1.ベランダにヒヨドリが来る原因とは?
止まれる場所や餌・休憩場所がある
ベランダにヒヨドリが来るのは、休憩や採餌に適した環境になっていることが主な理由です。繰り返し飛来する場合は、ヒヨドリにとって利用しやすい条件がないか確認すると、必要な対策を判断しやすくなります。
止まりやすい場所がある
ヒヨドリは安定して止まれる場所を利用するため、ベランダの手すりや物干し竿、エアコンの室外機などが休憩場所になることがあります。周囲に電線や樹木がある環境では、そこを足がかりにしてベランダへ飛来することも考えられます。
エサになるものがある
ベランダにヒヨドリが来る理由のひとつが、エサの存在です。家庭菜園の野菜や果実、実のなる植物などがあると、エサを求めて飛来することがあります。一度エサを得られる場所だと覚えると、同じベランダへ繰り返し訪れることもあります。
雨風をしのげる場所になっている
屋根や壁に囲まれたベランダは、ヒヨドリが雨風を避ける場所として利用することがあります。プランターや収納ボックスなどが多く置かれていると、身を隠せる場所も生まれます。
さらに、人の出入りが少ないベランダは警戒する機会が少ないため、休憩場所として利用されやすくなります。ヒヨドリが繰り返し訪れる場合は、止まりやすい場所やエサなど、飛来する原因を確認したうえで対策することが大切です。
2.ベランダでできる基本的なヒヨドリ対策
防鳥ネットやヒモを張るなど、止まりにくいものを設置して侵入を防ぐ
ヒヨドリ対策では、ベランダへ「侵入させない」「止まらせない」環境をつくることが重要です。防鳥ネットなどで物理的に侵入を防ぎ、止まりやすい場所を減らすことで、繰り返し飛来するのを防ぎやすくなります。
防鳥ネットを設置して侵入を防ぐ
ベランダ全体を防鳥ネットで覆うと、ヒヨドリの侵入を物理的に防げます。ネットと壁、天井、手すりなどの間に隙間が残っていると入り込むことがあるため、開口部をつくらないように設置することが重要です。
ネットを選ぶ際は、ヒヨドリが通り抜けにくい網目の大きさだけでなく、屋外で使用できる耐候性も確認します。また、固定が不十分だと強風で外れたり、たるんだネットに鳥が絡まったりするおそれがあるため、適切に張って固定する必要があります。
テグスなどを張って止まりにくくする
防鳥ネットを設置しにくい場合は、ヒヨドリがよく止まる手すりなどにテグスを張り、足場として利用しにくくする方法があります。着地しようとした際に足元が安定しにくくなるため、止まり場所への対策として利用できます。
ただし、テグスだけですべてのヒヨドリを防げるわけではありません。設置方法によっては鳥が避けて着地したり、別の場所を利用したりすることもあります。テグスは補助的な対策と考え、防鳥ネットやベランダ環境の整理などと組み合わせることが効果的です。
不要な物を減らして止まり場所をなくす
ベランダに物が多いと、ヒヨドリが止まったり身を隠したりできる場所が増えます。使っていない収納用品や放置している物を整理し、止まりやすい場所を減らすことも対策のひとつです。
特にエサになる果実や野菜、食べ物などがある場合は、ヒヨドリが繰り返し訪れる原因になります。家庭菜園や実のなる植物を置いている場合は、防鳥ネットで覆うなど、エサを得にくい状態にしておくことが大切です。
設置した対策用品を定期的に確認する
ヒヨドリ対策は、一度設置して終わりではありません。防鳥ネットが破れたり固定部分が外れたりすると、できた隙間から再び侵入されることがあります。テグスなどを使用している場合も、緩みや外れがないか定期的に確認する必要があります。
ヒヨドリが別の場所を止まり場として利用するようになった場合は、その場所にも対策を追加します。鳥を傷つける方法ではなく、侵入経路や止まり場所を減らす対策を継続することで、ベランダへ寄りつきにくい環境を維持しやすくなります。
3.ヒヨドリが嫌がる環境を作る方法
音や色でヒヨドリの居心地を悪くする
ヒヨドリ対策では、物理的に侵入を防ぐ方法だけでなく、ベランダを落ち着いて過ごしにくい環境にする方法もあります。反射する物や風で動く物を設置すると、ヒヨドリが警戒して近づきにくくなることがあります。
反射テープや光を反射する鳥よけ用品などをベランダに設置すると、太陽光の反射や風による不規則な動きが刺激になります。ただし、同じ場所に長期間設置すると鳥が慣れてしまい、効果が弱くなることもあります。設置場所を変えるなど、定期的に見直すことが大切です。
