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普通切手とはどんな切手?その役割や買取金額の相場などを解説!

公開日:2019.5.17 更新日:2024.4.4
普通切手とはどんな切手?その役割や買取金額の相場などを解説!

普通切手は最も使用するなじみ深い切手。この切手を使ったことが無い人はいないのではないか、というくらい生活に密着したものです。
近年ではメールやSNSの発達で切手を使用するシーンは減少していますが、それでも企業からの手紙などで目にすることもあるでしょう。

今回この記事では、普通切手とはどんな切手なのかについて解説します。
その役割や買取の際の相場金額などの情報をご紹介しているので参考にして下さい。

※この記事は、2022年3月時点の内容になります。

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1. 普通切手とはどんな切手?

普通切手の価格一覧をご紹介します!

普通切手の絵

切手には普通切手と特殊切手の2種類が存在します。
普通切手とは、郵便局の窓口やコンビニエンスストアで1枚単位で販売されているものです。
一方で特殊切手は、主にシート販売されており、記念日などに発行される切手のことです。

普通切手は額面により1円、2円、5円、10円、20円、50円、63円、84円、94円、100円、120円、140円、210円、260円、320円、500円の16種類が存在します。

現在の普通ハガキの料金が63円、定形郵便が84円ですので、それ以外の種類は要らない気がしますね。
特に1円や2円切手は、使いどころが分からないという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、押し入れから昔の50円ハガキや50円切手が見つかった場合、料金が足りないのでそのままでは出すことが出来ません。

そこで役に立つのが少額の切手です。
見た目は少々悪くなりますが、ハガキの表面に追加で切手を貼ることにより、使うことが出来るようになります。

少額の切手のその他の使い道といえば、定形郵便の重さにより料金が変動した際です。
この郵便物は25g以内であれば84円なのですが、それを超えると94円になります。
この場合もハガキと同様に、追加で普通切手を貼ることで郵送出来ますし、古い切手も活用できます。

それ以外にもサイズと重さによって様々な料金設定がなされていますので、これだけの種類の普通切手が必要となります。

2. 普通切手の役割とは?

普通切手の役割は全国均一料金で信書や荷物を送ることが出来ることです

封筒の上に置かれた普通切手の絵

この切手の役割は、封筒やはがきに貼るだけで全国にものを送ることが出来る点です。
もし切手が無かったら、わざわざ窓口まで持っていき、料金を支払ってから手紙を出さなくてはいけません。
普通切手があるおかげで、どこにいても自分でポストに投函することが出来ます。

切手が無い時代には、郵便網も整備されておらず、飛脚屋に料金を支払って配達してもらうしか方法が無かったため、高額になることもあったようです。

そのほか、普通切手は料金の支払いの役割もあります。
例えば雑誌の応募者全員プレゼントなどでは、指定された額面の切手を同封して応募することで、商品が自宅に届く仕組みになっています。

切手での支払いが出来ないとなると、振込か定額小為替しか支払い方法が無くなりますので、非常に不便ですね。
封筒の重さが分からなくて84円切手を貼り投函したものの、25gを超過していて94円必要だったケースでも普通切手が使えます。

料金不足の場合、同じ市内であれば返送されてくる場合もあるのですが、速達の場合などは料金が不足していても受取人に配達されることもあります。
その際には郵便局から不足分の支払いハガキが添付されてきますので、そこに切手を貼ってポストに投函するだけで不足分の支払いが出来ます。
ただし、これは先方に失礼な行為ですので、後ほど何らかのお礼をするようにしましょう。

普通切手は皆さんが知らないような役割もありますので、調べてみると面白いですよ。

3. 普通切手の買取金額の相場はいくら?

普通切手の買い取り相場は額面の50~90%。高額ケースもご紹介

費用相場のイメージ写真

この切手の相場は種類によりいろいろありますので、個別に紹介します。

普通切手のバラでしたら、額面の50~60%が相場となります。50枚以上のシートでしたら、80~90%です。

また、昔の普通切手には、プレミア価格が設定されていますので、驚くほど相場が高くなることがあります。

日本で最初に発行された竜文切手(48文)の相場は3万円、竜文切手(200文)は50万円以上です。
明治4年から5年にかけて印刷された20銭の桜切手の相場は1000万円以上になります。
額面が1銭や6銭でも10万円以上になることもあります。

明治7年前後に発行された鳥切手は12銭が30万円以上、その他の額面も1万円以上です。
同時期に使用されていた桜洋紙改色カナ無の1銭切手は70万円以上で買取されています。

翌年発行された旧小判切手(50銭)の相場は3万円以上、その他の額面は数千円から数万円です。
この切手の種類で明治18年に発行された、額面1円の新小判切手の相場は2万円以上、明治31年の菊切手(10円)は4万円以上、大正2年の田沢大正白紙(1円)は10万円となっています。

この他にもいろいろあるのですが、ここでは紹介しきれませんので、買い取りサイトなどでお確かめください。
今回紹介した金額はあくまでも目安です。指紋がついている、のりが剥がれている、折れ曲がっている、といった状態が悪い場合は安くなったり、売却が出来ないこともあります。

4. 普通切手に関する豆知識

普通切手に関連するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します

郵便ポストの写真

この切手で最初に紹介するのは、1円切手に描かれている老齢の男性についてです。
お札に描かれている福沢諭吉や夏目漱石のように一般的な教科書に出てくる偉人ではありませんので、誰か分からない方がほとんどだと思います。

この男性の名前は前島 密(まえじま ひそか)。郵便制度の父と言われている方で、明治時代の官僚です。
この方が1871年から欧州を手本として、郵便網を整備したことで現在の郵便システムがあります。

そのほか、今の時代のお金には銭という単位は存在しませんが、10銭切手は現在でも使用することが出来ます。
しかし10銭切手は実際に使用するより売却した方がお得なので、絶対に使わないようにしましょう。

普通切手の豆知識で次に紹介するのが、消印です。
普通に考えて消印が押された切手は買い取ってもらえない印象がありますが、実は違います。
少子高齢化や民営化により、多くの郵便局が姿を消しました。その今は亡き郵便局の消印は二度と押されることはないので、コレクターを中心に高額で取引されています。

また、普通の消印ではなく、景色が描かれた風景印でしたらなおのこと価値があります。
消印の押され方や角度によってもその価格が変わってきますので、消印付きの古い切手を発見した場合は、詳しい方に鑑定してもらいましょう。

古い切手はたくさん所持しているけど、売るつもりがない方は寄付することも出来ます。
公益財団法人日本郵趣協会では、全国から集めた古い切手を海外で販売することにより、その収益を「手紙を書こうプロジェクト」の運営資金にしています。

5. 普通切手の情報まとめ

ここまでお伝えした普通切手についての情報をまとめてご紹介します

シートの普通切手の写真

この切手に関連する様々な情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントを紹介します。

普通切手は沢山の種類がありますので、自分で価値を判断せず専門家に鑑定してもらいましょう。

自分で保存する時は、指紋や汚れが付かないように、切手専用のファイルに入れて保管して下さい。
比較的新しい切手を売却する際は、1枚づつではなく50枚以上にすることが買取率アップにつながります。

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