二重窓(内窓)でお部屋の寒さ対策を!主な種類やメリット・デメリットについて
公開日:2023.1.17 更新日:2024.4.18
朝晩と冷え込む日々を快適に過ごすのに役立つアイテムが二重窓(内窓)です。
取り付け作業をする必要がありますが、設置するだけで冬の室内がより快適になります。
今回は寒さ対策に役立つ二重窓(内窓)の種類や、設置するメリット・デメリットについて解説していきます。
朝晩と冷え込む日々を快適に過ごすのに役立つアイテムが二重窓(内窓)です。
取り付け作業をする必要がありますが、設置するだけで冬の室内がより快適になります。
今回は寒さ対策に役立つ二重窓(内窓)の種類や、設置するメリット・デメリットについて解説していきます。
寒さ対策として重宝される二重窓(内窓)ですが、使用されるガラスの種類はさまざまです。二重窓(内窓)に使用されているガラスの種類は次の通り。
・単板ガラス
一般的な窓ガラスとして使用されているものです。透明なものだけではなく、不透明なものや外から見えないような加工が施されているものもあります。
他の窓ガラスと比べて断熱性能は高くないものの、安価であることから、リフォーム費用を安く抑えることができます。
・複層ガラス(ペアガラス)
ガラスとガラスを合わせ、1枚のガラスにしたものです。
ガラスの間に空気の層が存在し、これがあることで単板ガラスよりも高い断熱性能を発揮します。
内側のガラスが冷えにくいという特徴もあり、結露対策になります。
・高断熱複層ガラス
窓の内側に特殊金属膜のコーティングを施したガラスです。
金属膜があることで、日中に太陽の光を取り込み、冬でも室内を快適な状態に保ちます。
紫外線のカット機能もあり、家具や本の日焼けを防ぐことができます。
・真空ガラス(合わせガラス)
その名の通り、2枚のガラスの間が真空になっているものです。
ガラスの間が真空になっていることで、高い断熱性能を発揮します。また、結露対策にもなります。
自宅の窓に二重窓(内窓)を取り付けることで、寒さ対策はもちろん、さまざまなメリットが得られます。
主なメリットは次の通り。
・断熱性能がアップする
窓は寒さを感じさせる場所の一つであり、断熱対策をしていないと室内で暖められた暖気が流れていってしまいます。
窓を二重窓(内窓)にリフォームすることで断熱効果を向上させ、室内の暖まった空気を逃がすことなく留めておくことができます。
また、夏場は冷房で涼しくなった部屋に外からの熱気が侵入してくるのを防ぎます。
・電気代の節約につながる
室内で暖められた空気が外へと流れないため、エアコンの設定温度を過剰に上げる必要がなくなり、電気代の節約につながります。
また、エアコンの使い過ぎを防止することで、エコにも貢献できます。
・結露やカビ対策になる
寒くなると気になるのが窓ガラスの結露。窓付近に冷気が溜まっているときに暖房で暖められた空気が外へ流出しようとすると、窓周辺の温度差が激しくなり、結露が発生します。
また、結露はカビの発生原因でもあります。
断熱性能の高いガラスを使用した二重窓(内窓)に変えることで、結露ができにくくなるため、カビの発生を抑制できるでしょう。
・防犯効果が高まる
空き巣の多くは、窓ガラスを割って侵入してきます。
二重窓(内窓)によって窓の周囲を厳重にすることで、空き巣の被害に遭うリスクを減らせます。
このように二重窓(内窓)にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
・窓の開け閉めが面倒になる
窓が二重になることで、窓の開閉作業も二倍になります。換気などで頻繁に開け閉めを行っている窓に設置する場合には注意が必要です。
また、ベランダ・バルコニーに出入りする掃き出し窓に取り付ける場合は、洗濯物やガーデニング作業が不便になることもあるでしょう。
・掃除がしにくくなる
二重窓(内窓)は寒さ対策になりますが、窓が二重になることから、掃除をするときに面倒に感じることがあるかもしれません。
室内からは外側に設けた窓が拭きづらいため、リフォーム前と比べて掃除がしにくくなる可能性があります。
・室内が狭く感じる
二重窓(内窓)にすると、屋内にある程度の大きさの出っ張り部分が生じます。室内が狭い場合は、圧迫感を覚えることもあるでしょう。
・コストがかかる
高性能かつ、二重であるため、リフォームするとそれなりに費用がかかります。
しかし、高い費用に見合った分だけの寒さ対策になることは確かです。
窓周りの断熱性能を飛躍的に向上させることで、過度に室内温度を高める必要がなくなり、月々に支払っていた高い電気代を大幅に減らすことができるでしょう。
また、空き巣対策としても効果的であり、防犯対策としても一役買ってくれます。
それなりの導入コストはかかりますが、先ほどのいくつかのメリットも踏まえて検討してみると良いでしょう。
二重窓(内窓)を寒さ対策として導入するには、それなりの知識と経験が必要となります。
そのため、リフォームする際はDIYではなく、ガラス修理・交換の専門業者に依頼することが望ましいです。
そんな専門業者を選ぶ際に見ておきたいポイントは次の通り。
・施工事例や口コミを確認する
業者のホームページには、これまでに行ってきた二重窓(内窓)設置の施工事例や実際に依頼されたお客様の声が紹介されています。
リフォームを検討されている方は、一度目を通しておくと良いでしょう。
それ以外にもGoogleビジネスプロフィールやその他口コミサイトなどに寄せられた評価も確認しておくことをおすすめします。
・損害保険の加入の有無を確認する
リフォームを依頼する際に忘れてはならないのが損害保険です。
万が一作業中に自宅内のものが破損したときのために、損害保険に加入している業者を選ぶと安心でしょう。
加入の有無が不明の場合は問い合わせてみてください。
・アフターサービスが充実しているかどうか確認する
施工不良があった場合の無償修理など、アフターサービスが充実している業者ですと安心して依頼ができます。
実施しているサービスの内容や保証期間は業者によって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
・スタッフの受け答えを確認する
見積もりの際など、担当スタッフに二重窓の設置に関する質問をしてみて、その反応も確認してみてください。
しっかりと受け答えができるスタッフですと、作業に関する知識や経験が豊富であるといえるでしょう。
反対にこちらがした質問に対して、しどろもどろな返答だったり、ずれた回答だったりといった業者は作業にも不安があるため避けた方が無難です。
寒さ対策として業者に二重窓(内窓)へのリフォームを頼んだときに気になるのが費用ですよね。
リフォームにかかる費用相場は、次の通りです。
・二重窓(内窓)へのリフォーム:80,000~300,000円
・窓サッシの交換:120,000~220,000円
・窓枠の工事:300,000~500,000円
上記の費用はあくまでも目安であり、窓側の構造やガラスの種類などによって費用が変動します。
その他、自宅まで駆けつける際の出張費用なども別途加算されます。
二重窓(内窓)にリフォームするとなると、どうしてもそれなりの費用がかかってしまいますが、その金額を少しでも安く抑える方法があります。
一つは無料見積もりを活用すること。
業者によって提示してくる作業費に大きな差が出ることがあるので、正確な費用相場を把握するために、最低3社以上の見積もりを比較されることをおすすめします。
また、提示される見積もりには具体的なリフォームの内容とその費用が掲載されていますので、作業が終わってから不要なオプションサービスを申し込まずに済みます。
もう一つは割引キャンペーンを活用すること。
業者によってはインターネット申し込み限定価格や期間限定割引など、さまざまなキャンペーンが用意されています。
自宅近くにこうしたお得なキャンペーンを実施している業者がないか探してみましょう。