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掛け軸の正しい処分方法4選!捨てる前に知っておきたい価値と正しい手順を紹介

公開日:2025.11.5
掛け軸の正しい処分方法4選!捨てる前に知っておきたい価値と正しい手順を紹介

掛け軸は、飛鳥時代に中国から伝わり、長い歴史を経て日本の文化や芸術に深く根付いた伝統工芸品です。床の間に飾られる美術品として親しまれ、有名な作家による作品は美術的価値が高いことでも知られています。

しかし、古くなった掛け軸や保管場所に困ってしまった場合には、正しい方法で処分することが大切です。素材や宗教的な意味合いを持つものもあるため、単純にゴミとして捨ててしまうのは避けたほうがよいでしょう。

本記事では、掛け軸の処分方法を4つ紹介し、仏壇内に掛けられた掛け軸を扱う際の注意点や、意外な高額査定につながる買取のポイントについても解説します。自分の状況に合った適切な処分方法を見つける参考にしてください。

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1.掛け軸の処分方法①:ゴミとして処分・廃棄する

自治体のHPで事前確認する必要あり

ゴミ収集車の写真

自治体や地域のルールに従えば、掛け軸を可燃ゴミや不燃ゴミとして処分できる場合があります。掛け軸に使われている素材によって分別方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。

掛け軸には和紙や絹、木製の軸先など、さまざまな素材が使われています。それぞれの素材が自治体の廃棄ルールでどの区分にあたるのかを事前に調べておくことが大切です。紙や布は可燃ゴミとして扱われることが多い一方で、軸先の金属やプラスチック部分は不燃ゴミに分類されるケースもあります。

また、作品や作者のサインがある掛け軸や、美術的な価値が高い可能性がある場合は、一度専門家に査定してもらうのがおすすめです。思わぬ高額査定につながる掛け軸を誤って処分してしまうのは避けたいところです。掛け軸を処分するときは、失ってしまうかもしれない価値にも注意を払いましょう。

2.掛け軸の処分方法②:美術館などへ寄贈する

自身のコレクションを社会に還元できる

美術館のイメージ画像

価値が高い、または文化的な意義を持つ掛け軸であれば、専門機関への寄贈を検討するのも一つの方法です。

美術館や博物館、文化財を保護する団体などへ寄贈することで、多くの人に作品を鑑賞してもらえる機会が生まれます。自宅での保管が難しい場合や、貴重な掛け軸を後世に残したいという思いを持つ方にとって、意義ある処分方法といえるでしょう。寄贈先によっては展示されることもあり、自身のコレクションを社会へ還元できる点も魅力です。

ただし、すべての美術館や団体が掛け軸の寄贈を受け付けているわけではありません。受け入れ基準や保管スペースの都合から断られる場合もあります。寄贈を希望する際は、まず問い合わせや事前査定を行い、作品の保存状態や価値を丁寧に説明できるよう準備しておきましょう。

3.掛け軸の処分方法③:知人や家族に譲渡する

掛け軸への思い出や家系の歴史を受け継げる

まとめられた掛け軸の写真

思い出のある掛け軸や、価値を理解してくれる人が身近にいる場合は、譲り渡すことで掛け軸を引き継いでもらうことができます。

高齢の方から受け継いだ掛け軸や、先祖代々伝わる書画などは、単なる美術品ではなく、家族の歴史や思い出が込められていることも多いものです。そのため、これらを処分してしまうと、取り戻せない感情的な価値まで失ってしまうおそれがあります。

興味や関心を持つ家族や知人がいる場合は、譲り渡して大切にしてもらうのが望ましいでしょう。譲渡の際には、掛け軸の来歴や作者、書かれている内容などの情報を一緒に伝えると、受け取る側がより深く価値を感じやすくなります。掛け軸の魅力や背景を共有することで、次の世代へ文化を受け継ぐきっかけにもなるでしょう。

