サッシの戸車交換は自分でできる?交換が必要なサインと手順・費用相場を解説
公開日:2026.10.29
「窓の開け閉めが重くなったけれど、戸車は自分で交換できるのだろうか」「部品選びや窓の取り外しに失敗して、かえって状態を悪くしないか不安」
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
サッシの動きが悪くなる原因は戸車の劣化だけとは限らず、レールの汚れや高さのずれが関係していることもあります。原因を確かめないまま交換に進むと、合わない部品を買ってしまったり、窓を外す際にガラスを割ってしまったりすることもあるでしょう。
この記事では、戸車交換の前に試したい対処法をはじめ、戸車の選び方や自分で交換する手順、専門事業者に依頼した場合の費用相場までを紹介します。
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サッシの戸車交換は自分でできる場合と難しい場合がある
サッシの戸車交換は、窓が小さく軽い場合や、現状と同じ品番の戸車が手に入る場合などは、自分で対応できることがあります。一方で、窓の大きさや設置場所、部品の入手状況によっては、DIYでの作業が難しいケースも少なくありません。
自分で交換するのが難しい主なケースとその理由は以下の通りです。
特に窓の取り外しは、ガラスの重さで体勢を崩しやすく、けがや破損につながりやすい工程といえます。
上記に該当する場合は、無理に作業を進めず、専門事業者への相談を検討しましょう。
関連記事:サッシの歪みの調整方法とは?原因や直し方を解説
サッシの戸車を交換する前に試したい3つの対処法
窓の開閉が重いと感じても、戸車そのものが壊れているとは限りません。交換用の部品を用意する前に、まずは以下の対処法を試してみましょう。
- レールや戸車まわりのゴミ・ホコリを取り除く
- サッシの外れ止めを調整する
- サッシの戸車の高さを調整する
賃貸の場合は、作業する前に大家さんや管理会社に確認しましょう。
それぞれの対処法について解説します。
レールや戸車まわりのゴミ・ホコリを取り除く
レールの溝に砂やホコリ、髪の毛などが溜まると、戸車がスムーズに回らず、開閉が重く感じられることがあります。まずは以下の手順で清掃してみましょう。
- 乾いた状態のまま、使い古しの歯ブラシやブラシなどで溝の汚れをかき出す
- 掃除機のすき間ノズルで、浮いた砂やホコリを吸い取る
- 固く絞った雑巾で拭き、最後に乾いた布で水分を拭き取る
※具体的な掃除方法はサッシの形・種類によって調整してください
窓を少しずつ左右に動かしながら、戸車の下に隠れている部分も忘れずに掃除しましょう。
なお、シリコンスプレーなどの潤滑剤は、サッシの種類やメーカーによって使用が推奨されていない場合があります。使う場合は、取扱説明書やメーカーの案内で使用できることを確認してからにしましょう。
サッシの外れ止めを調整する
外れ止めとは、窓がレールから外れて落下するのを防ぐ部品です。多くはサッシの上枠などに取り付けられており、強風などで窓が持ち上がっても脱落しないようにする役割があります。
外れ止めの位置がずれていると、窓が外れやすくなるだけでなく、上枠に擦れて動きが重くなることもあります。一般的な調整手順は以下の通りです。
- 取扱説明書に従いはずれ止め部品の調整ネジを緩める(外さない)
※完全に外すと部品が窓枠の中に落ちてしまう可能性があるため注意 - 開閉に支障がない程度に「はずれ止め部品」を上げ下げして調整する
- 取扱説明書に従い調整ネジをしっかり締めて固定する
※具体的な調整方法は取扱説明書に従ってください
外れ止めが正しい位置に設置されていないと、窓が外れて落下し、けがや物損事故につながる恐れがあります。調整後は窓がスムーズに動くか、外れ止めがしっかり固定されているかを確認しましょう。
ただし、外れ止めの形状や取り付け位置、固定方法はメーカーや製品によって異なり、上記の手順がすべてのサッシに当てはまるわけではありません。上枠に貼られた注意ラベルや取扱説明書、メーカーの案内を確認したうえで調整してください。
サッシの戸車の高さを調整する

戸車の多くには高さを調整するねじが付いています。左右の戸車の高さがずれて窓が傾くと、開閉が重くなったり、枠との間にすき間ができたりすることがあります。基本的な調整方法は以下の通りです。
- 窓の下部にある戸車の調整用穴を確認し、ホールプレート(カバー)を外す
- 取扱説明書に従い戸車の調整ねじを回して調整する
- 戸車調整用穴にホールプレートを取り付けてふさぐ
※具体的な調整方法は取扱説明書に従ってください
ねじは一度に大きく回さず、少しずつ動かすのがポイントです。縦枠と窓の側面が平行になっているかを見ながら、左右の戸車を交互に調整しましょう。
なお、上記の手順がすべてのサッシに当てはまるわけではありません。作業前に取扱説明書やメーカーの案内を確認しましょう。
サッシの戸車交換が必要な主なサイン
サッシの戸車の交換を検討すべき主なサインは以下の通りです。
