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【屋根のリフォーム】重ね葺きとは?特徴や費用相場などをご紹介します

公開日:2019.9.30 更新日:2024.4.5
【屋根のリフォーム】重ね葺きとは?特徴や費用相場などをご紹介します

重ね葺き(=カバー工法)は短期間・低コストでできる人気の工法です。
今回この記事では、重ね葺きの特徴やメリット・デメリット、費用相場などについてご紹介しています。
屋根のリフォームをお考えの際に、ぜひ参考にしてみてください。



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1.重ね葺きの特徴とは?

重ね葺きをする際には適した屋根とそうではない屋根があります。

劣化した屋根を剥がしている写真

重ね葺きの大きな特徴は、葺き替えと違って古い屋根を剥がさずに、防水シートを貼った後に新しい屋根に張り替えるところです。古いものを剥がす工程を省くことができ、短期間で費用を抑えて施工が可能です。

重ね葺きをおこなった屋根の寿命は、およそ20~25年です。メンテナンスに関しては、10年を目安に行うことが推奨されています。ただし、重ね葺きを同じ屋根に3回以上行う例はあまりないため、20~25年後には屋根の撤去が必要になりうることも考慮しておいてください。

重ね葺きは、工事費用を抑えたかったり、屋根や下地があまり傷んでいなかったりする場合にピッタリの工法です。そのため重ね葺きは屋根の現状を的確に判断できる業者に依頼する必要があります。

ただし、他の工法と比べて工事費用が安く、受注しやすいからという理由で、適していないのに重ね葺きを勧めてくる業者が多くいるのも事実です。その他にも、工事工程が少ない分、本物の職人でなくても施工できるだろうなどと考えて、屋根とは無縁の業界から参入した業者も実在します。そのため、業者選びには注意が必要です。

2. 重ね葺きのメリット

重ね葺きのメリットは、大きく分けて費用が安いことと工期が短いことです。

屋根にくぎを打っている写真

重ね葺きは、古くなった屋根材の撤去が必要のない工事のため、その分の人件費や廃材処分費が発生せず、リフォーム費用を安く抑えることができます。また、他の工法の場合に必要になる養生についても省略することができます。

また、屋根を全て撤去する場合の工事期間は、7~30日程度かかってしまいますが、重ね葺きであれば5~14日程度と、短い期間でリフォームが完了します。

さらに、工事中の騒音問題や、ホコリやチリなどによる被害の発生リスクが少ないので、ご近所へ迷惑をかける恐れも少なくなるでしょう。

3. 重ね葺きのデメリット

重ね葺きのデメリットは対応できない屋根がいくつかあるところです。

屋根が欠けている写真

重ね葺きのデメリットは、元ある屋根材の上から施工を行うためどうしても屋根全体の重量が増加してしまい、耐震性能が少々低下します。とはいえ、瓦屋根などに比べれば、重ね葺きでリフォームした屋根の方が軽いと言えるので、あまり大きな問題ではないかといえます。もしご不安な場合は業者とよく相談してみることをおすすめします。

その他にも、重ね葺きは元の屋根の上に平らな金属の屋根材を固定するものなので、波型の形状の屋根や厚みのある屋根材のリフォームには適していません。

また、下地や内部が劣化している屋根の上には重ね葺きを行うことができません。

4. 重ね葺きリフォームの相場はいくら?

重ね葺きは他のリフォームに比べると較的安価で行えるでしょう。

費用相場のイメージ写真

こちらのリフォームにかかる費用は、作業時に必要になる足場代を含めて、1㎡あたり8千~1万円程度が相場です。屋根の大きさや形状・状態によって変動しますが、最終的には合計で60万円~250万円程度になると考えておくと良いでしょう。

工事内容のおおよその内訳としては、
・新しい屋根材:5,000円~11,000円/㎡
・ケラバ・軒・雪止め金具取り付け・棟板金など:3,000円~11,000円/㎡
・コンパネ・野地板(下地が劣化してる場合):1,500~2,500円/㎡
・防水シート:500円~1,500円/㎡
・足場:600円~1,500円/㎡

となります。
工事管理費や諸経費は業者により計算方法が異なります。

台風や積雪による破損の場合などは、火災保険の利用を考える方もいらっしゃると思いますが、保険の対象になるのはそういった自然災害の被害にあう前の状態に戻す工事となります。そのため、良い屋根材を使用して見映えもきれいにする重ね葺きでは、保険が適用されないケースが多いです。

5. 重ね葺きリフォームの情報まとめ

重ね葺きにはメリットもデメリットもあるので事前にチェックが必要です。

屋根とトンカチと釘の写真

この記事では、重ね葺きについてご紹介しました。

元ある屋根が、日本瓦などの重量や形状に波がある屋根だったり、下地が劣化していたり、雨漏りが発生していたりなど、重ね葺きが適さないケースもあるので、まずは専門業者に相談してみることをおすすめします。

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