4.掛け軸の処分方法④:買取業者に依頼する

掛け軸の正確な価値がわかる

古い掛け軸の鑑定をしている男性の写真

専門的な知識を持つ買取業者に査定を依頼すれば、思わぬ高値がつくこともあります。掛け軸の作者や保存状態によって価格は大きく変動するため、査定を受ける際は注意が必要です。

古美術や骨董を専門とする買取業者では、掛け軸の作家名や落款(印鑑)、表装や素材の状態などを細かく確認して査定します。有名な作家の作品や珍しい技法が使われている場合、想像以上の査定額になることも珍しくありません。査定を受けることで、素材だけでは測れない美術的価値を正当に評価してもらえるのが大きな特徴です。

また、買取業者によっては出張買取や宅配買取に対応しているところもあります。自宅から出ることなく査定を受けられるため、忙しい方でも手軽に利用できます。掛け軸のほかに古陶器や茶道具などの骨董品をまとめて査定に出すと、高額査定につながる可能性が高まるため、掛け軸を処分する際には一緒に検討してみるのもよいでしょう。

5.仏壇内の掛け軸の正しい処分方法

供養を行って処分するのが望ましい

仏事の掛け軸の写真

仏壇に掛けられている掛け軸(ご本尊や脇掛けなど)は、宗教的な儀式や供養を経て処分するのが一般的です。

仏壇内の掛け軸は、単なる美術品ではなく信仰の象徴として安置されています。そのため、不要になったからといってすぐに捨てるのではなく、宗派やお寺の方針に従って供養を行ったうえで処分することが望ましいでしょう。お性根抜き(開眼供養の逆にあたる儀式)をしてからお焚き上げを行うなど、仏様やご先祖様を丁寧に敬う形で処分することが大切です。

これらの儀式は宗派や地域によって手順が異なる場合もあるため、事前にお寺や菩提寺へ相談し、正しい方法を確認してから行うと安心です。心を込めて処分することで、仏壇内の掛け軸に対しても敬意を保ちながら、後味の残らない対応ができます。

6.掛け軸の処分は「買取」がお得

処分と売却が両立できる処分方法

掛け軸の査定を行う男性の写真

掛け軸は処分する前に査定を受けることで、思いも寄らない価値が見つかることがあります。買取によって利益を得られれば、新たな資金や保管スペースの確保にもつながります。

飛鳥時代から受け継がれてきた掛け軸文化には、歴史的・芸術的価値の高い作品が多く存在します。そのため、見た目が古いからといって価値がないとは限りません。特に中国の作品や著名な日本画家による掛け軸などは市場でも評価が高く、高額査定につながりやすい傾向があります。

査定を依頼する際は、掛け軸の保存状態や織り込まれた技術が分かるよう、できるだけ良い状態で提示することが大切です。信頼できる買取業者に依頼すれば、専門知識をもとに適正な価格を付けてもらえるため、単に処分するよりも利益を得られる可能性が高いでしょう。

7. 掛け軸を処分するときのまとめ

宗教的意義と価値を踏まえた正しい処分を

遺品整理をして出てきた壺や掛け軸などの骨董品類の写真

掛け軸の処分にはいくつかの方法があります。特に仏壇内の掛け軸は、宗教的意義を踏まえた正しい手順で処分することが大切です。ご自身の状況に合った方法を選ぶことで、迷わず安心して対処できます。

掛け軸をゴミとして処分する場合は、自治体のルールに従いながら、一度は査定を受けて価値を確認することをおすすめします。査定を通じて、美術館や専門団体への寄贈、知人への譲渡といった新たな選択肢が見つかることもあります。文化的な価値や思い出の詰まった掛け軸を扱う際は、慎重な姿勢を忘れないようにしましょう。

また、仏壇の掛け軸は宗派や地域の習わしに沿って供養などの手続きを行い、失礼のない形で処分することを意識してください。買取を検討する場合は、専門家による査定で予想以上の価格がつくこともあります。自分に合った方法を見極めれば、納得のいく掛け軸の処分が実現できるでしょう。

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監修

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愛知県公安委員会 第542791100800号

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