《愛犬が亡くなったら》気になる火葬方法や葬儀の流れなどを解説します
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.17大切な家族の一員である愛犬も、いつかはお別れをしなければならない時が来ます。ですが、葬儀の手続きや火葬の方法、費用などわからないことだらけという方も多いのではないでしょうか?今回は愛犬のお葬式を進めていく際に知っておきたい葬儀手続きや火葬の方法、費用相場について解説します。
大切な家族の一員である愛犬も、いつかはお別れをしなければならない時が来ます。ですが、葬儀の手続きや火葬の方法、費用などわからないことだらけという方も多いのではないでしょうか?今回は愛犬のお葬式を進めていく際に知っておきたい葬儀手続きや火葬の方法、費用相場について解説します。
・愛犬の安置
安らかに眠ってもらうためにも、安置の準備をしておきましょう。愛犬を安置しておくためにもペット専用の棺桶や段ボールなどをきちんと用意しておきます。初めに愛犬の目を閉じます。死後ですと、目が開いていることが多いです。眠りにつかせるために閉じておく必要があります。その次にお湯で愛犬の身体を拭いてあげます。この時、口や肛門などへガーゼを敷き詰め、排出物が出るのを防いでおきます。また、死後硬直が始まりますので、その前に寝ている時と同じ姿勢にしておきましょう。
・室温管理
腐敗防止のために、棺には保冷剤を入れておきます。また夏といった気温が高い時期は保冷剤だけでは不足してしまうので、冷房を使って室温を調整しましょう。
・死亡届の提出
狂犬病予防法により犬の場合のみ、ペットが亡くなった際の死亡届を提出しておく必要があると定められています。愛犬の死後30日以内にはお住まいの市町村へ死亡届を出しておきます。また犬鑑札と狂犬病予防注射済票も合わせて市町村に返しておかなければなりません。死亡届を出しておかないと、毎年狂犬病予防接種の案内がご自宅に来ることになります。
基本的には人間のお葬式と流れと似ていますが、一部違うところもあるのできちんと把握しておきましょう。
1.お葬式を依頼する会社を決める
初めにペットのお葬式を行っている業者に連絡します。葬儀場の準備といった必要事項は業者と一緒に確認していきます。
2.一緒にまたはお迎えしてから葬儀場に行く
葬儀社に指定されている葬儀場に亡くなった愛犬と一緒に向かいます。火葬のやり方によっては当日に葬儀社の担当スタッフが愛犬の遺体を引き取りに伺います。
3.葬儀・読経・お焼香
人間の時と同じように、愛犬の場合も住職に読経を読んでもらいます。もしご希望している宗派があれば、事前に葬儀社に伝えておきましょう。お焼香に関しては、宗派の都合がなければ一度の焼香で大丈夫です。大切な愛犬との最後のお別れとなりますので、きちんと気持ちを伝えておきます。
4.火葬
お葬式が終わったら、火葬施設にて遺体の火葬を実施します。ちなみに桶には愛犬が生前好きだったものを副葬することができます。ただし、中には一緒に埋葬できないものもありますので、事前に葬儀社に確認を取るようにしましょう。
5.お骨拾い
火葬終了後に行います。ただし、合同火葬ですとできませんのでご注意ください。
・立会個別火葬
お葬式からお骨拾いまで、飼い主の方が立会いで行う火葬方法です。流れは人間の場合と同じですので、こちらの方法を希望されている方も多いです。
・一任個別火葬
出棺の過程まで飼い主が立会い、その後からの流れは全て葬儀社に一任させる火葬方法。このやり方ですと、火葬をしてからお骨拾いを行うことができなくなります。
・合同火葬
他の家庭のペットと一緒に火葬を行う火葬方法です。合同で行うやり方なので、個別葬の時よりも費用を安く済ませることができます。ただし他のペットの骨と混ざってしまう都合上、お骨拾いを行うことが不可能となります。
・訪問火葬
葬儀社が火葬設備を兼ね備えた自動車を用意し、ご自宅まで来てもらう火葬方法です。ご自宅にて火葬できますので、わざわざ火葬所へ行く必要はありません。また、ご自宅にて最後のお別れができるというメリットもあります。
・自治体火葬
愛犬の火葬を自治体に委託する方法です。費用が大幅に安く済ませられることから、コスト面で大きなメリットがあります。ただし、愛犬の遺体がゴミとして扱われてしまうというデメリットもあります。
犬の場合ですと、どのような大きさの犬種なのかによって葬儀費用が大きく左右されます。
・小型犬
身体が小さく、体重があまり多くない分、葬儀にかかる費用が安くなります。相場としては10,000円~40,000円ほどになります。
・中型犬
先ほどの小型犬より、体重が多くなる関係で費用が多少高くつきます。費用相場としては20,000円~50,000円ほどになります。
・大型犬
先ほどの中型犬よりもさらに費用が高くなります。費用の相場については30,000円~60,000円となります。
・超大型犬
さらに体重の多い犬種になりますと、大型犬よりも費用がかかります。費用相場については40,000円~80,000円となります。
また先ほどご紹介した火葬方法もお葬式の費用を決める上で重要な要素となります。一番お手頃な自治体葬になりますと、最低金額が1,000円からとなります。合同火葬でも費用は5,000円程度に済む場合があります。
その一方で個別火葬のようにしっかりとした火葬方法になりますと、小型犬の場合でも15,000円ほどかかってきます。もちろん葬儀は値段だけが全てではありませんので、ご家族にとって最適な方法を考えて選ぶようにしましょう。
もちろんペット葬儀に対応しているかを確認しておくことも大事ですが、業者の評判についてもきちんと把握しておくことも大切。中には悪質な業者もあり、火葬方法などでトラブルになることもあります。実際に高額請求やペットの遺体遺棄事件といった問題が度々起きています。
信頼できる業者かどうかを確かめるために、業者のホームページを見ておきましょう。最近では多くの業者が自社のホームページを解説しています。業者のサイトにはお客様からの声が掲載されているページが載っている場合があります。こうした声も業者選びにおいて大切な判断基準となりますので、よく見るようにしましょう。
この他、口コミサイトにて業者にお葬式を依頼した人の声が紹介されていることもあります。余裕があればこちらについても目を通しておくことをおすすめします。
また優良なペット葬儀業者ですと、「一般社団法人日本動物葬儀霊園協会」や「一般社団法人全国ペット霊園協会」などに加盟しています。こうした葬儀の協会に加盟しているかについてもきちんと調べておきましょう。
費用はもちろん、業者の信頼性や評判についても確認することが大切。その上で、愛犬をしっかりと見送ってあげましょう。