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切手趣味週間とは?その期間に発行される切手の価値や買取相場などを解説

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.4
切手趣味週間とは?その期間に発行される切手の価値や買取相場などを解説

交通安全週間や読書週間などは比較的多くの人が知っていますが、「切手趣味週間」は馴染みのない方が多いかと思います。
特に近年では手紙を出す機会も減っていますので、尚のことです。
ここからは切手の収集に興味がない方でも分かるように、切手趣味週間に発行される切手の種類や特徴、売却する際の値段の相場などについて紹介していきます。これを機に切手に興味を持って頂けると幸いです。

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1. 切手趣味週間とは?

切手趣味週間に発行される切手の種類や関連する様々な情報を分かりやすく紹介します

富士山の柄の切手の絵

収集などに興味のない方は、切手趣味週間という言葉を聞いたことが無い方も多くいらっしゃるでしょう。切手趣味週間とは、旧逓信記念日である4月20日から一週間にわたって行われるイベントで、切手収集の健全化を目的としています。
昭和22年から始まり昭和32年までは11月に行われていたのですが、昭和33年から4月に行われるようになりました。具体的に何をするかというと、古い切手の展示や記念切手の発行などです。

過去には葛飾北斎や歌川広重、東洲斎写楽の浮世絵などが切手のデザインとなっています。バラ売りではなく、シートで販売されており、サイズも他と比較して大きくなっています。使うためというよりは保管しておくための切手です。

日本が持つ世界最高峰の印刷技術や日本画の魅力をたっぷりと味わえる物ばかりで、コレクターでなくても思わず欲しくなります。この切手は現在でも年に一回発行されており、外国のコレクターにも大人気です。

この切手は種類が多く、手に入れやすいので、コレクターデビューするにも打って付けです。ここから始めて文通週間の切手や記念切手に手を広げることをお勧めします。

趣味週間にかかわらず、切手にはある程度の価値が付きますので、実益も兼ねて収集してみてはいかがですか。

2. 切手趣味週間が持つ役割とは?

切手趣味週間の主な役割は切手に魅力を感じ収集活動してもらうためです

コレクターが切手をピンセットで持っている写真

これが出来るまで切手は郵便料金を支払う目的だけでした。それ故に偽造防止のことだけを考えたデザインで、本当に一部のコレクターしか集めていなかったようです。もっと切手を知ってもらう、一般の方にも収集して欲しい、という目的で趣味週間は始まりました。

初めて趣切手味週間の切手が発行されたのが昭和22年。戦後すぐの当時は、生活も立ち行かない方も多く、趣味で切手を集めるなどもってのほかでしたが、結果として多くの方がコレクションするきっかけになりました。現在多くの記念切手やシール切手が発行されているのも、趣味週間の効果と言えるでしょう。

切手趣味週間のもう一つの役割として、昔の切手を皆さんに見てもらうということがあります。この時期になると各郵便局のロビーで、歴代の趣味週間の切手や普段はお目にかかれないレア切手が展示されます。なかには歴史的偉人が書いた手紙が展示されていることも。

その他にも珍しい外国の切手を展示していることもありますので、切手趣味週間になった時には、お近くの郵便局に問い合わせてみて下さい。
この切手に採用される画像はその年の干支にちなんだ絵が多いです。例えば2010年は寅年でしたので、橋本雅邦の龍虎図屏風が印刷されていますし、2007年は亥年でしたから森一鳳筆の猪図が採用されています。

3. 切手趣味週間の切手の買取相場はいくら?

趣味週間の切手の相場は単品とシート、種類によって大きく違います

費用相場のイメージ写真

この切手の値段は様々ありますので、個別に紹介します。

趣味週間の切手として最初に発行された1947年、葛飾北斎の相場は1シート300円からです。元値が5円ですので60倍の価格ですね。

1948年の見返り美人は単品で1,500円、シートで10,000円、1949年の月に贋も単品1,500円、シート10,000円です。

1955年の喜多川歌麿の相場は単品で100円、シートで3,000円で、1956年の東洲斎写楽も同様の価格となっています。

これ以降の趣味週間の切手は、発行枚数が800万枚から5000万枚ほどありますので、希少性も価値も下落します。

ここまで紹介した相場価格はあくまでも並品の場合ですので、お気を付け下さい。切手の価値を下げる要因としては、日焼け、シワ、折り目、シミ、くすみ、指紋などが挙げられます。特にシワやシミは付いているだけで買い取ることが出来ないこともあります。

それに加え、この切手は業者によって買取価格が2倍から5倍違います。家の中を掃除していて切手を発見した、遺品として受け継いだが売却したい、という方は、今回紹介した相場を踏まえて、一つの業者ではなく複数の業者に見積もりを依頼しましょう。ある程度の知識が無いと買い叩かれる危険がありますので、ご注意下さい。

4. 切手趣味週間に関する豆知識

切手趣味週間に関するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します

ピンセットで持った切手の裏面の写真

この切手に関する豆知識で最初に紹介するのは、指紋についてです。みなさんは普段生活をする上で指紋などは気にしませんよね。指紋を意識するのは、刑事ドラマを見ている時くらいです。

人間の指先は油分を含んでおり、直接切手に触れることで、くすみの原因になることがあります。お札を数えている最中に指紋が写るのを目にしたことがある方はいらっしゃるでしょう。指紋が付いた切手は価値が一気に下がりますので、それを防止するために、郵便局公式の通販サイトで買うことをお勧めします。絶対に指紋が付かない訳ではないですが、窓口で受け取るよりははるかにマシです。自分で取り扱う時も手袋をしておきましょう。

次に紹介するのは目打ちです。趣味週間の切手の周りは半円状にギザギザしていますね。その部分のことを目打ちといい、利便性と偽造防止の役割を果たしています。

切り離された切手を売却する時にも、きれいに切り取られているかそうでないかは大きなポイントになりますので、慎重に取り扱いましょう。

また、保管している時にも、折れ曲がりやすいので注意して下さい。ちなみに趣味週間の切手をシートから外している最中に破れた場合は、絵の部分が無事であればそのまま使用できます。絵の部分が破れていれば郵便局で5円払って交換してもらいましょう。

5. 切手趣味週間の情報まとめ

ここまでお伝えした切手趣味週間についての情報をまとめてご紹介します

アルバムに貼られた切手の写真

この切手に関する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントを紹介します。

切手趣味週間は1947年から切手の収集や普及を目的として始められたもので、現在でも大変人気があります。

この切手を売却する相場は状態にもよりますが、1956年以前の物であれば高額になることも。年に一回催される趣味週間は切手の歴史を学べるまたとない機会ですので、お近くの郵便局にお越し下さい。

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