イエヒメアリを駆除するには?具体的なやり方や予防方法について
公開日:2023.4.6 更新日:2024.4.19![イエヒメアリを駆除するには?具体的なやり方や予防方法について](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/prd-rescue-static-contents/column_image/thumbnail_discover/gEOVDV8e6OPdwSoO9htinHMqe8tMkDMhxSMDnhLG.webp?v=1738721557)
小さな体で、どこからともなくやってくるイエヒメアリ。
そんなイエヒメアリを小さいからと言って放置していると、さまざまな被害を引き起こす可能性があります。
今回はそんなイエヒメアリの生態や駆除方法、具体的な予防方法について解説していきます。
小さな体で、どこからともなくやってくるイエヒメアリ。
そんなイエヒメアリを小さいからと言って放置していると、さまざまな被害を引き起こす可能性があります。
今回はそんなイエヒメアリの生態や駆除方法、具体的な予防方法について解説していきます。
イエヒメアリを駆除する前に、まずはどんな昆虫なのか知っておく必要があります。
具体的な特徴を押さえておくことで、駆除や予防がしやすくなります。
・生息域
本来は熱帯地域を中心に生息していたアリですが、貿易の活発化に伴って日本の本州にも生息域を広げるようになりました。
最近では北海道でも目撃されたとの報告があり、どの地域でも出現する可能性があります。
寒さに弱いので日本の気候ではほとんど屋外では生息できないことから、寒さを避けるために一戸建て住宅、集合住宅、ホテルなどの建物の中に巣を作ります。
・外見
体長は2~5mmほどあり、全体的に光沢感がなく、茶色い体をしています。ただ個体によっては少し赤っぽく見えることもあります。
・エサにするもの
雑食性のイエヒメアリは、特に人間の食べる食べ物が好物で、砂糖やバター、パン、ツナ缶などなんでも食べます。また、家にいる自分よりも小さな虫も捕食します。
さらに衣服などを齧って穴を開けてしまったり、稀に人を噛んだりすることもあります。
・イエヒメアリの巣
土がないところでも巣をつくるので、家の中のあらゆる場所で営巣します。
隙間さえあれば簡単に巣を作れてしまうので、壁のヒビ割れや家具の裏側、カラの段ボールなどを利用して巣にしているケースがあります。
そのほか、女王アリが複数いるという特徴もあり、繫殖能力が高く、頻繁に分巣を繰り返します。駆除の際は全ての巣に対応しないといけないため、時間と根気が必要になります。
イエヒメアリは寒さに弱いため、日本では人の住む家が最も巣作りの場所に適しています。
暖かいだけなく、住宅内にはイエヒメアリの好物である人間の食べ物も豊富にあるため、エサにも困りません。
さらに体長がおよそ2mm のため、窓のサッシの隙間や壁の隙間、木材の隙間など、どんなわずかな隙間からでも侵入できてしまいます。
マンションなどの集合住宅の場合は、他の家から侵入してくる場合もあります。
こういった理由から、住宅はイエヒメアリに狙われやすく、いつの間にか家の中に巣が作られているといった事態に陥っているケースが多いです。
イエヒメアリの駆除は通常のクロアリの駆除と比べても難易度が高いとされています。
アリを根絶するためには巣を駆除する必要がありますが、先述の通りイエヒメアリの巣はいつの間にか範囲が大きく広がっている可能性があります。
そのすべてを特定して駆除しないといけないため、イエヒメアリの駆除は難しいとされます。
そんなイエヒメアリの駆除には基本的に毒エサを使用します。毒エサは、巣にいる仲間ごとまとめて駆除できるからです。
使い方としては、イエヒメアリをよく見かける場所に置いておくだけ。後は自分たちで巣の中まで運び、持ち帰った毒エサを食べた幼虫や女王アリ、そのほかの仲間のアリたちが死滅していきます。
しかしイエヒメアリは非常に小さいため、そのままの状態の毒エサでは重くて持ち帰ることができません。
そのため、持ち運びがしやすいように小さく砕いておく必要があります。
こういった点も、イエヒメアリの駆除が難しいといわれる所以のひとつです。
もしそれでも毒エサを持ち帰ってくれない場合は、砕いた毒エサを砂糖水を周りに仕込んだり、イエヒメアリの好物であるツナなどの食べ物に混ぜたりして様子をみてみましょう。
また、毒エサ以外にも重曹にもアリを駆除する効果があるので、重曹と砂糖を3:1で混ぜたものを使用するのも有効です。
毒エサの設置場所の近くでイエヒメアリをむやみに駆除すると警戒ホルモンを出してしまい、他の仲間が近寄らなくなるので注意してください。
