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ハンタウイルスとは?日本の感染状況や症状、人から人へ感染する可能性を解説

公開日:2026.5.26 更新日:2026.5.26
ハンタウイルスとは?日本の感染状況や症状、人から人へ感染する可能性を解説

海外での集団感染報道をきっかけに、「ハンタウイルス」という言葉を目にする機会が増えています。特に、クルーズ船内で複数人の感染が確認されたとするニュースを受け、「日本でも感染するの?」「人から人へうつるの?」と不安に感じている方もいるでしょう。

ハンタウイルスは、ネズミを通じて感染する可能性がある感染症です。ただし、日本国内では大規模な流行は確認されておらず、過度に不安視する必要はありません。一方で、ネズミのフンや尿、粉じんなどを介して感染する可能性があるため、家庭内のネズミ対策や衛生管理が求められます。

ハンタウイルスとは?ネズミを通じて感染する可能性がある感染症

ネズミとの接触や粉じんの吸い込みに注意

床下にいるネズミ

ハンタウイルスは、主にネズミなどのげっ歯類が保有するとされるウイルスです。感染したネズミの尿やフン、唾液などに触れたり、それらが乾燥して空気中に舞った粉じんを吸い込んだりする、あるいはネズミの排泄物で汚染された食品や飲料水を摂取することで感染する可能性があります。

ハンタウイルスによる感染症には複数の種類があり、代表的なものとして「ハンタウイルス肺症候群(HPS)」や「腎症候性出血熱(HFRS)」などがあります。

特に北米や南米、アジア、ヨーロッパの一部地域では感染事例が報告されており、海外では死亡例も確認されています。ただし、日本国内では現在のところ、ハンタウイルス肺症候群の患者発生は報告されていません。

ハンタウイルス感染症の主な症状

発熱や筋肉痛など風邪に似た症状が出ることも

ハンタウイルス症候群

ハンタウイルス感染症では、初期段階で風邪やインフルエンザに似た症状が出ることがあります。

代表的な症状としては、
・発熱
・筋肉痛
・咳
・吐き気
・腹痛
などが挙げられます。

潜伏期間は1〜5週間程度とされており、比較的長い傾向があります。なお、多くは約2週間前後で発症するとされています。

その後、症状が進行すると呼吸困難などを引き起こし、重症化するケースもあります。特にハンタウイルス肺症候群では、肺に水がたまることで急速に呼吸状態が悪化し、死亡率は約40〜50%となるため注意が必要です。

ただし、これらの症状だけでハンタウイルス感染症と判断することはできません。風邪やインフルエンザ、ほかの感染症でも似た症状がみられるため、海外渡航歴やネズミとの接触状況なども重要になります。

ハンタウイルス肺症候群の症状は、すべてが同時に現れるわけではありません。また、症状の進行速度も人によって異なるため、早期の段階で医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。

現在、ハンタウイルス感染症に対する一般向けワクチンはありません。そのため、ネズミとの接触を避けることや、フン・尿の適切な処理など、日常的な予防対策が重要になります。

参考:
厚生労働省「ハンタウイルス肺症候群」
厚生労働省「国外航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症事例について」

ハンタウイルスは人から人へ感染する?

国内での感染リスクは極めて低い

咳こんでいる女性

2026年5月2日、南大西洋上を航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症の発生がWHOに報告されました。WHOは2026年5月16日時点で、感染者8人、死亡者3人を確認したと発表しています。

5月25日には、クルーズ船「MVホンディウス」からスペイン領テネリフェ島へ避難した14人のスペイ‌ン人の中から、2人目の陽性反応が確認されました。

さらに、アメリカ疾病対策センター(CDC)は、この事例を受けて渡航警戒レベルを「レベル3」に分類しました。

今回報告されたクルーズ船内での感染事例を受け、「ハンタウイルスは人から人へ感染するのか」という点は、多くの方が気になっているポイントです。

厚生労働省によると、ハンタウイルス感染症は基本的に人から人への感染は確認されていません。ただし、南米で確認されている一部の「アンデスウイルス」では、人から人への感染事例が報告されています。一方で、過去のアンデスウイルスの感染事例においても、適切な対応により伝播抑制につながったことが示唆されています。そのため、日本国内でハンタウイルス感染症が人から人へと感染する可能性は極めて低いとされています。

とはいえ、日本国内で一般的に生活している中で、ハンタウイルスが人から人へ広がるリスクは高くないと考えられています。

必要以上に恐れるのではなく、ネズミとの接触やフン・尿の処理に注意することが現実的な予防策といえるでしょう。

参考:
JIHS「国外航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症事例について」

日本国内のハンタウイルス感染状況は?

日本国内で大規模な流行は確認されていない

人混み

現在、日本国内ではハンタウイルス肺症候群の大規模な流行は確認されていません。

ハンタウイルスは、感染したネズミの尿やフン、唾液などに接触したり、それらが乾燥して舞い上がった粉じんを吸い込んだりすることで感染する可能性があります。

そのため、日本国内でもネズミ被害を放置しないことは重要です。

特に、
・天井裏で音がする
・キッチン周辺にフンが落ちている
・食品がかじられている
・壁際に黒いこすり跡がある
といった場合は、ネズミが住み着いている可能性があります。

ネズミは病原菌を持ち込む可能性があるため、衛生面からも早めの対策が大切です。

ハンタウイルス予防につながるネズミ対策

ネズミのフン清掃や侵入防止など日常的な対策が重要

掃除をする準備

ハンタウイルス対策として重要なのは、ネズミを家に侵入・定着させないことです。

特に注意したいのが、ネズミのフンや尿を掃除する際の対応です。乾燥したフンを掃除機で吸い込むと、粉じんが舞い上がる可能性があります。

清掃時は、
・マスクを着用する
・手袋を使う
・清掃場所をアルコールや消毒液で湿らせてから処理する
・換気しながら作業する
といった対策を意識しましょう。

また、ネズミはわずかな隙間から侵入するため、
・エアコン配管周辺
・通気口
・床下換気口
・外壁の隙間
なども確認しておきたいポイントです。

さらに、食品を放置しない、ゴミを密閉する、段ボールをため込まないといった日常的な対策も、ネズミ被害の予防につながります。

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ネズミ被害が続く場合は早めの駆除対策を

天井裏の物音やフン被害が続く場合は注意

ネズミを駆除している様子

市販グッズによる対策で改善するケースもありますが、天井裏や壁内に巣を作っている場合、自力対応だけでは難しいことがあります。

特に、
・夜間の足音が続く
・フンが増えている
・食品被害が広がる
・配線まわりにかじり跡がある
・侵入口が分からない
といった場合は注意が必要です。

ネズミ被害を放置すると、衛生面だけでなく、断熱材の破損や電気配線トラブルにつながるケースもあります。

被害状況によっては、侵入口の特定や封鎖、清掃、再発防止まで含めて対応したほうが改善しやすいでしょう。

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ネズミ被害が続く場合は、専門業者へ相談する方法も

「最近、天井裏で音がする」「フンが増えてきた」「市販グッズを使ってもネズミがいなくならない」―そんな場合は、ネズミが家の中へ定着している可能性があります。フンの清掃だけでなく、侵入口の確認や再発防止までまとめて対応することで、被害改善につながるケースもあります。衛生面が気になる場合は、無理に触らず専門業者へ相談するのも一つの方法です。

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