音を利用した鳥よけ用品もありますが、効果には個体差があります。また、大きな音や繰り返し鳴る音は近隣への迷惑につながるおそれがあるため、住宅地や集合住宅では使用方法に注意が必要です。
複数の対策を組み合わせる
反射する物や動く物だけに頼るのではなく、防鳥ネットや止まり場所を減らす対策などを組み合わせると、ヒヨドリが利用しにくいベランダにしやすくなります。
ヒヨドリは同じ対策に慣れることがあるため、視覚的な対策だけでなく、侵入防止やエサをなくす対策も組み合わせることが重要です。一つの方法で効果が見られない場合は、設置場所や方法を見直しながら、複数の対策を使い分けるとよいでしょう。
4.ヒヨドリ被害を抑えるには定期的な掃除やフン清掃も重要
食べ物や水の痕跡を取り除いてフンも片付ける
ヒヨドリ対策では、防鳥ネットやテグスなどで侵入や着地を防ぐだけでなく、ベランダを清潔に保つことも大切です。エサになる物や水場が残っていると、ヒヨドリが繰り返し訪れる原因になります。
フンは放置せず清掃する
ヒヨドリのフンを放置すると、見た目やにおいだけでなく衛生面でも問題があります。鳥のフンには病原体が含まれている可能性があるため、乾燥した状態で舞い上がらせないように注意しながら清掃することが大切です。
ベランダにフンが繰り返し落ちている場合は、ヒヨドリが同じ場所を止まり場として利用している可能性があるため、清掃とあわせて着地しにくくする対策も必要です。
エサになる物を残さない
ベランダに食べ物のカスや植物の実などが残っていると、ヒヨドリがエサを求めて訪れることがあります。家庭菜園や鉢植えで果実や野菜を育てている場合は、熟した実や落ちた実をそのままにしないことが大切です。
ペットのエサや人の食べ物をベランダに置いている場合も、ヒヨドリを引き寄せる原因になります。エサになる物を片付け、防鳥ネットなどで植物を保護すると、繰り返し飛来する理由を減らしやすくなります。
水たまりをつくらない
ヒヨドリを含む鳥は、水を飲んだり水浴びをしたりするために水場を利用します。ベランダに水がたまっていると、休憩場所として利用されるきっかけになることがあります。
植木鉢の受け皿や雨水が残りやすい容器、排水口周辺などを定期的に確認し、水が長時間たまらないように管理するとよいでしょう。ベランダを清潔に保ち、エサや水を得にくい環境にすることが、ヒヨドリを寄りつきにくくする対策につながります。
5.ベランダのヒヨドリ対策を専門事業者に依頼する際の注意点
最低3社から見積もりを取り、費用や対策方法を比較する
ヒヨドリによるフンや鳴き声などの被害が続いている場合や、自分で防鳥ネットを設置するのが難しい場合は、鳥害対策を扱う専門事業者への相談を検討するとよいでしょう。ヒヨドリは鳥獣保護管理法の対象となるため、法令に沿った方法で対策できる依頼先を選ぶことも重要です。
複数の専門事業者から見積もりを取って比較する
鳥害対策の料金や施工内容は、ベランダの広さや建物の構造、必要な資材などによって異なります。1社だけでは提示された金額が妥当なのか判断しにくいため、3社程度を目安に見積もりを取り、比較するとよいでしょう。
相見積もりでは金額の安さだけでなく、防鳥ネットの設置範囲や使用する資材、施工内容まで同じ条件で比較することが大切です。極端に安い見積もりが提示された場合は、必要な作業が含まれているか、追加料金が発生する条件はないかも確認します。
飛来する原因と再発防止策を確認する
専門事業者へ相談する際は、一時的にヒヨドリを追い払うだけでなく、繰り返し飛来する原因まで確認してもらえるかがポイントです。止まりやすい手すりや室外機、エサになる植物などを確認したうえで、防鳥ネットや止まりにくくする設備を提案してもらえると再発防止につながります。
また、ヒヨドリは許可なく捕獲・殺傷できないため、法令に沿った追い出しや侵入防止を行っているかも確認が必要です。対策方法とその理由を具体的に説明してくれる専門事業者であれば、施工内容も判断しやすくなります。
作業範囲と追加費用の条件を確認する
見積もりでは、防鳥ネットの設置だけでなく、フンの清掃や消毒、既存設備の撤去など、どこまで料金に含まれているかを確認します。作業内容が「一式」としか書かれていない場合は、施工範囲や使用する資材について具体的な説明を求めると比較しやすくなります。
現地調査後に追加工事が必要になるケースもあるため、どのような場合に追加料金が発生するのかも契約前に確認しておくことが大切です。施工内容と総額に納得したうえで依頼すると、作業後の費用トラブルを避けやすくなります。