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二重窓は防音効果なし?!実際の効果やリフォーム費用などを詳しく解説

公開日:2023.3.23 更新日:2024.4.19
二重窓は防音効果なし?!実際の効果やリフォーム費用などを詳しく解説

お部屋の内外の騒音の対策として二重窓が推奨されることがあります。しかしその一方で「二重窓には防音効果はなし」とも言われています。

今回は二重窓の防音効果の有無についてや、二重窓に防音効果なしと言われる所以などについて詳しくご紹介します。
また、二重窓に交換する際のリフォームにかかる費用についても解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

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1.二重窓に防音効果はなし?

二重窓の防音効果は高い!

疑問を感じている女性の写真

防音効果なし?とも言われている二重窓ですが、実際は高い防音効果を発揮してくれます。

自宅に防音対策を行う場合、床・壁・天井を二重構造にするなどの防音施工をする方法と、二重窓にして窓で防音をする方法があります。
自宅で音楽活動をしている等の理由で完璧に防音したい場合は両方を施しますが、一般家庭の防音対策であれば窓を二重窓にリフォームするのが効果の面でも費用の面でもベストといえます。

二重窓に防音効果がある理由は次の通り。

・ガラスの厚さ
外から聞こえる音の大きさはガラスの厚みによって異なります。ガラスの厚みが増すことで遮音性が高まり、屋外の音が中に侵入しづらくなり、屋内の音も外に漏れづらくなります。

また、質量の大きい厚みのあるガラスで二重窓にすることにより、より高い防音性能を発揮してくれます。

・窓の間の空気層
二重窓の場合ですと外窓と内窓の間に空気層が存在します。これがあることで外部からの騒音も、家の内部からの迷惑が気になる音も和らげることができます。
この空気層に厚みがあればあるほど、二重窓の遮音性能が高くなります。

ただし外窓と内窓の間の距離は窓枠の奥行きにより決まっているので、もし規定以上に厚みを出したい場合は窓枠のリフォームが必要になります。

・気密性
窓の防音性能を大きく左右するのが気密性です。一般的な窓ですと、窓枠とサッシ、サッシとレール、引き違い窓の召し合わせなどにどうしても隙間ができてしまうため、そこから外部の音が漏れていきます。
防音性能に優れた窓ガラスを使用していても、この隙間によりあまり遮音効果が感じられなくなります。

ガラスサッシを2枚取り付けて窓を二重にすることで、こうした窓の隙間を無くし、窓からの音漏れを防ぐことができます。

2.二重窓に防音効果はなしと言われるのはなぜ?

本来防音性能の高い二重窓の防音効果が低下する理由

住宅に設置された二重窓の写真

このように防音性能が高いとされる二重窓ですが、「二重窓にリフォームしたけど防音効果が薄い…」といった声を時折耳にすることがあります。

二重窓に防音効果なしと思われる場合、以下のような原因が考えられます。

・ガラスの厚みが十分でない
もし二重窓に通常の板ガラスや複層ガラスが使用されていた場合、高い防音効果は期待できません。
二重窓による高い防音効果を引き出すためには、防音性能のある質量の大きな分厚いガラスを取り付ける必要があります。

また、既存の窓と新規で取り付ける内窓が同じ種類のガラスですと、同じ周波数の音が共鳴・共振してしまいます。
そのため、既存の窓とは違う厚みのガラスを内窓に設置することで、既存の窓ではカバーできていなかった周波数の音もカバーできるようになります。

そのほか、ペアガラスは中間層で空気振動の伝達が起こり、ガラスが共鳴・共振してしまうため、防音対策には不向きといえます。

・サッシなどにわずかな隙間がある
DIYでも設置できる簡易内窓の場合、隙間なくぴったりとした構造ではないため、防音効果については多少見込める程度です。
二重窓でしっかりと防音対策をしたいなら、簡易内窓ではなく、専門業者が取り扱う防音に適した内窓を設置する必要があります。

また、専門業者による施工であっても、施工不良により隙間が生じる場合があるので、業者選びも重要になります。

・部屋の換気口から音漏れしている
防音効果が薄いと感じるとき、原因は窓ではなく別の場所にあるかもしれません。空気が流れる場所があると、そこから伝達されて音が聞こえてくるので、お部屋の防音対策をするなら空気が流れる隙間を塞ぐ必要があります。
そこで見落としがちなのが、排気口や給気口、換気扇といった換気口の開口部です。特に、24時間換気システムを採用している場合、そこからの音漏れが問題になるケースがあります。
最近ですと、こういった換気口の防音対策グッズがホームセンターやインターネット通販などで販売されているので、換気口の防音対策も一度試してみることをおすすめします。

3.二重窓を設置した場合の問題点

二重窓のデメリット

二重窓の拭き掃除を行っている写真

そんな防音効果の高い二重窓ですが、設置をするうえで知っておくべきいくつかのデメリットがあります。
二重窓のリフォームを考えている場合は、以下のことも頭に入れたうえで検討してみましょう。

・換気がしづらくなる
窓が二重になるので、開閉する作業が二度手間になります。
窓が開けづらくなるので、特に頻繫に室内の換気を行う場合ですと、窓が二重であることは不便に感じられるでしょう。

・掃除がしづらくなる
窓が二重になることにより、掃除の手間がこれまでよりかかることになります。
室内ですと外側に設けた窓が拭きづらいため、外から窓の掃除をする必要があります。特に屋外にテラスが設置されていない場合ですと、安全性の観点から掃除がしづらいです。

・コストが高くつく
新しく窓ガラスを追加するので、その分費用が掛かります。防音性能に優れたガラスを採用したり、サッシ部分もリフォームしたりする場合はより費用が高くつきます。
ただしその費用に見合った分性能であることは確かなので、二重窓のリフォームを行うことで暮らしが豊かになることでしょう。

