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【徹底解説】キジバトが巣を作る時期は?効果的な予防策と対処法も紹介

公開日:2025.11.7
【徹底解説】キジバトが巣を作る時期は?効果的な予防策と対処法も紹介

自宅のベランダや庭の木にキジバトが頻繁にやってきて、『巣作りの時期なのかな?』『巣を作ろうとしているのでは?』と不安に感じたことはありませんか。
穏やかな見た目とは違い、キジバトの巣作りを放置すると、フンによる悪臭や健康被害、早朝の鳴き声による騒音など、生活環境に影響を及ぼすことがあります。

しかし、キジバトは鳥獣保護法によって守られている野鳥のため、巣や卵を勝手に撤去することは法律で禁止されています。対応を誤ると、法令違反になるおそれもあるため注意が必要です。

この記事では、キジバトの巣作りの時期と特徴をはじめ、ご家庭でできる効果的な予防方法、そして巣を作られてしまった場合の適切な対処法までを詳しく解説します。

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1.キジバトの巣作りの時期はいつからいつまで?

キジバトの繁殖と巣作りの兆候

カレンダーの写真

キジバトによる被害を防ぐには、まず繁殖サイクルと巣作りを始める前のサインを知ることが重要です。
適切なタイミングで対策を講じることで、被害を未然に防ぐことができます。

年間を通した繁殖活動

キジバトは特定の繁殖期を持たず、環境さえ整えば年間を通して繁殖することが可能です。一般的には、エサが豊富になる春(3月~5月)から秋(8月~10月)にかけて繁殖活動が最も活発になります。
そのため、この時期はベランダや庭などに巣作りの兆候がないか、特に注意して観察することが大切です。

繁殖力の強さとサイクル

キジバトは繁殖力が非常に強く、同じつがいが年に5回から8回も産卵を繰り返すことがあります。
産卵から雛が巣立つまでの期間はおよそ1か月で、一度巣作りを許すと短期間で繁殖が続く可能性があるため、早めの対策が欠かせません。

巣作りのサイン

つがいのキジバトを頻繁に見かける、同じ場所で長時間滞在する、小枝などを運び始める——これらは巣作りのサインです。

また、「ホーホー ホッホー」という鳴き声が近くで聞こえる場合は、縄張りを主張し巣作りを始めようとしている可能性があります。
こうした行動が見られたら、すぐに予防策を検討しましょう。

2. キジバトの巣が作られやすい場所

キジバトが好む巣作りスポットの共通点

室外機の隣で子育てをする鳩の写真

キジバトは、子育てに適した安全で快適な環境を慎重に選びます。
彼らが好む場所の特徴を知ることで、自宅のどこを重点的に対策すべきかが見えてきます。

天敵から身を隠せる安全性


キジバトは、カラスやヘビ、猫などの天敵から見つかりにくく、襲われにくい場所を選びます。
マンションのベランダやエアコンの室外機の上、窓のひさしの下など、三方が囲まれている場所や高所は、身を守りやすい隠れ家として最適です。
こうした場所は、天敵の目を避けながら安全に子育てできる環境といえるでしょう。



雨風をしのげる快適性


キジバトの巣は、小枝を粗雑に組んだだけの非常に簡易な構造です。
そのため、雨風を直接受けない場所を選びやすく、屋根のあるベランダや軒下、建物の窪み、室外機の上などが好まれます。
こうした環境であれば、巣が壊れにくく、雛を守りやすい状態を保てます。



巣の材料の調達しやすさ


キジバトは巣作りに多くの小枝や枯れ草を使うため、材料を集めやすい場所を好みます。
近くに公園や街路樹、植え込みなどがあると巣材をすぐに確保でき、効率的に巣作りを進められます。
こうした条件がそろうと、キジバトが自宅周辺を巣作りの候補地として選ぶ可能性が高まります。

3. キジバトの巣を放置することで生じる3つのリスク

巣の放置が引き起こすリスク

フェンスにとまるキジバトの写真

「ただ巣があるだけ」と軽視すると、健康被害や騒音、害虫の発生など、生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
具体的にどのようなリスクがあるのかを理解することが重要です。

フンによる健康被害と建物の劣化


ハトのフンには病原菌や寄生虫が含まれていることがあり、乾燥したフンを吸い込むと感染症のリスクがあります。
また、フンは酸性が強く、金属やコンクリートを腐食させ、建物を劣化させる原因にもなります。



早朝からの鳴き声による騒音


キジバトの「ホーホー ホッホー」という鳴き声は、特に早朝によく聞こえます。
つがいで鳴いたり、雛が産まれたりすると大きな騒音となり、睡眠を妨げるなど精神的なストレスにつながります。



