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家の雨漏りは内側から修理できる?必要な道具や作業手順、注意点について解説

公開日:2023.6.30 更新日:2024.4.19
家の雨漏りは内側から修理できる?必要な道具や作業手順、注意点について解説

大切な自宅で雨漏りが起きてしまったら、まずは手近なアイテムで内側から応急処置や修理を行った後、雨漏り修理の専門業者に相談しましょう。

今回この記事では、内側からの雨漏り修理の手順や応急処置方法、業者に依頼する際の費用相場についてまとめています。
万が一雨漏りが発生してしまったときなど、ぜひ参考にしてみてください。

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1.雨漏りはどこから起きる?雨漏りの原因や症状について解説

雨漏りが起きる原因、症状の違いについて

雨漏りが原因でカビが発生している住宅の絵

一般的に、雨漏りは屋根が壊れて天井から水が垂れ落ちてくるもの、というイメージがあるのではないでしょうか。

実際には、雨漏りには天井から垂れ落ちるタイプ以外にも、壁からの雨漏りや窓周りからの雨漏りなど、様々な症状があります。

屋根からの雨漏りでは、屋根材の劣化や破損に加えて、その下にある防水シートが損傷などにより防水機能を失った場合に起こります。
その後、屋根から進入した雨水は天井の板に浸透し、やがて天井の木材が持つ保水の許容量を越えた雨水が染み出てくるのです。

また、施工不良により、屋根からの雨漏りが発生するケースも存在します。
家を建てたり、屋根のリフォームをしたりしてからあまり年数が経過していない状態で雨漏りが発生した場合は、業者の手抜き工事や施工ミスが疑われます。

一方で、壁からの雨漏りというものもあります。
このタイプの雨漏りは、外壁材の下地に施工された防水紙が機能しなくなることで、隙間から雨水が侵入します。
そのため、こうした雨染みがあるということは、かなりの劣化が進んでいるという証拠でもあります。

また、ベランダやバルコニーからの雨漏りというパターンもあり、これは排水口のつまりや経年劣化などが原因です。

窓周りからの雨漏りは、窓を取り付ける際に使用したシーリングが固くなってしまい、隙間から雨水が入ることが原因です。

大切な家を守るためには、こうした雨漏りの症状をいち早く把握して、早期の対策を取ることが大切です。
被害を深刻化させないためにも、定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。

2.まずは応急処置を。雨漏りの応急処置について解説

雨漏りの応急処置で使えるアイテムについて

雨漏りの水をバケツで受けている写真

急な雨漏りが出た際は、身の周りにあるアイテムで応急処置を行いましょう。
一般家庭にあるもので雨漏りの一次対応に活用しやすいものをいくつか紹介します。

・バケツや洗面器
もっともポピュラーな雨漏り対策としては、雨漏りした水が垂れてくる場所にバケツや洗面器を置く方法があります。
テレビドラマなどでよく見る光景ですが、必要なものはバケツや洗面器、大きめの皿やコップがあればよく、費用をかけずに床が水浸しになるのを防ぐことができます。

・雑巾やバスタオル
壁や窓際から雨水が染み出している場合、応急処置として雑巾やバスタオルなどを置いて雨水を染み込ませる方法があります。
こちらも必要となるのは日常的に使う雑巾やバスタオルだけなので、費用がかかりません。

・吸水シート
ホームセンターなどで購入できる吸水シートは、少ない面積で大量の水分を吸収することができます。
こうした吸水シートを雨漏りの箇所に設置することで、応急処置が可能です。

天井からの雨漏りの場合、天井の点検口などから天井裏を確認し、雨漏りの箇所を探し出して吸水シートを設置することで天井から染み出してくるのを防げます。

吸水シートは50~100枚入りのものが、1,000円~1,500円ほどで購入できます。
もしもの時に備えて、お近くのホームセンターなどで購入しておくと良いでしょう。

