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特殊切手とはどんな切手?種類や買取相場を解説

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.4
特殊切手とはどんな切手?種類や買取相場を解説

特殊切手の特徴は、発売期間が決まっていないということです。例えば、普通切手は年中コンビニや窓口で販売されていますし、文通週間や趣味週間は期間が定められています。
しかし、オリンピックの金メダリストが描かれた切手や〇〇シリーズといった切手には明確な期間が決まっていません。
そして、現在ではそれらを称して特殊切手と呼びます。
今回この記事では、特殊切手の種類や買取相場、豆知識などを紹介していきますので参考にして下さい。

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1. 特殊切手の種類を紹介します

特殊切手の種類や内容に関する情報を分かりやすく紹介していきます

様々な種類の切手の写真

この切手が最初に発行されたのは昭和10年(1935年)の12月に発売された年賀切手です。この時期は私製ハガキが流行しており、それを使って年賀状を出してもらおうと逓信省が企画しました。これが大成功で2億5000枚を売り上げることに成功しました。
次に第一次国立公園切手が発売されたのですが、それ以降は第二次世界大戦に突入しましたので、昭和24年(1949年)まで特殊切手の発行はありませんでした。

満を持して発売されたのが、観光シリーズ。シリーズと書いていますが、正確には別府観光しかありません。本当は連続する予定でしたが、売り上げを含む何らかの理由で1種類のみとなってしまいました。

この切手には様々なシリーズがあり、定番でしたら、観光地百選や国宝シリーズ、国立公園シリーズなどがあります。変わったところで言えば、昆虫シリーズ、昔話シリーズ、アニメヒーロー・ヒロインシリーズがあります。

この切手の種類や特徴を紹介する上で避けて通れないのが、平成13年から平成15年、平成18年から現在も継続している世界遺産シリーズです。このシリーズにまつわる切手は200種類以上ありますので、コレクションとしてもボリューム満点です。同じく専用のファイルがある20世紀デザイン切手シリーズも170種あり、ノスタルジックなデザインが魅力のシリーズです。

2. 特殊切手の役割とは?

特殊切手の主な役割は日本文化のPRや文化財の紹介。漫画から浮世絵まで

浮世絵が描かれた特殊切手の写真

この切手には様々な役割があるのですが、なかでも大きいのが多種多様な日本文化をPRすることです。特殊切手には浮世絵や屏風絵のような歴史ある絵画だけでなく、年中行事やお祭りなどの地域の風物詩がデザインされたものも多く存在します。

さらにハローキティや少年誌マガジン・サンデーの連載作品も切手になっており、大人から子供まで楽しんで頂けるものが沢山。それらは世界の切手コレクターや漫画愛好家にも大人気となっています。月に一回発行された20世紀切手や皇室にまつわるものもあり、切手を集めていない方も興味を引くこと間違いなしです。

近年では、平成31年史を、切手を通して振り返るシリーズも大好評となっています。この切手は購入時に絵入りハト印という特殊な消印を押してもらうことが出来ますので、記念品としても保存しておくことが出来ます。

例えば、婚姻届けを提出したその日や子供が産まれた日に特殊切手が販売されていたら、購入して消印を押してもらえば、一生の思い出になりますね。ヨーロッパやアメリカではクリスマスカードにこの切手を貼って送りあう風習があるようです。特殊切手はその時の歴史を映す鏡の役割もありますので、大切に保管しておいて、10年後などに家族と見ていくとその時の思い出話が出来ますね。

3. 特殊切手の買取相場はいくら?

特殊切手の相場はあまり高額ではありません。種類別に金額をご紹介

費用相場のイメージ写真

この切手の相場は総じて安価なのですが、なかには高額なものもありますので個別に紹介します。

まず特殊切手として最初に発行された第一次国立公園切手(戦前)の相場は、単品で32種コンプリートしていれば50,000円、1シートで1,000円から30,000円です。

戦後初の特殊切手である別府観光は額面2円が200円、5円が800円、シートで5000円から20,000円です。

続けて相場を紹介します。第一次国立公園切手(戦後)は38種コンプリートで5,000円、シートで2,500円、第一次文化人シリーズは単品1,000円から5,000円、シートで20,000円、観光地百選切手は単品で500円から1,000円、シートで28,000円です。15年間に渡り発行された国立公園切手は59種コンプリートで30,000円から40,000円、シートで500円から3,000円となっています。

この切手で1961年に発行された花シリーズの相場は、バラの花でしたら、単品100円、シートで1,000円、日本三景シリーズも同様の金額です。

相場が少し変わっているのが、1967年から1969年に発行された国宝シリーズです。未使用でしたら、単品で10円から100円とさほど高くはないのですが、消印が押されている使用品になると金額が約1.5倍になります。ここで紹介した相場は景気によって上下することがありますので、売却する際は注意して下さい。

4. 特殊切手に関する豆知識

特殊切手に関するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します

アルバムにピンセットで特殊切手を貼っている写真

この切手は手に入れやすいものの、状態により価値が大きく異なりますので注意が必要です。

例えばこの切手に折り目やシミが付いている場合はほぼ価値がありませんし、裏面ののりが剥がれている場合も同様です。

特殊切手を取り扱う際は、ピンセットを使用してスクラップブックで保管しましょう。その際は除湿剤を忘れないように。

切手というのは素人が見ても分からないことがありますので、売買する時は専門家を介すようにしましょう。なかにはこの切手を転売したい方もいらっしゃると思います。メルカリやヤフオクなどにプレミア切手を出品するには、個人であっても古物商許可証が必要になりますので、お住まいの地域の公安委員会に相談して下さい。

切手を額面通り販売する際は、郵便事業株式会社の許可が必要ですので、郵便局ではなく支社に相談して販売許可を得ましょう。

この切手のシリーズものには専用のバインダーが付属していることがありますので、大切に取っておきましょう。せっかくコンプリートしていても、バインダーが無いことで買い叩かれることがあります。また、第一次国宝シリーズ以外の特殊切手は単品ではなく、シートにこそ意味があります。ですので、特殊切手を購入する際は収集用と使う用の2シート注文しておくと安心です。

5. 特殊切手の情報まとめ

ここまでお伝えした特殊切手についての情報をまとめてご紹介します

収集された特殊切手の写真

この切手に関する情報をお伝えしてきましたが、最後に重要ポイントをまとめます。

特殊切手にはシリーズものが多く存在していますので、買い忘れを防ぐ意味でも予約購入しておきましょう。ひとつでも欠けてしまうとコレクションとしての価値が下がりますので重要です。

昔のプレミア切手を入手する時は、万が一のことを考えて、必ず専門家を通して行って下さい。特殊切手は種類も多くデザインもすばらしいので、ぜひ収集してみて下さい。

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