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ハチの生態を知って住処に対処しよう

公開日:2021.11.4 更新日:2024.4.4
ハチの生態を知って住処に対処しよう

ハチの住処や生態を知ることで効果的な対策を行うことが出来ます。この害虫が飛んでいる時にスプレーを吹き付けても一匹しか退治することが出来ません。さらに強引に対策すると働きバチが戻ってきて刺される危険性もあります。特に外から見えにくい巣を作っているスズメバチには、対策方法を間違えないように。そこで大切になるのがいかにして巣を撤去するかです。ここから紹介していくハチの住処や生態を覚えて頂くだけで安全かつスピーディーに対策を講じることが出来ます。

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1. ハチの住処での生態とは?

ハチの住処での生態に関するさまざまな情報を分かりやすく紹介します

木の枝に作られたハチの巣の写真

この害虫の住処での生態はあまり知られていませんし、種類により若干異なる部分があります。

ハチの住処での生態としてまず紹介するのが、ハニカム構造です。ハニカム構造とは六角形が無数に配置されたもので、限られた空間を最も有効に利用できるとされています。

ミツバチはここに蜜を貯めて子育てをしており、蜜がこぼれないように約10°上に向けた形になっています。

蜜の採取を終え、巣に帰ったミツバチは休めるのかというとそうではありません。繁殖をきちんと行うには、温度管理が必須ですので、気温が低ければ羽の付け根の筋肉を動かして巣の中を温めています。

一方でスズメバチの巣の中での生態ですが、基本的にはミツバチと変わりません。スズメバチが活動する季節は夏ですので、どうしても巣の中の温度が高くなってしまいます。そんな時にスズメバチは、入り口で羽を動かして風を中に入れ温度を下げようとします。

この害虫のなかで住処で越冬できるのは、冬眠するミツバチだけです。他のハチは女王バチのみ越冬して他のハチは死んでしまいますので、冬のアシナガバチやスズメバチの巣は空っぽになっています。

ハチの生態として、一般的には巣を再利用することはないとされていますが、ごく稀にされることがあります。また、新しい巣を作る材料として古い巣を解体して使うことがあります。

2. ハチは住処で繁殖する?

ハチが住処の中でどのようにして繁殖しているのか詳しく紹介します

産卵しているハチの写真

この害虫が住処で繁殖するにはいくつかの工程がありますので、順に説明していきます。まず越冬した女王バチが4月になると、巣を作るのに最適な場所を決め産卵を始めます。

その後、卵が羽化するまでの一か月間は女王バチ一匹で育児や外敵からの防衛をします。働きバチが生まれ始めると巣の拡大と共に女王バチは繁殖活動に専念することになります。

女王バチは巣の中にある育房に次々と卵を産み、栄養を与えたり、幼虫が吐き出す古い液体をきれいに掃除したりと、育児に取り組みます。

夏が終わり9月に近づくと、巣の中で新しい女王バチと王バチが誕生します。新女王バチと王バチは種を存続できるかどうかの大切な存在ですので、巣全体で子育てや防衛行動をするようになり、攻撃性が高くなります。

10月中旬から11月上旬になると順調に育った新女王バチと王バチは、巣を飛び立ち結婚飛行を始めます。無事に結ばれると地中に落ち、女王バチのみが越冬することになります。ちなみに一つの巣から何匹もの新女王バチが誕生するのですが、厳しい冬を越して新しい巣作りが出来るのは10%以下と言われています。

害虫の中でもハチは住処の構造もしっかりしていますし、繁殖活動や育児などが完全に分業制になっていますので、人間社会と非常によく似ています。繁殖期のハチは凶暴ですので、巣を見つけても迂闊に近寄らないようにして下さい。

3. ハチの住処の被害とは?

ハチの住処があることでの具体的被害について分かりやすく紹介します

住宅に作られたハチの巣の写真

この住処による被害があるということは、害虫にとって快適な空間であることの現れです。当然ですが、ハチにも敵となる生き物がいますので、それらに襲われないように巣を作ります。

例えば木の根っこや屋根裏、軒下など雨風を避けることが出来て、外敵から巣を守りやすい場所です。

業者などに依頼して巣を取り除いたとしても、そのままの状態にしていれば翌年も被害が発生することになります。

仮に近くにオオスズメバチの住処があった場合、それを襲ってくるキイロスズメバチによる被害が無いとも言い切れません。特に繁殖期である夏場には、ハチの行動が活発化するため、敷地に住んでいる人だけでなく通行人にも危険が及ぶ可能性があります。

さらに、住処の外で力尽きてしまったハチの死骸はゴキブリやアリ、ネズミなどのエサになってしまい、二次被害に発展することもあります。ハチの巣は放っておいても一つとして益のないものですので、早めに対策しましょう。

この害虫で判断に迷うのがミツバチの住処を発見した時です。当然先ほど紹介したような被害が考えられるのですが、ミツバチは人にとって良いこともしてくれます。特に家庭菜園やガーデニングをされている方にとっては、花粉を運んでくれる大切な益虫です。野生のミツバチの巣は、しばらくすると別の場所に移動することも多いので、被害が気にならないようでしたらそっと見守って下さい。

4. ハチの住処の対策方法

ハチの住処への対策として有効かつ簡単な方法を詳しく紹介します

ゴーグルや手袋などの駆除装備の写真

この害虫の住処を対策するには、刺されないように十分お気を付け下さい。そのためにも長袖長ズボンで黒以外の帽子をかぶり、必要であればゴーグルも装備しましょう。

ハチの巣への対策方法として最初に紹介するのは、殺虫スプレーによる方法です。出来るだけ長い射程距離の殺虫スプレーを使用して、日が暮れたら一気に吹き付けましょう。びっくりしたハチが巣を飛び出してきますので、それが飛散するのを待ってから棒などで巣を落とし速やかに二枚重ねのビニール袋に入れごみに捨てて下さい。

次に紹介するのは、新聞紙による対策方法です。この方法は新聞紙を巣のように丸めて軒下に吊るしておくだけで効果があるとSNSを中心に話題になりました。アシナガバチは、他のハチが巣を作っている場所では新たに巣を作らないという習性もあり、専門家も確認を行ったようですが、なぜそうなったのか確かな要因は発見できていません。

ここでの対策として最後に紹介するのは、ビニールテープを使う方法です。ハチは木や家の外壁など凹凸がある場所にしか巣を作ることが出来ません。そのような場所にあらかじめ滑りやすいビニールテープを貼っておくことで、新たな住処への対策になります。

ここまで紹介した住処への対策方法は、あくまでもアシナガバチやミツバチの場合です。スズメバチの巣だけは例外で、対策の途中で刺されると命にも係わりますので、専門業者に依頼して下さい。

5. まとめ

ハチの住処に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

花にとまっているミツバチの写真

この害虫の住処に関わる情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まずハチは闇雲に退治していても巣への対策をしていないと、毎年のように現れてしまいます。

巣を対策する際は、今回紹介した生態などの情報を基に出来るだけ危険が少ない季節を選んで行って下さい。少しでも自身で対策できないと判断した時は、速やかに専門業者に相談することをお勧めします。

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