ダニやノミなど害虫の発生源


巣やキジバトの体にはトリサシダニやノミなどが付着していることがあります。
巣の中で繁殖した害虫が室内へ侵入し、人を刺したりアレルギーの原因となったりする二次被害が発生する可能性があります。

4. 【巣作り前】キジバトを寄せ付けないための予防策

効果的な侵入防止策と撃退グッズの活用

ベランダに設置された防鳥ネットの写真

最も効果的な対策は、そもそも巣を作らせないことです。
物理的な対策と市販のグッズを組み合わせ、キジバトが寄り付かない環境を作りましょう。

防鳥ネットによる物理的な封鎖


ベランダなど、キジバトが侵入してくる空間全体を物理的に塞ぐには、防鳥ネットの設置が最も確実です。
隙間ができないように、手すりから天井までピンと張って設置することがポイントです。



剣山(スパイク)による飛来防止


手すりや室外機の上など、ハトがよく止まる場所に剣山(スパイク)を設置するのも有効です。
物理的に止まれなくすることで、その場所を諦めさせることができます。



忌避剤や光り物の利用


ハトが嫌がる臭いを含む忌避剤を塗布する方法や、CDやキラキラ光るテープを吊るす方法もあります。
ただし、忌避剤は定期的な使用が必要で、光り物はすぐに慣れてしまうため、他の対策との併用がおすすめです。

5. 【巣作り後】キジバトの巣ができてしまった場合の対処法

法律と安全性を考慮した巣の正しい処理方法

鳥の巣のイラスト

もしキジバトの巣が作られてしまった場合、焦って自分で撤去しようとするのは大変危険です。
法律に触れる可能性があるため、正しい知識に基づいた慎重な対応が求められます。

鳥獣保護管理法による撤去の禁止


キジバトを含む多くの野生鳥獣は「鳥獣保護管理法」で保護されており、許可なく卵や雛がいる巣を撤去することは固く禁じられています
違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。



撤去が許可される「空の巣」の条件


巣を撤去できるのは、雛が巣立った後や卵が孵らなかった後の、いわゆる「空の巣」だけです。
雛は孵化してから約15日〜17日で巣立つので、それまでは撤去せず待つ必要があります。



安全な巣の撤去と清掃手順


空の巣を自分で撤去する際は、感染症予防のためマスク・ゴーグル・ゴム手袋を必ず着用します。
撤去した巣やフンはビニール袋で二重に密閉し、自治体のルールに従って燃えるゴミとして処分します。



徹底した消毒の重要性


巣があった場所とその周辺は、フンに含まれる病原菌を除去するため、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたもの)やアルコールなどで丁寧に消毒します。
その後、水でしっかりと洗い流し、人やペットが触れても安全な状態にしておきましょう。

6. 自分で対処できない場合は専門事業者への相談がおすすめ

専門事業者に相談するのが安全な解決策

駆除業者のイラスト

自力での対処が困難な場合や、再発防止を徹底したい場合は、専門の駆除事業者に相談するのが最も安全で確実な解決策です。

法律を遵守した安全で確実な対応


専門事業者は鳥獣保護管理法に関する正しい知識を持ち、法律を遵守した上で適切な対応を行います。
卵や雛がいる巣の許可申請を代行してくれる場合もあり、安全かつ合法的に問題を解決できます。



被害の再発を防ぐための徹底した対策


事業者は巣の撤去や清掃・消毒だけでなく、防鳥ネットの設置や剣山の取り付けなど、建物の構造に合わせた効果的な再発防止策を提案・施工してくれます。
そのため、自力での対策に比べて長期的な安心が得られる点も大きなメリットです。

7. キジバトの巣作りの時期まとめ

キジバトによる被害を防ぐために

木の上の巣で子育てをするキジバトの写真

キジバトによる被害を防ぐには、その生態を理解した上での早期対策と、状況に応じた適切な対処が不可欠です。
正しい知識を持ち、必要であれば専門家の力も借りて、安心な住環境を守りましょう。

早期発見と予防策の重要性


繁殖が活発になる春先からベランダなどをこまめにチェックし、巣作りのサインを見つけたら早めに追い払うなどの対策を講じることが大切です。
初期段階での対応が、被害を最小限に抑えるための鍵となります。



状況に応じた正しい対処法


もし巣に卵や雛が生まれてしまった場合は、法律上、勝手に撤去することはできません。
雛が巣立つまで待つか、専門の事業者に相談するなど、正しい知識を持って適切に対処することが求められます。

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