1. ディスクシリンダー錠は主にどんな用途がある?最適な場所は?
ディスクシリンダーの主な用途は現在ではあまり無いのが現実です
この錠前の用途や使用に最適な場所は、現在では殆どありません。なぜならこの錠前はあまりにも簡単に開いてしまうからです。
1957年(昭和32年)に美和ロックが国内初のディスクシリンダーを販売して以降、一気に日本全国に普及しました。
当時、鍵といえば南京錠でしたので、それと比較すると大きな進歩でした。しかし年数が経過していくと共に泥棒によるピッキング被害が増え始め、1980年以降急増してしまいました。
泥棒のピッキング技術の向上や窃盗道具の進化により1990年以降ディスクシリンダーは積極的に狙われるようになりました。そのため現在では次々と製造を中止し、新しいタイプのロータリーディスクシリンダーにシフトしています。
冒頭でも紹介した通り、使用に最適な場所は殆ど無いのですが、この錠前が全く意味が無いのかと言うとそういう事もありません。確かにこの錠前はピッキングに対し弱いのですが、無施錠よりはまだしも救われます。値段自体は安いので、予算的な都合で鍵の設置を断念している箇所があるのでしたら、ディスクシリンダー錠でも取り付けておきましょう。
またこの錠前でも一つのドアに2つ以上つけておけば、泥棒の侵入をいくらか遅らせることが出来ますので、どうしてもディスクシリンダーでないといけないという方はワンドアツーロックにしておきましょう。
2. 鍵の種類をディスクシリンダー錠にするメリット
鍵の種類をディスクシリンダーにするメリットは強いて言えば価格の安さ
この錠前にするメリットは、価格の安さと取り付けのしやすさです。
今まで無かった場所に、新たに鍵を取り付けるとして、生体認証錠やマグネットタンブラーシリンダー錠などを選んだ場合、それ相応の費用が必要になります。
これがオフィスや自宅の玄関などの重要な箇所でしたら、それらを選択する必要があるかとは思いますが、納屋や簡易的な倉庫でしたら、そこまでの錠前は必要ないですね。
そんな時に役に立つのがディスクシリンダー錠です。ピッキングに弱いとはいえ、一応鍵ですので無施錠よりは安心です。取り付け工事も自分で行う事が出来ますし、仮に業者に依頼しても本体代金が安いのでそんなにお金はかかりません。
現在使用している錠前が壊れた際に、防犯性能の高い鍵に交換すると費用も高くなります。そういった時でも同じディスクシリンダー錠でしたら、安価で交換することが出来ます。
この錠前の互換性と汎用性を考えると、これからもある程度は需要があるでしょう。何年先になるか分かりませんが、殆どの鍵がディンプルシリンダーなどの高防犯性の錠前になると、ディスクシリンダー錠は役目を終えるのではないでしょうか。ディスクシリンダー錠の構造を理解しておくと、その他の錠前も理解しやすく鍵選びの際には必ず役立ちます。
3. ディスクシリンダー錠を取り付ける方法
鍵の種類をディスクシリンダー錠に交換する方法や注意点を簡単に説明します
この錠前の取り付け方法を説明する前に、必要工具から紹介します。
すでにある鍵を交換するのでしたら、プラスドライバーとマイナスドライバー、ペンチさえあれば十分です。
鍵穴が開いていない扉に取り付ける場合はホールソー、ドリル、ノミ、メジャー、ドライバーが必要です。
工具が揃ったら、扉に穴を開けるところから始めましょう。取り付けたいディスクシリンダーのサイズを計り、扉に印をしてホールソーで穴を開けます。この時に斜めにならないように注意して下さい。
次にラッチ部分(閂が出入りする所)にも穴をあけ、金具を取り付ける部分をノミで削りましょう。そこまで出来ると後は簡単。
ラッチを挿入し、固定したらシリンダーから伸びいているスピンドルをラッチの穴の中に入れ、挟み込むように反対側もセットします。軽くネジを閉めたあとで動作確認をして問題なければ本締めしましょう。
この錠前を交換するだけという方は、ドライバーを使用して古いシリンダーを外し、新しいものを取り付けるだけです。工具を持っていない、自分で取り付ける自信が無い方は専門業者に依頼するのも一つの方法です。ただしその場合は自分で作業することと比較して費用が発生しますので、価格などは事前に調査・見積もりをしてもらいましょう。
4. ディスクシリンダー錠に交換するのにかかる費用相場
ディスクシリンダー錠にする料金は本体1,080円、工事費込みで約4,000円から
この錠穴の値段は各メーカにより若干差はあるものの全体的に見ていくと1,000円前後です。
昔から製造され広く普及している物だからこそ安価な値段で手にすることが可能となっています。
また錠前一式(シリンダーや鍵)でも2,000円を超える商品はあまりありません。自分で取り付けた場合は工賃が0円ですが、業者に依頼すると本体代金に加え作業料が発生します。その目安は2,000円から3,000円といったところです。ただし扉に穴を開けるなどの特殊工事の場合の作業料は10,000円から18,000円となっています。
したがって業者に依頼した場合の相場は4,000円から20,000円になります。ただしこの金額には業者によってかなり違いがあるのでご注意下さい。
例えば住宅と事務所などで違う事もありますし、作業する場所が二階になるだけで追加費用を請求してくる業者も存在します。
この鍵穴を取り付ける際の最大のメリットは価格の安さですので、業者から高額請求されたら元も子もありません。したがって依頼する際は、しっかりとした見積もりを取りましょう。3社以上から見積もりしてもらい、比較検討することをおすすめしています。
5. ディスクシリンダー錠についてのまとめ
ディスクシリンダー錠に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい
この鍵穴に関してここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいの意味でもう一度紹介します。
まずディスクシリンダー錠は近年多くの泥棒から狙われている鍵ですので、出来ることであれば使用することは控えましょう。
他の鍵穴と比べ取り付け工事もしやすく値段も安価ですので、倉庫などに鍵を設置していない方であれば、取り合えずディスクシリンダー錠を使ってみてもいいでしょう。