、排湿管の取り付け工事
排湿口の設置には以下の3種類の方法があるので、覚えておきましょう。
・屋外に面する壁に穴をあけて、排湿管を取り付けて排湿する
・天井裏といった隠れる場所にKPパイプを設置して排湿する
・窓を利用して、排湿ホースを利用する

■ガス配管や電気配線などの工事
ここでは、主に2種類の作業を行います。
・ガス栓の設置
・電源コンセント、アース工事

乾燥機の設置にはガス栓を近くに置く必要があるので、設置しましょう。また、電源コードが届く範囲に、電源コンセントがなくてはいけません。
洗濯機の近くに設置するなど水を使う場所の近くに設置するのであれば、アース工事を行う必要があります。

5.ガス乾燥機の設置を専門事業者に依頼する場合の費用

相見積もりで安く済ませられる

費用相場のイメージ写真

ガス乾燥機の設置は専門の資格を持った事業者でないとできないため、乾燥機の設置は専門事業者に依頼する方が良いでしょう。
ここでは、ガス乾燥機の設置を専門事業者に依頼したときの費用について解説いたします。

■設置費用
専門業者の設置工事の費用は以下の通りです。
・ガス栓増設に伴う配管工事:20,000円から30,000円ほど
・架台の組み立てや乾燥機の設置:15,000円ほど
・排気ダクトのための穴あけと接続:8,000円ほど

これを合わせると、43,000~53,000円程度になります。
ちなみに、ガス乾燥機本体の価格を入れるとさらに高くなるので、注意しましょう。

■費用を安くする方法
ガス乾燥機は、購入・設置する業者によって費用が異なります。スタンダードなサイズの乾燥機は、安いと14万円ほど、高いと22万円ほどかかります。
そのため、良心的な価格で販売・設置してくれる業者を選ぶことが大事です。

3社程度から見積もりをもらえれば、工事内容と価格が比較できますし、業者の対応の良し悪しもわかるでしょう。

ガス乾燥機は、専門業者にしか設置できません。そのため、乾燥機を設置したいと考えている方は、専門業者に任せましょう。

ガス機器修理の新着記事

おすすめ記事