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エアコンの室外機故障を修理するための情報を紹介します

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.11
エアコンの室外機故障を修理するための情報を紹介します

エアコンの室外機故障に関連する事例や対策方法などを紹介します。意外と見過ごされがちなのがエアコンの室外機の故障。見方によっては室内機よりも重要な役割を果たしていますので、故障してしまうとエアコンが使用できなくなるばかりか、修理費用が高額になることもあります。室外機は常に雨風に晒されていますので、きちんと手入れしてあげることが大切です。そこで今回は、エアコンの室外機が故障したときの対策や修理方法などを、事例を交えながら紹介していきますので、ぜひ参考にして下さい。

1. エアコンの室外機故障事例①

エアコンの室外機故障事例その①ファンが全く回転しなくなったケース

動かなくなった室外機の写真

このトラブルの事例で最初に紹介するのは、室外機のファンの回転が止まってしまったケースです。冷房運転をしていたら突然エアコンが止まったので、おかしいと思い一度電源を切り、再度つけようとしたのですが、まったく動かなくなりました。

電気屋さんを呼んで診てもらったところ、室外機のファンを回転させる部分の歪みが原因であることが判明しました。エアコンが動かなくなったり冷たい風が出なくなると、多くの方が室内機の故障だと勘違いされます。ですがこの事例でもあるように室外機が故障した場合でもエアコンが止まることがあります。

特に室外機のファンというのは、冷房時に暖かい空気を外に出すことと機内の温度を下げる役割などがあります。このファンが回転しないことで室外機の中に熱がこもってしまい、制御基盤が焼けてしまう事もあります。これは車で言うところのオーバーヒート状態です。最悪の場合、修理不能で交換しか方法が無くなりますので、エアコンを使用している時は室外機のファンが正常に回転しているか、定期的にチェックしておきましょう。特に設置から10年以上経過した室外機は故障のリスクが高くなります。

今回の事例では幸いファンの交換だけで修理することができました。

2. エアコンの室外機故障事例②

エアコンの室外機故障事例その②お手入れの際は水の侵入に注意!

室外機に水をかけている写真

ここでの事例で次に紹介するのは、洗いすぎたため基盤がショートしたケースです。近年では室外機の重要性についてテレビを含めたマスメディアで紹介されており、定期的に掃除される方が増えています。

そんな中で多いのが内部への水の侵入です。多くの方が室外機の中を見たことが無いと思いますが、大きなファンの周辺部分には制御基板やコンプレッサー、パワートランジスタなどの電子部品が取り付けられています。通常の風雨でも水が侵入しないように設計はされていますが、内部を洗おうと高圧洗浄機などで水をかけてしまうと、通電した瞬間に回線がショートして、発火することも。

室外機の掃除をおこなう時は、上から水を軽くかけながら雑巾などで汚れを洗い流して下さい。もし内部の汚れやホコリが気になるようであれば、掃除の専門業者に依頼することをお勧めします。業者やメーカーの方はプロですから、外装カバーを外して電子部品に水がかからないよう丁寧に洗浄してくれます。

今回の事例では通電してすぐにショートするケースを紹介しましたが、仮にそのような状態にならない場合でも、錆びの原因となることがあります。コンプレッサーが錆びてしまうことで、冷媒ガスの漏れを引き起こすこともあります。

3. エアコン室外機が故障した時の対策と修理方法

エアコンの室外機が故障したときの対策と修理方法をいくつか紹介します

室外機を修理している写真

発火している時は延焼を防ぐため有無を言わさず119番通報して下さい。通常の故障でしたら、まずエアコンのコンセントを抜きましょう。このトラブルの修理に関しては自分で出来ることが非常に少ないですが、とりあえず原因の特定から始めなくてはいけません。

ファンが回っていない、異音がするといった場合は、部品の破損か基盤の損傷が原因として考えられます。冷たい空気や暖かい空気が出ないという事であれば、コンプレッサーの故障か冷媒ガス漏れの可能性があります。室内機のカバーを開けて金属部分に霜や水滴が付着していれば、冷媒ガス漏れが強く疑われます。

このように原因が判明したとしても自分でコンプレッサーを交換することは出来ませんし、冷媒ガスを補充することも不可能ですね。逆に下手に触ったことで症状が悪化することもあります。ですので、室外機に異常がある時は、修理専門業者やメーカーのサポートセンター、購入店(家電量販店)に相談して下さい。その際のポイントとしては、保証期間内であれば購入店、保証は切れているけど費用を安く済ませたい方はメーカーのサポートセンター、とにかく早く修理してもらいたい時は専門業者に連絡することです。いずれにしても、夏場にエアコンが故障していると、体調を崩すことにもなりかねませんので早めに修理して下さい。

4. エアコンの室外機故障に関する豆知識

エアコンの室外機故障に関連する豆知識を分かりやすく紹介します

エアコンの室外機の写真

まず最初に紹介する豆知識は設置環境です。エアコンを取り付ける前提で設計されたお宅でしたら、室外機を置くスペースも十分に確保されています。しかし古民家や古いアパートなどでは無理にエアコンを取付けてあることも。当然室外機を設置するスペースも新たに確保しなくてはいけなくなるため、強引に置かれているケースもあります。

エアコンの室外機の設置場所として適切なのは、太陽の光を長時間浴びることなく風通しの良い場所です。全くの日陰に設置した場合、夏場の冷房運転時は良いですが、冬場の暖房運転時に効率が悪くなります。

また、風通しの悪い場所に設置するとカビが繁殖する原因になってしまいます。それと室外機の上に物を置かないこと。ベランダでガーデニングされているご家庭では、室外機の上にまで鉢植えを置いている方がいらっしゃいますが、物をのせるように設計されていませんので、なるべく控えましょう。

雪のあまり降らない地方にお住まいの方で注意して頂きたいのが突然の大雪です。九州・中国地方など雪が滅多に積もらない地域でも、年に数回はドカ雪という現象が起こることがあります。通勤や通学なども気になりますが、室外機も気にかけて下さい。積もった雪によって室外機の吐き出し口が塞がれてしまうとエアコン故障の原因となります。

5. まとめ

エアコンの室外機故障に関する情報のまとめと重要ポイントのおさらい

動かないエアコンの室外機の写真

このトラブルの修理に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まず室外機はエアコンの心臓部分と言ってもいいくらいの重要パーツです。定期的にお手入れすることは良いのですが、内部にまで水をかけることは決してしないで下さい。

室外機のファンが回っていない、異音・異臭がするなどの故障の場合は自分で修理するのではなく、プロに相談することをお勧めします。

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