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暖房がいちいち止まる?!エアコンの霜取り運転を防ぐ効果的な対策を紹介

公開日:2024.1.17 更新日:2024.11.5
暖房がいちいち止まる?!エアコンの霜取り運転を防ぐ効果的な対策を紹介

寒い日にエアコンをつけているのになかなか部屋が暖まらず、確認すると温風が出ていなかった…といった経験をしたことはありませんか?
温風が出ないので故障を疑ってしまいそうですが、実はエアコンの”霜取り運転”が原因知れません。

この記事では、エアコンの霜取り運転によって暖房が動かなくなる時の対策について解説していきます。

1.エアコンの霜取り運転とは?

熱交換器に付着した霜を溶かすのが目的

霜のついた室外機の写真

エアコンの霜取り運転は、室外機の中にある熱交換器についた霜を自動的に溶かして、エアコンの稼働効率を保ち、故障を防ぐための重要な機能です。

エアコンの室外機の中には、熱交換器と呼ばれる部品が搭載されています。

暖房使用時には、エアコンはこの熱交換器を通じて室内へ暖かな空気を供給します。その際室外機は冷気を排出するため、熱交換器は冷たくなっていきます。

これにより、周囲の湿った空気が熱交換器の表面で冷やされて霜となります。熱交換器に霜が付くと室外機が空気を吸い込みにくくなり、外の空気の熱を取り込めなくなってしまいます。

このような霜による稼働効率低下や故障を回避するために、エアコンには熱交換器に付着した霜を溶かすための霜取り機能が備わっています。

■霜取り運転中は温風が出ない
このように暖房を稼働させるうえでかかせない霜取り運転ですが、一つ問題点があります。それは霜取り運転がおこなわれると、一時的に温風が送れなくなること。

そのため、霜取り運転時はエアコンから温かい空気が出なくなりますが、これを故障したと勘違いするケースがあります。
霜取り運転の際は湯気が発生したり「プシュー」「ポコポコ」などの音が聞こえたりしますが、こちらも故障ではありません。
しばらくすると霜が溶けて、暖房運転ができるようになりますので心配は不要です。

とはいえ、霜取り運転がおこなわれると暖房が止まります。寒い冬に暖房が止まるとつらいため、エアコンに霜が付かないように予防をしなければいけません。

2.エアコンの霜取り運転の頻度を下げる対策①エアコンの設定温度を低くする

設定温度を高くすると霜がつきやすくなる

暖房温度20度に設定したエアコンのリモコンの写真

エアコンの霜取り運転の対策はいくつかありますが、まずご紹介するのがエアコンの設定温度を低くする方法です。

寒いときは、エアコンの設定温度をつい高くしがちです。しかし、設定温度を高くすると、部屋の中の冷たい空気を外に出そうとする力が強まります。
部屋の冷たい空気を出そうとすると室外機の中も冷たくなるため、霜が付きやすくなるわけです。

つまり、エアコンの設定温度を高くしすぎると、霜取り運転がおこなわれる確率が上がります。

霜取り運転の頻度を減らすには、エアコンの設定温度を18度~22度に設定することをおすすめします。霜取り運転対策だけでなく、エアコンにかかる負荷を減らせるうえに、電気料金の節約にもつながります。

ただし、寒冷地に住んでいたり、寒波が来ていたりするときは20度程度では寒さを感じるものです。その場合は、さまざまな方法で部屋を暖めましょう。

■部屋を暖める方法
エアコンの風向きを下にする方法があります。冷たい空気は下のほう、温かい空気は上のほうに溜まる性質があるからです。

また、サーキュレーターを使うと、部屋の上に溜まっている温かい空気を循環させられます。特に足元が寒いと感じるときは、サーキュレーターを導入すると解消できる可能性があります。
エアコンを使うときはエアコンを下向きにして、サーキュレーターも併用しましょう。

