網戸の戸車交換は自分でできる?選び方・交換手順・費用相場を解説
公開日:2026.10.23
「網戸の開け閉めが重くなってきたけれど、戸車は自分で交換できるの?」
「戸車の種類が多くて、自宅の網戸に合うものがどれか分からない」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
網戸の戸車は、メーカーや製品によって形状・寸法・取付方式が異なります。自宅の網戸に合っているか確かめずに部品を購入すると、取り付けられずに買い直しになったり、無理な作業で網戸や枠を傷めたりするおそれがあります。
この記事では、戸車を交換する前に試したい対処法をはじめ、自宅の網戸に合う戸車の選び方や交換手順、費用相場、専門事業者へ依頼すべきケースまでを紹介します。
網戸の戸車を交換する前に試したい3つの対処法
網戸の動きが重い、開閉中に外れそうになるといった症状は、戸車の不具合で起こることがあります。ただし、レールの汚れや外れ止め・戸車の高さのずれでも、同じような症状が出る場合があるため、戸車を交換する前に以下の3つの対処法を試してみましょう。
- レールと戸車まわりのゴミを掃除する
- 外れ止めに不具合がないか確認する
- 戸車の高さを調整する
手順の細部は網戸のメーカーや製品によって異なるため、窓枠に貼られた表示ラベルや取扱説明書もあわせて確認しながら進めましょう。
また、車輪の割れ・欠け・著しい摩耗が見られる状態であれば、掃除や高さ調整だけでは改善しにくく、交換を検討する目安になります。
レールと戸車まわりのゴミを掃除する
レールや戸車に砂ぼこり・虫の死骸などがたまると、車輪が回りにくくなり、開閉が重くなったり異音が出たりすることがあります。まずは古い歯ブラシや小さなハケでレールの溝の汚れをかき出し、掃除機で吸い取ってから乾いた布で拭き取りましょう。
戸車に髪の毛や糸くずが絡んでいる場合は、つまようじなど細い道具で取り除きます。汚れを落としても動きが改善しない場合は、戸車の摩耗や破損、高さ調整の必要性などを確認します。
潤滑剤を使用する場合は、事前にメーカーの取扱説明書で使用できるか確認してください。
外れ止めに不具合がないか確認する

外れ止めとは、網戸の上部に取り付けられた部品で、上部のレールとの隙間を小さくし、網戸が持ち上がってレールから外れるのを防ぐ役割があります。
外れ止めが下がっている場合は、固定ねじをプラスドライバーで緩め、部品を上方に押し上げて、上部のレールに接触する直前の位置で固定します。
レールに強く押し付けると開閉が重くなるため、取扱説明書に従って外れ止めの位置を調整し、固定ねじをしっかり締め直しましょう。
ただし、外れ止めの形状や調整方法は網戸のメーカーや製品によって異なります。取扱説明書やメーカーの案内を確認したうえで調整しましょう。
一般社団法人日本サッシ協会も、サッシを長く安全に使用するために日頃からの点検を推奨しています※。
※参照元:一般社団法人日本サッシ協会
戸車の高さを調整する

開閉時に引っかかりなどを感じる場合は、戸車の高さ調整で改善することがあります。調整ねじは網戸下部の側面などにあり、基本的な手順は以下の通りです。
<外れ止めと戸車の高さをねじで調整するタイプの網戸の場合>
- 取扱説明書に従って外れ止めのねじを緩める
- 戸車の調整ねじをプラスドライバーで回して高さを調整する
- 取扱説明書に従って外れ止めを固定する
※調整方法は網戸のメーカーや製品によって異なります。
製品によっては、ねじを右に回すと網戸が上がり、左に回すと下がる仕様になっているため、縦枠と網戸の隙間を見ながら、左右の戸車を少しずつ回して調整するのがポイントです。
調整方法はメーカーや製品によって異なるため、取扱説明書やメーカーの案内を確認したうえで作業しましょう。
自宅の網戸に合う戸車の選び方