3.内側からできる雨漏り修理方法

ホームセンターなどで買える雨漏り修理のアイテムまとめ

雨漏りが原因で壁紙が剥がれている写真

雨漏りが発生したらまずは応急処置を行うことが重要ですが、雨水の侵入を防がない限り、延々とバケツやタオルの取り換えが必要になります。
そこで、内側からできる雨漏り修理を行うことで、水の侵入を防ぐことが重要です。
業者の手配に時間がかかる場合は、可能な範囲で修理を行うことをおすすめします。

■雨漏りの箇所を塞ぐ
・コーキング剤を使用する方法
使用する道具:コーキング剤、コーキングガン、マスキングテープ、プライマー
1.雨漏りの原因となる箇所を特定します。
2.コーキング剤を塗る箇所の埃や汚れを丁寧に掃除します。
3.コーキング剤がはみ出ても大丈夫なように、隣接した箇所にマスキングテープを貼ります。
4.プライマーとコーキング剤を塗り、乾く前にマスキングテープを剥がして完了です。

・防水テープを使用する方法
使用する道具:防水テープ
1.雨漏りの原因となる箇所を特定し、埃などを掃除します。
2.雨水の流れに逆らうように、下から上に防水テープを貼って完了です。
この際、空気が入らないよう注意しましょう。

■クロスや壁紙の補修(※軽症の場合)
使用する道具:ジョイントコーク、金属製のヘラ、タオル
1.下地の状態を確認し、汚れや水気があれば拭き取ります。
 もしカビが生えているようであれば、下地の交換が必要になるため、業者に連絡しましょう。
2.ジョイントコークをヘラを使って、ムラが出ないようしっかりと塗ります。
4.めくれた方向と反対向きに壁紙を押さえて貼り付けます。ローラーを同じ方向に使用して、空気を抜いて密着させます。

■雨漏りでできたシミを綺麗にする
使用する道具:漂白剤、水、霧吹き、タオル、乾いた布
1.漂白剤を水で10~50%程度薄めたものを霧吹きの中に入れます。
2.シミの部分に1.を吹き付けて、その部分をタオルで水拭きします。
3.仕上げに乾いた布でシミ部分の水分を拭き取ります。

漂白剤を使用すると壁紙が変色する恐れがあるので、まずは目立たない場所で試してみることをおすすめします。
また、漂白剤を使用する際は、手袋やマスクの着用、部屋の換気を徹底してください。

4.外側の雨漏り修理は業者に任せよう

修理アイテムごとの作業手順まとめ

屋根の点検を行う事業者の写真

雨漏りが発生したらまずは応急処置や内側からの修理を行うことが重要ですが、これはあくまでも一時的な対処に過ぎません。

雨漏りトラブルの根本的な改善を行うなら、外側からの修理が必須になります。
ただ、高所での作業が予想されるため、自力での修理は難しいです。
また、雨漏りの原因や箇所を特定するには雨漏り診断の知識が必要です。

そのため、外側の雨漏り修理は専門業者に相談することをおすすめします。

以下に、雨漏りの修理を業者にお願いする際の費用相場をまとめました。
費用が高額になることもあるため、工事の前に複数の業者から見積もりをとるようにしましょう。

・雨漏りの原因を特定する調査:5万~40万円
発光液調査や散水調査、赤外線サーモグラフィー調査などによって、雨水の進入経路を調査します。
特殊な機材や足場を組む必要がある場合には高額になることがあります。

・屋根材の補修、部材交換:1万~30万円
雨漏りの原因となる箇所の範囲や材質、工事の種類などによって金額が変動します。
瓦や屋根材の交換は3万~5万円、雨どいや棟板金の交換では8万~10万円ほどです。

さらに足場の設置や屋根の漆喰の塗りなおしが必要な場合は10万~30万円ほどかかる可能性もあります。

・屋根の全体的な修繕工事:40万~200万円
塗装工事やカバー工法、全体的な葺き替え工事など、屋根全体を工事する場合には規模に応じた修繕費用がかかります。

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