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床下浸水の原因はどこから?正しい確認方法と早期発見のコツ

公開日:2025.9.18
床下浸水の原因はどこから?正しい確認方法と早期発見のコツ

近年、台風やゲリラ豪雨による浸水被害が各地で増えています。特に住宅にとって見逃せないのが床下浸水です。外から見ただけでは被害の有無が分かりにくく、気づかないまま放置すると建物の劣化や害虫の発生など深刻な二次被害につながるおそれがあります。

そこで今回は、床下浸水はどこから起こるのか、そしてどう確認すれば早期に気づけるのかを詳しく解説します。

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1.床下浸水はどこから発生するのか

雨水・配管・河川氾濫・地盤など主な浸水経路

大雨で浸水した車の写真

床下浸水が発生する原因は一つではなく、いくつもの経路から水が入り込みます。代表的なのは雨水の侵入です。外壁や基礎にできたひび割れ、基礎換気口から水が流れ込むケースは多く、台風やゲリラ豪雨のときに被害が集中します。また、住宅設備の配管も浸水の原因になります。給水管や排水管が老朽化して破損すると、気づかないうちに床下へ水が漏れ出してしまいます。

さらに、河川の氾濫や下水道の逆流も深刻な要因です。周辺の河川が増水すると水が一気に住宅地へ流れ込み、床下を浸してしまいます。都市部でも下水の処理能力を超えた豪雨が発生すると、逆流して床下に流れ込むことがあります。地盤が低い場所や排水設備が不十分な住宅では、雨水がたまりやすく、床下への浸水リスクが高まります。

このように、床下浸水は外部からだけでなく、住宅内部のトラブルからも発生します。つまり床下浸水はどこから入るのかを正しく把握することが、早期発見と被害の軽減につながります。

2.床下の浸水を確認する方法

目視点検とセルフチェックのポイント

浸水している床下の写真

「自宅が床下浸水しているかどうか分からない」という不安を持つ方は少なくありません。床下は普段目に見えないため、確認方法を知っておくことが大切です。まず確認したいのは外部からのサインです。雨上がりに基礎部分や外壁に水の跡が残っていないか、庭や排水口に水たまりが長時間残っていないかをチェックしましょう。

次に、室内での変化も手掛かりになります。畳やフローリングが湿っている、床がふわふわ沈むように感じる、カビ臭さが強まるといった症状があれば、床下に水が入り込んでいる可能性があります。また、水道メーターを確認する方法も有効です。家中の蛇口を閉めてもメーターが回っている場合、配管から床下へ水が漏れているサインと考えられます。

より確実に調べるには、床下点検口から内部を目視確認するのが基本です。懐中電灯で照らしてみて水がたまっていないか、木材や断熱材に湿気やカビが出ていないかを確認します。ただし、狭く暗い床下での作業は危険が伴うため、異常が見つかった場合は無理に作業せず、専門業者へ相談することが望ましいです。

これらのチェックポイントを意識しておくことが、床下浸水の早期発見のコツとなります。

3.床下浸水を放置すると起こる危険性

建物の劣化や害虫被害など二次被害のリスク

床下浸水によりダメージを受けている家の模型の画像

床下に水が入り込んだまま放置すると、思わぬ二次被害が生じます。代表的なのは建物の劣化です。湿気がこもることで木材腐朽菌やカビが発生し、構造材の強度が低下します。鉄筋コンクリート造でも木材部分は影響を受けるため、例外ではありません。

また、湿気を好むシロアリが床下に住みつくと、柱や梁まで被害が広がり、耐震性や耐久性が著しく損なわれます。健康面への影響も無視できません。床下に入り込んだ水は下水や生活排水を含むことが多く、感染症や破傷風などのリスクを伴います。さらに床下に張り巡らされた配線が水に触れると、漏電や火災につながる危険性もあります。

加えて、長期間放置すると悪臭が発生し、生活環境そのものが不快になります。将来的に住宅を売却する際にも、床下浸水の履歴は資産価値を下げる要因となります。床下浸水は単なる水害にとどまらない深刻な問題であり、早期に確認と対応を行うことが重要です。

4.浸水が疑われたら専門業者に依頼を

点検と再発防止のためのプロのチェック

床下の点検を行う業者の写真

床下浸水が疑われるとき、自力での対応には限界があります。水を汲み出すことができても、床下には湿気や汚れが残り、カビや害虫の温床になる危険性があります。また、電気配線や配管の損傷は専門知識がなければ判断できません。

そこで重要なのが専門業者への点検依頼です。業者は床下の湿度や木材の状態を確認し、必要に応じて乾燥・消毒作業を行います。さらに、再発防止のために基礎の補修や防水工事など、状況に応じた改善策を提案してくれます。24時間受付している業者も多く、複数の見積もりを比較すれば費用面でも納得しやすくなります。

床下の状態を正しく把握するには、専門的なチェックが不可欠です。浸水が疑われた時点で、できるだけ早くプロに相談することが、家と暮らしを守る近道です。

5.まとめ|床下浸水は「どこから入るのか」と「どう確認するか」が第一歩

早めのチェックで被害拡大を防ぐ

床下浸水は、雨水の侵入や配管トラブル、河川の氾濫、地盤や排水環境の不備など、さまざまな経路から発生します。被害を防ぐためには、まず浸水がどこから起きているのかを特定し、床下を確認することが出発点です。

外壁や基礎の状態、床の変形やカビ臭さ、水道メーターの動きといったチェックポイントを押さえておけば、異常に早く気づくことができます。そして浸水が疑われるときは、自己判断で済ませず、必ず専門業者に点検を依頼することが大切です。

家庭でできる確認と専門的な点検を組み合わせることで、二次被害を防ぎ、住宅の寿命を延ばすことにつながります。床下は普段見えない場所だからこそ、意識的にチェックする習慣を持つことが、安心した暮らしを守る第一歩となるでしょう。

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