1.ベランダに蜂の巣が作られる理由
ベランダは蜂にとって巣作りしやすい環境
蜂が巣を作る理由は「子育て」です。
冬の終わりになると、女王蜂は単独で巣作りを始めます。この際、女王蜂は安全で子育てしやすいように、巣作りに適した場所を探します。
そのため、蜂にとって以下の3つの要素が重要なポイントとなります。
1.雨や風からの保護
安全を確保するために、巣は雨や風から守られていることが必要です。そのため、乾燥していて直射日光が防げ、雨風の影響を受けにくい場所を選びます。
2.外敵からの保護
蜂は外敵に狙われることがありますので、巣が安全な場所に建てられることが重要です。そのため、他の動物や天敵から見つけられず、攻撃されにくい場所を選びます。
3.近くに餌場がある
巣の周囲に十分な餌場があることも重要な要素です。 ミツバチやクマバチは花の蜜を、アシナガバチやスズメバチは他の虫の幼虫や芋虫などを主食とします。
そのため、近くに花や植物が豊富に咲いていたり、他の虫がいたりして、十分な食料を供給できる場所を選びます。
これらの要素を考慮して、女王蜂は自分と子供たちの安全と繁殖に適した場所を選んで巣を建てます。
雨風や直射日光をさけられ、閉鎖的な空間であるベランダは、蜂にとって快適な巣作り環境というわけです。
手すりや室外機、鉢植えのすき間などに、巣を作られていないか見ておきましょう。
2.ベランダに巣を作るのはどの蜂なのか
主にミツバチ・アシナガバチ・スズメバチ
ベランダに巣を作るのは、主にミツバチ、アシナガバチ、スズメバチの3種類です。
それぞれの蜂や巣の特徴を解説します。
・ミツバチ
ミツバチの巣は巣板と呼ばれ、木の板のように横幅が広い形状をしています。そのため、平べったい巣ができていたら、ミツバチの巣である可能性があります。
ミツバチは単体だと危険性が低いですが、巣の大きさや群れの規模は他の蜂よりも大きいです。
ベランダの他には、生垣や植え込み、さらには床下に作られる場合があるので、気をつけましょう。
また、ミツバチが巣を作っている場合、中に蜂蜜が作られていることも考えられます。
蜜が垂れることでアリやゴキブリが集まってきたり、ミツバチを攻撃するためにスズメバチが寄ってきたりする可能性もあるため、巣を作られないようにしましょう。
・アシナガバチ
アシナガバチの巣は、六角形の巣穴がむき出しになっている状態です。アニメなどでよく見る、シャワーヘッドの形状に近いです。
ベランダや軒下だけでなく、屋根の内部や空箱にも作られることがあります。
・スズメバチ
スズメバチはキイロスズメバチやオオスズメバチなど様々な種類があります。巣の見た目については、以下の特徴が共通しているので覚えておきましょう。
・ボールのような球体
・マーブル模様
六角形の巣穴が見えたり、その巣穴をかぶせるような形をしたりしていると、スズメバチが巣を作り始めている可能性があります。
そこからしばらくするとボールの形状になり、大きさが1メートルを超えることもあります。
また、群れが引っ越してくると突然大きな巣ができることも。
危険なため、スズメバチの巣には決して近づかないようにしてください。
3.ベランダの蜂の巣の駆除方法
巣が大きい場合は専門業者に依頼しよう
巣を駆除する際、蜂も巣や群れを守るために反撃してきます。そのため、場合によっては専門業者に依頼した方が安全である場合があります。
以下に1つでも該当する場合は、専門業者に依頼するべきでしょう。
・スズメバチの巣である
・大きさが15cm以上である
・狭い場所や高い所に作られている
特にスズメバチは攻撃性と毒性が高いため、小さい巣であっても専門業者に任せるべきです。
上記に1つも当てはまらない場合は、自力での駆除が可能です。ここからは、蜂の巣の駆除方法を紹介いたします。
■用意するもの
以下の6つを用意してください。
・防護服
・手袋と長靴
・殺虫剤
・長い棒
・ゴミ袋
・懐中電灯
専門業者が利用するような防護服は数万円かかりますが、自治体によっては無料で貸し出してくれることもあります。
どうしても用意できない場合は、厚手の服や作業着を着て、その上からレインコートを着用しましょう。
色はできるだけ白に近い服装で、首元はタオルで巻いておきましょう。
また、殺虫剤は、蜂に効果があるものを使ってください。
そのほか、懐中電灯を使う場合、光を直接当てると蜂が寄ってくる場合があるため、電灯部分に赤いセロハンテープを貼ることをおすすめします。
■駆除手順
時間帯は、朝早い時間か日没後2~3時間後が理想的です。朝は蜂の活動時間前で、夜ですと蜂の活動が終わっているので、比較的安全に駆除が行えます。
駆除の流れとしては、まずは巣の表面に殺虫剤を噴射し、その後巣の内部にも噴射します。その後長い棒を使って蜂の巣を落とし、ごみ袋に入れて殺虫剤を噴射してください。
蜂が戻って来るのを防ぐため、1週間、蜂の巣があった場所に殺虫剤を噴射しましょう。
4.ベランダに蜂の巣を作らせないための予防法とは?
