網戸のモヘアの交換方法は?外し方や選び方、事業者に依頼する費用相場も解説
公開日:2026.10.30
「網戸の隙間から虫が入ってくるけれど、モヘアは自分で交換できるの?」「どのモヘアを買えばよいのか分からず、網戸を傷めないか心配」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
モヘアはサイズや取り付け方法が網戸によって異なるため、確認しないまま購入・作業を進めると、隙間が埋まらなかったり、網戸の枠を傷めたりする可能性があります。
この記事では、モヘアの役割や交換が必要なサイン、モヘアの選び方、自分で交換する手順、専門事業者へ依頼すべきケースや費用相場までを紹介します。
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網戸のモヘアの役割と交換が必要なサイン
網戸のモヘアとは、網戸の縦枠などに取り付けられているブラシ状の部材です。網戸とサッシ(窓枠)の間にはわずかな隙間があり、モヘアの毛がこの隙間をふさぐことで、虫やゴミ、砂ぼこりが室内へ入り込むのを防いでいます。
モヘアは紫外線や雨風、開け閉めによる摩擦を受け続けるため、年数とともに少しずつ劣化していきます。以下のような状態が見られる場合は、交換を検討するタイミングといえるでしょう。
- 網戸の隙間から虫やゴミが入ってくる
- 毛足がすり減って短くなっている
- モヘアが抜けたり外れかけたりしている
- 触ると黒い粉や汚れが付く
モヘアの毛足が短くなったり寝てしまったりすると、網を張り替えたばかりでも、枠まわりの隙間から虫が入り込む場合があります。
また、劣化が進んだモヘアは触るとボロボロと崩れ、手やサッシが黒く汚れる原因になることもあります。
交換時期は日当たりなどの使用環境によって異なりますが、5〜10年をひとつの目安としてもよいでしょう。
網戸のモヘアはホームセンターなどで購入できる
網戸のモヘアは、カインズなどのホームセンターで購入できる場合があります。
たとえば、カインズの公式通販サイトでは、網戸用の粘着テープ付きモヘア(すき間モヘアシール)が取り扱われており、「幅6mm×高さ9.5mm×長さ2m」のようにサイズが記載されています。屋外での使用に対応した製品もあるため、取り付ける場所に合わせて選べるのが特徴です。
ただし、店舗によって取り扱う種類やサイズは異なり、商品によっては取り寄せになる場合があります。溝に差し込むタイプのモヘアはサイズの種類が多く、店頭に合うものが見つからないことも考えられます。
購入前に店舗の在庫を確認するか、古いモヘアの一部や網戸の写真を持参してスタッフに相談するのがおすすめです。網戸部材の専門メーカーの通販サイトでは、ベース幅ごとに切り売りしているケースもあります。
網戸のモヘアの選び方
網戸のモヘアを選ぶ際は、以下の2点を確認しましょう。
種類やサイズが合っていないと、溝に入らなかったり、取り付けても隙間が残ったりする可能性があるため注意が必要です。それぞれ見ていきましょう。
モヘアの種類を確認
モヘアを選ぶときは、現在付いているモヘアと同じタイプを選ぶことが大切です。モヘアには毛状のものやゴムのヒレ状のものなどがあり、取り付け方も網戸枠の溝に差し込むタイプと、枠に貼り付ける粘着テープタイプなどに分かれます。
タイプが分からない場合は、モヘア部分と網戸枠に貼られたラベル(メーカー名・品番)を写真に撮り、ホームセンターで質問してみましょう。型番が分かれば「〇〇(網戸の型番)モヘア」と検索して調べる方法もあります。
それでも判断がつかないときは、自己判断で購入や作業を進めず、専門事業者への相談を検討しましょう。
モヘアのサイズを確認
モヘアのサイズは、主に以下の3か所で確認します。
- ベース(土台部分)の幅:モヘアベース幅・差し込み幅とも呼ばれる
- 毛の高さ:モヘア毛丈・パイル高さとも呼ばれる
- ベースの厚み:モヘアの厚みを確認する
ベース幅は、既存モヘアの土台か、網戸枠の溝の内幅を定規で測ります。ベース幅が溝に合っていないと、モヘアがぐらついたり外れやすくなったりして、網戸と窓の間に隙間ができる原因になります。モヘアは虫の侵入を防ぐだけでなく隙間風を抑える役割も担っているため、ベース幅の選定は隙間風対策や窓まわりの気密性にも関わる重要なポイントです。
