本文へ移動

雑草であるスズメノカタビラについて

公開日:2019.6.24 更新日:2024.4.4
雑草であるスズメノカタビラについて

雑草であるスズメノカタビラとは?雑草であるスズメノカタビラについてご紹介します。芝生の雑草スズメノカタビラは、世界各地に自生する一年生のイネ科植物で単子葉植物イネ科イチゴツナギ属で、漢字では雀の帷子と書きます。5~30cmほどの草丈の雑草で一年生だが、越年することもある。葉は平らで線形、花は季節を問わず出る。根本から葉が増える分げつで株を形成する。小さな穂が枝分かれするのが特徴。踏みつけ、低刈り込みにも強く、ゴルフ場のグリーンでも生育する。小さな頃から花を付けること、通年で種が落ちることから根絶が難しいです。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

お庭110番

1. スズメノカタビラの生態とは?

スズメノカタビラの生態とは?スズメノカタビラの生態についてご紹介します。

スズメノカタビラの写真

道ばたや人家の周囲、空き地、畑地などの至るところに生育します。スズメノテッポウとともに春の畑地の代表的な強害草であり、繁殖力が盛んで、一面に群落をつくることがあります。

根は浅いですが、株になるので除去が難しい雑草です。茎は平たく、根もとで多く分かれて株になり、葉は細い線形で柔らかく、少し光沢があり、先は急にとがっています。

2月頃から夏まで茎の先に淡緑色で卵形の花をつけます。暖地の日当たりのよい場所では、冬の間でも花が咲くので、よく目立つ草です。秋に発芽し、越冬して翌春にかけて生育する一年生冬雑草。主に秋から春に発生し、生育とともに分げつが進み、株を形成して越冬します。

その後、春から初夏3月~6月にかけて開花して、結実後は一年生の草種であるため株は枯死します。 また、条件が整えば、春以降でも次々に発生が見られるとともに、小さな個体でも開花します。暖地では極寒気を除いてほぼ一年中花が見られます。

スズメノカタビラは世界に500種ほどを含むイチゴツナギ属の一年生イネ科植物で、イチゴツナギ属植物の花序の枝梗は、逆向きの細かな小刺針によってざらついており、子供がその枝梗にヘビイチゴを串刺しにして遊んだことが属名苺繋ぎの語源とされています。種小名のスズメノカタビラは、小さなものを表す接頭語のスズメノに裏地のない単衣の衣を意味するカタビラを併せたものであり、半透明の頴外縁を着物の襟に見立ててます。

2. スズメノカタビラの繁殖方法について

スズメノカタビラの繁殖方法とは?スズメノカタビラの繁殖方法についてご紹介します。

道に生えたスズメノカタビラの写真

スズメノカタビラは一年生雑草に分類されます。その繁殖方法ですが、一年草の種子は雨・風・動物などによって運ばれるため、侵入を防ぐことは実質不可能とされ、発芽を防ぐ方向で研究が進んでいます。

スズメノカタビラは他の場所の個体と比較して、種子生育の早い段階から種子発芽が起こりやすいことが確認されています。また、開花期以前の出穂期や穂ばらみ期などの生育段階でも、発生率は高くありませんが、花序からの再生が起こることが確認されています。

さらに、切断した花序から節を切り取って湿潤条件にて培養することで、節を含む切断節からの個体再生が確認されました。このことは、刈込み時の刈りカスがスズメノカタビラの発生源になる可能性を示唆しています。

このように芝生地に生育するスズメノカタビラは、様々な手段で環境に適応して繁殖、再生を行います。

一年草は生育期間の短い物が多く、発芽から一か月程度で種子を生産できる種類もあります。また雑草の繁殖力は非常に強く、一株で数十万の種子を生産するものや、種子の寿命が数十年あるものまであります。通常、雑草の生えていない土地でも土中に数万個の種子が存在すると言われ、環境さえ整えばすぐに発芽・成長しだします。

3. スズメノカタビラによる被害とはどんなものがある?

スズメノカタビラの被害とはどんなものがある?スズメノカタビラによる被害をご紹介します。

刈られてバケツに入れられたスズメノカタビラの写真

雑草ではあるが、一部の亜種はベントグリーンでの生育が良好で、実質的にはベントグラスと共生している場面をしばしば見かけます。種子生産は旺盛で、種子は休眠性を有するものから、ほとんど休眠しない種子まで遺伝変異が大きく、このことも本雑草の防除を困難にしている。

また、本雑草は芝生地の美観を損なうばかりでなく、パッチ状に密生した群落を形成し、ゴルフプレイなどの質を低下させる。

さらに、ほかの植物にとって劣悪な環境においても、スズメノカタビラはどんどん成長していきます。そのうえ、芝生の生育環境で育ちやすく広がりやすいため、防除するのがとても大変です。

スズメノカタビラは背が低く、株を広げるようにして生えているため、手で抜こうとしても根がきれいに抜けません。数が多いと引き抜くのにも大変な手間がかかってしまいます。

また、スズメノカタビラは日本全国どこにでもあり、庭から完全に取り除くことはなかなか難しいかもしれません。しかし、あらかじめ除草剤をまいておいたり、見かけたらこまめに抜いたりすると、大々的な繁殖を抑えることもできるでしょう。もしも、スズメノカタビラがたくさん生えて困っている場合は、業者に相談してみる方法もあります。

4. スズメノカタビラに関する豆知識

スズメノカタビラによる被害とは?スズメノカタビラの被害についてご紹介します。

スズメノカタビラの写真

芝生の近くにスズメノカタビラを見つけたら、広がる前に早めに枯らすことが大切です。根が残っていると再び成長してしまうので、除草剤などで確実に根を絶やすほうが安心です。

手で引き抜く場合は、しっかり掘り起こして根を取り除くようにしましょう。スズメノカタビラが生える前の時期を狙って除草剤をまくことも1つの手段です。除草剤には雑草に直接まくタイプの茎葉処理剤というのものと、生える前に地面にまくタイプの土壌処理剤というものもあります。

スズメノカタビラが生える前に予防として、土壌処理剤を使用するのもよさそうです。除草剤を使うときには、どの種類を使えばよいか迷うことがあります。困ったときは業者に相談してみるのもおすすめです。間違って大切な草木を枯らしてしまわないように気をつけてください。

また、スズメノカタビラは帷子で、生絹や麻布で仕立てた単の着物、和服の意味があります。経帷子というと死者に着せるお経を書いた着物のことで、湯帷子は入浴の際に着用するか、湯上りに着て水気や汗を拭うのに使用した無地の衣類のことです。

5. スズメノカタビラの情報まとめ

ここまでご紹介したスズメノカタビラについての情報のまとめです。

スズメノカタビラの写真

スズメノカタビラは日本中どこにでもある繁殖力の強い雑草です。芝生の中にも生えるので、除草するのが大変です。

もしたくさん繁殖してしまったら、雑草だけを枯らすことのできる選択性除草剤という薬品もあります。

また、スズメノカタビラが生えてくる前に、土壌処理剤という除草剤をまいて、雑草を予防するという方法もあります。

スズメノカタビラは、とにかくすぐに生えてくるので、数を増やさないように気をつけることが大切です。除草したあとは、防草シートなどを利用して再び雑草が生えないようにしておきましょう。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

お庭110番

草刈り・草取りの新着記事

おすすめ記事