ベランダをきれいにしておく
蜂の巣の駆除が終わった後は、またベランダに巣を作られないように予防をしておきましょう。
蜂の巣の予防方法は、以下の通りです。
・ベランダをきれいにする
ベランダをきれいにしておくことが、蜂の巣の予防になります。ベランダに虫がいたり、食べ物などのごみが散らかっていたりすると、蜂と認識して寄ってくるからです。
また、ベランダでガーデニングをしている方は、場所を変えたり、お部屋の中で育てるようにするなどすると、蜂の巣予防になります。
・殺虫剤を使う
巣を作られそうな場所に殺虫剤を吹きかけておくのも、蜂の巣の予防に繋がります。殺虫剤には虫を遠ざける効果があるため、蜂が寄り付きにくくなるわけです。
このとき使う殺虫剤は、ピレスロイド系と書かれた蜂用の殺虫剤にしてください。
殺虫剤の人体への影響が気になる人は、木酢液を使うと良いでしょう。
木酢液は木を炭にするときに発生した煙を、冷却して液体にしたものです。蜂は火を嫌がるので、焦げたにおいがする木酢液には近寄りにくいわけです。
・防虫ネット
防虫ネットを使えば、蜂以外にも様々な害虫の侵入を防げます。ただ、ベランダで防虫ネットを使うと、布団が干しづらくなるので注意してください。
5.ベランダの蜂の巣は専門業者に依頼しよう
電話対応が良い業者を選ぼう
ベランダにできた巣がスズメバチのものだったり、蜂の巣が大きいものだったりする際は、自分で駆除するのは危険が伴いますので、専門業者に依頼した方が確実です。
しかし、初めてで蜂の駆除の専門業者を依頼したことがない方は、業者の選び方や依頼の流れが分からないものです。
ここでは、専門業者の選び方や依頼の流れを解説いたします。
■選び方
専門業者を選ぶ際は、以下の3つのポイントを参考に選びましょう。
・追加料金が発生しないか
・相談に乗ってくれるか
・電話対応の雰囲気はどうか
見積もりを出してもらったはいいが作業を終えると追加料金が発生する、ということがあるので、作業前にしっかりと確認しておきましょう。その際に、作業工程についてきちんとわかりやすく説明してくれる業者であればさらに安心できます。
また、分からないことがあったときに相談に乗ってくれる業者や、電話対応が親切な業者もおすすめです。対応が悪い業者ですと、作業不良などがあった際にきちんと対応してくれない可能性が高いです。
■依頼の流れ
1.まずは電話で相談をします。
2.その後現地で調査を行い、見積もりを出し、作業を行います。
3.そして作業が終わったら料金を支払い、依頼完了となります。
■賃貸マンションの場合
賃貸マンションのベランダに蜂の巣ができた場合、マンションの管理人の責任になることがあります。
この場合、費用を管理会社やマンションの管理人に請求できることがあります。
専門業者に依頼する前に、契約内容を確認しておきましょう。