戸車を選ぶ際は、まず網戸のメーカーと型番を確認し、純正部品を探してみましょう。メーカー名や型番は、窓枠や網戸のフレームに貼られた表示ラベルに記載されていることが多いため、購入前に控えておきましょう。
YKK APのように一般向けの部品販売サイトを設けているメーカーもあり、適用商品名から網戸用戸車を探せる場合があります。ただし、製造から年数がたった古い網戸では、純正部品が販売終了になっていることもあるため注意が必要です。
車輪の形状や材質は製品によって異なるため、現在使用しているレールの形状や材質を確認しましょう。純正部品が見つからない場合は、ホームセンターや通販で扱われている汎用の取替戸車も選択肢になります。
ただし、網戸の枠の形状・寸法・取付方式・対応するレールによって使える製品が異なるため、購入前に取り付けられるか確認が必要です。外した戸車を店舗に持参し、店員に相談しながら現物と比べて選ぶと失敗を防ぎやすくなるでしょう。
寸法が近くても、高さ調整がうまくできないケースもあります。自分で判断するのが難しい場合は、無理に購入せず専門事業者へ相談するのがおすすめです。
網戸の戸車を自分で交換する方法
網戸の戸車は、製品の構造によっては自分で交換できます。ただし、交換方法は製品ごとに異なるため、付属の取扱説明書に従いましょう。
必要な道具と基本的な交換手順は以下の通りです。
<道具>
- プラスドライバー
- 軍手または作業用手袋
- 古い歯ブラシ・掃除機
- 毛布や段ボール(養生用)
- 交換用の戸車
<手順(ねじで固定されている網戸の場合)>
- 網戸を外す:外れ止めを解除し網戸を持ち上げて手前に引き出す
- 古い戸車を外す:取扱説明書に従い、固定ネジを外す
- 網戸に新しい戸車を取り付ける:左右の向きを確認して差し込み固定する
- 網戸を戻す:外れ止めを正しい位置に戻す
- 網戸を調整する:網戸をレールに戻し、高さや開閉の動きを確認する
網戸の取り外し・取り付けの際は、網戸の落下や転倒に注意しましょう。高所の窓や大型の網戸など、安全に作業できない場合は無理をせず、専門事業者に相談しましょう。
古い戸車は、自治体の分別ルールに従って処分します。
網戸の戸車交換にかかる費用相場
網戸の戸車交換にかかる費用は、自分で交換するか、専門事業者へ依頼するかによって異なります。自分で交換する場合は部品代が中心となる一方、依頼する場合は作業費や出張費も加わります。
- 自分で交換する場合の費用相場
- 専門事業者へ依頼する場合の費用相場
いずれの金額も目安であり、網戸のメーカー・サイズ・部品の入手しやすさなどによって変動します。それぞれの費用感と、金額が変わる要因を確認していきましょう。
自分で交換する場合の費用相場
自分で交換する場合、費用は基本的に部品代のみで、左右2個セットで約400円〜約7,500円7,478円程度が目安です。※2026年10月時点
戸車は1個入りや左右2個セットなど、商品によって1セットに含まれる個数が異なります。価格は、メーカーや製品の種類、サイズ、素材などによって異なるため、購入前に確認しておきましょう。
また、プラスドライバーやシリコンスプレーなどの道具が手元にない場合は、別途購入費がかかります。交換作業に入る前に、必要な道具と部品をそろえ、総額を確認しておくと安心です。
専門事業者へ依頼する場合の費用相場
専門事業者へ依頼する場合は、部品代に加えて作業費や出張費がかかります。総額の費用相場は12,500円〜30,800円程度です。
費用は、交換する戸車の種類や部品の取り寄せの有無、網戸の枚数・サイズなどによって変動します。また、専門事業者によっては休日や早朝・夜間の対応に割増料金が設定されているため、依頼する時間帯にも注意が必要です。
料金を比較する際は、戸車の部品代と作業費だけでなく、出張費や追加料金も含めた総額を確認しましょう。複数の専門事業者から見積もりを取り、費用と作業内容を比較すると、納得できる依頼先を選びやすくなります。
網戸の戸車交換を専門事業者へ依頼すべきケース
