引っ越しをする際にハウスクリーニングは必要?やるべき範囲や相場を解説
公開日:2022.1.18 更新日:2024.4.15
賃貸住宅を引っ越しをする際にハウスクリーニングをする必要があるのか疑問を持つ方も多いと思います。結論から申し上げますと、ハウスクリーニングはやっておく必要があります。
今回は、引っ越しをする際にハウスクリーニングを行う範囲や専門業者の費用相場などを解消していきます。
賃貸住宅を引っ越しをする際にハウスクリーニングをする必要があるのか疑問を持つ方も多いと思います。結論から申し上げますと、ハウスクリーニングはやっておく必要があります。
今回は、引っ越しをする際にハウスクリーニングを行う範囲や専門業者の費用相場などを解消していきます。
通常賃貸住宅では不動産業者もしくは物件の管理人さんが行うハウスクリーニングですが、契約内容次第では借主が行う必要があります。
また、自分で清掃しておく必要がなくてもやっておいた方がいいです。
その理由の一つが入居される際に支払った敷金。
現在入居している物件から退去すると敷金が返金されますが、自分で掃除をしていないと、返金される敷金からハウスクリーニング代が差し引かれることになります。
もう一つの理由が物件の価値にあります。
引っ越しされる物件を売却される場合、お部屋の状態がきれいなほど物件の価値が上がっていきます。
特に水回りや換気扇の汚れなどは清潔な状態が求められるので、清掃していないと損をする可能性があります。
できる限り自分で掃除をしておく、もしくは専門業者にお願いして掃除してもらうかなどしてきれいな状態にしておきましょう。
こうすることによって新しく入居される方や大家さん、不動産業者に対して誠意を示すことができます。
また、ご自身が引っ越す先であってもハウスクリーニングをやっておいた方がいいです。
事前の見学で分からなかった汚れを発見することがあるので、気持ちよく過ごせるようにきちんと掃除しておきましょう。
・フローリング
ご自宅で劣化が目に見えて分かる場所の一つです。食べ物や飲み物をこぼしてしまった時の汚れや落下物によってできた細かい傷、カビなどはできる限りきれいにしておいた方がいいです。
きちんと掃除したり、床を吹いたり、ワックスがけをして細かい傷を補修したりなどしておきましょう。
・水回り
汚れが気になってしまう水回り。水垢や石鹸カスといった汚れはきちんと落としておきます。
ただし、風呂釜やトイレタンクといった箇所はなかなか掃除がしづらいので、業者に頼んで掃除してもらう必要があります。
・エアコン
年間を通して快適に過ごすのに役立つエアコンも掃除が必須です。
エアコンの内部にはほこりや汚れが溜まっています。これをそのままにしておくと稼働効率を低下させたり、悪臭をもたらしたりする原因となります。
・レンジフード
油汚れが溜まりやすいレンジフード。フィルターやレンジフードのまわりは最低限ご自身でやっておいた方がいいです。
ただし、内側の細かい汚れは落とすのが難しいので、業者にお願いする必要があります。
・壁
壁にはなかなか落とせないほこりや汚れが付着しています。業者に連絡して特殊な機器を使って掃除してもらうようにしましょう。
ハウスクリーニングが必要な箇所は自分でも掃除するのが難しい箇所が多く、業者に掃除をしてもらった方が得策です。
ここでは部屋数別の相場や必要な箇所ごとの料金相場について解説していきます。
・部屋数別の料金相場
ワンルーム・1K:20,000~30,000円
1DK・1LDK:30,000~40,000円
2DK・2LDK:30,000~70,000円
3DK・3LDK:50,000~85,000円
4DK・4LDK:70,000~100,000円
上記の一覧はあくまでも目安なので、業者によってはこれよりも低い金額で見積もってもらえることもあります。
また、これ以上の広さの物件になりますと、別途見積もりが必要となります。
・必要な箇所ごとの料金相場
フローリング:8,000~15,000円
エアコン:12,000~15,000円
台所:15,000~25,000円
トイレ:8,000~10,000円
浴室:14,000~17,000円
洗面所:8,000~10,000円
このように部位ごとに掃除をしてもらう場合は、物件全体をハウスクリーニングしてもらう場合よりも高くつくことが多いです。
また、一戸建ての別件であってもハウスクリーニングの基本的には料金はマンションやアパートと変わりません。しかし、階段があったり、水回りが2階にもあったりするとその分料金が高くなります。
この他、ハウスクリーニングのしやすさによっても料金は異なります。
室内に物がたくさん置いてあるほど、費用は割高になります。ですので、依頼する前にお部屋を片付けておくといいでしょう。
ハウスクリーニング業者に清掃を依頼される前に知っておかなければならないポイントがあります。
・大家さんや不動産会社の許可を得る
賃貸物件にお住まいの方は、あらかじめそこの大家さんもしくは不動産管理会社などにハウスクリーニング業者を依頼したい旨を連絡しておきましょう。
大家さんや不動産会社によってはハウスクリーニング業者を指定しているところもあります。指定されている場合はそこに依頼する必要があります。
また、清掃作業中に何かしらのトラブルが発生しないためにも、事前にきちんと連絡しておくことが大切です。
・ハウスクリーニングは引っ越しが完了してから行う
ハウスクリーニングを依頼される場合、作業はご自身の引っ越しが完了されてから行ってもらうようにしましょう。
引っ越し前ですと家具や趣味の雑貨などがまだお部屋にある状態ですので、業者が清掃しづらくなります。
また、清掃がしにくい場合ほど、ハウスクリーニングにかかる料金が高くつきます。
・業者が賠償責任保険に入っているか確認する
ハウスクリーニングの作業中に壁が傷ついた、設備が壊されたなどのトラブルが起きることもあります。
こうした万が一のトラブルが起きることを考えて、依頼される業者が賠償責任保険に加入しているか確認しましょう。
ハウスクリーニング料金をなるべく安く抑えるためのポイントは次の通りです。
・不要な箇所は無理に掃除しない
ハウスクリーニングでは無理に掃除をしなくてもいい箇所もあります。
例えばお部屋の壁紙の日焼けは単なる経年劣化であるため、ご自身で無理に補修する必要はありません。
また、備え付けの家具や家電製品のへこみは故意によるものでなければ、そのまま放置しておいても大丈夫です。
・入居前であれば気になる箇所の写真をとる
新居でのハウスクリーニングを依頼される場合は、証拠写真をとっておきます。
新しく見つけた傷や汚れは証拠写真を撮っておくと、不動産会社に対して自分の責任でないと主張することができます。
・複数の業者から見積もりをとる
現在では多くのハウスクリーニング業者で無料見積もりが実施されています。
最低でも3~4社程度は見積もりをとっておくのが無難です。 業者によって提供しているサービスの内容や価格体系は異なるので、料金が安いだけではなく、サービスの充実度にも注目するといいでしょう。
また、あらかじめ見積もりをとっておけば、他社との料金交渉において有利になる場合もあります。
・閑散期に依頼する
ハウスクリーニングの繁忙期は大掃除が行われる年末や引っ越しが多い3月になります。
これらの時期は料金が高くなるので、これ以外の時期に依頼するのがおすすめです。