そのほか、厚手のカーテンに変えたり、窓に断熱シートを貼ったりする方法もおすすめです。

3.エアコンの霜取り運転の頻度を下げる対策②定期的なメンテナンス

フィルター・熱交換器がきれいであればエアコンが本来の力を十分に発揮できる

エアコンのフィルター掃除を行う様子の写真

エアコンのフィルターや室外機の熱交換器をが汚れた状態で放っておくと、霜取り運転の回数が増えてしまいます。

毎日エアコンを利用している場合は、2週間ごとにフィルターの清掃を行うことが推奨されます。
フィルター清掃において理想的な方法は水洗いですが、手間を省きたい場合は、掃除機を使用してホコリを除去するだけでも十分です。

もし時間が足りない場合は、プロにエアコンクリーニングを依頼するのも一つの手です。

関連記事:エアコンのフィルター掃除に関する情報

また、室外機は屋外に設置されているため、汚れが付きやすく、エアコンのフィルターなどと同様に、定期的なお手入れが必要となります。

室外機内の熱交換器にはフィンがあり、ここにはホコリや汚れが蓄積しやすいです。これらの汚れは、歯ブラシなどを使用して取り除くことが可能です。

しかし、室外機の中まで汚れている場合は、外側のカバーを取り外し、内部のプロペラなども分解して清掃する必要があります。
室外機を分解する際は専門的な技術が必要で、室外機には電子基板が搭載されているため、水をかけると故障や怪我を招く恐れがあります。
したがって、室外機の内部を清掃したい場合は、自分で掃除を行わずに、プロのエアコンクリーニングサービスに依頼することをおすすめします。

4.エアコンの霜取り運転の対策③雪が多い地域は室外機の位置を上げる

室外機が雪に埋もれるのを防止する

積雪対策として高い位置に設置されている室外機の写真

積雪が多い地域は、エアコンの室外機が雪に埋もれる可能性があります。室外機の下部分やドレンホースが雪に埋もれてしまうと、エアコンが正常に動かなくなってしまいます。
運転が止まってしまうと、寒い思いをして健康状態が悪化することも危惧されます。

そのため、エアコンの室外機は地面に近い場所ではなく、可能な限り高い位置におきましょう。
北日本の内陸などは積雪が1メートルを超えるケースがあるため、該当の地域に住んでいる人はより高い場所に付けてください。

■室外機移設は専門業者に依頼
豪雪地帯ではエアコンの室外機を高くするべきですが、だからといって自分で室外機を移すのはおすすめしません。

なぜなら、室外機の配管をつなぎなおす専門工事が必要になるからです。素人が下手に手を出すと移設に失敗してしまい、エアコンが壊れてしまう可能性もあります。
そのため、エアコンの室外機を移設する場合は、専門事業者に依頼してください。

5.エアコンが故障している場合は交換や修理を依頼しよう!

エアコン修理は専門事業者に依頼する

エアコンの修理を行う専門事業者の写真

エアコンが止まる場合は、霜取り運転ではなく故障している可能性も考えられます。特にエアコンが寿命を迎えている場合は、壊れやすくなります。

ここでは、エアコンの寿命や修理費用の相場を紹介するので、実際に壊れた際の参考にしてみてください。

■エアコンの寿命は6年~10年
6年~10年は、国税庁が定めた法定耐用年数をもとにしています。実際はこれ以上使用できるケースがありますが、購入してから6年以上経ってから異常が発生した場合は、交換するのがおすすめです。

寿命を過ぎたエアコンは、一度修理をしても、別の場所が故障するケースがあるからです。

■エアコンの修理費用の相場
まだ寿命が来ていないにも関わらず異常が起きた場合は、交換ではなく修理をするのがおすすめです。修理の費用相場は、故障した場所によって異なります。

・リモコン修理:9,000円から20,000円ほど
・冷媒ガス漏れ:27,000円から50,000円ほど
・冷媒回路の修理:32,000円から85,000円ほど
・室外機交換:20,000円から110,000円ほど
・コンプレッサー修理:58,000円から110,000円ほど

エアコンの霜取り運転がおこなわれると温風が来ませんが、だからといって故障ではありません。ただし、エアコンが故障している可能性があるため、様子がおかしいときはエアコン修理の専門事業者に相談してみましょう。

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