クマバチの駆除は自分できる?具体的な駆除方法や業者の費用相場を解説
公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.15
「ブーン」と遠くから音を立ててやってくるクマバチ。
お家の敷地内でその姿を見かけたり、巣を発見したりすると刺されるかもと不安になりますよね。
そこで今回はクマバチを自分で駆除する方法や、業者に駆除を依頼した場合の費用相場についてご紹介します。
ぜひ参考にして、クマバチに悩まされないようにしてください。
「ブーン」と遠くから音を立ててやってくるクマバチ。
お家の敷地内でその姿を見かけたり、巣を発見したりすると刺されるかもと不安になりますよね。
そこで今回はクマバチを自分で駆除する方法や、業者に駆除を依頼した場合の費用相場についてご紹介します。
ぜひ参考にして、クマバチに悩まされないようにしてください。
昆虫を駆除するにあたって大切なことはまず敵を知ること。ここではクマバチの見た目や生態について解説していきます。
・見た目
クマバチの外見は真っ黒な体をしていて、胸のところに濃い黄色の毛が生えているのが特徴です。派手目な色合いをしているため、外で見かけてもクマバチだと理解することができます。
全長は2cm以上もあり、ハチの中では比較的大柄な部類に入ります。
また、オスとメスでは見た目が異なります。オスには額に黄色い毛が生えている一方でメスには生えていません。
・生態
クマバチの生息域は広く、北海道から九州まで分布しています。
クマバチの寿命に関してはおよそ1年であり、春から秋にかけて活動を行っています。また、行動パターンとしては単独行動が基本で、他のハチのように集団で行動することはありません。
性格についてですが、クマバチは見た目に反して大人しい性格をしています。こちらが近づいても攻撃してくることはあまりないので、近寄ってきても怖がる心配はないです。
ただし、こちらが手で振り払おうとすると刺されることがありますので注意しましょう。
・巣の特徴
多くのハチは高いところに巣を形成しますが、クマバチは柔らかい樹木に穴を開けて巣にしています。
また、家の木材や軒下にも巣を作ることがあります。
温厚な性格をしていてあまり人に襲い掛かることのないクマバチですが、時として人に被害をもたらすこともあります。
・家屋を傷つける
クマバチは柔らかい木を材料にして巣作りを行う習性があります。そのため樹木だけではなく、木造住宅もターゲットになることがあります。
巣作りの条件に適していると思えば、どんな場所でもすみかにしようとします。そのため、家を支える柱や骨組みなどにも注意しなければなりません。
巣作りの場所として選んだ木材には穴があけられます。そうすると開けられた建物は強度が低下します。
その他、穴をあけられた箇所から害虫が侵入してきたり、雨漏りがしてきて腐食したりといった住宅への被害が考えられます。
・アレルギー症状を引き起こす
毒性を持たない針のあるクマバチですが、人によっては刺されるとアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー症状を引き起こします。
血圧が低下する他、意識が低下したり、失神したりすることもあります。
場合によっては死に至ることもあるので、大人しいハチだとしても決して油断しないことが大切です。
・刺されると痛い
クマバチの体はミツバチ以上に大きく、そのため持っている針も体の大きさに比して太いです。
当然、針に刺されると強い痛みを感じます。
そんな厄介なクマバチを自分で駆除したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
ここではクマバチを駆除する手順について解説していきます。
① 必要な道具を揃える
クマバチの駆除作業には危険が伴いますので、きちんと必要な道具を買い揃えておきましょう。
以下の道具はすべてホームセンターやインターネット通販などで購入することができます。
・防護服(厚手の作業着でも代用可能)
・レインコート(防護服の上に着用)
・長靴
・軍手
・ゴーグル
・帽子
・殺虫スプレー
・懐中電灯
・ほうき
・ちりとり
・細い棒
② 作業の時間帯を確認する
クマバチに限らず、どんなハチでも駆除を行う時間帯は非常に重要です。
駆除に最適な時間帯は夕方以降です。ハチは暗くなると活動が鈍くなるので駆除がしやすくなります。
③ 駆除を行う
道具を確認し、作業時間帯になったらクマバチの駆除を開始しましょう。
クマバチが巣を作っている穴に近づき、殺虫スプレーを10~15秒ほどかけます。この時中からクマバチが出てきますので、出てきたクマバチにもスプレーして退治します。
クマバチが出てこなくなったら、細い棒を使って巣穴からクマバチの死骸を出します。
落ちてきた死骸はほうきとちりとりで掃除しておきます。
クマバチの駆除は一度行えばそれでおしまいというわけにはいきません。しっかりと対策しておかないと再び巣を作られる可能性があります。
ここではクマバチがやってこないための予防策をご紹介します。
・木酢液をかけておく
クマバチに巣を作られた、ないしは巣が作られそうな場所には木酢液をかけておきましょう。
クマバチは焦げ臭いにおいを嫌う性質を持っているため、木材が燃焼した時のにおいを放つ木酢液は非常に有効です。木酢液はホームセンターでも気軽に購入できます。
ハチが現れるとされる場所に木酢液をかけておきます。ただし、雨に濡れたり、ある程度時間が経過したりすると効果がなくなるので、1週間に1回程度は塗り直しをしておくことをおすすめします。
・木材の穴をふさいでおく
もしご自宅が木材住宅である、自宅の周りに木材があるのであれば穴が空いていないかどうか確認してみましょう。特に柱は要注意です。
穴が開いていたらクマバチに侵入されるので、すぐにふさいでおきましょう。穴をふさぐには市販されている木工用のパテを使用します。
また、可能であれば、一度穴をあけられてしまった木材は別のものに交換しておくといいでしょう。
侵入経路をふさぎ、クマバチが来づらい環境を作ることが大切です。
クマバチ自体は、毒性の強い針を持っていないものの、刺されると厄介ですし、蜂の巣の駆除は個人の手に負えないことも多いです。
そんなクマバチの駆除で頼りになるのが専門業者。知識と経験を兼ね備えたスタッフが在籍していますので、安心・安全に作業してもらえます。
クマバチの駆除にかかる費用の相場は約8,000~10,000円になります。また、穴をあけられてしまった箇所の補修は1箇所あたり10,000円からです。
ただし、これらの相場はあくまでも目安です。蜂の巣が高所にあったり、開けられた穴の被害が大きかったりした場合には割り増し料金が適用されます。
このように何かとお金のかかるクマバチの駆除費用ですが、少しでもお得にする方法があります。
一つは相見積もりを活用すること。最近では多くのハチ駆除業者が無料で見積もりの相談を行っています。業者ごとに正確に比較できるよう最低でも3社以上は見積もりをとることをおすすめします。
業者ごとの作業費用を把握することで、一番安い業者を見つけることができます。
また、費用が安いだけで選ばないことも大切です。もちろん安さは大切ですが、極端に費用が安い場合は必要な作業が含まれていなかったり、アフター保証が付いていなかったりします。
見積もりをとる際には費用の内訳もよく確認しましょう。