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太陽光パネルの雪対策とは?具体的なやり方について

公開日:2023.2.15 更新日:2024.4.18
太陽光パネルの雪対策とは?具体的なやり方について

太陽光パネルは屋外に設置されているため、天候による影響を受けやすいです。特に注意が必要なのが雪による被害です。
たとえ雪国でなくても、数年に一度大雪が降ることもありますので、対策は必要です。

今回は太陽光パネルの雪対策について解説していきます。

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1.太陽光パネルに雪対策が必要な理由とは?

主な理由

太陽光パネルに積もった雪の写真

太陽光パネルは雪の影響を受けやすいことからしっかりした対策が必要です。
雪による主な影響は、以下の通りです。

・落雪による被害
太陽光パネルの表面はガラスでできています。そのためスレートや瓦などの屋根材と比較すると、パネル上に降り積もった雪が落ちやすくなっています。

そうなると、自宅の雨どいや車のボンネットなどが破損したり、家族が怪我をしてしまったりするなどの被害に見舞われる可能性があります。

・積雪による建物の破損
太陽光パネル一枚が約15~20kg、軽いパネルでも1㎡で約11kgとかなりの重量があります。その上に雪が積もると、建物に大きな負荷がかかってしまいます。
この状態を放置してしまうと、太陽光発電システムを支える金具の部分が屋根に食い込み、屋根が破損してしまう場合もあります。

・雪で発電量が低下する
降雪している時間が短ければ、雪による影響はそれほど大きくありません。
しかし、パネル全体を覆うほど雪が積もってしまうと、発電への影響が大きくなります。
場合によっては、積雪の影響で太陽光パネルの発電量が大幅に低下してしまうこともあります。

2.雪国で太陽光パネルを設置するメリット

主なメリット

塀に設置された太陽光パネルの写真

このように、太陽光パネルはきちんと雪対策をしなければなりませんが、それでも雪国においては大きなメリットがあります。
太陽光パネルによるメリットには、以下のものが挙げられます。

・電気代の節約になる
太陽光パネルによって生み出された電力は、家庭内で使うことができます。
設置しているソーラーパネルの容量やその日の天候にもよりますが、電気の自家消費によって月々の電気代をタダにすることも可能です。

特に冬場は暖房設備の使用で電気代がかさむため、少しでも電気料金を安くしておきたいでしょう。
そんな時に太陽光パネルがあれば、お得に電気が使えます。

・台風の影響が少ない
太陽光パネルを設置するにあたって、懸念材料となるのが台風です。台風が来て太陽光パネルに被害が出たケースは、たびたび報告されています。
また、飛来物が太陽光パネルに当たって破損してしまう場合もあります。

しかし雪国である北日本は台風の影響が比較的少なく、太陽光パネルを設置しやすい環境であると言えます。

・発電量の損失を防ぐことができる
太陽光パネルで発電するには日照時間が重要ですが、表面温度が高くなり過ぎるとパフォーマンスが低下します。
年間を通じて気温が低い雪国であればそういったリスクが低く、発電量の損失を抑えられるのです。

3.太陽光パネルの雪対策

具体的な対策方法

雪の塊が積もった太陽光パネルの写真

このように、雪国であっても太陽光パネルの設置は大きなメリットをもたらしてくれます。
しかしメリットを得るためには、きちんと雪対策をしておくことが大切です。
主な太陽光パネルの雪対策は以下の通りです。

・雪対策がされている太陽光パネルを選ぶ
しっかり雪対策がされている太陽光パネルを選ぶことをおすすめします。そうしたパネルは積雪耐性があり、多少の重みで落ちることはありません。

国内メーカーだけなく、雪国の海外メーカーが扱うパネルも積雪耐性の高さに定評がありますので、そちらを検討しても良いでしょう。
住んでいる地域の降雪量や屋根の形状に合ったものを選ぶようにしてください。

・高い架台を設置する
雪が降ると、パネルに積もった雪は地面に落ちて積もっていきます。
そこでパネルの位置を高くしておけば、雪が積もってもパネルの高さまで到達するのに時間がかかるため、発電への影響を最小限に抑えることができます。