また、毛の高さの測り方にも注意が必要です。製品のサイズ表記の毛の高さは、ベースの底から毛の先までの寸法を指すため、毛の付け根から測ると数値がずれてしまいます。既存のモヘアはすり減っていることが多いため、網戸と窓の隙間を測り、それよりわずかに高いものを選ぶ方法も推奨されています。
ミリ単位の計測に不安がある場合や、既存のモヘアが傷んでいて正確に測れない場合は、無理に選ばず専門事業者に相談するのがおすすめです。
網戸のモヘアを自分で交換する方法
網戸のモヘアは、取り付け方法を確認したうえで手順どおりに進めれば、自分で交換できる場合があります。ここでは、溝に差し込まれ、両端がカシメで固定されている一般的なタイプを例に交換の流れを紹介します。
カシメとは、モヘアを差し込む溝の端を工具で軽く潰し、モヘアが抜けたりずれたりしないように固定する加工のことです。モヘアを引っ張っても動かない場合は、カシメで固定されている可能性があります。
なお、賃貸住宅にお住まいの場合は、作業前に管理会社や大家さんへ確認しましょう。必要な道具と交換方法は以下の通りです。
<おすすめの服装>
※網戸枠の角や切断面によるケガを防ぐため
<必要な道具>
- 新しいモヘア:既存と同じ種類・サイズのもの
- プラスドライバー:網戸上部の外れ止めのネジを緩める(ネジ式の場合)
- マイナスドライバーまたはキリ:カシメを起こす
- ペンチ:起こしたカシメを戻してモヘアを固定する
- ハサミ:モヘアを網戸の長さに合わせてカットする
- メジャー・定規:網戸やモヘアのサイズを測る
- 歯ブラシ・乾いた布:溝にたまったゴミやほこりを取り除く
- 養生用の段ボール:取り外した網戸を寝かせておくためのもの
<カシメで固定された差し込みタイプの場合>
- 取扱説明書に従って網戸を取り外す:外したら段ボールなどを敷いた平らな場所に寝かせておく
- カシメを起こして古いモヘアを抜く:溝の端の潰れた部分にマイナスドライバーやキリの先を当てて少しずつ起こし、古いモヘアを引き抜く
- 溝の汚れを掃除する:溝に残ったゴミやほこりを歯ブラシなどで取り除く
- 新しいモヘアを網戸の溝へ差し込む:溝の端から滑らせるように差し込み、はみ出た部分をハサミで切りそろえる
- 起こしたカシメをペンチで挟んで戻す:モヘアがずれないように固定する
- 網戸を元に戻す:取扱説明書に従って網戸をレールにはめて戻す
※具体的な手順は取扱説明書に従って行うようにしてください
作業後は網戸を何度か開け閉めし、動きが重くないか、モヘアの上下の端がレールに引っかからないかを確認しましょう。取り外した古いモヘアは、お住まいの自治体の分別ルールに従って処分してください。
粘着テープタイプのモヘアは、古いモヘアや粘着剤をはがし、貼る面の汚れを拭き取ってから貼り付けるなど、交換方法が異なります。製品によっては貼り付け時の気温に条件があるため、パッケージの注意書きも確認してください。
取扱説明書が手元にない場合は、網戸枠のラベルで型番を確認し、インターネットで「〇〇(網戸の型番)モヘア交換方法」と検索してみましょう。それでも手順が分からないときは、無理に作業を進めず、専門事業者への依頼を検討しましょう。
網戸のモヘアを自分で交換する際の注意点
網戸のモヘアを自分で交換する際は、以下の2点に注意しましょう。
- 毛足が長すぎると網戸が重くなり動きに影響することがある
- カシメを無理に広げるとサッシ枠を傷める可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
毛足が長すぎると網戸が重くなり動きに影響することがある
隙間をしっかりふさぎたいからと毛足の長いモヘアを選ぶと、かえって網戸の開け閉めが重くなる場合があります。毛先が窓の枠に強く押し付けられ、動かすたびに抵抗がかかるためです。
反対に毛足が短すぎると隙間が残るため、毛の高さは隙間の寸法よりわずかに高い程度を目安に選びましょう。
交換後に網戸が重く感じる場合は、無理に使い続けず、サイズを見直すことを検討してください。
カシメを無理に広げるとサッシ枠を傷める可能性がある
