1.食器棚の処分方法6選
手間や費用で選ぶのがおすすめ
食器棚の処分方法を選ぶ際は、まず自分がどのくらいの手間をかけられるか、そして処分費用をどれくらいに抑えたいかを考えるとスムーズです。
たとえば、自治体の粗大ごみ回収は費用が安く済む反面、自分で運び出しをしなければならない手間がかかります。逆に不用品回収業者に委託すれば楽ですが、料金が高めになる場合が多いので、あらかじめ相場を確認しておきましょう。
運搬手段や予算を踏まえ、最適な方法を見極めることが大切です。
1. 自治体で粗大ごみとして処分
自治体の粗大ごみ回収は、もっともスタンダードな処分方法の一つです。公的なサービスであるため手数料が安く設定されており、持ち込みが可能な地域ではさらに安価になる場合もあります。例えば、箱物家具の処理手数料はサイズにより400円〜2,800円ほどです。
ただし、事前の申し込みが必要であり、指定された収集日まで待機しなければならない点には注意が必要です。自分で運び出すことが難しい場合は、自治体の運び出し収集サービスの利用条件を確認するか、他の方法を検討することが望ましいといえます。
2. 家具販売店の引き取りを利用
新しい食器棚を購入する予定がある場合は、家具販売店の引き取りサービスを利用すると効率的です。新しい家具の搬入と同時に古い家具を回収してもらえるため、処分にかかる時間や手間を大幅に削減できます。
大手家具店では有料での引き取りが一般的で、ニトリは1配送につき4,400円、無印良品は対象商品1点につき3,000円で対応しています。店舗によって条件や料金が異なるため、購入前にサービス内容を確認しておくことが必要です。
3. 買取業者・リサイクルショップに売る
比較的新しい食器棚やブランド家具の場合、買取業者やリサイクルショップに売ることで処分費用を抑えられるだけでなく、売却益を得ることもできます。査定を依頼する際には複数の業者の見積もりを比べると、より高い金額で買い取ってもらえる可能性があります。
ただし、傷や汚れが目立ったり、古すぎたりすると買い取りを断られる場合もあるため、事前にクリーニングするなどの対策をするとよいでしょう。
4. オークションやフリマサイト
インターネットオークションやフリマサイトを活用すれば、自宅にいながら全国の購入希望者にアプローチできます。リサイクルショップで値段がつかないものでも、必要としている人が見つかれば売却できる可能性があります。
ただし、大型家具は送料が高額になりやすく、メルカリの「梱包・発送たのメル便」を利用した場合、350サイズで18,500円かかります。送料に手数料を含めた価格設定や、購入者とのスムーズなやり取りが求められるため、手間と時間を考慮して利用することがポイントです。
5. 寄付する
買い手がつかない場合や処分コストをかけたくない場合には、NPOや福祉施設への寄付を検討してみてもいいでしょう。状態が良く、まだ使用できる食器棚であれば、必要としている施設や個人に喜ばれる可能性があります。
ただし、引き取り手配や配送費用の負担が発生することもあるため、事前に受け取り条件や送料の負担先を確認することが大切です。寄付は社会貢献にもつながる選択肢と言えます。
6. 不用品回収業者
自力で運ぶのが難しい場合や、すぐに処分したい場合には不用品回収業者を利用する手もあります。料金相場は食器棚単体で5,000円〜15,000円程度ですが、業者によって設定が大きく異なります。
トラブルを避けるためにも複数社から見積もりを取り、料金体系や口コミを確認した上で信頼できる業者を選ぶことが大切です。
2.食器棚を処分するとき費用相場
選ぶ方法で1,000円以上変わる処分費用
食器棚の処分にかかる費用は、選択する方法によって数千円から数万円の差が生じます。事前に相場を把握しておくことで、予算に合わせた適切な判断が可能になります。
自治体の粗大ごみ回収を利用する場合、費用は数百円から高くても3,000円程度に収まることが一般的です。
一方で不用品回収業者に依頼すると、搬出作業費や車両費が含まれるため10,000円前後かかるケースも珍しくありません。リサイクルショップ等で売却できれば収益になりますが、フリマアプリでは10,000円〜25,000円程度の送料が発生することを考慮する必要があります。
費用対効果とご自身の手間を比較し、納得のいく方法を選択することが重要です。
3.食器棚を処分するときの注意点
食器棚は送料が高い
食器棚のような大型家具は、個人間取引や宅配便を利用すると送料が高額になりがちです。例えばヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」で東京から大阪へ送る場合、Eランク(350cmまで)で21,285円かかります。
出品時に「着払い」や「送料込み」とするかをあらかじめ決めておかないと、後からトラブルになる可能性もあります。特にフリマサイトやオークションでは、購入者との交渉次第で送料負担が変わることがあるため、事前に配送方法と費用を明確にしておきましょう。
売却するときは状態を良くする
食器棚の売却を考えるなら、まずはホコリや汚れを落として見た目を整えることが重要です。引き出しや棚板を外して掃除したり、ガラス部分を丁寧に拭いたりするだけでも印象が大きく変わります。
査定や写真撮影をするときに清潔感があるほど高く評価される可能性があるため、事前の手入れは欠かせません。
マンションや集合住宅での搬出は難しい
マンションや集合住宅では、エレベーターや通路が狭く、食器棚を搬出するのに苦労することが少なくありません。急な段差やドアの幅を通れないといった問題が起こりやすく、無理に運ぼうとすると建物を傷つける恐れもあります。不用品回収業者や引っ越し業者などプロに任せることで、思わぬトラブルを回避できるでしょう。
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4.食器棚の処分方法まとめ
手間と費用のバランスを考えて食器棚処分
食器棚の処分には多様な選択肢があり、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。費用を優先するか、手間を省くことを優先するかによって最適な方法は異なります。
安さを重視するなら数百円〜3,000円程度で済む自治体の回収、楽さを重視するなら搬出まで任せられる不用品回収業者が適しています。
状態が良いものであれば、買取サービスやフリマアプリを活用してリユースにつなげることも可能です。ご自身の状況や予算に合わせて計画的に処分方法を選ぶことで、スムーズに部屋を片付けることができます。