4.二重窓リフォームなら専門業者にお任せ

業者選びのポイント

二重窓の設置を行っている事業者の写真

気密性やガラスの厚み・種類によって、二重窓の防音効果の高さは変わるため、自宅の防音対策をしっかりと行いたい場合は、窓ガラスを熟知した専門業者に二重窓のリフォームを依頼するのがベストです。

ただ、窓ガラスの専門業者の中にも優良な業者とそうでない業者が存在するため、業者選びも重要になってきます。
専門業者を選ぶ際にみておくべきポイントは次の通り。

・会社情報を調べる
信頼できる業者かどうか見極めるためには、会社の所在地や設立年数などを確認してみましょう。

会社の所在地が不明な場合、悪徳業者があえてそうしている場合があるので、そういった業者に依頼をするのは危険です。
また、所在地が明らかであっても、マンションの一室などの一般的な住居の場合は要注意です。Google マップ等で調べて、事務所や倉庫が本当にあるかを確認しましょう。

設立年数を見てどれだけ長く営業しているかの確認も重要です。
設立した年が最近の場合は、業務改善命令を出された業者が新しく立ち上げた会社だったり、社名変更を繰り返している悪徳業者だったりする可能性があります。

そのほか、自社ホームページが存在する業者であれば身元が判明しているため、万が一トラブルになったとしても連絡が取りやすいでしょう。
過去には飛び込み営業を行う業者に依頼したところ、のちに連絡がつかなくなったという事例もあるので、よく業者を調べてから依頼することをおすすめします。

・過去の施工事例を確認する
施行事例が多い業者は経験値が高いといえるため、技術力の高さが期待できます。また、お客様のさまざまな要望にも応えたり、トラブル発生時にもしっかりした対処を行ってくれたりと安心できるでしょう。

・口コミを調べる
ガラス業者の比較サイトやGoogleマップ、会社のホームページ等に寄せられた口コミをチェックすることで、実際の依頼者からのその業者の評価を確認できます
匿名の口コミなのですべてが事実とは限りませんが、悪い口コミが多い業者は選ばない方が賢明といえます。

・損害保険に加入しているかどうか
多くの窓ガラスの専門業者では、万が一作業の途中でお部屋自体や室内にある家具や家電が破損した時のために損害保険に加入しています。
そういった作業事故があった場合に、損害保険に加入していない業者ですとさらなるトラブルに巻き込まれる可能性があるため避けた方がいいでしょう。
加入の有無が不明な場合は、連絡の際に確認してみてください。

・アフターサービスを行っているかどうか
せっかく二重窓を導入しても施工不良があれば防音効果はなしになります。施工不良があった場合に無償で対応するなどのアフターサービスを実施している業者であれば、何かあったときでも安心です。
サービス内容や保証期間は業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

・安さを強調する業者は選ばない
窓ガラス業者の中には、やたら安さを売りにしているところもあります。そういった業者は、希望していないオプションを追加して高額請求してきたり、不誠実な対応をしたり、施工不良を起こしたりしてくることがあります。
業者を選ぶ際のポイントとしては料金の安さも大切ですが、安さだけを売りにしている業者には注意しましょう。

5.二重窓を導入するにはいくらかかる?

具体的な費用相場

二重窓の取り付けにかかる費用相場のイメージ写真

二重窓の取り付けを業者に依頼した時に気になるのが費用すよね。

二重窓へのリフォームにかかる費用相場は80,000~300,000円ほどです。

このように相場金額に開きがある理由としては、窓ガラスのサイズや種類が関係しています。
窓のサイズが大きければそれだけ費用が高くなります。
また、採用するガラスの種類も金額を大きく左右し、防音効果の高いガラスですと高価になります。

このように二重窓の導入にはお金がかかりますが、費用を少しでも抑える方法があります。

それは業者の無料見積もりを活用すること。
複数の業者から無料見積もりを取ることで、自宅の二重窓のリフォームにかかる費用の相場を知ることができ、その中から一番お得な業者を選ぶことができます。

また、見積もりを取っておくと、他社との価格交渉の材料にも使えます。

6.二重窓以外に防音効果を高める方法

自分でできる自宅の防音対策

扉に防音テープを貼っている写真

自宅の防音性を高めるには、二重窓にリフォームするのがベストですが、それ以外にも防音対策の方法はあります。
最近ではホームセンターやインターネット通販でも防音対策グッズが販売されているので試してみるといいでしょう。
自分でできる防音対策は次の通り。

・防音カーテンに替える
既存のカーテンレールに取り付けるだけなので交換は簡単です。また、遮光効果も発揮してくれます。
ただし防音性はそこまで高くないので、二重窓や他の防音対策と併用することをおすすめします。

・防音テープを貼る
空気の出入りがある隙間に貼り付けることで、内外への音漏れを軽減することができます。
また、音を遮断するだけではなく、窓から侵入してくる蚊やアリなどの害虫の侵入も防ぐこともできます。
ただし、きちんと貼り付ける必要があり、上手く貼れないと防音効果は発揮できません。

・防音シートを貼る
騒音を防いでくれるのはもちろん、窓ガラスに付着する嫌なカビや結露まで防いでくれます。また、防音シートは剥がしやすいので、賃貸住宅において必要な原状復帰がしやすいです。
その一方で防音テープと同じくしっかり貼り付けなければなりません。

・防音ボードを付ける
窓枠にはめ込むことで室内外の音を軽減してくれます。
取り外しがしやすく、窓を傷つけにくいこともメリットです。ただし取り外しの際に場所を取る、窓の大きさに合わせてボードを切り取らなければならないといったデメリットもあります。

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