戸車交換は自分で対応できる場合もありますが、以下のような状況であれば専門事業者への依頼を検討しましょう。
- 自宅の網戸に合う戸車が分からない・見つからないとき
- 戸車を自分で交換しても動きが改善しないとき
- 網戸に歪み・破損があるとき
- 高所や大型の網戸など安全に交換作業ができないとき
それぞれのケースを解説します。
自宅の網戸に合う戸車が分からない・見つからないとき
表示ラベルがはがれて型番が分からない場合や、純正部品が販売終了になっている場合は、自宅の網戸に合う戸車を探すのが難しくなります。汎用の取替戸車も種類が多く、寸法が近いだけで選ぶと取り付けられないことがあります。
専門事業者であれば、網戸や戸車の現物を確認したうえで、代替品の選定や手配に対応してもらえる場合があります。合わない部品を何度も買い直すより、結果的に費用や手間を抑えられることもあるでしょう。
戸車を自分で交換しても動きが改善しないとき
新しい戸車に交換しても動きが重い、すぐに外れるといった場合は、不具合の原因が戸車以外にある可能性があります。たとえば、下レールのすり減りやへこみ・網戸の枠の歪み・建物の経年による窓枠の歪みなどが考えられます。
原因が分からないまま調整を繰り返すと、新しい戸車や調整ねじに負担がかかり、かえって部品を傷める原因になりかねません。改善が見られない時点で作業を止め、専門事業者に点検を依頼するのが無難です。
網戸に歪み・破損があるとき
網戸の一部が破損した状態では、戸車だけを交換しても動きが改善しにくい傾向があります。また、枠がゆがんだままだとレールにまっすぐ収まらず、外れやすさが残る場合もあるでしょう。
このようなケースでは、枠の補修や網戸本体の新調が必要になることもあるため、専門事業者に状態を見てもらったうえで判断しましょう。修理と新調の両方の見積もりを出してもらうと比較しやすくなります。
関連記事:網戸の歪みの原因や直し方などを解説します!
高所や大型の網戸など安全に交換作業ができないとき
2階以上の窓や、身を乗り出さないと手が届かない位置の網戸は、取り外しの際に落下や転倒の危険があります。掃き出し窓の大型網戸も、風にあおられると1人では支えにくくなることがあるでしょう。
日本サッシ協会の資料では、外れ止めが正しくセットされていなかった網戸が落下し、駐車中の車を傷つけた事例も紹介されています※。安全を確保できない場合は無理に自分で交換せず、専門事業者へ相談しましょう。
※参照元:一般社団法人日本サッシ協会
網戸の修理を依頼する専門事業者を選ぶ4つのポイント
網戸の戸車交換を依頼する専門事業者は、以下のように料金だけでなく対応範囲や見積もりの条件も含めて比較することが大切です。
- 網戸や戸車の修理実績が豊富か
- 見積もり後のキャンセル料がかからないか
- 料金の内訳が明確か
- 戸車以外の不具合もまとめて対応できるか
順番に見ていきましょう。
網戸や戸車の修理実績が豊富か
網戸や戸車の修理実績が豊富な専門事業者であれば、これまでの経験をもとに、網戸の状態に応じた修理方法を提案してもらえる可能性があります。公式HPの施工事例や対応メーカーの記載、口コミなどを参考に、網戸修理の経験がどの程度あるかを確認しましょう。
自宅の網戸の種類・メーカーが分かる場合は、依頼前に共有し、対応可否を聞いておくのも有効です。特に、古い型番の網戸や純正部品が手に入りにくい場合は、代替品の手配が可能かどうかも確認しておくとよいでしょう。
見積もり後のキャンセル料がかからないか
見積もり後にキャンセル料がかかる専門事業者だと、金額に納得できなくても断りにくくなります。複数の専門事業者を比較したい場合は、見積もり自体が無料か、見積もり後に断っても費用が発生しないかを事前に確認しましょう。
特に、出張見積もりを依頼する場合は、作業を依頼しなくても出張費や点検費が発生することがあります。複数の専門事業者を比較したい場合は、見積もり前に料金やキャンセル条件を確認しておくと安心です。