- 掃除や高さ調整をしても開閉が重い・引っかかる
- クレセント錠がうまく閉まらない
- レールに削れたような跡がある
- ガタガタと異音がする
窓を掃除してもスムーズに回らない、ガタガタと異音がする状態であれば、交換を検討するタイミングです。
ただし、クレセント錠そのものの劣化やレールに挟まった砂など、戸車以外が原因のこともあるため、1つの症状だけで判断しないようにしましょう。
壊れた戸車を使い続けるとレールの傷みが進み、戸車交換だけでは改善しなくなることもあるため、早めに状態を確認することが大切です。
関連記事:自宅で使われる戸車とは?主な種類や交換費用について
サッシの戸車の選び方
戸車は見た目が似ていても、サイズや取り付け方法がサッシごとに異なることがあります。購入前に、以下のポイントを確認しておきましょう。
- サッシのメーカー・品番を確認する
- 今ついている戸車の形を確認する
賃貸の場合は、上記を確認する前に大家さんや管理会社に相談しましょう。
それぞれの確認方法を解説します。
サッシのメーカー・品番を確認する
戸車は、サッシのメーカーが供給する純正品を選ぶのがおすすめです。純正品は、取り付けやすく、交換後の動きも安定しやすい傾向があります。
部品を探す際は、まずサッシ枠やクレセント錠付近にあるメーカー名を確認しましょう。戸車本体に品番が刻印されていれば、メーカー名とあわせてインターネットで検索すると、対応する部品の販売サイトを見つけやすくなります。
今ついている戸車の形を確認する
戸車を選ぶ前に、今ついている戸車の形を確認しておきましょう。主に確認したいのは、レールの形・戸車本体の寸法・取り付け部分の形状の3点です。
レールの形には先端がとがったV型、丸みのある丸型、平らな平型などがあり、それぞれの形状に合った車輪を選ぶ必要があります。窓を外したら、戸車の大きさや取り付け方をスマートフォンで撮影し、戸車が収まっている溝の幅や深さも測っておくと、部品を探すときに役立ちます。
なお、純正品以外の取替戸車を使う場合は、車輪の形が同じでも取り付けられるとは限りません。本体の寸法や取り付け部分の形状が異なることがあるため、購入前に商品の寸法をよく確認しましょう。
サッシの戸車を自分で交換する手順
サッシの戸車は、窓の大きさや構造によっては自分で交換できます。ただし、交換手順や戸車の構造はメーカー・製品ごとに異なるため、取扱説明書やメーカーの案内に従いましょう。また、賃貸住宅の場合は、必ず作業前に大家さんや管理会社に確認しましょう。
必要な道具と基本的な交換手順は以下の通りです。
<道具>
- ドライバー(念のためプラス・マイナスの両方を用意しておく)
- 滑り止め付き軍手または厚手の作業用手袋
- 古い歯ブラシ・掃除機
- 毛布や段ボール(養生用)
- 交換用の戸車
<手順(アルミサッシの場合)>
- 外れ止めなどの部品を確認:取扱説明書に従ってドライバーで固定ネジを緩める
※完全に外すと部品が窓枠の中に落ちてしまう可能性があるため注意 - 窓をレールから外す:窓を真上に持ち上げ、下側を手前に引き出して、毛布や段ボールの上に寝かせる
- 古い戸車を取り外す:下框の固定ねじを外して下框を引き抜き、ドライバーで古い戸車を抜き出す
- 新しい戸車を取り付ける:框の内部を掃除し、取扱説明書に従って新しい戸車を差し込む
- 取り外した部品を元の状態へ戻す:下框を元の位置に戻し、固定ねじを締め直す
- 窓を戻して戸車を調整:窓をレールに戻して外れ止めを固定し戸車の高さを調整する
- 動きを確認する:開閉の動きやクレセント錠のかかりを確認する
※具体的な調整方法は取扱説明書に従ってください
具体的な方法はメーカーや製品によって異なり、上記の手順がすべてのサッシに当てはまるわけではないため、メーカーの案内・取扱説明書を確認したうえで作業してください。
窓の取り外し・取り付けの際は、ガラスの重さによる落下や転倒に十分注意しましょう。万が一ガラスが割れた場合は、素手で破片に触れず、厚手の作業用手袋などを着用してください。
安全に回収できる破片は、自治体の分別・処分ルールに従って処理しましょう。大きな破片や窓枠に残ったガラスは無理に取り外さず、専門事業者に相談してください。
関連記事:ガラスの処分方法|割れた破片・板ガラス・製品別の捨て方
窓の取り外しが難しい場合や、安全に支えられない場合は無理に作業を進めず、専門事業者に相談しましょう。
サッシの戸車交換にかかる費用相場
サッシの戸車交換にかかる費用は、自分で交換するか、専門事業者に依頼するかによって変わります。
- 自分で交換する場合の費用相場
- 専門事業者へ依頼する場合の費用相場
どちらの金額も目安であり、戸車の種類や窓の大きさ、作業人数などによって変動します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分で交換する場合の費用相場
自分で交換する場合の費用は、主に戸車本体の代金です。費用相場は178円〜5,800円/1個です。
