ガスファンヒーターから異音がする時は故障?様々な異音について詳しく解説
公開日:2023.11.10 更新日:2024.4.22
ガスファンヒーターを点火した時に異音がすると、故障ではないかと心配になるでしょう。異音の原因は様々ですが、場合によっては故障の可能性もあります。
この記事では、ガスファンヒーターの異音の事例と故障や劣化の可能性が高い異音を中心に詳しく解説していきます。
ガスファンヒーターを点火した時に異音がすると、故障ではないかと心配になるでしょう。異音の原因は様々ですが、場合によっては故障の可能性もあります。
この記事では、ガスファンヒーターの異音の事例と故障や劣化の可能性が高い異音を中心に詳しく解説していきます。
ガスファンヒーターから聞こえる音の種類には、以下のようなものがあります。
■点火時の「ボッ」という音
■ファン回転時の振動する音
■ガスが出る際に弁を開ける「コツン」という音
■点火や消火時に金属の膨張収縮する際の「チリチリ」という音
■暖房運転中のガスが通過する「シャー」という音
これらの音は気になるかもしれませんが、異常ではないのでご安心ください。
特に、点火や消化する時にチリチリする音は気になる方も多いかもしれません。この音は、金属の特徴であるため、内部の故障ではありません。したがって、安心して使用を継続してください。
また、ファンヒーターをフローリングに直置きすると、床に響くことで大きな音に聞こえることがあります。これは、反響してしまうことが原因です。
対策としては、ファンヒーターの下に絨毯などを敷くことで音が小さくなる場合があるので、気になる時は行ってみると良いでしょう。
ただし、絨毯の毛並みが長い場合、直接絨毯の上に置くと、ファンヒーターの温風によって変色する可能性があります。変色の予防のためにも、ヒーターの下に板を敷いて利用することをおすすめします。
ガスファンヒーターから聞こえる音が普段通りであれば問題ありませんが、いつもとは異なる大きな音や振動音がする時は注意しましょう。このような時は、経年劣化している可能性があります。
劣化が進むと、内部の燃焼部分に不具合が出る可能性が高くなります。故障のサインの可能性がありますので、見逃さないよう注意しましょう。
普段と異なる音がした時は、直ぐに使用を停止して、専門事業者に点検してもらうことが大切です。
ガスファンヒーターは直ぐに温風も出る便利な暖房器です。安全に利用するためにも通常と異なる音の場合は気をつけましょう。
また、普段と異なる「におい」も故障の可能性があります。ガスくさい場合は、ガスコードの差し込みやガスコードのひび割れや穴がないか確認してください。
ガス漏れを起こしていると、爆発を引き起こす可能性が高くなります。すぐにガスストーブを停止して充分換気を行うことが重要です。
それ以外にも物が焼けたようなにおいは、ガスファンヒーターの内部にほこりが溜まっている可能性が考えられます。販売店や専門事業者に機器内部を清掃依頼することで解決できるでしょう。
専門事業者に依頼する時は、状況を的確に伝えることが大切です。
異音が継続しているのであれば、修理や点検を行いましょう。その際は、ガス機器修理の専門事業者に相談することが大切です。
依頼する際の内容として、事前に以下のことを確認しておきましょう。
■ガスファンヒーターの商品名
■機器本体に貼ってある型番
■具体的に異音や故障している症状
■氏名・住所・電話番号
■保証の有無
専門事業者は内容を聞いたうえで訪問し、状況を確認してから見積もりを算出します。その際には部品交換の内訳や技術料など、詳細を確認すると良いでしょう。
故障したままガスファンヒーターを使っていると思わぬ事故につながる可能性もあります。安易に自分で修理せずに専門業者にお願いするのが賢明です。
また、安全に使用するためにも定期的な整備点検は必要になります。機器内部にほこりが溜まっている状態で使用すると、故障する可能性が高くなります。
そのため、3シーズンに1回程度は整備点検を受けておくと良いでしょう。特に、ガスファンヒーターを使用する時期に点検するよりも、シーズン前に行うことで混雑を避けることができますので、早めに実施することをおすすめします。
ガスファンヒーターは安全装置が作動しているため、不具合がある時にエラーナンバーが表示されます。
ご自身で対処できる項目もありますが、故障の可能性があるエラーナンバーが表示された場合は、専門業者に連絡しましょう。
説明書等で状況は把握できるので、対処方法も含めて確認しておくことが大切です。具体的に以下のような安全装置が作動します。
■停電時安全装置
■自動消火機能
■転倒時ガス遮断装置
■立消え安全装置
■不完全燃焼防止装置
■過熱防止装置
■スイッチ回路安全装置
特に不完全燃焼防止装置が作動している時は、充分に室内の換気が行われないまま使用していたり、フィルターのほこりが溜まっていたりして、エラーナンバーが点灯します。
室内の換気を行い、エアフィルターの清掃を行った後に再運転するようにしましょう。
また、立消え安全装置が作動している場合は、ガスが通っているか、ガスコードの折れ曲がりがあるかどうか確認が必要です。確認した上で再運転してみましょう。
エラーが表示される時は、何らかの不具合が発生している時ですので、対処しても頻繁に同様のエラーナンバーが表示される際は、直ぐに専門業者に連絡するようにしましょう。
ガスファンヒーターの使用期間は製造から10年程度と言われています。使用環境や使用頻度によっても異なりますが、設計上の標準使用期間として定めています。
そのため、10年を経過した時には、買い替えの時期として検討すると良いでしょう。
さらに補修用性能部品の保有期間は、製品の製造打ち切り後6年間とされています。補修性能部品とは、製品の性能や機能を維持するために必要な部品で、保有期間が過ぎていても部品があれば修理することが可能です。
電化製品は使用年数が長くなるほど劣化も進み、故障も多くなる傾向がありますので、修理コストも考えて買い替えを検討すると良いでしょう。
一般的には、新しい製品は性能がアップしています。ガスを効率よく使い省エネにもなっているので、ガス代を抑えることも可能になるでしょう。
また、ガスコードも年数が経過してくると劣化が進み、ゴムが固くなったりひび割れの原因となったりします。
日本ガス石油機器工業会の推奨は「機器を取り替える」、「7年程度を目安」としてガスコードを取り替える、と提示しています。
年数や時期を考えながら、交換を検討してみてみると良いでしょう。