サッシの歪みの調整方法とは?原因や直し方を解説
公開日:2022.3.23 更新日:2024.4.16
住宅の築年数が長くなると窓サッシに歪みが生じてきます。歪みを放置しておくとカギが固くなって窓の開け閉めがやり辛くなってしまいます。
そのためにきちんとしたサッシの直し方を覚えておきましょう。
今回は窓サッシの歪みの原因とその調整方法についてご紹介します。
住宅の築年数が長くなると窓サッシに歪みが生じてきます。歪みを放置しておくとカギが固くなって窓の開け閉めがやり辛くなってしまいます。
そのためにきちんとしたサッシの直し方を覚えておきましょう。
今回は窓サッシの歪みの原因とその調整方法についてご紹介します。
丈夫そうな印象を受ける窓サッシですが、さまざまな原因により歪んでしまいます。
安全に窓の開閉をするために窓サッシの歪みを調整しておく必要があります。
サッシの歪みの主な原因は次の通り。
・建材の経年劣化
どんなに丈夫な建材でも経年劣化によって衰えてきます。
住宅に使用されている木材の水分量は多く、年数が経過すると乾燥に伴い収縮していきます。この建材の収縮の影響を受けると窓サッシに歪みが生じるようになります。
・住宅の施工不良
もし新築住宅なのに窓サッシの歪みが見られるのであれば、業者による施工不良が原因かもしれません。
施工不良としてよくあるのが、窓枠を固定しているネジの締め付けが緩い、ネジが締め付けられていないなどです。
こうしたことがあると、多少の衝撃で窓サッシが歪んでしまいます。
また、サッシの歪みが5㎜以上見られる場合も施工不良の可能性が高いです。
・地震や不同沈下による歪み
この他、地震による衝撃で歪んでしまうことがあります。
また、不同沈下と呼ばれる現象も要因となることがあり、これは地盤が偏ることで家全体のバランスが大きく崩れることを言います。
こうした原因が生じた場合はDIYによって修理を行う、もしくは業者に頼んで対応してもらう必要があります。
こうした窓サッシの歪みの調整は自分でやることも可能です。
サッシの調整方法としては、戸車と呼ばれる窓の下の床に接するところにある部品を調節することが挙げられます。
まず窓サッシの側面の下にある縦に並んだ2つの穴のうち、下にある方を確認します。これが戸車調整用の穴であり、ゴムキャップが付いている場合は外しておきます。
そしたらその穴にプラスドライバーを差し込み、左右に回します。
ドライバーで右に回すことで戸車が下に出てきて、サッシを上に上げることができます。
また、左にドライバーを回すことで戸車がサッシの中に入り込み、サッシを下に下げることができます。
作業の際に気を付けておかないといけないことは、サッシの取っ手のある側の戸車のみ調整しておき、鍵の付いている側には触れないこと。
鍵の付いている側の戸車が動くと鍵の位置にズレが生じ、鍵がかかりにくくなってしまいます。
なおプラスドライバーを上手に回すコツは、隙間の状態を確認しながら作業すること。
回しすぎてしまうと調整ネジが外れてしまうおそれがあります。
調節ネジがあるところや調整方法はメーカーや窓の種類によって異なることがあります。なかなか調整できない時はサッシメーカーのホームページで確認してみましょう。
ただ窓サッシの歪みの調整は慣れていないとやりにくいことが多いです。
そんな面倒な作業をやってくれるのが窓ガラス修理業者。専門業者をおすすめする理由は次の通り。
・作業スピードが早い
業者の良いところは迅速に駆け付けてくれるところ。自宅近くにある業者なら30分~1時間程度で自宅まで来てくれます。
さらに、最近では24時間365日依頼の受け付けを行っているところもあるので、時間帯を気にすることなく依頼できます。
また、夜間や早朝に対応してくれるところであれば、急なトラブルに直面しても慌てずに済みます。
・支払い方法が選べる
専門業者では銀行振り込み以外でも、クレジットカード決済やQRコード決済にも対応してくれます。
クレジットカード決済ならポイントが貯められるのでとてもお得です。
・サッシに関する相談ができる
経験と知識が豊富なスタッフであるからこそ、サッシのことについて相談に応じてくれます。
メンテナンス方法など、わからないことがあれば積極的に質問してみましょう。
・アフターサービスが充実している
万が一不具合が生じた場合の無償修理など、さまざまなサービスがあります。業者ごとにサービスの内容や保証期間が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
そんな窓サッシの歪みの調節などで頼りになる専門業者ですが、優良と呼ばれるところとそうでないところがあります。
ここでは優良と言われる業者を見つけるためのポイントについてご紹介します。
・自宅が出張エリアに対応しているか確認する
依頼するにあたって一番重要なのが出張エリア。良さそうな業者であったとしても、出張エリアに対応していなければ意味がありません。
また、自宅が対応エリア内であったとしても、業者からの距離によっては出張費用が高くつくことがあります。
・業者の実績を確認する
業者選びにおいて見ておきたいのが作業実績。業者の公式ホームページにはこれまでの作業実績が掲載されていますので、参考として見ておくといいでしょう。
・業者の口コミを確認する
一般的に優良業者と呼ばれているところは依頼された方から高い評価を受けていることがほとんど。
実際に依頼された方の口コミは業者のホームページや口コミサイトに掲載されています。
・スタッフの対応を見ておく
依頼者や近隣にお住まいの方に対して丁寧な対応を心掛けているところほど、安全を第一に作業してくれます。現場を訪問したスタッフのやりとりからきちんと対応できているか確認しておくことが大切です。
修理業者に窓サッシの歪み調整を依頼した時に気になるのがその費用。実際に専門業者に窓サッシをの修理を依頼した場合の費用相場は次の通りです。
戸車などの部品の交換:5,000~18,000円
サッシごと交換:30,000~50,000円
サッシごと交換(壁工事を伴う場合):250,000~500,000円
窓全体をリフォームする場合:200,000~500,000円
ただし、上記の費用はあくまでも目安であり、使用する部品や業者が行う工法によって費用が変動することがあります。
このようにある程度お金のかかる窓サッシの修理・交換ですが、費用を少しでも抑える方法があります。
一つは業者の無料見積もりを活用すること。
見積もりには作業内容とその費用の詳細が掲載されていますので、後になって不要なオプション料金を請求させることはありません。
もし業者に提示された金額に納得できない場合は、その場でお断りすることもできます。
少なくとも3社以上見積もりをとっておけば、地域で一番安い業者を見つけることができます。
もう一つは火災保険を適用すること。
もし地震をはじめとした自然災害の影響で窓サッシが歪んでしまった場合、ほとんどの保険会社の火災保険を利用できます。
具体的な補償範囲や適用条件は保険会社で異なるので、きちんと確認しておきましょう。
この他、業者によっては期間限定割引などお得なキャンペーンを実施していることもありますので、確認してみるといいでしょう。