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エアコンの雷対策とは?具体的な方法や修理費用相場について解説

公開日:2021.8.10 更新日:2024.4.16
エアコンの雷対策とは?具体的な方法や修理費用相場について解説

自然現象である「雷」は生命にかかわるだけでなく、エアコンに対しても影響を与えます。
特に夏の暑い日に雷の影響を受けてエアコンが使えない状態になると、熱中症など命にかかわるリスクも…。

そこで今回は日頃からやっておくべきエアコンの雷対策について解説します。
また、万が一故障した際の修理費用についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.雷がエアコンに与える影響

家電製品にとって雷は天敵

住宅に設置されたエアコンの写真

エアコンをはじめとした電化製品は、雷によってさまざまな影響を受けます。
主な影響は次の通り。

・雷サージ
雷サージは、雷が落ちてくることで高圧電流が流れることを指します。この雷サージによる高圧電流がエアコンに流れることで故障につながることがあります。

雷サージは主に3種類あり、その中でもエアコンに影響を及ぼすとされるのが「誘導雷」。電線から電流がコンセントを通っていき電化製品にダメージを与える現象です。

・停電の発生
雷による影響でもう一つ注意しなければならないのが停電です。
近くに配置されている電線が雷によってダメージを受けた場合、電気の供給が滞るようになり、停電につながることがあります。
エアコンは精密な部品から構成されているため、いくら電気を利用する道具とはいえど、雷ほどの強い電流には耐えることはできません。

こうしたことから、エアコンのような数ボルトの省電力で動作する弱電家電はしっかりとした雷対策が必要不可欠といえます。
いつ落ちてくるかわからないものなので、日頃から雷に備えておきましょう。

2.事前にやっておくべきエアコンの雷対策

主な対策

コンセントにささったエアコンのプラグの写真

雷サージなど、雷による被害を防ぐには、次の3つの方法が役に立ちます。

・コンセントを抜いておく
基本中の基本ですが、雷が落下してくる前にエアコンのコンセントを抜いておくことが一番の対策になります。
電流が流れるコンセントを遮断しておけば、万が一付近で雷が落下したとしても、雷サージによる影響を避けることができます。

・雷ガード用品を取り付ける
最近では家電量販店などで雷ガード要因が市販されています。主流なアイテムとしては雷サージ保護機能付きの電源タップがあります。

コンセントを抜いておくことに比べると確実に雷の影響を防ぐことはできないものの、雷サージで故障してしまうリスクを大幅に減らすことができます。

雷サージ保護機能付きの電源タップは、雷による高圧電流を抑えてくれる役割を果たしてくれます。
ただし、一度多くの電流を吸収してしまうと、雷保護機能が低下してしまいます。

また、製品によっては正常に機能しているか確認するためのランプが付いています。このランプが消えた場合は買い替えを行うサインとなります。

・分電盤に避雷器を取り付ける
分電盤に家庭用避雷器を取り付けておくことで、家電製品に雷サージによる過電圧がかからないようになります。

3.雷が鳴っている時にやってはいけないこと

電源に要注意

注意点のイメージ写真

雷が鳴り始めたらエアコン周辺ではやってはいけないことがあります。
人体への影響に関わる問題ですので、注意しておきましょう。

・電源には触れない
雷が鳴っている最中にはエアコンをはじめとした家電製品の電源には触れないようにしてください。
電源部分には雷から発生した高圧電流が流れているので、そこに触れてしまうと感電するおそれがあります。

人間は感電するとビリっという衝撃を感じます。流れる電流の大きさや程度によって呼吸困難はもちろん、最悪の場合は死に至ることもあります。

・水回りには近づかない
意外とも盲点になりやすいのが、蛇口のある水回り。実は排水管や水道管も落ちてきた雷が伝わるルートになっていることがあり、極力近づかないことが肝心です。

雷が鳴っている間はキッチンや浴室などに近づくことは避け、鳴りやむまで様子を見ておきましょう。

・外に出ない
雷が鳴っている間でも外にあるエアコン室外機が気になることもあるかもしれませんが、決して外には出ないようにしましょう。
大雨や強風による影響が気になったとしても、雷が鳴りやむまでの間は自宅にいることが大切です。
雷が鳴りやんで、強風などもない状態になったら、外へ出て様子を確かめておきます。

4.エアコンが雷で故障したら業者に連絡を

専門業者をおすすめする理由

エアコンの内部を点検している事業者の写真

万が一落雷が起こってエアコンが故障した場合は修理をしないといけません。
エアコンをはじめとした家電製品は精密な部品でできているので、DIYではなく専門業者に依頼するのが得策です。
業者をおすすめする理由としては次の通り。

・事前準備をしなくて済む
エアコンメンテナンスを自分でやるとなると、必要な道具を一通りそろえておかなければなりません。
専門業者であればお電話1本でご自宅まで駆けつけてくれるのでとても楽です。

・エアコンに関する相談ができる
エアコン修理に精通しているプロフェッショナルですので、エアコンに関することならなんでも応じてくれます。
雷対策はもちろん、定期的なお手入れの仕方など、わからないことがあれば遠慮なく質問してみましょう。

・無料見積もりを受け付けている
多くの業者では修理費用の無料見積もりを行っています。見積もりには作業内容のその料金の詳細が掲載されています。
もし提示された金額に納得できない場合は、その場でお断りすることができます。

・アフターサービスが付いている
専門業者に依頼すると、エアコンの事後点検や不具合があった時の無料対応といったアフターサービスが付いてきます。
具体的な保障期間やサービス内容は業者ごとに異なるので、依頼される前に確認しておきましょう。

5.雷によって故障したエアコンの修理費用相場はいくら?

具体的な費用相場

費用相場のイメージ写真

雷で壊れたエアコンを修理しようとなると気になるのが、業者に頼んだ時にかかる費用についてですよね。
専門業者に依頼する場合の費用相場としては以下のようになります。

室内機の基板:22,000~33,000円
室外機の基板:2,3000~40,000円
ファンモーター:20,000~32,000円
マイコン:13,000~28,000円
圧縮機:40,000~100,000円
冷媒管:11,000~20,000円
モーター:10,000~21,000円
ルーバー:8,000~15,000円


ただし、上記の金額は目安であり、使用されている機種や故障状況によって変動します。

このように何かとお金のかかるエアコン修理ですが、少しでも費用を抑える方法があります。

一つは火災保険を利用すること。
火災保険ではエアコンは建物の一部と見なされているため、補償対象として扱われます。
ただし、エアコンの故障が経年劣化によるものとみなされると補償が受けられなくなります。
保険会社が扱う商品によって免責金額や補償条件が異なりますので、契約されている火災保険の内容を確認してみましょう。

もう一つは割引キャンペーンを活用すること。
業者によってはインターネット申し込みの限定価格や、2回目以降に依頼した場合のリピート割などが実施されています。
インターネットでお住まいのエリアにある業者を検索してみて、利用できる割引キャンペーンがあるか確認してみましょう。

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