引っ越し先の鍵交換はすべき?費用負担や防犯対策について
公開日:2023.3.2 更新日:2024.4.18
引越先の新居で安心して暮らしていくために必要なことは、鍵の交換です。
しかし引っ越し先の物件によっては鍵交換をしてもらえない場合もあります。
今回は引っ越し時における鍵交換にかかる費用や新居での防犯性を高める対策について解説していきます。
引越先の新居で安心して暮らしていくために必要なことは、鍵の交換です。
しかし引っ越し先の物件によっては鍵交換をしてもらえない場合もあります。
今回は引っ越し時における鍵交換にかかる費用や新居での防犯性を高める対策について解説していきます。
「引っ越し先での鍵交換は必ず行われるものなのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、入居が決まっても必ず鍵交換がなされるとは限りません。
入居時の鍵の交換については法律で定められた義務ではないので、物件によっては鍵交換が行われない場合もあります。
大家さんや管理会社が入居時の鍵交換を行うことは、あくまでも努力義務であるとされています。
以前住んでいた人が退去し、新たに別の人が入居したからといって鍵交換をしたかどうかを伝える義務すらないのです。
さらに管理会社が入っていない物件については、不動産屋から鍵交換の説明がなされないこともあります。
そのため部屋を決める前には、鍵交換をしてくれるかどうかを確認しておきましょう。
鍵は自宅の安全を守る上で非常に重要なものです。
前に住んでいた人と同じ鍵と思うと不安になることもあるでしょう。
安心・安全を確保するためにも、鍵の交換については入居する前にあらかじめ確認をとることを忘れないようにしましょう。
先ほどお伝えした通り、大家さんや管理会社に鍵交換をする義務はありませんので、引っ越し先での鍵交換にかかる費用は、基本的に入居した際に借主が負担することとされています。
貸主、借主のどちらが費用負担をするかで問題に発展しないために、国土交通省では、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」により規則を定めています。
このガイドラインによると、賃貸人(貸主)が鍵の交換費用を負担することが望ましいとされています。
しかし、このガイドラインには法的拘束力がなく、費用負担先については、多くの場合は貸主が決めることになります。
賃貸借契約書は、大家さんや管理会社側にとって優位な条件で作られることが多いです。
もし契約書に鍵交換に関する費用を負担する旨の特約が記載されている場合、借主は鍵の交換費用を負担しなければなりません。
そのため、鍵交換される場合は契約書を確認しておきましょう。
また、物件によっては、入居した時点で鍵交換の費用を請求してくる場合もあります。
人によっては「鍵交換の必要性を感じられず、費用を安くするために鍵交換をしたくない」と考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には大家さんや管理会社に相談をしたところで入居時の鍵交換は拒否できない場合が多いです。
引っ越し先での鍵交換費用は借主の負担なので、自分で勝手に交換してもいいのではないかと思うかもしれません。
また、自分で鍵交換を手配した方が、管理会社に任せるよりも費用を抑えられる上、セキュリティも強化しやすいといえます。
しかし、賃貸物件では鍵の交換は自己判断で勝手にやってはいけません。
なぜなら、賃貸物件やそこに付随する設備の所有者はあくまで大家さんや管理会社だからです。
賃貸物件を借りる際は、借主は引っ越しされる前に「原状回復」の義務を負うことになっており、大家さんや管理会社の許可なく鍵交換をした場合には、退去する際に元の鍵へ戻す費用を請求される場合があります。
さらに、もし大家さんや管理会社が鍵の交換について把握していないと、水漏れや火事など非常事態が発生した際の対応に支障をきたしてしまうかもしれません。
こういったトラブルを避けるためにも、自分で引っ越し先の鍵交換をしておきたい場合は、まず貸主や管理会社に相談して許可をもらうようにしましょう。
鍵の交換が自己負担であれば、許可を得ることで好きな鍵に交換できます。そのときは大家さんや管理会社と相談し、物件の特徴に合わせて最適な鍵に入れ替えましょう。
引っ越し先での鍵交換は大切ですが、単に鍵を新しくするだけでは防犯性の向上につながりません。
自宅の防犯性は、どのような防犯対策を行うかによって左右されます。
引っ越し先での防犯性を高める対策は、以下の通りです。
・ディンプルキーを導入する
ディンプルキーとは、鍵の丸いくぼみと鍵穴内にあるピンが一致することで、開け閉めできる仕組みの鍵です。
あらゆる玄関ドアに対応しやすいのに加え、アンチピッキング性能にも優れていることから、非常に使い勝手が良いです。
・ワンドア・ツーロックにする
賃貸物件の防犯対策では、穴あけの必要がない補助錠を使用する方法も有効です。
空き巣にとっては不正解錠にかかる時間の長さは非常に重要であり、鍵を開けるのに時間がかかる判断すると犯行を諦める場合が多いです。
そのため、補助錠やドアガード、ドアチェーンなどを活用して防犯性を高めましょう。
・窓の鍵もきちんと対策しておく
玄関だけではなく、窓も空き巣に狙われやすいです。実際に窓から侵入されて自宅内の金品が盗まれる被害も多く報告されています。
窓やサッシに補助鍵などでしっかりと防犯対策しておきましょう。
引っ越し先での鍵交換で気になるのが、その費用でしょう。導入する鍵の種類によって、交換費用は異なります。
鍵の種類ごとの費用相場は以下の通りです。
・一般的な鍵:10,000~12,000円
・カードキー:10,000~12,000円
・ディンプルキー:15,000~20,000円
・補助鍵:10,000~40,000円
これらの金額はあくまでも目安です。
鍵本体の価格だけでなく、鍵を入れ替える際の工事費や業者の出張費などでも費用は上下します。
しかし、そんな賃貸物件の鍵の交換費用をも安くする方法があります。
一つは業者ごとの見積もりを見比べることです。
少なくとも3社以上見積もりをとると、地域の相場がわかりやすくなります。見積もりの確認は、鍵交換にかかる費用が高くなるほど重要です。
また、見積もりではかかる金額だけではなく、作業内容の詳細もきちんと確かめておくことも大切です。
詳細な内容を把握しておけば、後になって不要なオプションサービスを追加せずに済みます。
もう一つはお得な割引キャンペーンを実施している業者を探してみることです。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などのキャンペーンを実施しているところもあります。
インターネットで検索してみて、そういった業者が近くにあるかどうか調べてみましょう。