イエヒメアリによる被害を無くすためには、予防方法も知っておくことも大切です。
どのような予防方法があるのかご紹介します。
・食べ物を放置しない
イエヒメアリは雑食性の昆虫であり、家にあるあらゆる食べ物を狙います。そのため肉や果物、甘いお菓子、調味料などのすべての食料の保管方法に注意しましょう。
匂いがするとアリを引き寄せてしまうので密閉した容器などにしまい、できる限り冷蔵庫の中に入れておくことをおすすめします。
また、食べかすを落としたらすぐ掃除する、フライパンや食器の洗い残しにも注意するようにしましょう。
・生ゴミは直接捨てない
生ゴミもイエヒメアリに狙われるので蓋つきのゴミ箱に捨てる等工夫しましょう。
お肉のパックやペットボトル、缶などの容器もきちんと洗って処分してください。
・イエヒメアリの侵入口になりそうな箇所を塞いでおく
イエヒメアリは体が非常に小さいため、窓や床下の隙間、ヒビが入っている壁などから簡単に侵入してきます。
そういった箇所があれば、住宅用の補修パテですき間を埋めておく、リフォーム業者に頼んでヒビが入っている箇所を修繕してもらうなどしておきましょう。
ちょっとした隙間でも、きちんと防ぐことが必要です。
・アリ専用の忌避剤を活用する
忌避剤はアリが嫌うにおいや成分を発しますので、自宅の周りに撒いておけば侵入を予防できます。ドラッグストアなどで取り扱われているので、簡単に手に入ります。
また、レモンや酢もアリが苦手とする成分が含まれていますので、忌避剤として代用することが可能です。
アリはレモンに含まれるクエン酸やお酢を嫌うため、ある程度の効果を発揮します。
イエヒメアリは、複数の女王アリがいることから繁殖力が高く、次々に新しい巣を作っていくため、被害に気付いたころには広範囲に巣が広がってしまっているケースが多いです。
イエヒメアリを完全に駆除するにはすべての巣を駆除する必要がありますが、そのすべての巣の場所を特定するのは大変難しく、自分で駆除しようとするとかなりの時間と手間がかかります。
また、イエヒメアリは攻撃的なので、人を刺噛することがあるので危険です。毒はないものの、体質によっては刺噛された箇所が腫れてしまうことも。
そこでおすすめなのが、クロアリ駆除の専門業者です。専門業者をおすすめする理由は以下の通りです。
・高い駆除効果がある
クロアリ駆除のプロが家の中を徹底的に調査し、被害箇所や巣の場所を特定したうえで駆除を行うので、イエヒメアリの殲滅が期待できます。
また、毒エサなどの薬剤についても駆除効果の高い業者専用のものを使用して対応してくれます。
・再発予防も任せられる
調査により、発生源である侵入経路ができるので、侵入口閉鎖や薬剤散布等でイエヒメアリの再発予防にも高い効果が期待できます。
・駆除後の死骸の掃除も任せられる
虫が苦手な方ですと、死骸といえどもその姿を見たくない方も多いはず。クロアリ駆除業者であれば、駆除後の死骸の掃除まで徹底して行ってくれます。
・他の害虫の駆除にも対応可能
自宅がクロアリ以外にも気づかないうちに様々な害虫の被害にあっている可能性があります。そういった場合の駆除や、外からの侵入防止にも対応してくれます。
クロアリ駆除業者にイエヒメアリの駆除をお願いする際に気になるのがその費用でしょう。
駆除にかかる費用相場は1坪あたり5,000~10,000円となります。
実際の作業費用の他にも、巣がある場所の環境や使用する薬剤、ご自宅の被害状況などによっても、費用が変動します。
さらに業者に自宅まで駆けつけてもらうときに、出張費用も別途加算されます。
このように、クロアリ駆除業者にイエヒメアリの駆除を依頼するとそれなりの金額がかかりますが、そんな費用を少しでも安くできる方法がありますのでご紹介します。
まず一つは、複数の業者の見積もりを見比べることです。
複数業者から事前見積もりを取ることで駆除にかかる費用相場を把握できるので、3社以上から見積もりをとって、その中からお得な業者を選ぶことをおすすめします。
また、見積もりを取っておくことで、競合他社と価格交渉する際の材料に利用できます。
もう一つは、お得な割引キャンペーンをやっている業者を検索してみることです。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できる業者もあるので活用しましょう。
ただし、こうしたキャンペーンには適用条件がありますので、事前に確認しておきましょう。
この他、自宅にイエヒメアリがいると分かったらすぐに業者に来てもらうことも重要です。
早めに業者に連絡して駆除してもらえば被害が少なくて済む上、かかる費用も安くなる場合があります。