カシメとは、モヘアが外れないように、溝の端を潰して固定している部分を指します。
このカシメが固いからといって、きりやマイナスドライバーなどで強くこじ入れたり、大きく広げたりすると、溝の端が変形したり割れたりする可能性があります。
網戸の枠は薄いアルミでできていることが多く、一度変形すると新しいモヘアをしっかり固定できなくなる場合もあるでしょう。
カシメは、モヘアのベースが通る程度まで少しずつ起こすのが基本です。それでも動かない場合は、次の章で紹介するように専門事業者への相談を検討しましょう。
網戸のモヘア交換を専門事業者へ依頼すべきケース
網戸のモヘアは、自分で交換するのが難しいケースも存在します。以下のような場合は、自分での交換は控え、専門事業者へ依頼することを検討しましょう。
- カシメが固く古いモヘアが外れないとき
- 網の破れや枠のゆがみなど網戸全体が劣化しているとき
- 高所や大きな窓で網戸の取り外しが難しいとき
- 網戸の丸ごと交換を検討しているとき
無理に作業を続けると、網戸やサッシを傷めて修理費用がかさんだり、ケガ・事故などにつながる可能性があります。それぞれのケースを解説します。
カシメが固く古いモヘアが外れないとき
長年交換していない網戸では、カシメが固く締まっていたり、劣化したモヘアが溝の中でちぎれて詰まっていたりすることがあります。この状態で力任せに作業を続けると、溝や枠が変形して新しいモヘアがうまく差し込めなくなり、網戸本体の修理や交換が必要になりかねません。
専門事業者であれば、網戸の状態を確認したうえで、枠を傷めにくい方法で古いモヘアを取り除いてもらえる場合があります。マイナスドライバーで少し起こしても動かないときは、その段階で作業を止めて相談するのがおすすめです。
網の破れや枠のゆがみなど網戸全体が劣化しているとき
網の破れやたるみ、枠のゆがみがある場合は、モヘアを交換しても虫の侵入が改善しない可能性があります。網戸自体が傾いていたり枠がゆがんでいたりすると、モヘアの毛先がサッシにうまく当たらないためです。
また、網戸下部の戸車がすり減って網戸が傾き、上部に隙間ができているケースも考えられます。この場合は、網の張り替えや戸車の交換、建て付けの調整もあわせて行う必要があるため、専門事業者に網戸全体の状態を確認してもらうとよいでしょう。
関連記事:網戸の歪みの原因や直し方などを解説します!
高所や大きな窓で網戸の取り外しが難しいとき
2階以上の窓や、ベランダに面した大きな掃き出し窓の網戸は、取り外しや運搬が難しく、作業中に落下させるおそれがあります。特に高所では、網戸が外へ落ちると周囲の人や物に当たる危険もあるため、1人で無理に外そうとしないことが大切です。
大きな網戸を外す際に窓ガラスへぶつけると、ガラスやサッシを傷める可能性もあります。取り外しに不安がある場合は、網戸の脱着を含めて専門事業者に任せるようにしましょう。面格子が付いている窓では、格子の取り外しが必要になることもあります。
網戸の丸ごと交換を検討しているとき
モヘアだけではなく、網戸を丸ごと新しくしたいと考えている際は、専門事業者に相談するのがおすすめです。丸ごと交換では、モヘアだけでなく網戸そのものを窓に合わせる必要があるため、窓枠の高さや幅、レールの形状まで正確に採寸したうえで、サッシのメーカーや型番に合う網戸を選ぶ必要があるためです。
寸法がわずかにずれるだけでも、レールにはまらなかったり、閉めたときに新たな隙間ができたりする可能性があります。モヘア交換や網の張り替えで済むのか、丸ごと交換が必要なのかも含めて相談してみるとよいでしょう。
関連記事:網戸を丸ごと交換できるホームセンターは?費用の目安とサイズの測り方、難しい場合の依頼先
網戸のモヘア交換にかかる費用相場
※費用はいずれも目安です。実際の料金は網戸の状態や依頼先によって異なります。
網戸のモヘア交換にかかる費用は、自分で交換するか、専門事業者に依頼するかで大きく変わります。
モヘア交換のみを依頼する場合は、作業費よりも出張費の割合が大きくなりやすい点に注意が必要です。他にも気になる部分があれば、網の張り替えや戸車の交換など、必要な修理をまとめて依頼するのもよいでしょう。
また、専門事業者に依頼する際の費用は、以下のような条件によっても変わります。