※参照元:国民生活センター
料金の内訳が明確か
見積書の内訳が明確な専門事業者を選ぶと、他社との比較がしやすくなります。「作業一式」のようにまとめて記載されている場合は、部品代・作業費・出張費がそれぞれいくらかを確認しておきましょう。
また、作業後に追加料金が発生する可能性があるか、発生する場合はどのような条件かも事前に聞いておくと安心です。部品の取り寄せが必要なケースでは、取り寄せ費用や再訪問の費用がかかるかもあわせて確認しておきましょう。
戸車以外の不具合もまとめて対応できるか
網戸の動きが悪い原因は、戸車だけとは限りません。枠やレールの歪み、外れ止めの劣化など、自分では気づきにくい不具合が見つかる場合もあります。
戸車以外の部分もまとめて点検・修理できる専門事業者であれば、再度依頼する手間や出張費を抑えられる可能性があります。網の張り替えや外れ止めの交換なども、同時に相談できるか確認しておくとよいでしょう。
網戸の戸車交換に関するよくある質問
最後に、網戸の戸車交換についてよく寄せられる質問を紹介します。
- Q.網戸の戸車交換はホームセンターでも依頼できる?
- Q.網戸の戸車はどこで購入できる?
- Q.網戸の戸車が割れた場合どうすればいい?
それぞれ詳しく解説していきます。
Q.網戸の戸車交換はホームセンターでも依頼できる?
ホームセンターでは網戸用戸車を購入できますが、交換作業を依頼できるかどうかは、店舗ごとに確認が必要です。カインズやコメリなどでは網戸の張り替えサービスを提供していますが、網の張り替えと戸車の交換は異なる作業です。
戸車交換を希望する場合は、事前に店舗へ対応の可否を問い合わせましょう。
交換を依頼できる店舗が見つからない場合や、自分で網戸を取り外すのが難しい場合は、網戸の修理に対応している専門事業者へ相談しましょう。
Q.網戸の戸車はどこで購入できる?
網戸の戸車は、主に以下のような場所で購入できます。
- ホームセンター(カインズやコメリなど)
- メーカーの部品販売サイト(YKK APなど)
- 通販サイト(楽天市場やAmazonなど)
純正部品を入手したい場合は、メーカーの部品販売サイトや窓口で型番から探すのがおすすめです。ホームセンターの場合は、店舗によって網戸用の補修部品を扱っていない場合もあるため、事前に取り扱いを確認しておくと無駄足を防げます。
Q.網戸の戸車が割れた場合どうすればいい?
戸車が割れたまま使い続けると、レールを傷めたり、網戸が外れやすくなったりするおそれがあります。割れに気付いたら、まず網戸の使用を控え、外れ止めが正しくセットされているかを確認しましょう。
割れた戸車は掃除や調整では元に戻らないため、新しい戸車への交換が必要です。自宅の網戸に合う戸車が分かれば自分で交換できる場合もありますが、型番が分からない、取り外しが難しいといった場合は専門事業者へ相談しましょう。
網戸の戸車交換は自宅の網戸に合う部品選びが重要!難しい場合は専門事業者に相談しよう
網戸の戸車は、レールの掃除や外れ止めの確認、高さ調整などで不具合が改善しない場合に交換を検討しましょう。交換する際は、メーカーや型番を確認して純正部品を探すのが基本です。見つからない場合は、寸法や取り付け方式が合う汎用品を選ぶ必要があります。
ただし、自宅の網戸に合う戸車が分からないときや、交換しても不具合が改善しないときは、専門事業者への相談を検討しましょう。また、高所や大型の網戸など、安全に作業できないケースも専門事業者に依頼することをおすすめします。
合わない部品を購入したり、無理に作業を進めたりすると、かえって出費がかさんだり、けがをしたりするおそれがあります。自分での対応が難しいと感じたら、早めに専門事業者へ相談しましょう。
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