1枚のサッシには戸車が2個付いていることが多いため、左右の戸車をまとめて交換する場合は2個分の部品代が必要です。ドライバーなどの工具を持っていない場合は、その購入費も加わります。
また、合わない部品を買ってしまうと買い直しの費用や送料がかかるため、注文前の確認を丁寧に行いましょう。
専門事業者へ依頼する場合の費用相場
専門事業者に依頼する場合の費用相場は約10,000円〜70,000円/1箇所です。部品代に加えて作業費や出張費などがかかるため、自分で交換するときの費用よりも高くなるケースが大半です。また、以下のような条件によって金額が変動します。
- 純正品の取り寄せが必要か、汎用品で対応できるか
- 窓の大きさや重さ
- 高所の窓かどうか
- 出張費・駐車場代などの諸経費
- レールの補修やサッシの加工が必要か
複数の専門事業者から見積もりを取り、作業内容や料金を比較しましょう。見積もりでは、部品代・作業費・出張費などの内訳を確認し、追加料金の有無も聞いておくことをおすすめします。
戸車交換を依頼する専門事業者を選ぶポイント
戸車交換は、サッシに合う部品選びと交換後の調整が仕上がりを左右するため、依頼先選びも重要です。専門事業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- サッシの戸車交換の実績が豊富か
- 現地調査・見積もりを行ってくれるか
- 料金の内訳が明確か
- 部品の取り寄せや希望日時に対応してもらえるか
戸車の状態や必要な部品は、窓を外さないと分からないことも多いため、見積もりの内訳や追加料金の有無を事前に確認しておくと安心です。
なお、古いサッシでは純正品の戸車が廃番になっていることもあるため、問い合わせの際にサッシのメーカー名や窓の写真を伝えておくことをおすすめします。純正品の取り寄せが必要な場合は、時間を要することもあるため作業完了日の目安もあわせて確認しておきましょう。
サッシの戸車交換に関するよくある質問
最後に、サッシの戸車交換についてよく寄せられる疑問をまとめました。
- Q.三協アルミ・YKK・トステムなどメーカーごとの戸車の探し方・交換方法は?
- Q.賃貸住宅の窓の戸車が壊れたらどうすればいい?
- Q.古いサッシに合う戸車が見つからない場合は?
気になる質問から確認してみてください。
Q.三協アルミ・YKK・トステムなどメーカーごとの戸車の探し方・交換方法は?
戸車の探し方は、どのメーカーでもメーカー名と品番を確認し、同じ部品を探すという流れが一般的です。まずはインターネットで「〇〇(メーカー名)〇〇(品番)」で検索してみましょう。
なお、トステムは現在のLIXILのブランドにあたるため、部品を探す際はLIXILの名前で検索するとよいでしょう。
メーカーによっては、公式HPで調整方法を公開していたり、補修部品の販売窓口を設けていたりします。たとえば三協アルミは、公式HPで戸車の調整方法を案内しているほか、交換部品の販売サイトも用意しています。
ただし、外れ止めの構造や戸車の固定方法はメーカーや製品ごとに異なるため、交換方法は各メーカーの取扱説明書やお客様相談窓口で確認するようにしましょう。
Q.賃貸住宅の窓の戸車が壊れたらどうすればいい?
まずは大家さんや管理会社に連絡し、症状を伝えましょう。窓の開閉が重い、ガタガタと音がするなど、具体的な状態を伝えると対応がスムーズです。
修理を誰が手配するか、費用をどちらが負担するかは契約内容によって異なります。自己判断で分解や交換をすると、トラブルの原因になることもあるため、指示を受けてから対応しましょう。
Q.古いサッシに合う戸車が見つからない場合は?
純正品が廃番になっている場合は、汎用の取替戸車を使用するという選択肢があります。溝の幅や深さを測ったうえで、近い寸法の製品を探すのが一般的です。
ただし、汎用品は寸法や取り付け部分の形状、耐荷重などが元の戸車と異なることがあり、必ず取り付けられるとは限りません。また、取り付け方法によっては、動きが悪かったり不具合を起こしたりする可能性もあります。
部品が見つからないときや汎用品にも不安がある場合は、専門事業者に相談するのがおすすめです。
サッシの戸車交換で迷ったら無理せず専門事業者に相談しよう
サッシの戸車を交換する前に、まずはレールの掃除や外れ止め・戸車の高さ調整で改善しないか確認しましょう。戸車を選ぶ際は、メーカー・品番や戸車・レールの形状を確認し、できるだけ純正品を選ぶことが大切です。
サッシの戸車交換は、状況によっては自分で行えることもあります。ただし、大きく重い窓や高所の窓は作業に危険が伴うほか、部品選びや窓の取り外しを誤ると、ガラスの破損やけが、サッシの傷みにつながる恐れがあります。部品が見つからない場合や作業に不安がある場合は、無理をせず専門事業者に相談しましょう。
EPARKくらしのレスキューでは、サッシの戸車交換に対応する専門事業者を探して、相談・予約ができます。サッシの戸車の交換を検討している方は、ぜひ活用してみてください。
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