空き家の草刈りは必須!やるべき理由や効率的な草刈り方法について
公開日:2023.4.11 更新日:2024.4.19
持ち家が空き家になっている方の中には、空き家の周辺に雑草が生えっぱなしの状態になっている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、草刈りせずに雑草を放置しておくと近隣住宅とのトラブルに発展するおそれがあります。
今回は空き家の草刈りをすべき理由や、その方法について解説します。
持ち家が空き家になっている方の中には、空き家の周辺に雑草が生えっぱなしの状態になっている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、草刈りせずに雑草を放置しておくと近隣住宅とのトラブルに発展するおそれがあります。
今回は空き家の草刈りをすべき理由や、その方法について解説します。
面倒だと思っていても、空き家の草刈りは定期的にやっておく必要があります。雑草が生えっぱなしにしておくと、さまざまな問題を引き起こしかねません。
空き家の草刈りをやるべき主な理由は、以下の通りです。
・景観を損ねる
草木の手入れがされておらずそのままにしてある状況は、近隣住宅にとっても好ましいことではありません。雑草が生い茂っていると景観が損なわれます。
雑草が刈り取られないままですと、空き屋対策特別措置法による「特定空き家」として指定されます。
特定空き家に指定されますと、修繕などの措置を行うように助言や指導を受ける他、場合によっては固定資産税の優遇措置が適用されなくなります。
・売却時の査定額が下落する
空き家を売る際には、景観や管理状況が査定額に反映されます。
もし空き家の庭の雑草が生い茂っていると、査定額が大きく値下がりし、期待通りの金額で売却できなくなる可能性があります。
・犯罪を誘発させる
何の手入れもされていない空き家は、犯罪の温床になる恐れがあります。
放火や第三者による不法侵入が発生すると、空き屋の所有者に責任が問われます。
・賠償トラブルになる
空き家の草木や枝の影響で隣の住宅に損害が生じた場合、損害賠償を請求される場合もあります。
こうした余計なトラブルを引き起こさないためにも、空き家の草刈りはしっかりやっておかなければいけません。
ただむやみに草むしりをする方法は現実的ではありません。
効率的な雑草の除去方法は以下の通りです。
・草刈り機を使用する
空き家の草刈りを効率的に行うのに便利なアイテムが、草刈り機です。
最近ではさまざまな種類の草刈り機が販売されていますが、敷地面積が広い場合は広範囲を動き回れるコードレスタイプがおすすめです。
また、雑草に混じって細い木などもある場合は、電動式ではなくよりパワーのあるエンジン式の方がきれいに刈り取れます。
そのほか、自分が動く必要のない自動式・リモコン式で除草できるロボット草刈り機もあります。
ただし草刈り機の場合は、根元から雑草を刈り取れませんので気をつけましょう。
・除草剤を使用する
根元から雑草を無くすのに便利なのが、除草剤です。
背丈が高い場合は伸びた葉や茎に直接散布して枯らせる液体タイプや背丈が高くない場合は土に撒いて根元から枯らせる粒状タイプが利用できます。
ただし薬品ですので、近隣にお住まいの方への健康被害を考慮して使用すべきか検討する必要があります。
このように空き家の雑草刈りは個人で行うことも可能です。
しかし生い茂っている雑草が多いと、個人では対応しきれないことがあります。
そんな時に頼りになるのが、お庭の手入れを行う専門業者です。専門業者にお任せするメリットは以下の通りです。
・手に負えない状態でも対応してくれる
空き家の雑草をそのままにしていると、自分では手に負えないほどの長さに伸びてしまうことが多いです。また、雑草の量が多いと、自分で作業しようにもなかなか進まないケースもあります。
そこで空き家の草刈りを業者に定期的に依頼することで、余計な労力を使わずに、空き家の雑草を刈り取ってもらえます。
また、草刈りをした雑草の処分も、業者が責任を持って行います。
・近隣の人に迷惑がかからない
素人が雑草を除去しようとすると、除草剤のにおいやゴミなどのトラブルに発展する可能性があります。しかし業者であれば、専門知識と経験が豊富なため、適切な方法で雑草を処分してくれます。
・現地までわざわざ出向かなくてもいい
遠方にお住まいの方ですと、なかなか空き家まで出向くのが難しいでしょう。仕事や家事で忙しい場合は尚更です。
そのような場合は業者に草刈りを依頼すれば時間も交通費も抑えられ、必要最低限空き家に行くだけで済みます。
空き家の草刈りを専門業者に依頼した場合に気になるのが、その費用でしょう。
業者によって計算方法が異なりますが、おおよそ以下の点から費用が決められます。
・面積単位(1㎡当たり)
・時間単位(1時間当たりもしくは1日単位)
・除草の量(刈り取った草の処分量)
これらを考慮すると、草刈りの費用相場は50平米(15坪)で15,000~25,000円ほどになります。
この他、業者に来てもらうための出張費用も別途加算されます。
しかし、そんな空き家の草刈りにかかる費用を少しでも安くする方法があります。
一つは業者ごとの見積もりを比較することです。
複数社から見積もりを取ることで、その空き家の草刈りにかかる費用相場が分かり、その中から最もお得な業者を選ぶことができます。
3社以上から見積もりをとると、地域の相場がわかりやすくなるでしょう。
見積もりについてはかかる金額だけではなく、作業内容の詳細もきちんと確かめておくことも大切です。
もう一つの方法は、お得な割引キャンペーンを実施している業者を探してみることです。
業者によっては期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などのキャンペーンを実施しています。インターネットで検索してお近くにお得なキャンペーンを実施している業者があるか調べてみましょう。
中には自分のところではなく、よその空き家の草刈りをしたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
たとえば、他人の空き家の雑草が伸び放題で自宅の敷地内まで入っている場合には、刈っておきたいでしょう。
しかし、他人の空き地の草刈りを無断で行うのはリスクがあります。
まず雑草であっても他人の家に生えている草を無断に刈り取ることは法律上認められていません。
民法233条では、空き家を所有している人に対して雑草が侵食しているから刈り取ってしてほしいと伝えて対応を求めることは可能ですが、自分で勝手に草刈りすることは禁止されています。
もし自分の敷地にまで雑草が伸びているという理由で刈り取ってしまうと、他人の所有物を損壊させたと見なされ、刑法第261条の器物損壊罪が成立してしまうおそれがあります。
また、空き家から草が伸びていることについて相談したいと思っていても、所有者が不明で連絡先が分からないことが多いです。
その場合は法務局に問い合わせて所有者を確認するか、お住まいの自治体に相談されることをおすすめします。
以上のことから、隣の空き家の雑草がうっとうしいと思っていても、まずは第三者に問題の解決について相談することから始めましょう。