雪国の場合、地面よりも100cm以上架台を高くしておくことで、雪による影響を少なくすることができます。

・角度を付けて雪を落としやすくする
太陽光パネルに15度以上の傾斜をつければ、雪が滑り落ちやすくなります。
そのためパネルを設置される際には、できる限り傾斜をつけることで架台や発電量への影響を少なくできます。

4.太陽光パネルの雪対策なら専門業者にお任せ

業者をおすすめする理由

太陽光パネルの横で何かをメモする専門修理事業者の写真

太陽光パネルに雪対策をする場合には、業者に依頼されることをおすすめします。
なぜなら太陽光パネルは繊細な器具であるため、作業にはある程度の経験が必要だからです。

そのほかの専門業者をおすすめする理由は、以下の通りです。

・過去の施工事例や口コミを調べられる
業者のホームページには過去の施工事例が掲載されていますので、参考として目を通しておくといいでしょう。
また、口コミサイトでは、実際に工事を依頼された方の感想が紹介されています。

・損害保険に加入している
ほとんどの家の修理・リフォーム業者は、万が一作業の途中で屋内外にあった物が破損した時のために損害保険に加入しています。
加入しているかどうか気になる方は、連絡して確認しておくと良いでしょう。

・手厚いアフターサービスが付いてくる
せっかく雪対策をしても、後から施工不良が発覚する場合もあります。
そうした時のために、業者によっては無償修理などのアフターサービスを実施しているところもあります。

ただし、具体的なサービス内容や保証期間は業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

・雪対策に関する相談ができる
経験と知識が豊富なので、雪害に関する相談に応じてくれます。
太陽光パネルの雪対策のことで気になることがあれば、専門家である業者に相談しておきましょう。

5.太陽光パネルの雪対策費用

具体的な費用相場

太陽光パネルの雪対策費用のイメージ写真

太陽光パネルの雪対策を業者に依頼する際に気になるのが費用でしょう。
家の修理・リフォーム業者による太陽光パネルの雪対策にかかる費用相場は、15~45万円です。

上記の料金には落雪ネットや足場の設置、撤去などが含まれます。また、それ以外にも自宅まで駆けつける出張費用が別途加算されることもあります。

このように太陽光パネルの積雪対策には費用がかかりますが、少しでも安くする方法がありますのでご紹介します。

まずは、複数社の見積もりを見比べてみましょう。
見積もりには作業ごとの内容とそれにかかる費用が詳しく記載されていますので、その通り作業が行われれば、終了してから追加料金を請求される心配がありません。
地域の相場を知るために、最低3社以上から見積もりをとることをおすすめします。

また、業者によってはお得な割引キャンペーンを実施している場合があります。
自宅近くにそうしたキャンペーンを実施しているところがあるか調べてみると良いでしょう。

この他、自治体によっては屋根の積雪対策のために補助金制度を利用することが可能です。
具体的には「克雪住宅普及促進事業」や「克雪すまいづくり支援事業」などの制度があります。

まずはお住まいの自治体のホームページなどを調べてみて、こうした制度があるか確認してみましょう。

監修

一級建築士事務所 ROY株式会社

一級建築士事務所ならではの総合力で”家”に関する様々なトラブルを解決するスペシャリスト。
害虫害獣駆除・予防、総合リフォーム、お庭の作業、屋根・雨漏り工事など、対応できる作業は多岐にわたる。
新規事業として、脱炭素時代に貢献可能なエネルギー事業を展開。太陽光発電システム導入による「電気をつくる!ためる!賢くつかう!ゼロエネ生活」を提案し、一般家庭への太陽光・蓄電池・V2Hなどの導入普及の促進を計る。
<資格・著書・受賞歴など>

一級建築士事務所 神奈川県知事 第16860号
特定建設業 国土交通大臣許可 (特-31) 第27424号
神奈川県電気工事業 第20213014号

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