- モヘアの種類(差し込みタイプか粘着テープタイプか)
- 早朝・夜間などの割増料金の有無
- 【網戸を丸ごと交換する場合】網戸のサイズや枚数
モヘア交換単体の料金を公開していない専門事業者もあるため、上記はあくまで公開されている一部の料金をもとにした目安です。依頼する前に見積もりを取り、作業内容と料金を確認しましょう。
専門事業者を選ぶ際の3つのポイント
網戸のモヘア交換や修理を専門事業者に依頼する際は、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- 無料で見積もりをしてくれるか
- 料金の内訳が明確か
- 網戸・サッシの修理実績が豊富か
網戸の修理は、作業費のほかに出張費や部材費が加わることがあるため、作業前に無料で見積もりを出してもらい、内訳を確認しておくと安心です。
料金に納得できない場合はその場で契約せず、複数の専門事業者を比較することも検討しましょう。
また、網戸やサッシの修理実績が豊富な専門事業者であれば、さまざまな網戸を扱ってきた経験をもとに、溝の形状やモヘアの摩耗具合から適切なモヘアを見極めたり、モヘア以外に戸車の摩耗などの不具合がないかを確認してもらえたりと、相談の幅も広がる可能性があります。
実績は、公式サイトの施工事例や対応件数などで確認するとよいでしょう。
網戸のモヘア交換に関するよくある質問
網戸のモヘア交換について、よくある質問をまとめました。
- Q.100均のモヘアでも効果はある?
- Q.賃貸住宅でもモヘアの交換を進めてもよい?
購入先や住まいの条件によって判断が変わる内容のため、作業前に確認しておきましょう。それぞれ回答します。
Q.100均のモヘアでも効果はある?
100円ショップでも、隙間対策用の粘着テープタイプの商品が販売されている場合があります。たとえばダイソーネットストアでは、幅0.6cm・高さ0.9cm・長さ200cmの起毛タイプのすきまテープが税込110円で販売されています(2026年10月時点)。ただし、「網戸専用」ではない点には注意が必要です。
100均の商品は貼り付けて使うタイプが中心で、溝に差し込むモヘアの代わりにはならない場合があります。サイズの選択肢も限られるため、隙間の幅に合わなければ効果を感じにくいこともあるでしょう。
一時的な対策として試し、改善しない場合は網戸に合ったモヘアへの交換を検討しましょう。
Q.賃貸住宅でもモヘアの交換を進めてもよい?
賃貸住宅の場合は、まず大家さんや管理会社に相談し、指示に従って進めましょう。国土交通省の資料では、通常の使用による損耗や経年変化について、借主が原状回復義務を負わないことが民法で明記されたと説明されています※。モヘアの劣化も、契約内容によっては貸主側で対応してもらえる場合があります。
自分で対応してよいと言われた場合でも、粘着テープタイプのモヘアシールを使用する際は注意が必要です。はがした跡に粘着剤が残ったり、貼り付け面を傷めたりする可能性があるため、使用する製品や貼る場所も含めて事前に確認しておきましょう。
参照元:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に関する参考資料|令和5年3月 国土交通省住宅局参事官
網戸のモヘアはサイズを確認して交換し、難しいときは早めに専門事業者へ相談しよう
網戸のモヘアは、網戸とサッシの隙間から虫やゴミが入るのを防ぐ部品です。自分で交換する際は、差し込みタイプや粘着テープタイプといった種類と、ベース幅・毛の高さのサイズを確認してから購入しましょう。
カシメで固定された差し込みタイプの場合は、カシメを少しずつ起こして作業し、無理に広げないことがポイントです。カシメが固くて外れないときや、網戸全体が劣化しているとき、高所や大きな窓で取り外しが難しいときは、自分で作業を続けず専門事業者への相談を検討しましょう。
EPARKくらしのレスキューでは、お住まいの地域で網戸やサッシの修理に対応する専門事業者を探し、相談・予約ができます。モヘアの交換だけでなく、網の張り替えや戸車の交換もあわせて相談したい方は、ぜひ活用してみてください。
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