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絵画を買取に出す前に知っておくべき情報

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.10
絵画を買取に出す前に知っておくべき情報

絵画を買取に出す前には相場や特徴などを調べておくことが必要です。この骨董品は種類も多く価値もバラバラ。大まかに分類しただけでも、西洋画、水墨画、版画(リトグラフ)などがあり、著名な画家も1000人以上は存在しています。さらに世界中で偽物が流通していますので、買取に出す前にある程度の知識は身につけておきましょう。そこで今回は、絵画の買取を依頼する前の知識として、特徴・相場・豆知識などを紹介していきますので参考にして下さい。

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1. 絵画の特徴を紹介します

絵画の主な特徴は種類の多さ。個別に分かりやすく紹介していきます

絵具で汚れたパレットと絵筆の写真

この骨董品の特徴はジャンルによって大きく異なります。

まず紹介するのは画法からです。絵画の画法を大きく分けると、水彩画、油絵、版画、水墨画、パステル、ペン画、ちぎり絵などになります。それぞれの画法の中に複数の技法が存在していますので、数千、数万の種類があると考えられます。

水彩画の特徴は透明感があることです。絵の具の種類によって若干異なりますが、今風で言うキラキラした絵となっています。油絵の特徴はなんと言っても力強さ。目の前で見ると画家の呼吸まで感じることができるほど迫力があります。

版画の特徴は大量生産できる点です。江戸時代に流行した浮世絵の多くも版画で制作されています。優しい印象が特徴のちぎり絵は、山下清の画法としても有名ですね。

掛軸として用いられることも多い水墨画の特徴は、シンプルながらも深い味わいです。墨の濃淡のみで表現されているにも関わらず、見ていて飽きることがありません。

ここまで紹介した以外にも、一枚一枚にそれぞれの特徴があり魅力もあります。全ての絵画で共通しているのは、目の前で本物を見ると吸い寄せられそうになるという事です。表現が抽象的になって申し訳ないのですが、本物の絵画にはそれだけの魅力があるのだということを、理解して頂けると幸いです。

2. 絵画の役割とは?

絵画の役割や目的は制作された時代や国によって大きく異なります

キャンバスに絵を描いている子供の写真

この骨董品の役割として最初に紹介するのは観賞です。ほとんどの絵画はこれに該当すると考えられます。絵を見ることで心を豊かにしたり、悲しみを癒したりすることができますね。

絵画の役割として次に紹介するのが、資産として保有することです。お金がある時にはステータスの一部として利用することも出来ますし、経済的に苦しくなると売却することも出来ます。

また絵画は宗教的な役割を担っていたこともあります。抽象的な神を絵画として具現化することで、人々の信仰心を集めることに利用された時代もありました。さらに別の時代では、時の政治や権力者を風刺する手段としても絵画は用いられてきました。現代でいえばバンクシーも自身の絵にこの役割を持たせていますね。

浮世絵の役割は今でいうグラビア雑誌です。人気の高い花魁や魅力ある歌舞伎役者などを描いて、それを大量に販売していました。これは浮世絵とも共通しているのですが、昔の絵画は写真の役割も持っていました。自画像を書かせることで、自分が成した業績や自身の存在を、後世に伝えようとしていたのでしょう。ジャック=ルイ・ダヴィッドが描いた『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』などはまさにその典型です。

3. 絵画の買取相場はいくら?

絵画の買取相場を決定するのは作者・年代・ジャンル・トレンドです

絵画をルーペで見ている写真

最も相場の変動が大きい骨董品が絵画です。その理由としては価格の決め方にあります。絵画の取引はオークションが主流。例えば500万円の絵を売りに出したとき、どうしてもその絵が欲しい人がおり、1000万円の値をつけるとします。するとその日からその絵の価値は1000万円ということになり、同じ画家が描いた絵も自動的に値上がりしてしまいます。

また、前項で資産として保有することも絵画の役割として紹介しましたが、経済状況によっても価格が大きく変化します。高額な絵画ほどその影響を受け、バブル期に50億円で購入した絵が崩壊後に30億円になったというケースも実際にありました。

ゴッホやモネ、シャガールなど、すでに有名な画家の作品についてはある程度相場が固定されていますが、価値が見直されたり新たに評価された画家の作品は突然高騰することもあります。

上記の条件以外にも保存状態によって価格が大幅に下落することがあります。私が実際に見たケースでは、一部の絵の具が剥がれていたので自分で書き足してしまった絵画もありました。当然価値としてはほぼ0円です。絵画の相場については紹介したような状況ですので、買取してもらう際は必ず複数の業者に鑑定を依頼しましょう。

4. 絵画に関する豆知識

絵画に関するさまざまな知って得する豆知識を分かりやすく紹介します

鑑定書のイメージ写真

ここでの豆知識として最初に紹介するのは鑑定書と査定書の違いです。鑑定書と言うのは、この絵画は正真正銘の本物ですよ、という書類。一方で査定書と言うのは、もしこの絵画が本物だったらこのお値段ですよ、という書類です。

鑑定書は法的効力がありますが、査定書にはありません。また依頼する業者によっても違いますが、鑑定書の発行には一点につき5万円程度の費用が発生します。査定に関しては買取業者に依頼すれば基本的に無料です。ただし、買取業者が取引に鑑定の必要があると判断した時は、後から鑑定費用を請求されることがありますので、査定時に確認しておきましょう。

絵画の豆知識として次に紹介するのは保存方法。絵画は長く日光や照明に当てられることで劣化していきます。特に油画は影響が大きいので、湿度と温度が低く直接光が当たらない場所で保管してください。

絵画に関する豆知識として最後に紹介するのは、お手入れ方法。絵画の手入れや修復には専門家が存在します。額縁のホコリを柔らかい布で掃うくらいは良いですが、それ以外のことは専門家に任せましょう。少しの費用を惜しんで自分でお手入れしてしまうと、結果として絵の価値を大幅に損なう可能性があります。

5. 絵画買取の情報まとめ

絵画の買取に関連するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

花瓶の花が描かれた絵画の写真

この骨董品に関する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

絵画の種類は作者や画風によって多数あります。贋作も非常に多いので、買取査定を依頼する前にある程度は知識をつけておくことが重要です。

真贋についてどうしても気になる方は、鑑定書を作成してもらいましょう。相場についてはあってないようなものですから、複数の買取業者に査定を依頼することが高く売却するコツです。

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